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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ステラ女学院C3部」 6

 まだまだ鉱脈は残っているのだろうか、新たなジャンルから女の子の活躍を描く学園アニメがスタートした。戦車系女子が一世を風靡したことは記憶に新しいが、今度はサバゲー系女子である。

 タイトルからは当然どこぞの拷問機械少女のアニメが思い出されるし、設定や進行は異次元の擬人化アニメ「うぽって!」に限りなく近い。女の子が持ち付けない武器を手にして荒れ野を駆ける様子はそれこそ「ガールズ&パンツァー」にも見えるだろう。しかし、あくまでも今作はよくある「部活もの」の延長線上と見た方がいいだろう。「うぽって」は武器擬人化というあり得ない着想からスタートした、「必然的に銃で戦う」世界だったし、ガルパンでは今作と同じように主人公が最初に戦うことを渋ってはいたが、気付けば西住殿は戦車道のエリート血筋、結局彼女も戦車道が常識となった異世界で戦うことに迷いをいだくことはなかった。しかし、今作はあくまでも「何も知らない女子が突然サバゲに放り込まれる」お話。言ってしまえば「カスタネットしかたたけない平沢さんがいつの間にか軽音部に入部する」物語とほぼ同じということになる。そのあたりの近さは本作でも意識されてるのだろう、入部を強いられたときの「お茶を飲んでいるだけで綺麗な先輩達と楽しくお話しする部」はそういう世界への妄想飛翔であるし、キャラクターデザインやキャラの所作についても、「けいおん」などの萌え作品を参考にしたと見受けられるポイントが多い。この世界は、あくまでも「素人目線」から始まる身の丈にあった現実のサバゲー導入が最大のポイントになりそうである。

 導入は「憧れの女学院に入学が決定した夢溢れる新入生」視点から始まるわけだが、彼女が友達作りを苦手としており、初対面の人間相手にキョドったりして途方に暮れるところはちょっと釈然としないスタート。彼女がそこまで人付き合いが苦手なキャラにも見えてこず、「そら流石に入寮初日で緊張したり、孤独感を感じるのは仕方ないだろ」と思ってしまう。そこを強引に動機にしてC3部への入部にこぎ着けるのは、まぁ、ご都合主義というか、尺の問題というか。こうでもしてある程度強引に関わりを持たせないと、なかなか「素人がそっちの世界に足を踏み入れる動機」は作れないから。そして、こうした導入の違和感を除けば、1話目のシナリオ展開はなかなか魅力的だった。なにより、ボクも男の子ですので、銃火器にもミリタリーにも大した興味は無いが、「お外で自由にドンパチやる遊びは面白そう」「いっぺん真剣に戦争ごっこをやってみたい」という気持ちはどこかにあるもので。サバゲを何の衒いもなく真剣にやれる女の子の姿は非常に頼もしく映るのですよ。

 制作はGAINAX。ガイナは最近色々ごたごたしてて制作体制なんかも過去の看板とは随分変わっており、今作の場合も、アニメに(そういう方向からは)接してこなかった若手を監督として抜擢しているあたりに、スタジオとしての革新を求めていることがよく現れている。大体においてこういうチャレンジは痛みを伴い、作品に影響が出るものだが、少なくとも1話を見る限りでは、監督の川尻将由という人はよく頑張っていると思う。C3部の個性的な面々の掛け合いから何となく楽しそうなサバゲのノリを持ち出し、そのまま勢い任せに実戦に突入。主人公の目から「何となく盛り上がりそうなサバゲの現場」を体感させることで、作品の最大の売りであるリアルサバゲの楽しさを打ち出すことにまずは成功した。きゃぴきゃぴした感じを保ちながらも真剣に戦場で命の取り合いをしている女の子たちの姿は実に真っ直ぐで心強い。こういう第一印象は大事なことだ。主人公の子についても、単なる巻き込まれ型のふりをしながら、作中の言葉を使えばどうやら「変態」に属する子であることはほのめかされており、ギャグとしてのギャップの出し方も期待が持てる。世に数多ある「部活もの」アニメの中では、悪くない幕開けになったのではなかろうか。

 映像面での出だしはぼちぼち、シナリオも興味を惹くには充分だとするなら、後は中の人のお話です。正直言うと視聴中には気づけなかったのだが、メインヒロインは牧野由依だった。うん、久しぶりの名前だ。メインで出てきたのって「宇宙かけ」以来か? ちゃんとお仕事が出来ていたのは良かったですよ。そして、主人公を囲むC3部の面々は、1人あからさまな棒読みが居たのは仕方ないとして(まぁ、新人らしいのでね)、回りを囲むのは千和・茅野・米澤、そして沢城という完成度の高い布陣。嬉しいのは、千和・かやのんあたりの配役が「定番の声」って感じのカテゴリではなく、「なるほど、こういう使い方も出来るんだな」と面白い配置になっていること。特にかやのんについては最初「えー、これ誰だったっけ……」と悩むくらいに新鮮だった。ホントになんでも出来る子や。千和もあまり押しが強くないサポートメンバーに回るキャスティングって案外珍しいので、こういう仕事が聞けるのは楽しい。みゆきちは……今回あんまりしゃべってないけど、多分次週以降はいつも通りの仕事が聞けるでしょう。非常に個人的な好みなのだが、「千和とみゆきちの絡み」ってのが凄い好きなんですよ。ゆーたらモツとシチミのコンビ。この2人だけでも、アニメ10本くらいなら全部まかなえそうな圧倒的安心感がある。新人さんはこの現場で何かものすごいものをつかめることを祈ってますよ。

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