ドラフト通信No.129 9/6

９月６日　ドラフト模様（DGM,GTC,RTR）

ピック順　【Mei】→【Serra】→【Metallica】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→

 

　ドタキャンが出たので中止の憂き目に遭うかと思われたドラフトだが、約１名、無駄にドラフト欲が高まった奴がいたおかげで、急遽ピンチヒッターを捕まえてのドラフト成立。基本セットドラフトだから初心者がいてもそこまで問題無いし、５人戦でも別にいいや、ってことで。まぁ、一番やりたがってた某氏は３引きくらいの時点で「ラヴニカにしときゃ良かった！」って叫んでましたけどね。

　それにしても、２回続けてやってしみじみ思ったが、やっぱり最近の基本セットって、強いな。初回はみんなアホだから強いカードがガンガン流れてるだけなのかと思ったが、２回目も普通に信じられない順目に信じられないカードが流れていた。意外と真剣にやれば奥の深い環境なのかもしれません。まぁ、もう２度とやるチャンス無いけど。

 

 

（●は累積パック数）

　　　　ＳＥ　ＴＨ　ＭＥ　ＳＣ　ＭＴ

ＳＥ　　ー　　×　　×　　×　　×　　０ー４　５　（●●●！）

ＴＨ　　○　　ー　　○　　○　　×　　３ー１　３　

ＭＥ　　○　　×　　ー　　○　　◎　　３ー１　１　（●●●！）

ＳＣ　　◎　　×　　×　　ー　　×　　１ー３　４

ＭＴ　　◎　　○　　×　　○　　ー　　３ー１　２

 

１位　【Mei】　緑赤　＜オーガの戦駆り　森生まれのビヒモス　シヴ山のドラゴン＞

　なんとこの環境は２連覇である。２回しか開催されないのでつまりは完全試合である。すげぇな。基本セットの王者と呼ばせてもらおう。で、２度目の優勝も割と勝因は明確で、何しろ１パック目の４，５引きで「大型化」である。そりゃ勝てるだろ、っていう流れでね。一応今回グルールカラーは完全に同じカラーリングが２人いたので喧嘩した形になってはいるのだが、それでも割と遅めまで充分なクリーチャーが引けているのでプールは足りている。レアも「オーガの戦駆り」「シヴ山のドラゴン」と充分形。そしてこのデッキが勝てた大きな一因は、厚めに押さえたマナソースだろう。「エルフの神秘家」に加えてアンコモンの「マナ編みスリヴァー」が２枚引けており、ここから高速でファッティに繋げたおかげで緑の展開力がフル活用出来たわけだ。シンプルな押し合いなので、やっぱり速いでかいが強いよ。

 

 

２位　【Metallica】　赤緑　＜シヴの抱擁　剣の熾天使　無法の槌角＞

　熱意の人の１引きはレアを流しての「シヴの抱擁」。２引きで「消耗品の弾幕」なので赤が使ってみたかったのだろうか、結果的には３体もの「ルートワラ」が集まるというトカゲデッキを、２枚の「シヴの抱擁」あたりでサポートするグルール。クリーチャーのラインは上のデッキよりも平凡で、「峡谷のミノタウルス」×２などが相応のタイミングで相応のアタックを開始するだけ。こちらの方がいかにも基本セット臭い構成になっているのだが、やはり「シヴの抱擁」からの一撃嵌めパターンがあるのは強い。特に３ターン目「レガーサの火猫」からの抱擁はもはやいじめを通り越して神事の域である。あと、多分「アカデミーの略奪者」が割と大事。あれがグルグル流れてる時点でこの卓のレベルもお察しな気もするが。

 

 

３位　【Thraxi】　青　＜闇の領域のリリアナ　泥沼病　心の傷痕＞

　１引きが苦渋の「リリアナ」。「うわー、これで黒単決まりだわー、黒集めるしかないわー」とニヤニヤ困ってみせるものの、２引きは「ジェイスの精神追い」を取るに決まっており、更に１パック目時点でどうにも黒が怪しい雰囲気。ＤＮＡレベルにすり込まれたせいで「石臼」６引きなどしており、２パック目で「大気の召使い」２連引き出来た時点でリリアナには儚く散ってもらう運命は決まっていたのかもしれない。最後まで青の飛行ビート、青のライブラリ破壊、ディミーアのライブラリ破壊の間で揺れ続けたピックであったが、ピック後にとりあえず青のカードだけ並べて見たら枚数が足りちゃったので、泣く泣くリリアナさんには退場してもらった。それでも「取り消し」２枚「分散」２枚のライブラリ破壊デッキである。破壊パーツは「石臼」をベースに「ジェイスの精神追い」「心の傷痕」、そして「秘本掃き」×３というそこそこのラインナップ。あとはひたすら嫌らしさを優先した試合をすればいいだけ。久しぶりに純度の高いミルデッキが組めて満足です。１ターンにライブラリ２０枚削る快感はなかなか味わえないからね。

 

 

４位　【Sea-chicken】　白赤　＜沈黙　運命の扉　精神灼き＞

　ピンチヒッター。基本セットなら大丈夫やろ、と言われても最近の基本セットは割と面倒なカードも多いが……そういう時は考えることが少ない肉デッキにすればいい、というのがいつも通りの作戦ですよね。「沈黙」スタートは流石に初心者特有の謎アクションだが、その後は赤と白から満遍なくビートのパーツを揃えて、今回のデッキの中では一番速度が出る構成になった。中でも割とグルグルしていた「陽動の達人」のムーヴは無慈悲な強さを持っており、「威圧する君主」からの展開は真の意味でワンサイドゲームを産みだす。白のメインアタッカー「突進するグリフィン」も３枚集まり、本当に基本的なビート模様は一番分かりやすかっただろう。ただ、今回赤は３人に割れており、プールが足りたかというと微妙な状態ではある。「無視」が２枚搭載されてる部分とかも、もう少し前のめりなデザインだったらもう一本くらいは勝ちが増えたかもね。

 

 

５位　【Serra】　黒白　＜リリアナの肉裂き　突進するグリフィン　陽動の達人＞

　こちらは今回も最下位なのである意味２連覇やな。相変わらず原因は分かりやすく、色選択が恵まれていないことである。黒は最終的に独占色になっているが、どこかのリリアナにほだされた奴がピンポイントで除去だけ抜いているので黒の最大の売りである除去力が発揮出来ず、そもそも２人が行こうとして１人が断念する程度のプールである。メインカラーにするにはいささか頼りない。そして白は独占ですらなく、こちらもピンポイントで全然関係無い下家がレアだけ抜いたりしてる。的確なヘイトプレイで確実に地力は下げられてしまった。あと、やっぱり単純にレアに恵まれないよな。何か１つでも決めパターンが確立すれば戦い方も変わってくるんだろうが。

 

 

 

今回のピック表

 

　【Mei】（緑赤）→【Metallica】（赤緑）→【Thraxi】（青）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Serra】（黒白）　　　　←　　　【Sse-chicken】（白赤）