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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 問題尽きず、第7話。これまでは子供たちのいざこざと好きあった2人の問題という小さな関係が課題になっていたが、ここでついに登場、一番面倒な存在である「話の分からない大人」。陸も海も正しい意味で「海の男」たちが多いせいで、問題がこじれるのは超簡単。

 前回のエピソードでまなか・ちさき間の問題も解決。これで、子供同士でわだかまりを持った連中はいなくなった(まぁ、紡とひかりの関係性はまだ火種を抱えているわけだが)。先週出なかったのでどうしたんだろうと思っていたあかり姉ちゃんも、旦那と一緒に普通に活動出来ているようだし、その様子をみても美海ちゃんはかんしゃくを起こさなくなった。お船引の準備のおかげで学年や性別を超えて子供たちの友情は深まったし、言うこと無し。もうこのままお船引再開までなだれ込んじゃおう、という勢いだ。しかし、そうは問屋が卸さない。ひかりの父ちゃんもなかなかの分からず屋だと思っていたが、陸も海も、関係者は基本的に単細胞である。非常に悪い意味での「大人」たちは、子供の頑張りをあっさりとないがしろにし、どうでもいい些細なことであっという間に関係破談。あまりに馬鹿馬鹿しい喧嘩の顛末は、絶対に子供に見せたくない類の光景であった。

 一応フォローしておくと、今回の「馬鹿馬鹿しい喧嘩」は、「それくらいに陸と海ではわかり合うことが出来ない」ということを端的に表す事件である。きっかけが何だとしても、長年の歴史の中で根付いた差別思想はそう簡単にぬぐい去れるものではない。今回の喧嘩だって、互いに見下し合っているといういびつな関係性に端を発したものだし、親父さんが言っていた「言葉が通じるだけにわかり合えない」というのは真理なのだろう。そりゃね、同じ人間ですら国が違うだけで揉めるんだからね。生態系が違ったらそりゃ無理だわ。結局、お船引の件はうやむやのままぽしゃってしまい、あとに残されたのは「これでもまだあんな男と一緒に行くのか」というあかり姉ちゃんへのプレッシャー。しかし、「親父は問題をすり替えてばかりいる」と冷静だったあかりさんは逃避行の決意を固め、うろこ様からのダイヤモンドダストな妨害にもめげずに、一路地上へ向かうのである。ついでに光も大脱出であるが……どこに行くんだろう。住まわせて貰えそうなところって紡の家しかないよな……。

 さて、相変わらずもめ事が自然発生する段取りは見事な本作。そんな中でも今回勃発した「種としての違い」は最も根源的な問題であり、これが十全に解決するようになれば、このアニメも終わるということだろう。まだまだうろこ様が明かしていない秘密なんかもあるわけで、現在分かりやすい形で浮上している「海と陸の相互理解」という目標にはまだまだ壁は多いようである。あれ、でも「海と陸の関係性」が最終テーマだとすると、まなかがくっつくのは紡ってことにならねぇかな。今回はとんとん拍子で「光が紡とまなかのために頑張る」という何とも寂しいシチュエーションが構築されちゃったし。この辺りの「光、それ違う!」感はたまらないものがありますね。良い奴なんだけどな、光。

 そして、これまでも何度か俎上に上がってきたが相変わらず謎が解決しないのが、汐鹿生という存在そのものである。根強い差別意識があり、「根本的にわかり合えない」と割り切っている部分があるようなのだが、これまでの歴史の中で、一体どれほどの交流があったのかがよく分からんのだ。汐鹿生の生活水準が現代人とほぼ同じであること、水中の学校が廃校になったあとの措置として地上に転校していることなどを考えると、「豚と魚」と貶し合うほどに決裂した関係にも見えないのだが。汐鹿生がそこまで人類に仇なすような存在として認知されているなら、多分陸の人間は彼らを根絶やしにすることも出来ただろうし(過去の歴史の中でね)。少なくとも、大きな問題もなく共存出来ている時点で、そこまで酷い差別が生まれる意味もよくわからんのよね。汐鹿生って普段もずっと海の中にいるものなのかなぁ。だとしたら、陸の学校に行くために上がってきた3人って、すげぇ歴史的な存在ってことに……いや、違うな、あかり姉ちゃんは普通に地上で働いてたわけだしな。うーん、よく分からん。

 おっさん同士の喧嘩の時の「陸の奴らは女も奪っていく」という発言もなんだか不思議である。そもそも、陸の人間と海の人間の間に子を成すと海に戻れない、という条件がある時点で、海と陸のトレードは完全に一方通行なのである。地上で不自由があるとはいえ、汐鹿生は陸の生活が可能。それに対し、地上の人間は絶対に汐鹿生の家で晩ご飯を食べることは出来ない。いわば汐鹿生は劣性遺伝子みたいな存在であり、放っておいたら個体数の減少は免れないものなのだ。それをさも相手が泥棒であるかのように罵るのはおかしな話。汐鹿生はもうちょっと自分たちの未来に危機感を持って保護政策を打ち出すように地上政府に相談した方が良い。

 でもまぁ、今回のうろこ様の能力を観てると、汐鹿生の生活文化とか未来とかいうことを考えても「魔力で何とでもなるし」の一言で片付けられそうではあるんだよね。恐ろしいパワーなのは間違いないからな。今にして思えば、ぎょめんそうってどのくらいのレベルの罰則だったんでしょうね。

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