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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 真のクライマックスはAパートだからな! 第92話。もうね、これが見たかったんだな、ってのがびしびし来る感動の展開。長かった1年、いや2年。我々の見たかった永遠のヒーロー・ペガサス星矢がそこにいた。

 サブタイトルにある「星矢の本心」。含みを持たせて言っても、その答えは単純明快。「星矢は星矢」だった。アテナとパラスの対決は決着し、残るのはその配下「パラサイト」タイタンと、「射手座黄金聖闘士」の星矢かと思われた。しかし、向き合った2人の男の目はそんな義務的なものじゃなかった。ここ最近はずっと「アテナ」としか呼んでいなかった女性を「沙織さん」と呼んだ星矢。彼はもう、上っ面だけの「アテナの守護者」ではなく、幼い頃から城戸沙織と一緒に過ごしてきた1人の男。跳ねっ返りのわがまま娘に反感を抱きながらも、少しずつ惹かれ合っていった幼なじみの星矢。使命も立場もしったこっちゃない。目の前の女性を守りたいから守るだけの存在。

 結局、「人間」だの「神」だのと小難しいことをこねくり回してはいたが、戦いの目的なんてものはもっと単純なものだ。「戦う行動原理」を巡るタイタンとの対話は、もう、しびれるほどの名言のオンパレード。「愛の女神」と「戦いの女神」の対決では、「戦いの女神」に従わなければならない人間の方が「犠牲者」なのだと説くタイタンに、星矢は「人を勝手に犠牲者にするなよ」と立ち上がる。「沙織さんを泣かせるな」。それだけが星矢の行動原理。女神アテナではなく、城戸沙織という女性のことを一番よく知っているのは星矢なのだ。「聖闘士はアテナの命令に従うものだろう」と問われても、したり顔で「俺は黙って命令に従うほど素直じゃない」と答える。戦う理由は常に自分の意志、「守りたい人がアテナだった、ただそれだけだ」。ただの腕白小僧だったあの頃から、星矢は何も変わっちゃいない。「模範であるべき黄金聖闘士が私情で戦っていると?」と問われ、素直に認める星矢を見て笑顔が隠せないタイタン。「アテナアテナと吠えるただの犬だと思っていたが」と問い詰められ、「アテナアテナと吠えていないと、他の聖闘士に示しがつかないだろうが!!」。

 こんな星矢が見たかった! 僕らの星矢はやっぱりこれ! 黄金聖闘士なんて要職で大人しくしているよりも、やりたいようにやってこそ、それが男らしさに繋がるのである。吹っ切れた星矢を見て喜んだのは、何も視聴者だけではない。ようやく見せたその本心に、タイタンさんもご満悦。何しろ、敵だと思っていた目の前の男が、自分と全く同じ境遇にあることが分かったのだ。「自分と全く同じなもんだから、思わず笑ってしまったわ!」と昂ぶるタイタンを見て、星矢も「お前も思ったより無鉄砲で熱い奴なんだな」と笑顔の対応。もう、この時点でマブダチ確定。お互い面倒な女に惚れてしまったがために、使命にかこつけて暴れ回るだけの馬鹿な生き方である。こうなってしまえば、もうお互いに含むところは何も無い。本音と思いを拳に乗せて、ただひたすらに語らえばいい。晴れ晴れとしてすげぇ綺麗な目をしたタイタンとの、「男と男の決着」だ。最終決着は意外なほどにあっさりと、最大必殺技どうしのぶつかりあいだけであったが、このあっぱれな幕引きに、誰が文句のあろうものか。

 ……いや、まぁ、アテナとパラスの和平という決着は、色々と突っ込みどころもあるんだけどね。今回に限った流れで言えば別にいいと思うよ。ちゃんと一度は剣を交えた上での決着であるし、星矢とタイタンという合わせ鏡の存在のおかげで、「アテナの愛」と「パラスの愛」が結局は根っこを同じにしており、2人ともまだやり直せるのだ、ということが分かるから。アテナが星矢を産みだし、それと同じようにパラスにはタイタンがいる。それこそが、パラスという存在が悪ではないという証明になるのだ。でもさ、流石に円満解決すぎやしませんかね。それで片付くならもう少し早く、先に示談を検討しろよ、って気がするじゃん。星矢も「いいさ、別に命令されて戦ってたわけじゃないんだ」って言ってたけど、それを言われたら聖剣一本折るために燃え尽きた紫龍たちの立場がないじゃん。パラスがこれまでの行いを償うのって、すげぇ大変だと思うぞ。……まぁ、去年のマルスさんだって同じことが言えたわけだけども。なかなか迷惑な姉妹喧嘩でしたとさ。

 そして、「イイ最終回ダッタナー」と余韻を楽しんでいるところに、相変わらずのおじゃま虫っぷりを発揮する見事なエウロパさんの登場。2人の女神のエネルギーを奪い、星矢とタイタンの共同攻撃をはじき飛ばす余裕。窮屈な2級パラサイトの殻を脱ぎ捨て、なんかすごいっぽい新たなクロノテクターに身を包んだエウロパさんは「永劫輪舞」を回収して神パワーを展開。その餌にフラフラと呼び寄せられるのはもちろん昴だ。「神になりたがった男」は、長い長い旅の果てに「人間の強さ」を知ったはずなのだが、そんな蓄積を全てぶっ飛ばす身も蓋もない言動に走る。「人間は強いけど、それは一時の強さ。神は、もっと強い!!」だそうです。今まで何を見てきたんだ、昴。ケレリスさんたちも泣いているぞ。まぁ、多分今のところは完全に操られている状態だとは思うから、無茶するのはしょうがないんだろうけど。

 改めてwikiなんかでお勉強しておくと、今回昴の中から覚醒した「刻の神」はエウロパに「サターン様」と呼ばれた。これは「マルス」が火星であり、戦争の神であったのと同じような存在で、「土星」を意味するローマ神話の神。そして、「土星」を表すサターンはギリシャ神話ではクロノスと同一視される。クロノスといえば当然「時の神」なので同じって理屈。ただ、正確には「時の神クロノス」はサターンと同一視される「大地の神クロノス」とは別人なんて話しもあるからややこしい。まぁ、その辺の混同が重なって「刻の神サターン」っていう存在が生まれてしまったのだろう。1期目が「マルス」で2期目が「サターン」っていうのはアニメシリーズとして座りがいいからね。

 そんな目覚めてしまったサターン様との最終決戦が次週から幕を開けるわけだが、もう、タイタン・星矢を含めた全員でタコ殴りにしてなんとかならないもんだろうか。相手陣営は昴・エウロパ・ミラーだけのはずだが……氷河と瞬はどこで何をしてるやら。次回予告ではどさくさに紛れて邪武さんが映ってたんですけど、なんで出てきたのん? 「沙織さんが星矢に取られた!」って思って慌てて聖衣掘り出してきたのかしら。

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