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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 愛だろ! 愛! 第8話。4話に続く新たな森×凸伝説の1ページ。もう、六花×勇太なんかよりよっぽど王道のラブコメ展開じゃないですか!

 あらすじだけを見るならば、本当に手垢で汚れきったようながちがちの展開である。「仲が悪そうだけど実は素直になれないだけ」という状態のコンビ(カップル)の仲を進展させるためには何をすれば良いかと言えば、その間に割ってはいるお邪魔虫を用意すればいい。簡易三角関係を作って本音をぶつけ合えば、元々悪く思ってたわけじゃなくて素直になれなかっただけの2人は、嫌でもくっつくって寸法だ。ちょっと変則的だったが、六花と勇太に対する七宮もこの王道展開を押し出すため(だけ)に登場したキャラなのだから。そして、本作はその「捻りの無い展開」を更にもう1つ用意してくれたわけだ。「脚本サボってるんじゃねぇよ!」と文句を言いたくなりますか? いいえ、これでいいんです。だって、テンプレのはずなのに、色々おかしいもの。

 凸守の前に現れた第2の(?)偽森サマー。確かに、中学時代の森サマは凸守を虜にするほどのカリスマを持ち合わせた有名なスピリチュアリスト(そんな言葉はない)なのだから、他の人間に同じようなコピーが現れても不思議ではない。偽森サマー(十九川さんというらしい)がどこからその情報を引っ張り出してきたのかは謎であるが、森サマが完全に過去ログを消したつもりでも、第2第3のマビノギオンは色んなところにバックアップが残ってるんだろう。一応冷静に判断するなら、十九川さんは「凸守に近づくために」森サマーを名乗ったわけだが、その情報のでどころは凸守ではないはず。何故なら「凸守の憧れているカリスマだから森サマーのフリをしてやろう」と思い立ったのは、十九川さんが凸守に接触する前だからだ。「彼女が森サマーに心酔している」という情報はどこかから調べられるかもしれないが、その彼女に直接「マビノギオンを見せて」と頼んでしまったらすぐにニセモノであることが露呈してしまうわけで、十九川さんは何とか頑張って彼女の望むマビノギオンの原典を他所から探し当てたはず。丹生谷さん、消しきったつもりでも、案外あなたの黒歴史は色んなところに痕跡を残してると思いますよ。

 そして、そんな横槍が入ったおかげで森×凸関係は混迷を極める。すっかり籠絡された凸守の従順な様子は、既に4話の時に見せた「狂信者」のそれである。森サマーは本来なら「自分以外の森サマー」が現れたことを喜びこそすれ、論破する必要など全くなかったはずなのだが、食いついちゃうあたりは「愛」以外のなにものでもない。「自分に懐いていたはずのあの子が、気付けば他所の女に取られちゃった」という状態が面白くないあたり、もう、完全に相思相愛である。今回最大のキマシポイントは、森→凸の方向だと、当然クライマックスの「可愛い顔見せることがある!」と叫ぶシーン。もう、素直じゃないんだからね! しかし、作中の全員が抱えている中二病因子だが、やっぱり一番根深いのは森サマーなんだよな……なまじ人間としての性能がいいせいで、森サマが全力で転げていた時代のクオリティが高すぎるわ。

 一方の凸守側は、やはり純粋な「森サマー」を追い求めるならば、今回は十九川さんを支持しない理由は何一つないはずなのだが、彼女も「森サマー信者」という迷彩を纏ながらも、結局丹生谷さんが大好きなのである。わざわざ休み時間にちょっかいを出しに行って「気を遣ってやったのに」としょげてるところなんかはたまらなく可愛らしい。そして、外部から凸守を見る視点が新たに現れたことによって(多少偏狂的過ぎたが)彼女のスペックの高さが再認識されるのである。作中でもトップレベルの美少女である凸守は、あんな変な集団に絡んでいなければ誰からも寵愛されるべき天使のような存在だ。そりゃ十九川さんが狂ってしまうのも仕方ない。耳にも噛み付こうってもんだ。だって、可愛いんだもの。高校1年生にしてはピュアすぎないか、という気もするのだが、それが凸守の良いところ。今回はマスターがろくに動かなかったこともあり、彼女1人でのハイスペックっぷりが堪能出来たのは素晴らしかった。

 そして、そんな2人のいちゃいちゃを促進するためだけに現れた十九川さんのキャラがこれまたかなり濃い。今作はゲストキャラに惜しみなく筆を割いてくれる上にキャストがメガトン級なので、こんなどうでもいい話なのにいちいちインパクトがある。百合キャラになると大体破滅型になるのが小清水の不思議なところ。まぁ、百合の殿堂であるリリアン女学園の可南子さんの印象が強いだけで、シャーリーとかのどっちとか、真っ当に純愛を貫いてるキャラも多いんだけどさ。その他、ヤンデレ気味になったニナ・ウォン、狙われる立場の北条響などが小清水百合ヒストリーには記載されています。現在リアルタイムで活躍中の纏流子さんは……百合とはちょっと違うよなぁ。大親友のはずのマコが蟇郡さんとくっつくことが決定事項になってるからなぁ(俺の中ではね)。とにかく、そんな濃いキャラの十九川さんは、この作品世界らしく、「狂ってるけど悪人ではない」をギリギリのラインで守り、試合終了時の撤退シーンも実に潔い。百合で、ロリコンで、中二病で、処女厨という、あまりにも重たすぎるキャラだったので、おそらく二度と登場することはないだろうけども。「サーニャ」っていう呼び方だけはなかなかいいと思ったので、今後森サマーにはちょいちょい使ってほしいですね。ちょっと小馬鹿にする感じで「ねぇサーニャ(ニヤニヤ)」みたいなことを、ピロートークでやってくれればいいよ(以下、薄い本に続け)。

 結局、今シリーズは森×凸のエピソードがあまりにもストレートに見せつけてくれるもんだから、なかなかもどかしいメインカップルの方がいくらかかすんでしまうという悩ましい事態である。いや、六花たちも頑張ってるんだけどね。今回だってさりげなく寄り添い合うシーンとかはすごく良いと思うし。でもね、もう片方のカップルがあまりにも健気なので、どうしてもかすむのよね。そして、どちらのカップリングにも大活躍してくれる七宮さんの聖人っぷり。あいつ、ホントに便利だナー。

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