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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ピンポン THE ANIMATION」 6→8

 今期最高峰の作品の1つと断じてしまって問題無いだろう。とにかく凄まじい画面と、そのアクの強さを許容しながら、ただ真っ直ぐに真っ直ぐに引っ張り続けるスポ根としてのシナリオラインのアツさ。何から何まで刺激に溢れた、現代アニメの存在を根底から揺るがす問題作である。

 原作を読んでいなかったおかげでまっさらな状態で観られたのがまず幸せなことだったが、原作からして相当満足度の高い漫画だったのだろう。中身を簡単にまとめてしまえば「努力して強くなった人間のスポ根」といえてしまうわけだが、主人公のペコを巡る物語はそんな一言で片付けられるようなものではない。彼の中で卓球というスポーツがどのような意味を持っており、最初の孔との対決に一体どんな意味があったのか。時を同じくして進化していくスマイルをどんな気持ちで眺め、それがどう影響したのか。スマイルにしてもペコにしても、結局は「もとから強い人間が勝っていく」ということにはなっているのだが、これだけのドラマがぶち込まれ、1つ1つの感情が有機的に結びつき、「勝利」への物語に繋がるとなると、その「強さ」にはただただ憧れしかない。俺ツエーのシナリオってのは歓迎されないものだ、なんて風潮があるが、振り返ってみれば古今の物語なんておしなべて「俺ツエー」である。「俺ツエー」という要素がどのようにドラマとして組み上げられ、何を描くための「強さ」があるのか。そこがきちんとはじめから定まっており、人間ドラマとして形作られていくのを見ているだけでも、このアニメは十二分に満足行くものである。9話10話で見せてくれたペコの生き様、そしてそれを引き出すことに成功した「親友」スマイルの友情。もう、終盤は本当に涙無しでは見られないシーンばかりだった。もちろん、それを盛り上げてくれた風間や孔といったライバルキャラたちも1人1人に全てドラマがあり、人生がある。特に孔は個人的にもお気に入りのキャラで、中盤以降はどんどん超人的になっていく2人の主人公を見つめる観客寄りの視点を持って世界と戦ってくれていたので、彼の成長物語としても感慨深いエピローグとなったのである。

 こうしてメインシナリオに文句のつけようが無かったことが一番の功績であるが、もちろん、そのドラマを彩った破天荒なアニメーションが、この作品を二段も三段も上のレベルに押し上げたことは言うまでもない。湯浅政明が今度は漫画原作の作品をアニメ化すると聞いた時にはどうなることかと思ったが、まさか一切の遠慮も無しに全力で個性を解放することになるとは思っていなかった。ふざけているのかと思えるような徹底的に崩したデザイン性と、お利口な統制をあざ笑うかのような不敵な動画、そして漫画的な面白さを衒いもなくそのままアニメの画面に落とし込んでしまう図太いコンテワーク。1つ1つがドラマを、画面を、際限なく刺激的にしていく。世にアニメの溢れかえる現代でも、ここまで好き勝手に、我を通して何かを産みだそうとする人間は他にいない。そして、本来ならばアニメーションなんてのは表現方法の1つでしかないのだから、湯浅氏のように好き勝手に暴れ回ってもらっていいはずの媒体なのである。氏がこうして大きな結果を残したことは、今後のアニメ業界にも改めて影響を及ぼすことになるのではないだろうか。

 こういう作品が出てくる土壌となっている間は、やはりノイタミナには頑張ってほしい。是非とも隅々までたっぷり味わってほしい名品である。

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