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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まさかの一衣さん大活躍、第11話。モブ子さんなんていってごめんね。訂正しよう、一衣さんは便利な「負けても問題無い自動バトルフィールド発生装置」。

 脇役いじりはさておきつつ、実にまっとうなクライマックス。余計な脇役は次々に退場し、残されたのは本作のエッセンスとなるメンバーのみとなった。

 まず、最後の「残った要素」であった花代さんの処理からスタート。彼女は最近調子がおかしくなっており、「やっぱ他の女の子の人生を歩むのなんて無理に決まってるからね」と思って見ていたのだが、何と彼女の激白は「私も香月が好きになっちゃったからどうしていいか分かりません」というもの。Oh、そりゃ驚きだ。いやまぁ、元々花代さんは夢限少女になる時点で「香月とくっつこう」という意思は明確にあったのだから、決して彼のことを悪く思っていたわけではないのだろうが、その時点では「遊月の願いを叶えないと消えちゃうしな」という使命感や打算があったのも事実のはず。しかし、長いことカードの中でぼっち生活を続けていた彼女に、現実世界の三次元男子は刺激が強すぎたようだ。マジになってしまったことにより、「遊月である自分」と「本当の花代さん」の間に整合性が維持出来なくなり、彼女は混乱してしまったというわけだ。とはいえ、彼女はこの混乱について積極的に解消を求めたというわけではないだろう。一衣のところに伊緒奈についてのメールを送ったのは純粋に親切心からだろうし、わざわざ新規メアドで連絡したのは、「助けてほしいような、そうでもないような」という逡巡の表れ。もし遊月が彼女のことに気付かなければ、おそらく花代さんはこれまで通りにぎくしゃくしながらも香月との生活を続けていたに違いない。

 しかし、遊月は来てしまった。なんとこれが、遊月がルリグ化してからの初めての会談である。もちろん遊月にも思うところはあるに違いないが、彼女は以前、「花代さんの苦境も理解しているし、彼女が自分の願いに賛同し、協力してくれたことには感謝している」と述べていた。遊月側からは、決して花代さんを一方的になじるようなことはしない。花代さんもそのくらいの微妙な関係性は分かった上で、「ひょっとしたらくるかも」くらいのヒントで遊月を招いたのだろう。そして、いざ来てしまったからには自分の思いをぶちまけずにはいられない。「香月を好きになっちゃったせいで、なんかもう、罪悪感が半端無いんです」と。まぁ、気持ちは分からんではないが、既にいっぺん遊月を騙した上での現状だからなぁ。今更「遊月に申し訳なくて」とかいわれても、「いや、お前がいうなよ」というのが第三者としての第一印象である。しかしまぁ、彼女の懊悩も分からないわけではない。「ルリグとセレクターの入れ替わり」という大問題については、花代さんはカードの中でたっぷりと考える時間があった。それこそ罪悪感と格闘しただろうし、「入れ替わって全くの他人としての人生なんて歩めるの?」という問題も幾度となく自問自答し、悩み抜いた上で苦渋の決断をしたはずだ。だからこそ、心を鬼にして遊月を「騙す」ことになった。しかし、実生活を始めてからの香月との生活は、そうしたシミュレーションをするだけの時間的・精神的余裕が無い。気付けばどんどん自分の気持ちがコントロール出来ない方向へと暴走してしまい、彼女のキャパを超えてしまったのだろう。ちょいと大人びて見える花代さんではあるが、彼女もあくまで一介の女子中学生でしかなかったのだから。

 花代さんの苦悩は図らずも香月の耳に届いてしまい、全ては白日の下にさらされる。職務放棄を宣言して逃げ出した花代さんを待ち受けるのは、「願いを叶えられない夢限少女は消えるしかない」という、最近忘れかけていたペナルティ。イレギュラールリグばかりだったので実存するのかどうかも怪しかったルールなのだが、どうやら強制力はそれなりに強いらしく、花代さんは原因不明の昏倒からダイレクトICU。彼女が消えてしまうまでのカウントダウン待った無し。逼迫した状況下でるう子・一衣・遊月の3人は一計を案じ、ユキのアドバイスで「直接白窓の部屋へ殴り込み作戦」を決行。サンドバッグ一衣さんをボコボコにする八百長試合で強引にラスボスのお膝元へと乗り込むことに成功した。

 そして物語は二手に分かれる。一仕事終えて満足したかに思えた一衣だったが、どうにも様子がおかしい現世のるう子を見て、まだ問題が解決していないことを知る。なにもできないで手をこまねいているのは我慢ならぬと悩んでいると、ここで突然、途中参加の援軍である香月から「繭って本当に異空間にいるの?」という衝撃的なヒントが。「その発想は無かった」と考え直したところ、「そういえば、あの部屋って現世にもあるのでは」という、ある意味当たり前の事実に行き当たる。「繭が実在の少女である」ことは散々ユキの口から語られていたのだからこの発想はある意味当たり前ではあったのだが、どうもお話の現実味が薄く、仮にそんな少女がいたとしてもどうせはるか遠い世界のことだろう、と思っていたのがまさに盲点。よくよく考えてみれば、おそらくセレクターバトルが発生している事案数だけを考えれば、るう子たちの回り、この町の中にやたら集中している。たかだか読モレベルの晶や伊緒奈がセレクター界の広告塔になっているのだから、そのブームは局所的であろう。少なくとも「WIXOSS」はどう考えても日本国内の製品なんだから(だよね)、繭という少女がはるか異国の人間なはずがないのである。そんな当たり前のことにようやく気付いた一衣さん、突如として彼女の灰色の脳細胞はフル回転を始め、「そういえば、聞いたことがある」とここ一番の大活躍。なんと、白窓の部屋は私たちのすぐそばにあったのです。急行する一衣・香月という謎のタッグ。そして知らされる、繭の死。「わぁ、このアニメで男性キャラが2人以上しゃべったのっていつ以来だろう」とか考えながら、現実世界でのチェイスはここで終了する。

 他方、白窓の部屋にたどり着いたるう子とユキは早速繭の説得を試みるが、基本的に性根のくさった繭さんがそれに同意するはずが無い。「ぼっちだったお前が偉くなったもんよね」と元クロに悪態をつきつつ、あくまでタマは渡さない所存。あげく悪の枢軸たるウリスまでが出現し、ここでセレクターバトルの生みの親が、ついにデュエルディスクをその身にまとって現場に出撃してきたのである。ゲーム開発者とのガチ対決。突然野生のリチャードガーフィールドに戦いを挑まれたような状態で、そのゲームのプレイヤーならば垂涎のシチュエーションではあるのだが、るう子としては寝耳に水である。「ゲーム開発者って強いんじゃないの?」と困惑するも、冷静なユキは「いや、あいつ一人回ししかしたことないから、多分大したことない」と一蹴。まぁ、確かに一人回しって自分に都合のいいシチュエーションに偏っちゃうので、どうしてもスキルの上達に限界があるからね(経験者談)……。予想通り、ちょっとプレイスタイルを変えるだけでも「何それ? どういうこと? 手札のカウンターが無駄になるやんけ!」と繭さん大混乱。試合は優位に進むかと思われた。

 しかしここでトラブル発生。いわゆる開発者権限でもって、思い出したようにルールを盾にする繭。「そういえば浦添伊緒奈が自分自身に戻っちゃったってことは、クロはルリグの任務放棄ってことでよろしいですか?」とるう子サイドのルール違反を指摘し、クロは突然のICU。まぁ、確かにいわれてみりゃその通りなんだけど、数ターン前の誘発忘れを今更指摘するのってずるくない? ユキが倒れてしまったことで試合どころじゃなくなったるう子は、「とりあえず近所にタマがいるから、そっちとチェンジすれば!」と尻をまくって逃げ出す。あの空間、割と自由に席を立って移動出来るもんなんやな……。しかし、慣れぬ空間で迷子になるるう子に、改めて突きつけられる「繭は既に死んでいる」という事実。もう死んじゃってる人間の妄念がこのシステムであるというなら、それを打開するには何が必要なのか。ユキという手駒を失いかけている中、彼女の急務はタマを何としても引き込むこと。さぁ、次回はいよいよクライマックス! どうなるるう子、そしてどこに行ったあきらっきー!

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