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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 マジでこのアニメの放送が終わったら続けて「えくそだすっ!」の放送が待ち遠しいよね、第10話。とりあえずメインキャストが中原・御前・かやのんの3人で展開されるアイドルものっていうだけで興味津々である。是非、オリジナルアニメでそういう企画が出てほしいものだ。

 普段は大体2話完結で11人のエピソードが展開していたわけだが、今回はあんまり「終わった」という気がしないお話。それもこれも全ての木下監督のせいである。そりゃまぁ、今作の主人公は間違いなく宮森なので、彼女の正念場となる最終話の出来上がりがクライマックスになるのは間違いなかろうが。そのため、今回のメインであったはずの美沙ちゃんの行く末については、結局結論が出ないまま終わってしまった。いや、「退社する」っていう結論は出ているのだろうが、彼女がこの後路頭に迷うか、新しい会社に入った後も「やっぱりスーメディ辞めなきゃ良かった」と後悔するか、希望通りの新しい生活をむかえることが出来るかは全く分からない。あくまでリアルに「働くということ」「人生の岐路」を描く物語なのだからこれはこれで良いのだろうけど、絵麻ちゃんのお話はきちんとそれなりのまとまりがあったわけで、出来れば美沙ちゃんにもそれなりに晴れがましいエンディングを用意してあげてほしいものである。次回以降にもう少し描かれるだろうから、そちら待ちってことになるかしらね。

 ただ、今回彼女のエピソードがなんだかぼやっとした印象になったのは他にも理由がある。何故かしらんが、「退社」というキーワードが乱造されたためだ。既に制作進行の部屋では落合が会社を移ることが決定しており、今回それに本田さんがケーキ屋の夢を追うための退社が重なる。更に更に、なんだか矢野さんまで怪しげな動きを見せており、このまま行くとムサニの制作部屋には駆け出し下っ端の宮森とタローしか残らない可能性も……総崩れですね。ボロボロですね。どうしたらいいんでしょうね。新しいアニメの仕事なんて取ってきて大丈夫なんでしょうか。矢野さん、電話の相手が親戚とかそういう筋の人っぽかったから、多分寿退社ってことになるんだろうな……。

 そんなわけで、残念ながら美沙ちゃんが悩みに悩んで決心した退社も、このアニメの中では「たくさんの事件の1つ」でしかなかった。また、これまで見てきた「声優という未来のほとんど見えない仕事でもなんとか頑張るずかちゃん」「先が見えずに困惑するも、先輩の一言でいくらか道が開けた絵麻ちゃん」に比べると、美沙ちゃんの進路選択は、あまり共感を覚えるものではない。そりゃ「夢と違う」ということは確かなのだろうし、3年どころか下手したら一生にわたって意に沿わぬ仕事をやり続けなきゃいけないという見通しは恐ろしくもあるだろうが、それでも日本の現代社会は入社1年も経たずに退社する選択肢はかなり厳しいものがある。転職先にいい顔をされないという実利面での問題もあるが、視聴者側の視点から見ても、「もう少しがんばってみてからでも遅くないのでは?」という感情が先に立つからだ。宮森の訪れた音響会社のおっちゃんがいっていたように、「仕事は続けなければ楽しくならない」。これはおそらく真実だと思う。いや、働いてない私みたいな人間が何を偉そうにしてるのかとは思うが、どんなことだって「入り口から楽しすぎ」なんてこたぁそうそうないだろうし、もしあったとしたら、逆に怪しい。趣味でも仕事でも、何かのきっかけで奥の方へ足を進めてからが本番なのである。昨今は若者の仕事に対する意識というのも旧態依然とした日本の「滅私奉公」からは変わっており、何かと「ブラック企業」なんて言葉が持ち出されて仕事の是非を問う風潮があるが、やはり「生業」という言葉の通り、その仕事を一生のものとしたいなら、目先の1年2年で決めるのも考えものなのじゃなかろうか。まぁ「2年も3年も1つの仕事を続けて歳を重ねたら、それこそ転職の機会が無くなるやんけ」というのもまた事実ではあるのだが……。ムズカシイネ。

 というわけで、美沙ちゃんの選択が「若さの特権、夢への第一歩」となるか「若さ故の過ち」となるかは全くの未知数。この作品でバッドエンドってことはないのでそれなりに「希望の持てる」終わり方になるとは思うが、個人的にはスーメディの社長ともう一回膝を突き合わせて相談して、退職を思いとどまってくれるのが一番理想。いっそ七福神アニメにCGの車を投入してものすげぇホイールを描けばいいんじゃないかな。今のところあの5人で出来ることは「ホイールを描く」「猫を描く」「ディーゼル車について調べる」……。みどりちゃん、早く一人前になろう。

 そして、今回もその他ちょこちょこと「業界の小話」みたいなものが展開されていて色々ためになるお話。一番の見どころは何と言ってもエキセントリックな音響制作のおっちゃんだろう。音響の職人さんがむやみやたらにこだわるっていう話はどこかで聞いたことがあるので割と業界あるあるとしてはお馴染みだろうが(よく聞くのはエロゲーのちゅぱ音とか、BLものの衣擦れ音など)、スタジオの中に水を張ったプールまで用意出来るのは驚きである。こういうエピソードを見ると、普段見ているアニメの見え方(聞こえ方)もだいぶ違ってきて、音響スタッフにもより興味が持てるのでありがたい。今回は久しぶりにアフレコ現場の様子も描かれていて、当然のようにコンテ撮になっているあたりがなかなか辛そうである。マイク前の出入りの様子なんかもさりげなく描かれているので声優ファンにも嬉しいところ。意外だったのは、キャストが本当に自分のタイミングまでマイク前に移動してなかったという点で、具体的には、警部役の人がしゃべっているとき、残り2本のマイクには誰も入っておらず、警部が離れたタイミングでメインキャスト3人が同時にマイク前に入っていた。どうせ誰も使わないマイクがあるならさっさと入っててもいい気もするんだが、実際はこういう感じなんですかね。

 そうそう、あと1つ面白かったのはコンテ打ちのシーン。アニメ制作の手順で一番一般に知られていない行程って、実はこのあたりだと思う。具体的にはコンテ担当がコンテを作ってから、それが実際に原画として仕上がるまでの間。「演出」っていう役割もどういう仕事なのかが分かりにくい。今回の木下監督の熱弁を聞くと、なるほどよくいわれるようにコンテはあくまで「設計図」。これに目鼻をつけて1つ1つの原画が作られていく過程には、こういう会議があるわけですね。その時には代表となる原画マン(今回だと瀬川さんなんか)も出社して打ち合わせしてる。なんだか少しずつアニメ制作の現場が見えてくるこの感じ、やっぱりこのアニメの売りとして楽しいのです。そして、そんな制作現場がたった1人の監督の意志の弱さに振り回される様子もね……さっさとタクシー呼んでおけばよかったんや……。

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