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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 滝セン格好良いねぇ、第3話。こういう分かりやすくゴツいキャラクター大好きよ。死ぬまでに一度言ってみたい台詞だよな、「私の時間を無駄にしないでください」。

 予定通りに進行しております、不穏分子しかいないこのアニメ。キャラの設定も配置も分かりやすいものばかりなのでスッと入ってくるが、その分「吹奏楽部」というテーマがあまり馴染みのないものだし、これまでにないセッティングなので決してマンネリに終わらず、ちゃんと独自の面白さが考えられているのが流石である。要素ごとに見ていくと、まず、「5060人規模の集団のコントロール」という要素は、「部活もの」「青春もの」としては非常に珍しい。部活を取り扱った漫画・アニメというのは数多く存在しているが、この吹奏楽部のような大所帯を扱うものというのはあまり記憶にない。「ダイヤのA」みたいな大所帯の野球部とかだと2軍まで含めればそれなりの人数になるが、あくまでコントロールする必要があるのは「1軍メンバーとその近辺」だけである。今作のように「やる気のあるヤツ、才能のあるヤツ、やる気のないヤツ、何も無いヤツ」を全部引っくるめて1つの方向へと引っ張らなければいけないというセッティングは色々と新規性の高いものだろう。まぁ、イメージが一番近いのは学園が舞台の作品で「クラスで何か出し物をする」という状況の時くらいか。

 吹奏楽で面白いのは、こうして「全体としての集団」があることに加えて、明確に「パート」という小集団にも分かれているという部分。各々のパートが別の生き物のように意志を持っており、単に「数十人を1つにする」のではなく、「数人単位のいくつかのパートを1つにする」必要がある。同じように見えるが実はこれが大きく異なっており、それぞれのパートは群であり個でもある。「1人1人の個人」を描くのはむしろドラマ作りの方法論としては難しいものではない。しかし、それぞれのパートの意志となってくると、「何となく」で流してしまえるほどに希薄なものにはならず、それぞれにしっかりとした描写が必要になってくるのだ。今作では「低音」を中心にしてトランペットやホルンといったパートが表面に上がってきている段階だが、最終的には全てのパートが1つのキャラクターであるかのようにはっきりと個性を示し、それらが統合していく姿を見せない限りは物語はゴールにたどり着かない。非常に難しいストーリーテリングになると思われるが、どのように料理してくれるだろう。

 流石に、このままではちょっと煩雑になりすぎるだろうと思われるので、いくらか構図をシンプルにするために採用された図案が「2年生退部事件」である。3年生の先輩たち(というか部長と副部長)はそれなりにやる気のありそうな人たちだったので意外な事実であったが、過去に大量の「やる気のある」人間が辞めているというとんでもない事件が発生していたという。つまり、先週の滝センセによる方針決定事案が確定する以前から、この部活は不穏分子だらけでろくに練習も出来ないようなダメ部活だったわけだ(まぁ、新歓の描写からそれは窺えたわけだが)。この事件によって、わざわざ描写を重ねずとも部内に「明らかにやる気のない一団」がいることが分かり、対立構図が一気に見やすくなっている。

 1年生トリオは一番親しみやすい副部長に引っ張られる形で部活に馴染んでいったので、そうした「やる気のない」雰囲気には抵抗を示している。もちろん高坂さんは言わずもがなだ。このまま進むと、やる気のない2・3年生集団(葵ちゃんを含むと思われる)は高坂を中心とした「マジ部活集団」との対立が必至。そしてこの時、部長たちがどのようなスタンスに立つのかがまだ見えてこないのが非常に気になるところ。「滝は何一つ間違ったことを言っていない」という大義名分があるため、どれだけ部員たちがギャーギャー騒ごうとも真面目軍団には戦う理由はあるのだが、それはあくまで賛同できる人間が充分な数いてこそ。現段階では、「マジ部活集団」に誰か所属してくれるのかが全く見えないので、その辺はハラハラしっぱなしである。

 細かい要素を見ていくと、当然主人公チームはこの「マジ部活」側に分類される。今回非常に興味深かった描写として、練習せずにだべっているホルンパートを見た時の久美子の反応がある。実は彼女、正面から「マジ部活する」と決心した描写は今まで一度たりとも無く、厳密に言えば彼女も「部活辞めたい派」に転がってもおかしくない状況である。しかし、彼女はホルンパートの様子を見て明らかに嫌悪感を覚え、更に「罪悪感」を噛みしめているように見える。過去に「本気で全国行けるなんて思ってたの?」と高坂に漏らしてしまった自分の小さなミス(これを罪とみなすかどうかはまだ揺れているかもしれない)を、彼女は未だ抱え込んでいる。あそこで悩んだ時点で、久美子はおそらく高坂と志を同じにしていくだろうことが分かる。回りにいる2人の友人がその流れを後押ししてくれているのもありがたい。しかし、彼女はまだそれをはっきりと形にできるだけの意志を持ち合わせていない。おそらく、今後彼女が「演奏するという意志」を確固たるものにするために、なんか感じの悪い姉貴なんかも活躍してくれるに違いない。

 ただ、そうした1年生チームの結束とは裏腹に、2年生、3年生には不安が残る。個人的に気になるのは副部長の立ち位置だ。彼女のテンションは常に前向きで「やる気がある」ように見えるのだが、今のところ明確に「滝派である」ことを表明してはおらず、あくまでも部内でのもめ事から部長を守るために動いているだけである。彼女が「全国を目指す」意志があるのかは誰にも分からない。そして、部長はパートリーダー会議の顛末を悩んでいることについて、副部長ではなくてトランペットリーダーである香織さん(CVみのりん)と相談(秘密会議)をしていた。普通に考えるなら、あそこで相談しなければならないのは発言力も強く、ポジションも上の副部長であるべきではないか? そうしなかったということは、単に都合がつかなかっただけなのか、部長の中で副部長の立ち位置が微妙なラインにあるからなのか。色々と想像は尽きない。

 とりあえず、鬼畜眼鏡・滝の次の暴虐が早く見たいので来週も楽しみです。まぁ、俺が高校時代にあんな顧問の部活にぶち当たったら確実に辞めてるとは思うけども。

 あと、今回高坂さんの台詞が叫び声しかなかったのは如何なものか。ユーフォニアムニコ生を見て安済さんのファンになったので、今後は高坂さん中心に応援したいと思っています。安済さん、スタイル抜群の美人さんなのに、なんであんなにポンコツ風味が充溢してるんだろう。最高です。あと、はやみんがストレスで胃に穴をあけそうなポジションなのも最高です。

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