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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 あのエンディングからみのりんのCDのCMに繋ぐのはずるいと思うの、第10話。いや、全然関係無いんだけどね。こうなったら対抗して高坂さんの中の人もソロでCD出すしかないで(割とマジな願い)。

 今回もじっくりしっかりの展開です。オーディションまでの流れは予定調和的な部分があったが、ここからコンクール本番までは何がどうなるかまだ分かりませんね。まぁ、コンクールは勝つんだろうが。残り話数を考えたら後は全員で志気を高めて、最高の形で本戦にぶつけるんだろうと思っていただけに、ここに来て最大級の火種が炸裂したのは意外といえば意外。っつうか、ここまでいつの間にやら滝イズムが吹部に浸透していると思われていたので、反乱分子が割と明確に動いたことが驚きである。あのデカリボン、「滝への反感」では行動を起こせなかったのに、「香織先輩への思慕」なら動くことができたんやな。とどのつまりは「Oh,百合強い」。まー、これまでの滝への不満が溜まりに溜まってのラストストローではあるんだろうけども。部活全体のことを考えたら、反乱するにしてももう少し早めにやってくれよ、とは思うわな。副部長先輩でなくても、こんな形で演奏の完成度を下げられたらやっぱり怒るで。

 さて、今回はそんなトランペット問題も含めて大きく3つの事象が動いている。1つ目は、「中川先輩、尋常じゃなく良い人過ぎて株がストップ高」。もう、この世界でいちばん美しいのは中川先輩で間違いない。ホント良い人。久美子が過去のトラウマをフラッシュバックさせてパニックに陥りそうなのを読み切ったかのようなタイミングで動いており、フォローが完璧。その際に選ぶ言葉についても、余計な気遣いとか、心にもない上っ面の言葉でなく、彼女の本心からの言葉であるとよく分かるのがとても良い。どうやら、これまで何度となく仄めかされていた久美子の「過去のトラウマ」は、やはり今回と全く同じようなオーディションに関係するものであったようだ(まぁ、姉貴との確執もあるのでこれで全部ではないだろうけども)。彼女は「オーディションで他人を蹴落とすこと」に必要以上の罪悪感を抱えてしまい、実際にはがむしゃらで突破した今回のオーディションについても、「中川先輩は絶対不本意だろうし、いっそ自分が退いて……」まで考えていた可能性すらある。そんな状況で、先輩のかけてくれた言葉のありがたさといったら。過去のトラウマがあまりにもきれいに浄化されていくその様子は、もうこのまま久美子が「良い性格」になってしまうんじゃないかと不安になるくらいだ。まぁ、あの狭い空間でパート練習の日々は続くのだから、出来るだけ早いうちにわだかまりの種を潰しておこう、と考えるのは当然なのかもしれないけど。オーディションに落ちてもちゃんと部活に参加して久美子と屈託無く話してくれるのもいいよねぇ(まぁ、また窓際に戻っちゃったけども)。今回初めて気付いたけど、中川先輩って2年だから、今年駄目でも久美子と演奏出来る機会はあるんだね。「来年こそ!」っていうメッセージを送れるのはすごく救われた気分です。あ、でも僕もチョコシェイクがいいんで、ストロベリーとは交換してください。

 そんな久美子との人間関係でいうと、2つ目の進展は「高坂麗奈の真実」である。まぁ、前から薄々分かっていたことではあるが、どこの世界にもゴシップ好きの耳ざとい人間というのはいるもので、「高坂さんと滝センは過去に面識があったらしいぞ」といううわさ話が一気に広がることに。たったそれだけの情報なのに「ひょっとしてコネ審査が?」というところまで一足飛びに噂が拡大しちゃうのはどうかと思うが、急激に締め上げたと思っていても、やっぱりまだ北宇治吹部には過去の「何かと理不尽な空気」は残っていたということなんだろう。デカリボンと同じように、潜在的に滝センへの不満を募らせていた部員がここぞとばかりにそれを表面化させたという面もあるのかもしれない。

 結局、うわさ話ははっきりと「不平」の形で現れ、高坂さんは謂われの無い中傷にブチギレモード。慌てて追いかけた久美子との百合シチュエーションをたっぷりと堪能しつつ、バタバタと暴れてみせるのである。もう、久美子の前だと何一つ隠そうとしないのが素晴らしいですね。でも「滝センにはLOVE」なわけですよ。このあたりの潔さも高坂さんの凄いところ。久美子のことは好き。でもそれって人間性への興味であって、本能的な結びつきとは別次元の、ある意味では極限まで「人間的な好き」。滝センへの感情は、小難しいことを考える必要が特にない、純粋な好き。2つの「好き」を何の苦もなく使いこなし、自分の感情を隠し立てせずに振り回す高坂麗奈。やっぱり「特別」な人です。そんな高坂さんの振る舞いにもすっかり慣れた久美子の、適当な手綱の振り方もいかにも「性格の悪い」久美子らしいものになっている。この短期間で「対高坂」のスタンスを万全の状態で固められたあたり、久美子も無条件で彼女に惹かれるものがあったってことの裏付けだなぁ。

 そして今回メインとなった3つ目のファクター、香織先輩の戦い。高坂さんと対決する意志を固めた香織先輩の心情については、何とも切ないものがある。彼女は、おそらく部活内の和を大切にしたいと思っており、オーディションの結果も(苦しいながらも)受け入れたはずだ。それにも関わらず、デカリボンの余計な怨念に後押しされてしまい、あれよあれよという間に再オーディションの準備が整ってしまった。普通に考えれば、彼女はこれを受けるべきではない。対立の構図を示すことで部内の火種がより明確になってしまうし、熱狂的シンパ(と反滝派)がいる時点で、「オーディションに余計な要素が介入する」可能性は、1回目よりも高まってしまっている。純粋に合奏の完成度を考えるなら、おそらく自身で「高坂麗奈に劣っている」ことを認めている彼女は、オーディションに再挑戦するメリットがないのである。しかし、部内の空気は、彼女を押し上げてしまった。もちろん、「納得していないだろう」という副部長先輩の言の通り、彼女自身にもリトライの願望はあっただろう。しかし、今となってはそれは些細なことである。彼女は自分の意志とは関係無しに、もう一度演奏しなければならない義務が産まれてしまったのだ。それは、「自分が高坂麗奈に劣っている」ことを、公衆の面前で示すためである。「自分は負けている」ということ、「滝のオーディションが公正であり、疑問を差し挟む余地が無い」ことを証明する唯一の方法は、彼女が再び吹くしかないのである。あまりにも苦しい針のむしろ。負けることがほぼ必定となる戦いに、彼女は挑まなければならない。ここで万に一つの番狂わせが起こればそれはそれで良しだが……何らかの外的要因で高坂麗奈という堅牢な魂が崩れない限りはどうしようもなかろうなぁ……。辛い。

 そして、「堅牢さ」で言えば高坂さんすら超える恐ろしい存在といえば、やはり田中あすか副部長。今週も……怖かったです……。あのシーンがおそらく今週のハイライト(次点はペットボトル押しつけられて飛び上がる久美子)。副部長先輩がしゃべっていることはどこまでが本音か分からない、っていうのが久美子の感想だったわけなんだが、演出見てたらそれははっきり分かるんだよね。それに絡めて今回非常に興味深かったのは、彼女が手にするペットボトル。久美子に押しつけたことからも分かる通り、彼女が振り回していたペットボトルは「冷たさ」の象徴。彼女がそれを持っていることが、熱気溢れる吹部の中でも彼女だけがオンリーワンの存在であることの提示になっている。そして、今回のハイライトで「どうでもいいんだよね」と漏らしたその一瞬だけ、彼女は「依り代」としてのペットボトルから手を離し、窓際に置くのである。つまり、あの言葉から溢れ出る「冷たさ」には、ペットボトルの冷たさは関与していない。全て、彼女自身の発露なのだ。そこからまたすぐにペットボトルを手に取り、「冷たい仮面」をかぶって飄々と去っていく彼女の背中は、本当に異質で恐ろしい。

 ここから先、彼女は一体、何をしでかしますかねぇ……。

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