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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アルベドさんのお顔が見えない、第3話。てっきり「完全武装で来い」って言われて勝負下着で来るっていうオチかと思ったけど、そんなこたぁなかった。女の子成分の全然無い、殺伐とした話数になってしまった。

 延々続くチュートリアル。この世界のことが何も分からないために、必死で探索を続けるモモンガ様の涙ぐましい調査の記録である。いや、でもこれで合ってるんだよ。何も分からない世界に放り出されて、まず情報を集めようっていうのは一番の正解なわけで。ろくに世界を理解せずに暴れるよりは、1つ1つの要素をすごくすごく慎重に確かめていく方がいいのである。その際に、「うっかり死んじゃう」という選択肢が怖くて確認出来ないのは悩ましい。おそらくユグドラシル時代には、多少のペナルティはあっても「死亡」というのは1つのステータス変化として捉えられる現象だっただろう。しかし、この世界ではどうなるか分からない。SAOのようにプレイヤー本人も死に至るのか、それともエルダーテイルのように、単に町の拠点に戻されるだけなのか(ただし、記憶は失う)、本当ならそこも確かめてみたいところだが、万一前者なら一発アウトなので、そこだけは「死なないように」プレイするしかない。だからこそ、モモンガ様が最初に対峙した騎士を相手にレベルMAXの呪文から使っていったわけだ。うっかり出力を抑えて斬りつけられたんじゃたまったもんじゃないし。

 結果的には、この世界におけるモモンガ様は「最強の一角」であることが確認された。ユグドラシル時代と同様に、この世界における彼は絶対的な力を持った「強者」である。少しずつ攻撃レベルを下げていっても相手は死ぬし、「中級アンデッド」のナイト1つで村を蹂躙していた騎士団を余裕で倒壊させるだけの実力を持つ。なるほどこりゃ強い。その他にも色々とスペシャルな能力を持っているし、ほんとに画に描いたような「俺ツエー」なのである。しかし、モモンガ様の良いところはほどほどに謙虚なところ。正確には「俺ツエー」ではなく「俺ツエー?」であるから、どれだけ好き放題にプレイしていても嫌悪感はわかない。むしろ、不安いっぱいで必死に情報を集めてくれる彼のおかげで、我々視聴者も少しずつではあるが世界の全容が見えるようになっているのだ。非常にユーザーフレンドリーで、気の利く主人公ではないか。

 さて、こうして世界設定は1つずつ紐解かれていくわけだが、残念ながら、モモンガ様だけではどう頑張っても分からないこともいくつか存在している。まず、この世界におけるNPCの扱いだ。てっきり前回までの展開では、モモンガ様のチーム(アインズ・ウール・ゴウン)の従者キャラ以外にはこの世界のありとあらゆる人類が消え去ってしまったものかと思っていたのだが、実際には、(おそらくゲーム当時もそのような景色があったのだろう)世界の中で生活している「無関係な」NPCが存在していた。エルダーテイルでいうところの大地人とも言える彼らは、一体どのような状態で生み出されたのかがまず分からない。モモンガ様が世界について彼らに尋ねていたことを考えると、おそらく今回登場した村などの設定はユグドラシルの世界とは異なったものだ(もしゲーム実装当時から存在していたのなら、これだけのヘヴィーユーザーだったモモンガ様が世界情勢などの設定を知らないはずがないだろう)。ということは、村の中でさもずっと生きてきたかのように振る舞っていた大地人たちも、実はユグドラシルが停止する予定だった、あの晩以降に生まれた世界の一部であると考えられるのである。なんか五分前仮説みたいな状態である。もしそうでないとしたら、純粋にモモンガ様が1人だけで「本当にあるそういう世界」に転移したと考えるしかないのだが……その場合、色々と設定を引きずりすぎているわけで、どちらにしてもちょっとおかしな状態になってしまう。

 また、そんな世界を冷静に見守るモモンガ様のメンタリティについても、彼が客観的にとらえることが出来ない対象の1つである。作中、ことあるごとに「アンデッドになっちゃったから冷静だわー」と己の変化を実感しているモモンガ様であるが、「惨殺シーンを見ても卒倒しない」というのは、いわば当たり前のことである。何故なら、そこにいるのはモモンガ様にとって「村人」ではなく「変なゲームのNPC」でしかないのだから。流石にゲームでモブを殺されるシーンを見ていちいち涙する人間はいないだろう。

 だが、一度は「見捨てておけ」という当たり前の対応を見せたモモンガ様は、過去の恩人の礼に則って村人を救出することに。「冷酷だけど、正義の味方」という不思議な感情のバランスについても、やはり「心が冷静だわー、アンデッドだから冷静だわー」という非常に便利な言葉1つで両立をはたしてしまっている。正直、この設定はご都合主義でしかなく、なんだかんだ理由をつけて村人救出に出陣したのも単に「シナリオの要請上」でしかないのだが、こうして余計な問題については「感情がシャットアウトされているので考えません」という大胆かつ大雑把な免罪符を用意してごまかすのは、設定としてはうまい(というかずるい)。現時点では、「魔王のように冷静」なメンタリティと、時折出てくるモモンガ様のモノローグの関係性が未だはっきりしていないのでいささかちぐはぐな印象ではあるが、外面だけを見たキャラとしてはばっちり立っているので、これはこれで良しとしよう。やっぱり「優しい魔王様」っていうのはそれだけで人気の出る設定だよな。

 しかし、本当にメンタル面にまで影響を与え、「魔王的思考」に制限されるように設定されているのだとすると、モモンガ様が使っているゲーム機の中に、そうした一種の「洗脳」機能がついているとも考えられるわけで……怖い、ナーヴギアやっぱり怖い。

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