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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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OVERLORD」 6→6

 良い世界でしたね。ネトゲに閉じ込められるのも悪くないな、って思える作品。いや、ネトゲなのかどうか結局よく分からなかったけども。

 今作は総合力の勝利、といった印象。まず、典型的ラノベ設定といえばそれまでではあるが、「強いよ魔王様」ものと「ゲーム世界で頑張るよ」ものの融合。考えてみりゃ、(少なくともアニメ化した作品では)「魔王もの」と言っても露骨に不気味で強くて悪くて怖い魔王が出てくる作品って無かったんだよね。「はまおう」は単なるあんちゃんだし、「まおゆう」に至っては巨乳娘だし。そういう部分でまずモモンガ様が主人公の魅力を発揮してくれた。また、設定にしても、もちろん「単にレベルが高いから」というのもモモンガ様の強さの一因ではあるものの、それ以上に「ゲームの設定を知っており、事象をメタレベルから観察出来る強み」というものを活用しており、このあたりは「大体のキャラが同じようなプレイヤー」という「SAO」では絶対に得られなかった強さの見せ方、そして世界探求の在り方だ。このメタレベルをとことんまで「ゲームシステムとしての解釈」で推し進めたものが「ログホラ」だったわけだが、「どうやらゲームの設定からはみ出している部分もあるぞ?」というので興味を引っ張るのが今作のやり方。もちろん、似たような事をやっている作品はいくらもあるのだろうが、これらの要素が総合して上手い具合に舵取り出来ているのが本作の大きな魅力の1つだった。

 そして、これを支えるモモンガ様のキャラ造形が、本作最大の見どころだろう。非常に便利な「アンデッドだから感情が抑止されるよ」設定が「単なるサラリーマンのネトゲ廃人」と「世界最強の魔王」の接続を絶妙なバランス感で果たしており、この世界では冷徹な賢者でありながら、その背景で必死にゲーム攻略をしている一般人の姿が垣間見えるギャップが実に面白い。キャラやシナリオの描写の基本の1つが「ギャップ」なわけで、モモンガ様は見事に萌えキャラの一大ファクターを満たしているのである。そして、そんな「最強の魔王」が君臨するおかげで、そこに盲目的に従う配下のNPCのキャラも引っ張り上げることが出来る。うっかりデータを書き換えてしまったせいでヒロイン改めヒドインの座を価値とったアルベドさんはその筆頭だが、その他ナザリックの面々はほとんど出番が無かったにも関わらず、不思議と気になるキャラが多かった。そして、個人的に忘れられないのはクレマンティーヌさん。やっぱり「悪人」の描写が尖ると物語は観ていて楽しいね。

 こうして基本線がしっかり作られた作品を、あとはアニメ的に満足のいく映像に仕上げられれば良い。ここ最近は本当に安定しているマッドハウスのデジタル描写・手描きのバランス感覚が見事。伊藤尚往監督は、見事に今作でその名を知らしめることになったであろう。

 さて、これは続編があるものかどうか……原作はストックあるだろうし、充分期待出来るかな? あ、エンディングテーマがすごく好きなので、2期があるならその時も是非アルベドさんモチーフの思いっきり病んでるやつお願いします。

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