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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今週中に行かないとコンゴウさんの色紙がもらえないと分かり、確実に色紙がもらえるタイミングで行ったんじゃ。しかし、ワシの人間力では、流石に2作品続けてコンゴウさんを入手することなど叶わなかったんじゃ……。選択肢としては、①運命を受け入れる。②明日もう一回チャレンジする。があるんですが、映画館遠いからな……。あ、でも明日キリクマが劇場に来るらしいで……なんで今日行ったかな、俺。




 ま、まぁ色紙はおまけさ。僕は作中でのコンゴウさんを見に行ったんだから。別に不満は無いさ。

 

(以下、一応ネタバレとか、そういう感じに注意)




 

 さぁ、待ちに待った完結編だ。謎の集団・霧の生徒会に、まさかの登場だった群像の親父、千早翔像。前編を見た時には一体どんな展開になるのかと不安にすらなった。この展開から、後半戦を劇場版一本で収められるわけないやろ、と思っていた。何しろテレビシリーズ12話を使っても戦艦5体+潜水艦2隻を沈めるのがやっとだったわけで、今回は生徒会+ムサシででかい戦艦が6隻。どう考えても2時間で収まらない。

 しかし、そんな不安も何のその。面倒臭い設定の話は極限まで簡単なものへと切り落とし、とにかく艦隊の戦闘シーンの無茶苦茶さを優先。人類と霧の対立構図については、ムサシという親玉の野望を、単なる姉妹喧嘩の顛末に落とし込むことでスピード解決に成功した。この設定、すげぇ英断であるが、少なくとも作品を観ている時点では特に不足は感じなかったので、かなり上手い処理のしかただったのではなかろうか。まぁ、あれだけ大仰に登場した「大艦隊」が実質生徒会+ムサシのみのチームであり、この世界にはメンタルモデルは総勢10体ちょっとしかいなかった、ってのは拍子抜けではあるのだが、別にそうじゃないとは誰も言ってなかったしな。「大艦隊」と言われて「大量のメンタルモデルが相手なのか?!」と勝手に心配した俺の勘違いだ。相手のメンタルモデルが6体だけなら、既にこっちにも6体いる。戦況は五分五分だ。それなら2時間の映画でまとめ上げるのは不可能ではなかったのである。

 こうしてまとめ上げられた映画は、「ムサシの撃破」という非常にシンプルなゴールが設定されているために、あとは回りの連中がサシでドンパチやってくれればいいだけの簡単なお仕事。まー、当初は「ムサシと話に行く」と言っていた群像が、いざムサシと対面した後にはほぼ対話の余地もなく「ッッてぇ!!」で片付けたのは問題がないとは言えないが、でもあの時点で「ムサシはヤマトへの憎しみと自責、そして翔像を失った悲しみで思考が停止してしまっている」ことが判明していたわけで、対話の余地は無かった。そして、彼女にとって一番幸せな対処法がイオナ(ヤマト)による平手打ちだったわけで、スピード解決ながらも気付けば最善手は打っていたのだ。それなら文句を挟む余地はない。まぁ、ラストシーンで群像が飛び込んだ海って北極海だよな……とかいう部分は気になるところだけど、まぁ、あんだけドンパチやってたら、海も温まってますよね。

 こうしたメインシナリオについては「すげぇ片付け方だな」とは思ったが、それもこれも、全て「劇場版でやりたい要素を全部やる」ため。そう、僕らが見たいのはムサシと群像が湿っぽく平和について語らうシーンなんかじゃないんだ。第一に、ど派手で大馬鹿な戦艦たちが理屈もへったくれもない状態で無茶な戦闘を繰り広げるシーン。そして第二に、阿漕なメンタルモデルの女の子たちが、それぞれに魅力を振りまいてくれるシーン。その2点でいえば、この映画は100点だ。いや、505点だ(コン・ゴウ点)。もう、僕はそれでいいのだ。

 一番の誤算で嬉しかった部分は、思った以上に霧の生徒会のキャラが立っていたこと。すでに何体ものメンタルモデルが仲間に加わり、そちらのキャラの濃さだけにぽっと出の敵キャラは活躍しにくいかと思っていたのだが、冒頭の生徒会役員会議の時点でアシガラが強硬にキャラを主張。そこからいきなりアシガラ・ナチの連合軍とのバトルに突入することで、生徒会側にもはっきりと強烈な個性があることを見せつけるのに成功している。中でも一番騒がしかったアシガラはキャラ的にも美味しいポジションにつけており、「みもりん元気で馬鹿がいい」を見事に体現してみせた。以下、1キャラずつ確認していこう。

 生徒会チームナンバーワン、アシガラ。アホ三森という美味しい配役をさらに加速させる、「巡洋艦なのに海中に突っ込む」という頭のおかしい荒技、超重力砲を捨てて装備したモリ状の武器(っていうかイカリ?)でのアクションも無茶苦茶だし、その後タカオ戦で使った2本のブレードも「お前戦艦の自覚ないだろ!」という破天荒さ。これだけやりたい放題やってなお、この作品は「戦艦バトルアニメ」なのである。なんかもう、末期のミニ四駆バトル漫画みたいな進化だな。大いに笑わせてもらいました。

 そんなアシガラとセットにされて「アンラッキー」だったのが生徒会会計・ナチさん。超重力砲と引き替えに超絶索敵能力を手に入れるという、完全に裏方仕事専門の人。CVしゅが美という設定、常に座布団の上に正座というスタイル。全ての所作から彼女の性格が窺えるが、ハグロから「地獄耳」と言われた時にチラリとみせた怒りの片鱗が彼女のキャラの底が見えない感じを補強している。戦闘能力が低いので損な役回りのようにも思われるが、実際は彼女のおかげで戦況があそこまで引っかき回されたのだから、今作の陰の立て役者といえるだろう。アドミラリティコードから開放された後の人生が一番気になるのは彼女かもしれない。

 アシガラと並ぶかき回し役、ハグロ。2回の戦闘チャンスがあったアシガラと違ってハグロはあまり正面切って活躍を見せるシーンが無かったのは残念だが、その分、ハルナ・キリシマ戦では持ち味である「速さ」を見せつける戦闘で存在感を遺憾なく発揮。こちらも、「やっぱり戦艦どうしの試合じゃねぇよ」という無茶苦茶加減が楽しい。なお、キャラは完全に中の人繋がりで双葉杏さんだった模様。他の生徒会面子と違って表情が抱負で、時折見せるへちょ顔が実に可愛い。

 生徒会副会長はミョウコウ。ぶっちゃけ、5人の中では一番影が薄い。特殊技能は「超長距離射撃」という一番現実的な能力だったのだが、蒔絵に無力化されるというまさかの展開。可哀相に。

 そしてヒエイ。彼女は前作でも活躍シーンがあったので今回は「2度目の活躍」だが、かつての霧を代表するように「規則通りに動け」というアドミラリティコードの体現者の役割を担っていたために、彼女にとってはなかなか辛い展開になってしまった。尺の関係で、エンディング後に彼女がどのように自分の人生を定めたかも分からないのは気になるところ。心の支えであったムサシを失い、「幸せ」についての拠り所が無くなってしまったのだから、今しばらく、立ち直るまでは時間が必要になるだろう。

 そしてムサシとヤマト。冒頭の戦闘シーンでは何事かと思ったが、結局、今回の事件は全てこの2人の「姉妹喧嘩」に端を発していたということになる。前作でCV釘宮のボスキャラムサシが登場したことで「すげぇキャラだな」と思ったが、フタを開けてみればやっぱり妹キャラだったっていう。しかし、この2人の心の触れ合いについてはイオナがムサシ視点の回想を見せられることで追体験出来ており、クライマックスでヤマトコスチュームをまとったイオナが登場した時には充分「おぉっ」と息を呑むことが出来た。これだけ短い時間で「ヤマトというキャラ」を立ち上げることが出来たシナリオはなかなか優秀である。そして、全てを失ったムサシのクライマックスの雄叫びも今作のハイライトの1つ。結局彼女は救われることはなかったわけだが、ラストの演出から考えるに、「ムサシはヤマトと同じところにたどり着けたのだ」という風に解釈しても構わないだろう。新たな時代の霧の礎として、姉妹には彼岸で幸せになって欲しい。

 味方チームは、今回サポート役が多かったので活躍シーンは限定されている。特に個人的に物足りなかったのはチーム蒔絵の面々。というかキリクマさん。いや、充分活躍してくれたはずなのだが、「なんで船が戻ってるんだよ」という突っ込みに対してもオフ気味で適当なごまかし方しかしてなかったのでよく分からないって言う。まぁ、理屈は必要ないよな。蒔絵ちゃんは天才だし、色々何とかなる(あとケーキも焼かなきゃいけない)。そもそも、ハルナとキリクマに理屈なんて求めてないですし。シャキーンでシュバーンで恰好よくきめてくれればそれでいいんだ。キリクマが驚く時にいちいち「キュッ」って鳴き声がなるのが良いよね。あとエンディングでうどんをすするキリクマ。一家に一台欲しいところ。

 便利過ぎる博士ポジションのヒュウガ。沖ノ鳥島に最後のエネルギーを取っておくという切り札。タカオのボディを作っちゃうという大盤振る舞い。そしてその船体には……博士、最高です。そしてその被害者、チョロインの代表・タカオさん。もう、前半部分の笑いどころは全部彼女が持っていきましたね。ここまで「ちょろさ」がフィーチャーされるヒロインも珍しい。そうかー、群像の学生時代の記録もアーカイブしちゃったかー。完全にストーカーじゃないですか。彼女にとっての主目的は群像コレクションの充実。世界を救うのはあくまで「雑務」。ここまで愛されてるんだから、艦長、ちょっとは応えてあげてよね。なお、ツインドリルまで装備したせいでますます近づきがたい存在になった模様。不憫過ぎるわ。格好良いッスよ! タカオさん!

 そして本作のメインヒロイン・イオナ。今作では彼女の出生の秘密が明かされ、綺麗に話を収めるポジションに落ち着いた。そのため、「ムサシから真実をしらされて落ち込み、群像に初めて嘘をついてしまう」という大切なシーンが挿入されるわけだが、そのあたりの葛藤について描かれるシーンが少なかったのはちょっと残念かな。「自分が自分でないと知らされ、最愛の人に言えないでいる」というシチュエーションは非常に心苦しく、それだけにドラマの広がる部分だったのだが、今回はあくまで必要最低限の描写のみ。でもまぁ、あそこでウジウジして戦闘シーン削られるのも本末転倒だし、良いバランスだったのかもしれない。最終的には、イオナがイオナのままで最強の存在であるヤマトと同一化し、彼女自身の口からアドミラリティコードが発せられるというエンディング。実に端正である。

 今回は「潜水艦が主人公」というこの作品の最大の特徴についてもメリハリが効いており、たとえば冒頭のアシガラ・ナチ戦では潜水艦であるからこその「逃げからの一発逆転」という見せ方が出来たし、侵攻作戦ではいかにも潜水艦らしい隠密ミッションが緊張感のある構成で描かれる。個人的には「ドラえもん」の「海底鬼岩城」で必死に相手の機械兵士から隠れるために声を潜めるドラえもんたちのシーンを思い出しました。そして、普段は潜水艦らしく「こっそり、静かに」をモットーにしているのに、いざ戦闘になるともうはちゃめちゃ。今回数々の戦艦バトルがあったわけだが、まともに「戦艦らしく」決着がついた試合って1つもないんだよな。大体が肉弾戦になってるっていう。砲撃なんておまけですよ。ゼロ距離で殴り合うのが一番なんや。

 と、いうわけで、今回の「ゼロ距離殴り合いクイーン」にも選ばれました、我らがメインヒロイン。コンゴウさんの紹介に移らせて頂きたいと思います。

 もうね、最高ね。可愛すぎるわね。今回「いいところでコンゴウさんが助けに来てくれる」ことなんて誰だって分かってるんだよ。でもね、やっぱり盛り上がるんだよ。視聴目的の4割くらいが「コンゴウさんの勇姿が見たい」だった私は、ミョウコウたちが横から狙撃されたあの初撃の時点でぶわっと涙が吹き出ましたからね。別に感動的なシーンでもないのに。「コンゴウさんキターーーーーー!!」って思ったらもう、ボロボロ泣いてた。ヒエイにお説教するところ、そこから眉1つ動かさずに突っ込んで「妹」を噛み千切るところ。そして、最も大切なシーンでイオナを説き伏せるところ。もう、全部ボロボロ泣いてた。本当に立派になったなぁ……「規律とは自分を律するもので、他人を律するものではない」とか、どの口が言ってるんや、っていう成長っぷりですよ。そして高貴な立ち居振る舞いは崩すことなく、イオナに向けてはあり得ないくらいに柔和な笑顔を見せてくれる。「お前が消えても、私はお前を忘れない」ですって。そりゃなぁ、以前は唯一信じられると思ってた友達が単なる壊れかけのBotだったりしたわけでなぁ。コンゴウさんの中でもイオナはかけがえの無い存在になってるよなぁ……あぁコンゴウさん。麗しの黒ドレス。あなたがいたから、世界は救われたのです。今作でエンディング前の一番最後、締めの部分で描かれていたキャラはコンゴウさんですからね。つまり、今作の主人公はコンゴウさんだったんだよ。僕は、そう信じています。

 彼女の未来に幸おおからんことを。そして、次の作品として、「愉快なメンタルモデルたちの日常」みたいなスピンオフ作品が作られますように(同人でやれ)。

 

 

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