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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 観てきましたよ、傷。とりあえず一言だけ先に言わせてもらうと、クドい! ホントにクドい! 「一時間だけのくせしてそれで3部作とかどういうことやねん」って思ってたけど、これの3倍の尺を一気にやられたら身体の大事などっかがやられる。劇物なので取り扱いには十分注意して欲しい。

 

 

<以下、劇場版のネタバレ……とかないな、別に>

 




 さて、今作が劇場公開されるという出来事に関しては、まずもって作品そのもの以外にも色々と触れなきゃいけないこともある気がするが、そのあたりは大体の視聴者諸氏も知っているだろうから長くは書くまい。個人的なポイントを改めて書いておくと、私は尾石達也氏のファンである。いや、ファンを自称するにはあまりに触れてきた作品数は少ない気もするのだが、「ひだまりスケッチ×365」と「化物語」のコンテワーク、演出で惚れ込んでしまったのだからしょうがない。この2つのタイトルが、私の中でシャフトアニメの最高峰に位置しているということが、それすなわち私の尾石礼賛の表れである。しかし、そんな尾石氏の仕事はある時期を境にピタリと無くなってしまう。当ブログを「尾石」で検索してみると、最後に彼の仕事が確認出来るのは2010年冬、「化物語」の最終シリーズ(Web配信)のオープニング演出であり、そこからまる6年間、彼の仕事は一切テレビに現れなくなってしまった。そう、ご存じの通り、この「傷物語」の監督に抜擢されたためだ。「化物語」の放送終了と大して間を置かずに「傷」の制作は発表されていたと思うが、そのチーフディレクターが尾石さんになることが分かり、「一体どんなものが出てくるものか」と楽しみにして……はや6年ですよ。どういうことやねん。何があったんだシャフト。誰の責任なのか、何の兼ね合いなのかがさっぱりわからんのでどこに文句を言ったらいいのかも分からんが……この6年間で、私の中での「尾石さん欲求」は確実に蓄積されていったのです。

 

 でもな、死ぬわ! いきなりこんなん叩きつけられても受け止めきれるか! 栄養失調の患者に突然栄養剤点滴したらショック死するでしょ! 駄目よ! そういうことしちゃ! 少しずつ、少しずつ慣らしていかないと危ないでしょ! そりゃね、確かに「偽物語」とか「セカンドシーズン」とか「終物語」を観ていても「なーんか、パンチが足りないよねー、もっとスパイスが効いてないとなー」とか思ってた部分はありますよ。でもね、だからってスパイスの塊を口の中に突っ込まれても困るでしょ! どうしたらいいのよ!

 

 あーーーーー、しんどかった。なんかもう、色々と想像を絶するものが出てきた。いや、1つ1つ解体していけばあまりにも分かりやすい「らしさ」で満ち満ちているわけだが、流石に劇場公開する作品でさ、しかも3部作にするほどのボリュームになっちゃったって言ってるわけで、もうちょっと遠慮がちに出てくるかと思ったんですよ。でも違った。容赦無かった。溢れ出る尾石イズム。私のようにメインシナリオを知らない人間は次に何が起こるかも分からないので、終始ポカーンですよ。考えてみりゃ当たり前のことだよな。尾石コンテを1回観ただけで消化出来るわけないんだっての。何回も注意して、下手したらコマ送りまで使って見なきゃいけない類のものなんだからさ。それをこんな尺の使い方しやがってからに……。

 一番予想外だったのは、その脚本密度の薄さである。いや、「薄さ」って言う言葉を使うと有らぬ誤解を生みそうだが、実際に書き出して見ると、この「鉄血篇」では「阿良々木さんが忍に会って、助けて、事情を説明されたました、終わり」だけなんだ。あとはその予備段階として羽川さんのパンツを見るという重要なシーケンスもあるけど、とにかくそれで全部。体感では、放映時間の6割くらいは阿良々木さんが息を荒げながらどっかを歩いていただけのような気すらしてくる。普通に考えて、そんな「劇場アニメ」が許されるわけがない。しかし、それを「作品」として成立させてしまっているのが、一番面倒臭いところなのだ。どうしようもないところなのだ。パンフを見るとこの「脚本密度の(外見上の)薄さ」についてもある程度言及されており、テレビシリーズ(現在は主に板村さんが担当している)では西尾維新の持ち味を「なるべくテキストそのものを書き出し、とにかく台詞を増やし、情報量を増やす」ことで再現する方向性だが、今作は何しろ映像が尾石さんなのである。台詞を費やすことなく、様々なものを画面に乗せてしまう。乗せて乗せて磨いで磨いで、それであの映像である。そりゃ時間もかかっただろうさ(まぁ、6年が適正な時間かどうかは置いとくとして)。いや、でも受け手側の負担を考えてくれよ!

 というわけで、ひじょーに、「キツイ」作品でした。これ、あと2本続くのかよ……いや、しかも後半になればなるほど「シナリオ本体のカロリー」も多分あがるよね。画面のカロリーも半端じゃなくなるよね。……体力付けなきゃ……マジでこれが60分で助かったわ……。

 一応、分かりやすい見どころを確認しておくと、余計なことを考えずともそりゃもう「画面」である。ここでよく使う「作画がいい」という言葉を使ってしまうことには躊躇いがある。そういう次元の話ではないからだ。良いとか悪いとか以前に、「イカれてる」。そりゃな、こんなんテレビ放送にしたらシャフトが傾くわな。ちなみに、作品のメインボディなんか無視して個人的なピークは冒頭の羽川さんとパンツです。羽川さんのいたずらっぽい笑顔だけを60分流し続ける映画だったら、幸せな気持ちで帰宅出来たものを……。暦にしろ、忍にしろ、忍野にしろ、とにかくえげつないクオリティで描き込まれているので全員がとんでもないことになっているが、そんな中でも頭一つ抜けちゃってたのが羽川さんだ。今回の設定は「全ての物語の前」であるから、あの羽川さんは「今後起こる諸々の問題を全部抱え込んだ状態の羽川翼」なんだよね。もう、そう考えるだけでも色々滾ってヤバい。羽川翼で地球がヤバい。

 そして、もう1つの見どころはなんといってもキャスト陣の尋常じゃない力の注ぎ方。今回は(今回も)阿良々木さん役の神谷兄ぃが文句無しでMVPになるわけだが、既にライフワークとなった阿良々木さんのお仕事、あれだけの画が付けられちゃ、そりゃ生半可な気持ちでは挑めませんわな。やっぱり劇場音響でないと。そして忍役、いや、キスショット役の坂本真綾。彼女もハマった時の飛距離が桁外れの役者だが、キスショットは本当に、もう、どこにかっ飛んでしまったかという飛距離が出ています。この画とこの声、やっぱりとんでもねぇよ。

 

 全体的に、何が言いたいのか良く分からない感想文になってしまいましたが、仕様ですのでご安心ください。6年分、たっぷり味わうがいい!!

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