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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「鋼鉄城のカバネリ」 6

 何となく思い立って行ってきました先行上映。普段、あんまり地上波放送作品を先んじて見に行くことに魅力は感じないのだけど、一応映像がウリの作品のようなので大スクリーンで観られることにも意味はあるし、何といっても荒木哲郎の新作ということならばそれなりにペイはあるかと思って。あと、4月の新番ラッシュ期に1作品をパス出来るのもありがたいし。一気に3話見たので、とりあえず3週間は録画だけしてスルーすることが出来るぞ(まぁ、もう一回観そうな気はするけど)。

 さて、そんなわけでちょっとイレギュラーな新番チェック。3話まで一気観な上に劇場で観たから印象は違ってくるだろうとは思うが、そのあたりの判断も含めての評価。ノイタミナ枠なのだからおそらく資金的な問題はないだろうし、こうして先行上映までやってるってことはスケジュールも余裕があるんだろう。今後大きな崩れは無いものとしての期待も込みだ。いや、それにしても映像は見事。事前知識が「荒木監督の新作」っていうだけで見に行ったのでその他の要素がどうなっているのかは全然知らなかったのだが、初見の印象はとにかく「美樹本晴彦やんけ」。そっち方向で予想も期待もしていなかったので、3話分、約1時間の放送中、ずっとそれ。とにかく「美樹本絵が動いてる」というのが一番強烈に残った印象なのだ。過去に似たような経験をした作品というと「LAST EXILE」があって、あの時は「村田蓮爾の絵が動いてる!」というので衝撃を受けた。あの再現度も素晴らしかったが、今作は美樹本絵の持つ独特の湿度というか、どこかけぶったような、水がにじんだようなあの質感をかなりのクオリティで再現している。動画部分については確約は出来ないが、1枚絵を大きく見せるシーン、特に女性キャラの場合、特徴的な造形美がこだわり抜いた絵でもって完成している。これはすごい。3話目までは徹底してこの見映えが維持されていたし、今後もそのままのクオリティを期待していいのではなかろうか。

 もちろん、そうしたキャラ絵以外に動画部分での充実も注目したいところ。そのあたりは「DEATH NOTE」にはじまって「進撃の巨人」に連なる荒木監督のこれまでの遍歴を知っていれば想像しやすいだろう(一応ギルクラも)。ぶっちゃけ、今回のストーリーは「進撃のカバネ」みたいなところがあり、カバネ軍団のモーションがまんま巨人の動きに見えて笑える部分なんかもある(メインヒロイン・ムメイの動きも立体機動っぽいしな)。でもまぁ、これまで監督やスタジオが培ってきた技術を駆使し、新たにオリジナルアニメを作ろうっていう姿勢は正しいものだろう。進撃があれだけの技術力を遺憾なく発揮出来たのだから、今作だってそういう部分での注目度は高い。

 あとはシナリオ部分がどうなるか、というところだね。今作は無理矢理一言でまとめると「お江戸スチームパンクゾンビパニック異能者バトル」もの。うん、よくわからねぇな。一番メインになるのは「ゾンビパニック」のところだと思う。巨人じゃなくてゾンビを駆逐するための物語であり、グロ描写もそれなりに気合いが入っているし、人はガンガン死ぬし、救いのないシチュエーションもいっぱいある。あとは、そうしたカテゴリーの枠をどのようにはみ出していくかが勝負の鍵。既存の概念を組み合わせただけの作品だったら、そりゃ映像は楽しいかもしれないがもう1つ何かが欲しくなってしまうのも当然なので。3話目までの時点では、割とまっとうに押さえるべき点を押さえている堅実な作りに見えた。(一気に観たためかもしれないが)シナリオの概要は分かりやすいし、理不尽な世界観も飲み込めないほどではない。「見捨てた人間に命を救われたという記憶を一生背負って生きていけ!」という主人公の何ともねじ曲がった性根も、どこか共感できる部分があるので求心力はあると思うし。あと、何よりヒロインが可愛い。ムメイが無闇に可愛い。エロイし、あざといし、抜け目ない。お嬢様の方はなんだか微妙な立ち位置だけど、今後突っ込みポジションとして偽りの常識人を気取ってくれるなら存在意義は見出せるかな? もう、3話目以降は主人公とムメイちゃんという2人のカバネリが好き放題に暴れてくれればそれでいいや。「進撃」の方はとにかく絶望的なシチュエーションをコテコテに上塗りすることばかりにご執心でそこから意味のある「結末」を迎えることが出来なかったが(まぁ、原作が未完なんだから当然だけど)、今作はアニメオリジナルで、きっちり収束する(べき)シリーズ作品である。是非、納得のいくエンディングを迎えるよう、脚本の手綱をキッチリ締めておいてほしい。幸い、3話目までの時点では毎回「来週どうなるんだろう!?」といういい感じの引きが多かったので、しばらくは地上波放送のドキドキ感は維持出来ると思いますよ。

 あと、いかにもノイタミナなセッティングだけどオープニングテーマにEGOIST、エンディングテーマにAimerっていう配置も嬉しい。こちらも期待してもらって良いと思います。トータルだと、技術力が遺憾なく発揮されるだけのステージは用意されているので、いくらでも秀作になる可能性はあると思う。やっぱり既存のドラマ作りからどこまで「はみ出せる」かだなぁ。ギルクラの二の舞だけは勘弁な。

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