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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 作画ェ……、第26話。いや、ちょっと待て、流石に、これは……。

 これまでも作画が怪しい回はあったが、全編通してここまでアウトだった回ってのは無かったんじゃないか。締めるとこはしっかり締めてくれてる印象だったのであまり心配してなかったのだが、2クール目の終わりでいよいよ限界を向かえたのか。うーむ、ソフト版での修正は必須やろなぁ。今回は動画の質もひどいもんなんだが、カットの繋ぎとかも不自然な部分が散見されて、全然コンテ側、スタッフ側の意図が実際の動画班に伝わってないみたいなんだよね。今回のエピソードは(毎回言ってる気もするが)実に4部らしい、色んな意味で無茶苦茶な話だし、ジョジョ史上でも屈指の訳分からんエクストリームシーンが見どころなわけで、一番「アニメの作りがいがある」お話だったんだ。例えばこれを「ワンパンマン」のマッドハウススタッフが作ったりしたら、ジャンケンで海を割り、大地が裂けるような演出だってあり得たかもしれない。このお話はそうしたこけおどしの馬鹿馬鹿しさが最大の勝負だったのに……本当に勿体ない。まー、今回はアニメの方は事故ったと思って諦めるしかないか。確かに完全独立の1話エピソードだからここだけぶっ壊れてもまわりの回に影響が出ないっていう意味では「犠牲にする」回としては正しいのかもしれないけどさぁ。

 しょうがないのでジャンケン小僧の話をしようか。「なりかけのスタンド使い」というテーマは3部まででは全く語られなかったものであり、三部でスタンド使い経験が一番浅かったのはおそらく(ホリィを除けば)承太郎だったろう(イレブンマンス!のマニッシュボーイとどっちが短いんだろう)。彼も「なんか悪霊が突然取り憑いて」くらいの感じでスタンドをマスターしていた。タイミングとしてはDIOの目覚めに呼応してジョースターの血統の身体が反応したせいだろう。そして、4部に入って矢の存在が明らかになったおかげで、「スタンド使いになる」という描写が初めてなされたのが、一応アンジェロのアクアネックレスということになるだろうか。さらに本格的に覚醒シーンが描かれたのが康一のエコーズで、彼の場合はいきなり実戦に投入されて試行錯誤で能力を見定めていった。

 面白いのは、「ジャンケン小僧」にはヘヴンズドアも見えなかったし、一切スタンドを使うという意志がなかったこと。最初に露伴がヘヴンズドアで読んだ時にそうした「意識」が無かったことは間違いなく、文面に表れたのは「ジャンケンがしたい」という欲求だけ。これが彼にとっての「唯一の魂の形」の表れだったというのは一体どういう事なのか、それはもう誰にも分からないが、とにかく彼の人生観を表した1つの形である。この少し後に、スタンドを意識せずにただただ「背中を見られたくない」という強迫観念だけを芽生えさせた乙雅三という事例もある。もしかしたら、魂の奥から表れる「ビジョン」を産みだすまでには、そうした「衝動」を経ることになるのかもしれない。そして、不幸な結末を向かえた乙雅三とは違い、ジャンケン小僧は見事ジャンケン欲求を満たし、勝利を収めたことで、スタンドの姿を発現させることに成功したのだ。ビジョンが表れた時点で、彼は自分のスタンドの能力を全て理解していた。このあたりも康一とは違うところだ。

 ボーイ・Ⅱ・マンの能力は結局この後一度も成就せずに終わったが、「他人のスタンドを奪ってしまう」というのは今にして思えばホワイトスネイクの原盤とも言える存在。「能力者の溶解」というホワイトスネイクの手順同様、こちらのスタンドも「ジャンケンで3回勝つ」というとんでもなく迂遠な方法を必要としているのは、あくまで彼の目的が「スタンドの強奪」ではなく「ジャンケン」の方にあるからだろう。スタンドを奪うのはあくまでも「ご褒美」であり、そうしてジャンケンを強いることが彼の本質なのだ。まぁ、相手からしたら別に挑発に乗らなければいいだけなので、知られてしまった時にこんなに弱いスタンドもないのだが。ただ、写真の親父が言っていた「ヘヴンズドアを奪ってしまえば無敵のスタンド」という感想が本当だとしたら、どんな状況でも、会わせ技でも、とにかく「ジャンケンで勝つ」という事実さえ存在すればいいということになり、途端にチート度合いが上がる。別にヘヴンズドアである必要はない。もしスタープラチナを奪えれば、スタプラで相手をボコボコにし、強迫してから八百長ジャンケンで勝ちまくればスタンド取り放題。全て同時にコントロール出来るとしたらホワイトスネイク以上の化け物能力ということに。ついでにスタンド使い本人もコントロール出来ちゃうので、ジャスティスとかサーフィスなんかも蹴散らせる。うーむ、少年の可能性は無限大だな。

 でもまぁ、実際はヘヴンズドアって露伴は画を描いて発動させる能力なんだよね。つまり、少年がもしあそこで露伴に勝っていたとしても、露伴レベルの画力を身につけなきゃ使いこなせなかったということで……。そのへんは終わった事なので考えないようにしよう。

 アニメとして見てると、(原作でも同じことは思ったが)露伴の勝ち方は随分無茶だよな。エクストリーム跳躍ジャンケンがあくまでマンガ上の演出だとしても、まだよちよち歩きも出来ない透明な赤ちゃんが子供の腕によじ登って指をグーにするのは無理がある。透明なだけで重量はあるんだから、やられてる方も間違いなく気付くし、そもそも赤ちゃんにそんな機動力はないわ。そして、どう見ても今回の位置関係・時間関係だと露伴が赤ん坊を捕まえて描き込みする時間もない。ま、その辺も勢いで押しきった露伴先生の勝ち。「透明になって」っていう命令が書き込めるってことは、静ジョースターは一応自分の意志でスタンドのオンオフが出来るんですかね。彼女が大きくなったらどんな女の子になるんでしょうか。まぁ、それを言い出したら「二度とジャンケンに勝てない」も絶対無理な命令なんだけどさ。

 あと、これは原作だとあんまり気にならなかった部分だけど、よくよく考えたらトラックのフロントガラスにポラロイドカメラの写真が1枚張り付いた程度では別に視界は遮られないな。ちょっとびびるくらいで、前方の障害物くらいは避けられそう。まぁ、その辺も露伴先生の強さという(略)

 とりあえず今回のお話はなるべく軽く切り上げましょう。次回は作画が戻ってるといいなぁ。エクストリームチンチロリン。

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