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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 Re:ゼロから始めたくもない爆弾生活、第35話。さぁて最終決戦。これをガッツリ描くために前のパートを端折ったんだよな。そう信じてますんでね。実際、今回は色んなところでガンガン濃い作画も出てきたしな。

 長い歴史を持つジョジョ史上でも最も議論されてきたと言っても過言ではないスタンド、それがバイツァダスト。いや、議論だけならキンクリやレクイエム、ホワイトスネイクの方がイカレてるし訳が分からないのだが、バイツァダストの場合、とにかくその能力の使い方、描き方があまりに秀逸で先駆的であったが故に、未だに語りぐさになっている恐ろしい能力、恐ろしい漫画だったのだ。今となってはチープとさえ言われかねないループもの設定だが、これを20年前に描き、しかもその中に本当に見事なギミックがこれでもかと詰め込まれている。下手したらジャンプの正しい読者層では理解出来ないような数々のギミックは、私も実は大学に入ってからもの好きな連中で議論を重ね、その末に「やっぱ荒木先生すげぇな」って結論になったのである。改めて書いておこう、荒木先生すげぇな。

 まぁ、そうしたギミックの妙味は今後の天才少年早人の活躍パートにまわすとして、今回はとにかくこの難解なバイツァダストという能力の理解に全神経を注がねばならない。ただでさえ化け物じみた性能で、シアーハートアタックというおまけ能力まで持っていた吉良が、ここで更なる能力を追加。このパワーアップには「矢の意志」が関与しており、この「矢による進化」ギミックは後の5部に受け継がれていく。つまり、作中で最初に「2度目の矢」をくらったのは吉良吉影その人である。何故吉良が矢に「選ばれた」のかという問いに答えはないが、やはり矢は精神のエネルギーに感応する存在であると考えるのが自然だろう。つまり、善であろうが悪であろうが、圧倒的に魂の「強さ」を持つ人間こそが矢に選ばれる。アンジェロの時に形兆も似たようなこと言ってましたかね。吉良吉影という男は、とにかく圧倒的な魂のエネルギーを持つのは間違いのない事実だったのだ。そのモチベーションは「魂の平穏」。純粋に天国を目指したプッチ神父も近いタイプの人間かもしれませんね。「平穏」を求めた吉良の願いに応えるように、矢が与えた能力は「自動で脅威を排除し、危機が有ったこと自体をキャンセルする」という特上の能力。キラークイーンにはそれだけの魂のキャパがあったってことなんだろうなぁ。

 もちろん、圧倒的な能力であるが故に欠点もあり、遠隔自動操縦に分類されるせいで小回りが効かず、SHAの時と同様にスタンドのまわりで何が起こっているのかを吉良自身が知覚できない。ただ、完璧な性能を持つバイツァダストの場合、このリスクは非常に小さなものだ。漫画に対して「たられば」を言うのも無粋で間抜けな話だが、器になったのが天才少年早人でなければ、吉良は承太郎たちに完勝していたことだろう。それくらいに、チートクラスの能力なのだ。だって、スタープラチナやザワールドが数秒時を止めたり、キングクリムゾン(あとマンダム)が数秒の時間を操作するのに全てのエネルギーを注いでるってのに、この能力は平気で1時間とか飛ばしますからね。時間の絶対量にエネルギーがあるのかどうかは分からないが、桁違いなのは間違いないだろう。

 さて、ここから先は通過してきた人には耳タコなありがちな話ばかりになるがやっぱり今回放送された部分だけでも「バイツァダストの謎」を確認しておかなければなるまい。端的な言い方をすれば「シナリオの矛盾点」の話だ。荒木先生のとても良くて、その分悪いところは、とにかく漫画としても見えを最優先にするため、時としてよく分からない破綻が起こってしまうことがある。「大人は間違いをするだけ」なのでそのことは別にいいのだが、バイツァダストはただでさえややこしい能力なので、どのあたりまでが「筆が滑った」ミスなのかが分かりにくいのが悩ましい。今回の「ループ1」の謎は、「何故、早人は1周目ですでに未来の知識を持っていたのか」という部分。これ、普通に読んだら完全に矛盾なのよね。「1周目の早人」が露伴の死を知っているわけがないのだから。で、「作中に時系列のシャッフル(ややこしい概念だが、早人視点での体感時間の前後)が存在しない」と仮定してこの謎に説明をつけるなら、「今回早人が体験した朝は、実は1回目ではない」というのが端的な答えになる。荒木先生がそれを意図して描いたのかどうかも定かでないが、一応、それしか説明を付ける方法がないのだからそれで正解だろう。

 つまり、今回早人が体験していたのは「2周目以降の世界」であった。そして、1周目で早人は誰かを殺して戻ってきたが、その記憶が何らかの理由で消えており、あたかも初めて体験するかのように描かれ、本人もそう感じていたのである。この説における疑問は大きく2つ。Q1「1周目では誰を殺して戻ってきたのか?」。この答えは簡単、A「1周目も露伴」である。だって早人の記憶にそう書いてあったんだから。バイツァダストは人を殺したら戻ってくる能力なのだから、1周目で露伴を殺して戻ってきた、これは確定。それではQ2,「何故、その記憶が早人自身に認識されていないのか」。これは明確な答えがない問題だが、まぁ、普通に考えたら「あまりに突飛で認識しきれていなかった」というのが考えられる答えだろうか。現に戻ってきた早人は「夢か」という台詞を漏らしており、真の1週目から戻ってきたときにも、自分が経験した「未来の世界」が認識出来ていなくとも不思議ではない。その上で、深層心理には間違いなく忌まわしい記憶が刻まれていたが故に、露伴のヘヴンズドアーでは読めるという妙な状態になってしまったのだ。なお、その記憶が「読んじゃいけない」注釈文を付け加えた理由は謎のまま(筆が滑った部類だ)。まぁ、早人も「黄金の魂」を持つ超ツエー人間の1人なのは間違いないので、精神の力で精一杯露伴に警告したいという意志が本になって現れたのかもしれない。早人を矢で射るとどんなスタンドが出てくるんでしょうね。

 まとめると、「今回描かれた早人の『1周目』と思われた世界は、実は2周目以後である」「早人はその認識が薄く、気付かずに(おそらく全く同じ行程を経て)露伴を2度殺してしまった」というのが正解だろう。つまり、バイツァダストは同じようにして、同じ人物を殺し続ければ何度でも同じ時間を繰り返すことが可能ということだ。まぁ、それって結局早人からしたらしんどいだけなんだけども。ぶっちゃけこの辺のディティールはあんまり気にせずとも続きは見られるんだけどね。ここから先もナイスな「ループギミック」の活かし方がいくつか登場し、5部へと繋がる二転三転大逆転のバトル展開のギミックが楽しめるようになっているのでお楽しみに。そのあたりはちゃんと全部やってくれるでしょうよ。あ、ちなみに今回最大のお楽しみポイントは、本邦初公開、吉良の髪型が変わった決定的瞬間でした。あれ、浮かれまくってることの表れなんだろうけど、川尻の会社の人たちはイメチェンした同僚を見てどうおもうんだろうな。なお、次回のお楽しみポイントは、「早人が出てくるのを楽しみにしながらドアの陰で帽子を持って待ってる吉良さん」です。早人相手だとかなりお茶目な吉良さん。実は子供好きで、家庭を持ったらイイお父さんになったんじゃないか疑惑が。まぁ、家庭環境自体は恵まれた子だったわけだし、親の愛情は(過剰なまでに)受けて育ってるんだしなぁ……。

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