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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 連行されるサンダルさんは流石に笑うわ、第5話。ちょっと目を離した隙に流れるようなモーションからのパトカー。もう、これを超えられるキャラなんてクマ吉君くらいしかしらない。

 間野山彫刻編、後編。現状何一つ解決はしていないわけだが、この「解決しない」感じはそれなりに誠実で、いかにもP.A.作品っぽいデザインではある。今回は大まかに分けると2つの問題を解決するお話で、1つは当然「彫刻文化をどのように町興しに活かすのか」という町を巡る課題。そしてもう1つは、すったもんだの末になんか凹んじゃった早苗さんをどうするかという課題。もちろんアニメのシナリオなのでこの2つは不可分の問題としてまとめられているが、それぞれに対する解答は微妙に異なっているので注意が必要だ。

 まず、シンプルな解決を見たのは早苗さんの方の問題。元々間野山に来たこと自体がそこまで強い動機に後押しされていなかった早苗さん。ようやく周りに交流出来る仲間が現れ、しかも「IT大臣」という「間野山ならではのお仕事」がようやく回ってきたことにより、おそらくここ数日は少しテンションも上がっていたのだろう。彼女の生き様を左右する問題には常に「求められる自分」という欲求があり、都会生活の中で十把一絡げの人材扱いされることに我慢出来ずに飛び出してきたという過去がある。間野山での「大臣職」は(少なくともこの町では)自分にしか出来ない仕事だと思ったし、他人に乞われて「自分ならではの仕事」が出来るチャンスだったのは間違いないのだ。しかし、彫刻の一件を巡ってプランは(またもや)立ち行かず、更に余所者に厳しい一志によって「間野山に逃げてきたんじゃないのか」と痛いところを突かれる始末。理想と現実のギャップはこの田舎町でも埋めることが出来ず、彼女は気疲れが多くなっていた。

 逃げた田舎でも逃げ出したい。現代人ならさもありなんという窮し方。しばらくはカウチポテトで自堕落な生活を続けてみたが、元来彼女は怠け者というわけではない。これではマズいとあれこれ悩んだところに、外界からも刺激は飛んでくる。1人は我らが国王・由乃の頑張り。まぁ、彼女の場合は相変わらずとんちんかんな方向に努力が空回っているのだが……30社お祈り人生も伊達ではない。でも、とにかくなりふり構わず頑張る人間というのは、周りにいれば刺激になり、焦りになるものである。そして、そんな刺激を更に具体化してくれたのが、関西弁彫師の辰男であった。彼も「自分にしか出来ないこと」を探しているという意味では早苗と同じ悩みを抱えており、自分の技術でもってその悩みをブレイクスルーしようとした辰男の行動は、素直に早苗の原動力となった。この先2人が男女の関係になるかどうかは……まだ分からないけど、まぁ、割とありそうな展開……。

 結局、早苗は周りの阿呆どもにも背中を押され、「少しずつでも自分らしく」を目指して活動を始めた。彼女の思いつきが今後プラスに働くかどうかはまだ分からないが、とりあえず、1人立って歩き始めるとっかかりくらいにはなったのではなかろうか。トータルでは小さな変化だが、彼女の人生にとっては大きな転換点になったはずだ。

 そして2つ目の問題、間野山彫刻の活用法について。こちらは、ぶっちゃけまだ何も解決していないのだが、こればかりは致し方ないだろう。前回もダラダラ書いたように、ここで劇的な進歩や改善があったら、それは明らかに「嘘」になってしまうのだから。今回、由乃たちは彫刻文化を活かすために何を行ったかというと、なんと「自学自習」である。もう、クソがつくくらい真っ当で当たり前の行動。でも、結局町興しのための活動計画なんて、ひたすら地場の産業に密着して魅力を見つけていくしかないのだから、由乃たちの判断はこれ以上ないくらいに正しい。大学も卒業した縁もゆかりもない女の子が4人集まってどれほど田舎の小さな文化について学べるものかと訝しんだが、この4人、仕事のことになると存外真面目である。現地での作品見学、資料館での学習、そして製作現場との接続などなど、自治体が行うべき研修は本当に教科書通りに手順を踏んでいる。人間、仕事を与えられれば何でも出来るもんでね。由乃も真面目な子なのは間違いないし、しおりさんは地元愛が強い。凛々子は自分が興味を持った変なことへの学習意欲が元から強いオタク気質が上手くはまっている。唯一、真希だけは何をモチベーションに仕事に取り組んでるのかはよく分からないのだが……まぁ、仲間意識かな。

 そして見出したサクライケファミリア計画。まぁ、ぶっちゃけると「駄目な町興し」の分かりやすい1例だったわけだが、3人よれば何とやら、4人も5人も集まれば、ある程度は欠点も補填出来るかもしれない。ネームバリューの方をサンダルさんという斜め上のボーナスステージでクリア(?)し、あとはどのようにプロジェクトを膨らませていくか。そこでタイミング良く早苗が合流し、駅ラウンジ計画へと辿り付いたわけだ。駅という地元に密着した施設が来訪者にも門戸を開放している部分は確かに意義があり、来訪時に最初に目につく駅に地元ピーアールを展開するのは町興しの基本のキ。間野山の場合はそれをやるにしてもこれまでの候補がカブラくらいしか無かったわけだが、実物の欄間をそのまんま駅に展示する、というのは一応意味のある行為か。もちろん、そこから少しずつ彫刻の数を増やしていくという企画も(ある程度形になれば)面白い部分もあるだろう。

 ただ……ぶっちゃけ現状ですぐに何か効果が出る企画ではないんだよね。元々民家用に作られた欄間は、公共の施設に展示するとおそらくサイズが小さくて目立ちにくくなってしまうだろうし(実際、駅の展示は多少周りに遊びの空間があった)、そもそも上に視線を送らなければいけない欄間という形態は、狭くて視線の限られる屋内では意味があるが、駅のように解放された施設では印象に残りにくい気がする。本当にズラリと数を並べたり、特大のものを作って目を引けるようになればいいのだが……1つ完成させるのにも年月がかかるであろう欄間を、そんなにホイホイ受注生産出来るもんではないよなぁ。ホント、何十年後、何百年後って話もあながち冗談ではないかもしれんぞ。

 今回の一件は、おそらく「町興し」という観点から見ればほとんど意味を成さない。ただ、それでもこうして取り扱われたということは、おそらく今回の欄間はあくまでも「はじめの一歩」として意味があったと考えるべきだろう。とにかく国王が自ら考え、動き、何らかの形を残した。そこにはチーム全員の協力があり、地元民の理解があり、双方とも地元への愛がある。その状況下で、「間野山の何かが変わった」というのは、実は小さくない一歩なのかもしれない。多分、今回飾った欄間はまた後半のストーリーで何かに関わってくるとは思いますよ。アニメのシナリオってそういうもんだから。

 あと、地味な成果ではあるが駅展示によって間野山彫刻の寿命が延びそう、っていうのは伝統芸能の文化維持の観点からは意味があることだろう。ここから顧客が拡大する可能性もゼロではないのだし、クツを作るなんてエキセントリックなところまでいかずとも、彫り師の人たちに多少の心境の変化でもあらわれれば、生産者側と消費者側が歩み寄れる余地も生まれるかもしれない。存外、こういう地味な仕事が積み重なって、町興しってのは成功していくのかもしれませんね。

 結論:早苗さんも思ったよりおっぱいがでか(略)

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