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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 旅先の見知らぬ森の中で気の触れた石田彰に襲われる恐怖、第5話。多分、「困った時に出会いたくないCV」第1位は石田彰だと思う(個人の感想です)。

 今回は短めのお話が2本立て。Bパートはちょっと詰め込み過ぎな気もしたけど、流石にこれを1話ずつに分けてしまったら間延びするかな。ネタとしてもさっぱりしているし、多少分かりにくかったり、矛盾しそうな要素を抱えたとしても、これくらいのテンポでサクサク進む方がいいということなんだろう。

 Aパートは何の国なのかよくわからないけど、強いてあげるなら「ものの心がわからない国」。いや、そもそもものの心って何だよ、って話なんだけども。「モトラド」ってのは「motor ride」の縮約なんだろうか、ちょっと調べてみても確証はないのだが、とりあえずこの世界オリジナルの言葉なのだろう。そして、「モトラドってのは口を聞くバイクのことなんだな」と勝手に思っていたのだが、何とエルメスは特別製だったことが判明。これだけ世界中を旅しているキノですら、モトラドはエルメス以外見たことがないという。お前、そんなもんを普通に乗り回してたのか……シリーズの中にはキノがエルメスと出会う話とかもどっかに収録されているんでしょうかね。

 しかし、それでも「喋るかも」という可能性はどのモトラドにも共通してあるらしく、キノさんはせっかくの機会なのではじめましてのモトラドさんが愚痴を言いやすいように身内を人払いしての密談タイム。歴戦のモトラドが話し始めたのは、案の定何とも鬱々とした残念話であった。まぁ、冒頭から高らかに救国の英雄の話を垂れ流す添乗員さんのテンションを見れば、この国の性質があんまり良いものでないことは想像できますからね。そういう話になるってことも大体わかるわけで。至極話が追いかけやすいし、追いかけた結果どうにもやるせなくなるエピソードである。

 キノさんもさぁ、「ぶっ壊してくれ」は駄目なのもわかるけど、「外に連れ出して乗り回してくれ」くらいは係の人に伝えてあげてもいいと思うんだけども……まぁ、この国の人たちの独特のテンションを考えると、いくら言っても取り入れてはもらえないかなぁ。いうだけ言ってやるくらいの親切心は見せてもいいと思うのだが、どこまでもドライなやつである。結局、「モトラドは走るために生まれてきたから走りたいんだよ」っていう彼の願いは、自我なのか、それともあくまでもプログラム的なものなのかははっきりしないまま終わるのも今作らしい処理だろうか。エルメスやリクの存在を考えれば人間以外の「喋る何か」も立派に自我をもつ存在だと考えるべきなのだろうけど、モトラドはどう考えても人工物だろうし、その出自がわからないままだと確証には至らない。その辺がふわっとしているからこそ、今回のお話も考える「あそび」があるってことですかね。

 Bパート、表題通りの「嘘つき」のお話。話の構成を見ていると、多分かなり駆け足なんだろうな、っていうのが想像できる内容になっていて、正直いうと台詞回しなんかも説明くささが強くてちょいと気になってしまう。中心となる男達の話もよく考えると妙な部分が多く、例えば男が爆殺したのは「身代わり」だったはずなのにそこで男が初めて恋人が王女だと知った、っていうのは変なんだよな(よっぽどなそっくりさんだったとしてもさ)。もちろん、この国にいるのは「嘘つき」なわけだし、彼らがそれぞれに抱えている「秘密」を思えば多少の齟齬は「そういうことにしておいてくれよ」っていう各人の「うそ」として処理してしまえるのだが、ただ1点、男が王女の正体を知ったタイミングだけは、男本人、王女本人、そして村人などの周りの観客の全員を納得させられるタイミングが存在しない気がするんだよね。まぁ、「勢いで」ってことでいいんでしょうかね。

 複雑な「家庭」を形成する男と女。お互いに騙し、騙される関係性なのだが長年の共同生活ですっかり基盤が出来上がっており、細かい部分で「所帯染みた」雰囲気が出ているあたり、きちんと2人とも目的を達成しているんだなぁ、というのがわかって微笑ましい。これも確かに1つの幸せの形なのかも。そして、そんな秘密のお話を顔色一つ変えずに全部受け入れてしまうキノ&エルメスの図太さな。本当に根っからの「旅人」体質なのだろう。普通に考えれば「よそ者」の怪しさは一切払拭できていないはずなのに、何故かどこの国の人たちもキノを前にすると何となく胸襟を開いてしまう。何とも罪作りな連中である。まぁ、マジで淡々と受け入れてそのまま飲み込んで持って帰るだけのマシンみたいな行動をしているので、確かに秘密を話す相手としては最適なのだけども。唯一気になるのは、今回のカップルみたいに「惚れた腫れたのお話」をしているとき、キノさんはどんな心持ちで聞いているのだろう、ということ。この子、恋愛とかしたことあるんでしょうかね。いっそ赤裸々な夫婦生活の話とか聞かせて赤面させてやりたい。誰かそういう薄い本を(

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