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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「王様ゲーム The Animation」 4→2

 支離滅裂、という言葉が一番しっくりくる作品だったんじゃないでしょうか。途中から本当にろくすっぽ観てなかったのでもしかしたら作品の中では何か統一された意思が有ったのかもしれないが……いやぁ。

 もともと原作がかなりぶっ飛んでいたのだと思うが、基本姿勢は「とにかく人が死ねば何となくドラマになるんじゃね?」という程度のもの。直近の「十二大戦」の感想では「デスゲーム好きだけど大体やれることはやり尽くしちゃったから新奇性のあるものなんて出てこないよね」ということを書いたが、今作はドラマ作りという最低限の仕事を完全に放棄し、とにかく「死」という要素(断片)のみに特化しているという意味ではある意味新奇では会ったのかもしれない。もちろん、それが面白いかどうかは別として。とにかく適当に人を殺す。殺し方には何の意志も働かず、その場その場で思いついた「何となくこうしたら悲惨じゃね?」という趣味の悪さが滲み出る。もちろん、人に衝撃を与える凄惨な死の光景なんてものは思いつくわけもないので、「酷そうな死」を用意してみても、実際は何ともチープな悪ふざけレベルの画面にしかならない。「デスゲーム設定」の上澄みをすくったというか、匂いだけ嗅いで別なものを詰め込まれているかのような作品であった。

 もともと、こうした「クラス全体でデスゲーム」は非常にハードルの高い設定なのだ。「バトルロワイヤル」のおかげで安易にこの設定に走る作品は本当に多いのだが、1クラス最低でも30人以上のキャラが出てくるし、しかも全員が「学生」というステータスは必須なのでなかなか個性を発揮させづらい。「ネギま」の31人だって大変だったのに、こんなぽっと出の作品でキャラを魅力的に作れる訳がない。そのくせ、中盤以降には全く印象に残っていないクラスメイトが突然しゃしゃり出てきてお涙頂戴を演じようとする。無理難題である。

 アニメ制作側もそうした無理には気づいていたのだろうか。何と、2つのエピソードをレッツラ混ぜ混ぜしてさらなるカオスを生み出すことで、ドラマ部分の脆弱さをごまかそうという驚天動地のアイディアを持ち出した。時代と場所が行き来することで筋立ての粗はさらにかき回され、もうどうでもいいレベルにまで達する。訳が分からないってんで匙を投げさせたという意味では制作側の狙い通りなのだろうが、問題は、その狙い自体が完全に間違っていたということだ。さらに増えるクラスメイト。スピーディに死んでいくモブの方々。それに加えてアニメのクオリティも安心の低さで、むしろそういうギャグなんじゃないかと思わせる効果は高かった(炎上しながら淡々と後の計画について相談する女子高生は最高にイカしてたな)。あとはもう、「いかに堀江由衣にゲスなことを言わせるか」っていう勝負だけになってた気がする。案外堀江由衣主演のライブ公演の演目とかでギャグたっぷりにやったら面白いかもしれませんね。

 今期はこういう「逆の意味で」パワーのある作品も多かったなぁ。ある意味豊作だよ。

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