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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ハクメイとミコチ」 5

 書店なんかで書名は割と見かけていたのですが、放送を見るまで完全に「ハクメイとミチコ」だと思っていたことを謝罪いたします。誰やねん美智子。いや、ミコチも知らんけども。

 掲載誌が「ハルタ」とのことで、なかなか分類の難しいアニメが始まった。「2人の女の子が知らないことだらけの外の世界を見て回るだけ」という意味だと「少女終末旅行」が案外近い気もするし、人間が出てこない人外日常ものと考えると「このはな綺譚」あたりにも近い気がする。その実、どちらとも全然違う「小人さんの物語」なわけだが、ぶっちゃけ、あんまり小人要素が関係してこなかったな。いや、鳥にしろ犬にしろ、周りのものはでかいのだが、それが当人たちの生活に変化を与えているかというと、別にそうでもないので。

 最初のうちは「小人の話ってことは、いかにもそういうネタが出て着て小人さんたちが小さいせいで苦労する話なんかも出てくるのだろう」って思ってたのに、基本的に家具や衣類、食べ物に至るまで、割と小人サイズでも普通の人間同様の生活が営めるみたいだし、小さくて危なかったことなんて鳥の羽ばたきに吹き飛ばされそうになったところくらいだろうか。巨大なカブトムシに襲われるとか、雨が降って濁流が渦巻いて飲み込まれるとか、そういう「小人あるある」みたいな要素は特に起こらなかった。もちろん今後そういう展開が待っている可能性はあるが、おそらく今作の場合、そうした「小さいから大変」という要素を描くことは目的ではなく、「小さいからこそ見える世界の広さ」みたいなもの中心に据えているのだろう。

 そんなわけで、ぶっちゃけシナリオ部分にはそこまで目を引くものはない。普通にミニトマトでミネストローネが作れる時点で、本当に「単に小さい人間」というだけで「小さいことオリジナル」はないので、「ちょっと変わった日常もの」どまりなのだ。でもまぁ、多分それで良い作品なんだろう。これを普通のサイズの人間がやったら「あまんちゅ」くらいの感じになるんじゃないですかね。ちょっとの自然、ちょっとのふれあい、そうしたものから嬉しいものを少しずつもらってくる日常。それが、少しヘンテコな世界で描かれる。そういう「ファンタジー」もありだろう。そして、そんな「少しヘンテコ」を活かすために今作は頻繁に映像にぼかしを交えた不思議なテイストの作画や、画面の真ん中に窓状のコマを挿入する演出がでてくる。おそらく原作のテイストをそのまま活かしている部分だと思われるが、これがきちんと世界設定の「ヘンテコ」にマッチしていていい雰囲気である。いや、実はこの「窓状のコマ挿入」は同じ安藤正臣監督が担当した「クズの本懐」でも多く見られた技法なので、監督の癖みたいなもんなんだろうけども。普段見ないようなところからふわっと追加の情報が入ってくる感じが結構気に入ってるんですよ。

 今後はどんな展開になっていくのかは定かでないが、まぁ、このままホワホワとした印象をキープして、ヘンテコ世界のいろんな側面を見せてもらえればそれなりに満足できると思います。強いて今後の展開で気になる要素を挙げるとするなら、「ハクメイとミコチってどういう関係なんだろう?」ってことですかね。マグカップの話からすると出会ったのは割と最近みたいだし、血縁関係も何もないようなのだが……これも百合……とはさすがに言わないかなぁ。

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