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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ああああああああああ〜〜〜〜〜!!!!! エモいエモいエモいエモいエモいエモいエモいエモいエモいエモいエモいエモいエモいィィィィィィィ!! これが中二病! これが小鳥遊六花!!

 

 

<以下、ネタバレとか、なんかこう、恥ずかしいやつとか注意>






 

 やぁみんな! 京アニ大好きおじさんだよ! そして、ここでは中二病大好きおじさんだよ! もう、テレビシリーズ2期が終了したのが4年も前なのか……ずいぶん時間が経ちましたね。その間にも京都アニメーションは数々の傑作を世に送り出しており、ユーフォやらメイドラゴンやらと言った鈍器で我々の頭をガンガンぶん殴ってくれていましたが……やっぱり石原立也のもつ純粋な鈍器といったらこれですよね(あと別枠で「CLANNAD」シリーズ)。もうね、視聴しているうちにどんどん言語感覚が曖昧になって言って、最終的に「リッカカワイイ」「デコモリカワイイ」としか喋れなくなってしまう純然たる暴力である。そんな危険性ドラッグの最終章。我らが中二病がその歴史に決着をつけるために我々にプレゼントしてくれた100分間である。もう、ただただ4年ぶりの諸事に身を沈めるが良かろう。

 いや、冷静になろう。さすがに4年も待ったおかげで冷静になっている御仁も多かろうしな。でも、やっぱり俺は駄目だねぇ。六花を見てるだけで脳髄がやられてしまう。今回のエピソードは完全に単品で収束しているが、やはりその裏には勇太と六花の関係性の蓄積があるわけで、あの時の二人の気持ちも、あの時の凸守の慟哭も、全てフラッシュバックした上での作品になってしまいますね。同じ感覚になってしまうであろう、この後公開される「ユーフォ」の新作映画が本当に怖いです。

 今作は、一応「最終章」と題してもよかった内容だろう。これまで散々繰り返されてきた「中二病」と「恋愛」という相互矛盾を起こしてしまう2つのテーマのアウフヘーベン。各シリーズの締めでは1期も2期も毎回「中二病を解消せずとも、ゆっくりと恋愛を育んでいこうよ」という進歩的停滞を選びながら終わっていたわけだが、ぶっちゃけ、今回だってやっていることは同じだ。自分を変えることに臆病になっている六花と、その関係性のままではいけないとせっつく外の世界の戦い。それを見守り、六花にとって最大の「動機」となっている勇太が、これをどのように解決するかという騎士の物語でもある。「いつもいつも同じことばっかり」と退屈する人もいるのかもしれないが、その中での関係性は確実に変わっていて、だからこそ、今回は最後にその姿が多少なりとも変わったのである。イタリアでのラストシーンの六花のシルエットは、まさに新しい時代へ飛び込もうとする、蛇王心眼の大きな大きなジャンプなのである。

 作中で一番変わったのは六花だろうが、それを後押しするため、テレビシリーズから確実に成長していたのは勇太だろう。六花という「子供」をなんとか前に進めるためにこれまで四苦八苦していた勇太だったが、2期のラストではその関係性もまた良しと受け入れ、見守ることを明言した。そのままの関係性で半年が過ぎたことについて、御局様たちからは非難轟々ではあったが、別に勇太だってそれを良しとしているわけではない。あくまでも六花のことが大切で、六花の心情を最優先で考えたからこそ、彼はその立ち位置を守り続けてきたのだ。しかし、そうした優しさを「停滞」と見ることができるのも事実。今回はそんな停滞に対して十花という一番わかりやすい「外部刺激」が重い腰をあげ、多少の荒療治を含みながらも解決まで押してやったとう構図。もちろん、十花の手助けがあったとはいえ、最後に決断し、前に進めたのは間違いなく勇太の力であるから、本当に彼は年相応に大人になったのだ、という実感があるだろう。

 そういう意味で、六花が2期の時よりも後ろに戻ってるんじゃないか? なんて考えてしまう部分もあるのだが、最後の竜飛崎で告白していたように、彼女は彼女なりに、「勇太が好きでいてくれる自分」の姿を必死に求め続け、それゆえに次の一歩が進めなかったという事情がある。今回の逃避行のおかげで、お互いの気持ちは本当に分かり合えたのだろう。きっと今度こそ、次のステップが待っているのだ。もちろん、眼帯が取れるかどうかは、また別問題ではあるのだけれども。

 勇太の成長が前提としてあり、それを下敷きに、長い長い逃避行の果てに六花のゴールがある。この2人が成長を共有し、関係性を成就させたことで本作は大団円を迎える。本当にもう、これ以上ないくらいに綺麗で、得心のいく終わり方。おかげでこれ以上の続編を作るのは難しいのだが……まぁ、やはり純然たる中二病というのはどこかで終りを告げるものだ。ファンであれば、そうした六花たちの進展を誇らしくこそ思えど、口惜しいとも思うまい。

 さらに本作は、追加でいくつかのスペシャルな楽しみが待っている。1つは、「もう勇太と六花のカップリングのゴールは決まってるから」とばかりに用意された「2組目のカップル」の存在。そう、我らが凸サマである。今回はこの2人の物語の方が掘り下げられる箇所が多かったんじゃないかっていうレベルでしてね……。凸守会長の存在も笑ってしまったが、その後も阿漕すぎてドン引きするレベルでの凸サマ展開がてんこ盛り。なんで十花さんはこの2人をセットで動かしてたんでしょうかね。個人的に一番好きなのは保身パワーが身体中に充溢している凸守です。マスターのことを売っておきながら、一番大切にしたいのはマスターとの時間なんだ、っていう彼女なりの悩み(?)も可愛らしいです。他にも、七宮の活躍も非常に大切なポイントになっていて、2期で決着がついた魔法魔王少女の涙ぐましい決意と献身には本当に頭がさがる。六花は本当に周りの人間に恵まれ、愛されているのだなぁと再認識しますね。いや、森サマがどう考えてるかは知らんけども。

 そして、「中二病」ワールドはこの一本で十二分に堪能できるわけだけれども、今回の映画でちょっと面白かったのは、そんな完結した世界観が、さらに「京アニワールド」という謎の世界線で不思議な広がりを見せていたところ。2人が真っ先に向かったのが京都だったのは半ば必然であるが、そこでは2人がたまやで豆大福を買っている描写が出てくる。うさぎ山商店街は、中二病世界と繋がっているのである。他にも、兵庫県で十花と邂逅したファミレスは「ハルヒ」シリーズ(「消失」)の舞台になった場所であるし、秋葉原は「らきすた」シリーズとも繋がる。二人がプレイしていたUFOキャッチャーにはデラちゃんのぬいぐるみの他にも「ファントムワールド」のルルっぽい人形も確認できる。他にも気づかなかったけど、エンドクレジットには「Free」や「境界の彼方」の製作委員会の名前もあったので、そこらへんとの繋がりもどこかであったはず。今作は、ユルい世界観を利用して作り出された、魅惑の「京アニ大甲子園」でもあったのだ。どうせならもっとダイレクトに結びつけてくれても良かったが……まぁ、それだと純正の「中二病」ファンからするとノイズになる可能性もあったからね。ぜひ、こんな感じで「京アニだから好き勝手やっちゃいましたアニメ」みたいなものも今後見てみたいもんだ。

 兎にも角にも、中二病ファンなら、そして小鳥遊六花に惚れてしまった者ならば、誰もが転げ落ちられる魅惑の逃避行。まさに「笑いあり涙あり」。彼女のあまりに壮大で、それでいてちっぽけな一歩を、是非劇場で楽しんでいただきたい(ダイレクトマーケティング)。気づけば本当に素敵な魔法の言葉になっていたもんだなぁ。

 

爆ぜろリアル、弾けろシナプス。バニッシュメント・ディス・ワールド。

 

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