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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 神性の描き方、第15話。宗谷無双回であるが、むしろ神っていうよりも妖精さんみたいに見えてくる……。ところで、今回石田彰しゃべった? 「そういうもんだ」だけか。

 ある意味最後の目標みたいなもの、宗谷VS零の宿願の対決。普通、なんらかの「試合」が作中で描かれるのだから「勝敗やいかに?」っていう部分が気になるはずなのだが、今回の試合は誰一人として零が勝つとは思っていない。それは周りで見ている観客もそうだし、我々視聴者だってそうだ。そしておそらく、零本人も勝てる見込みがあるとは思っていないだろう。ただ、なんとか「勝てる気持ちで」挑まないとなんの意味もないと自らを奮い立たせ、記念対局から1つでも成長の糧を見出そうと前のめりになっていた。結果的には事前に予想したように「あっという間に倒されて」しまったわけだが、盤上での対話は何よりも雄弁に名人の意思を語る。勝ち目こそなかったが零だって宗谷と同じ中学生プロであったのだ。彼の盤上の意思を汲み取り、感想戦では何よりも雄弁に対話することができた。

 こうしてみると、対局の様子はほとんど熱を持たずに描かれていたのがかえって印象的。かつての島田さんとの対局では血が流れそうな痛々しさを伴ったものだったのに、今回は本当に初対面の2人が互いにポツリポツリと自己紹介していくような、そんな対局シーン。これであっさりと幕を引き、零の記念すべき一戦は終わるのかと思われたが……ここからが真骨頂である。対局にも表れていた「静けさ」は、宗谷という圧倒的な世界が漏れるほんの一端。前回の試合前インタビューの時点ですでにそのむちゃくちゃぶりは表れていたが、新幹線でたまたま再開した2人の交流が、さらに宗谷の超常性を掘り下げることになる。本当に一言たりとも話さない宗谷。将棋以外のことではただのポンコツなのかと思われたが、無言で指し続けるその手筋はどうやら日常世界でも確かなものらしく、気づけば盤外でも零との「対話」が成立している。ホテルの位置を指し示す時の所作が駒を打つ時と同じなのは笑ってしまったが、その後もただひたすら「自分の世界の正しさ」を貫き続ける宗谷は、異次元世界の住人、まさしく「神の座」にあるものの存在感である。台風による混乱で騒然とする世界から隔絶され、すべての音を消し去るその様子は、なんだか一人だけぼんやりと浮き上がるようにも見え、それにつられて零までもが彼岸へと連れ去らそうだ。おそらく、この人に将棋で勝つことなど、人間には不可能なのではなかろうか。

 今更気がついたのだけど、今回も含めて第2シリーズになってからはコンテワークに佐伯昭志氏が多く参加しているのね。シャフト流にうまく溶け込みながら、ストップモーションよりも流れで見せる絵作りが印象的だ。こうして色々なクリエイターがそれぞれのスタイルで羽海野デザインを描いてくれているのはそれだけで楽しいなぁ。

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