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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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1月5日 ドラフト模様(GRN×3)

ピック順 【Alessi】→【Mei】→【Tanaka】→【Thraxi】→【Serra】→【Chrolony】→【Sangriter

 

 あけましておめでとうございます。新年ドラフト一発目。そして現環境のドラフトとしてはすでに終了までのカウントダウン。改めて確認しておくと、「ラヴニカの献身」の発売は1/25、つまり3週間後ですね。そしてプレリリースはその前の週、普通はフルスポイラは一週間前には出るので……あれ? もしかしてもうすぐフルスポ? まだ半分もカード出てないよ? 俺、きつくない?

 さておき、今回は昔懐かしい夜中の11時開始という変則日程。これまでの長い長いドラフト史の中で昼スタートになったのなんて割と最近のはずなのに、「こんな時間にドラフトするもんじゃない」とおねむのお年寄りがたくさん。そして直前まで公式大会に参加していておねむの若者も約1名。やっぱりこの時間は問題あるんだろうな……。

 次回は普通の日程で開催予定ですが、今回、遠方からきてくれた某奴が「いっそ日曜の朝にやってくれたら参加できる」との意見を表明していましたので、今週の会合でそのあたりの日程調整については少し話し合ってみたいと思います(今週はいつも通りの日程です)。これでもし早朝ドラフトとかいうビジョンが現実になったら……おい、完全にお年寄りの生活サイクルやぞ。

 

 

 




 

   AL SE TH SA ME TA CH

AL ー  ◎  ×  ◎  ◎  ◎  ○  5ー1 1

SE ×  ー  ×  ×  ×  ×  ×  0ー5 7

TH ◎  ○  ー  ◎  ◎  ×  ×  4ー2 3

SA ×  ○  ×  ー  ×  ×  ×  1ー5 6

ME ×  ○    ×  ○  ー  ◎  ×  3ー3 4

TA ×  ○  ◎  ◎  ×  ー  ×  3ー3 5

CH ×  ◎  ◎  ○  ○  ○  ー  5ー1 2

 

 

1位 【Alessi】 赤青 <パルン、ニヴ=ミゼット 溶岩コイル 巧みな叩き伏せ>

 そんなお年寄りが強かった。新年初優勝はこちらのデッキ。1引きに燦然と輝くニヴ様は、この世界で唯一と言っていい、色を縛ってまでやるリスクを追えるボム中のボム。あとはもう、やたらめったらにイゼットへ一直線だ。今回は赤が3人、青も3人でそこまで恵まれているというわけではないが、純正イゼットが2人の状態からでも優勝にこぎつけられるだけの内容になったのだからカードプールはそこそこ充実していたのだろうか。リストを見ると「ゴブリンの電術師」と「火小僧」が2枚ずつでしっかり2マナ域を確保しており、そこに「今回のMVP」と言われていた「団体のギルド魔道士」が入っている。私との試合では何もしてなかったので正直これを書いている今もそのことはピンときてないのだが、意外とコピー方向での運用も多かったらしく、多芸なギルドメイジならではの活躍を見せたようだ。もちろん、ニヴさんが着地してしまえばゲームが終わるわけで、こちらは多色土地2枚に「ロケット」を入れてなんとか最短でのゴールが叶うようにマナバランスも調整されている。かつてのリーダーに引き連れられ、随分オーソドックスな形のデッキが初戦を飾ってしまったものである。まぁ、そういうもんか。

 

 

山×7 島×7 イゼットのギルド門 ギルド門通りの公有地

 

<クリーチャー>13

ゴブリンの電術師×2 火小僧×2

団体のギルド魔道士 囁く工作員

跳び蛙 ピストン拳のサイクロプス

詩神のドレイク 賽銭ガニ

つぶやく神秘家 霧から見張るもの

パルン、ニヴ=ミゼット

 

<その他>11

最大高度 選択的な罠

急進思想 確実な一撃

溶岩コイル 原因不明の消失 

直流  標の稲妻 

イゼットのロケット 宇宙粒子波 

高熱仮説

 

 

2位 【Chrolony】 青赤 <つぶやく神秘家 ゴブリンの旗持ち 小柄な竜装者>

 そしてなんとイゼットがワンツーなのだよな。デッキを使っていた2人が2人とも今回7人戦にも関わらず「音波攻撃」が1枚も出ていないことに絶望し、「大事なコモンが取れなかったんだから勝てるわけない!」とが言っていたのだが、その結果がこれ。まぁ、別に型通りのデッキじゃなくても最終的に帳尻があえばいいのである。こちらのデッキにはニヴ様のようなわかりやすいボムはいないが、そこを埋め合わせているのは「小柄な竜装者」×3という尖ったアンコモン集団。とにかく序盤に再活呪文などの弾を装填し、2体以上の「竜装者」が並んだら準備OK。あとは「直流」フラッシュバックなどで2回以上の呪文を唱えれば相手のライフは一瞬でなくなるという寸法だ。優勝したデッキよりも夢要素強めのデッキではあるが、序盤に叩こうにもそれなりに除去・バウンスなどでかわされるので、意外に「竜装者」モードには入りやすかったりするのである。まぁ、3パック目の引きが竜装者→竜装者→直流→直流とかいう引きなので、もしここが埋まってなかったらどんなデッキになっていたのかと恐ろしくもあるが……試合は3パック目からですよ。

 

 

3位 【Thraxi】 黒青 <巧みな叩き伏せ 霧から見張るもの 致命的な訪問>

 イゼット二人に遅れをとったディミーアがこちら。あの試合、あの試合で土地を置き忘れていなければ……(毎夜うなされる)。まぁ、手前味噌で申し訳ないが充分優勝できるだけのスペックのデッキにはなっていただろう。ディミーアは一応独占要素ではあるのでね。今回のテーマはとにかく徹底した諜報エンジンにあり、2枚引いた「ディミーアの偵察虫」のみをフィニッシャーとしている(あとは「夜帷の捕食者」か)。除去が充実しており、「死の重み」「巧みな叩き伏せ」が2枚ずつに「致命的な訪問」。そして今回「悪賢い隠蔽」で「叩き伏せ」を戻しまくっているので体感では毎試合3枚も4枚も連打していた気がする。そうして相手の脅威に対処し続けていればいつしか「偵察虫」が大きくなってくれるし、諜報があればそうした一点突破のデザインも精度が上がってくるのである。これくらい諜報が連打できるようになると、さすがに「闇刃の工作員」も良いクリーチャーになるわね。適当に殴っても相手が「インスタントで諜報されるんやろなぁ」って判断して相打ちになってくれるのがありがたい。今だから言えるが、今回のデッキ、インスタントで諜報できるカードは1枚だけでした(「囁く工作員」)。

 

 

4位 【Mei】 緑白黒 <大集団の行進 サンホームの重鎮 管区の管理人

 なんかよくわからんけどずっと「ギルド門の枚数がー」って唸ってたデッキ。よほど色が散っているのかと思ったら普通に緑軸の3色止まりだし、別にそこまで意識せずとも回せるレベルだとは思うのだが……一応「ギルドパクトの大剣」があるので、そっちの燃料としていれたかったってことなんだろうけども。門支援カードがそれだけだと、確かにいれすぎは考えものだ。で、そうしてタッチした黒は基本的に「席次/石像」×2が目的。それ以外の部分は完全にセレズニアなので、どうしても序盤を凌ぐ除去は欲しかったということなのだろう。今回はセレズニアも2人いるのだが、こちらのデッキは完全に一点突破型。とにかくこらえてこらえて、満を辞しての「大集団の行進」。あとは「開花/華麗」でパンプしておしまいである。このムーブが決まれば勝てるし、決まらなきゃ相手陣営を突破するだけの力はない。そこまでの時間を必死にこらえるのは、毎度おなじみ「ケンタウルスの仲裁者」のお仕事である。私との激闘ではお互いにライブラリが4枚VS3枚になるまでしのぎを削っている(なお、私は「悪賢い隠蔽」で4枚戻しての数なので、実質ライブラリアウトしている)。夜も遅い時間にしんどいデッキ回すなよ。こんな夜更けにライフがよ。

 

 

5位 【Tanaka】 黒緑青 <正気泥棒 発見/発散 霊廟の秘密

 1引き「正気泥棒」。文句のない引きだ。2引き「致命的な訪問」、悪くないぞ。3引き「巧みな叩き伏せ」→「原因不明の消失」……よしよし、ディミーアじゃないか。5引き「ゴルガリの拾売人」。……だめだー! またゴルガリだー! いやぁ、でもこれが流れてきたらそりゃなぁ……行きたくなるよなぁ……。で、実際は2パック目あたりまでは黒メインで引いているのでゴルガリもディミーアもどちらもあり得る状況だったのだが、残念ながら下家がゴリゴリのディミーアに向かっていたために2パック目でのリターンが乏しく、気づけば自然にゴルガリの方に流されていた。でもまぁ、黒を中心にしてサブカラーが緑、タッチ青からの「正気泥棒」というだけでも悪くない印象。余ってるギルドなりの恩恵として遅い順目で「よろめく根茎」が回収できてるし。ただ、今回は根茎が1枚しかでなかったのがねぇ。まぁ、終わってみればゴルガリなりの成績でしたとさ。上家がしっかりと「席次/石像」だけ横抜きしてるのがエグい。

 

 

6位 【Sangriter】 赤白 <軍勢の戦親分 癒し手の鷹 狂った怒り>

 ようやくボロスの名前が出てきた。「軍勢の戦親分」スタートで意を決してのボロスだが……なんか、カードないな? そもそも殴れるクリーチャーがあんまり見当たらないな? 1パック目の5引き時点ですでに「ゴブリンの鍵師」とかに手を出してしまっているな? コマが揃わないボロスって、ただでさえ不安定なのに本当にいいことない……問題なのは、なんと上下をイゼットに挟まれているという状況。これで火力は完全に枯れたし、「気難しいゴブリン」や「初々しい補充兵」といった基本コモンも実はイゼットは割と欲しがっていたりするのである。一応ラストパックで「狂った怒り」を2枚手に入れて「癒し手の鷹」との瞬殺パターンも搭載してはいるのだが……うーむ。いや、でも2パック目すごいじゃん。「早太刀の擁護者」が11引きだぜ? バカなの? でも今回は例の2マナアンコモンコンビがほぼおらず、そしてなぜか「刃の教官」「パルヘリオンの巡視兵」「槌落とし」のコモン教導3人衆がそれぞれ1枚しか登場しないという地獄絵図……これは無理ですわ。完全にババ引かされてますわ。7人でやってもこれだけ偏るからドラフトってのは怖いんや。

 

 

7位 【Serra】 緑白 <轟音のクラリオン 包囲ワーム 獣に囁くもの

 そして最後はセレズニア。こちらは1引きは「轟音のクラリオン」なのでボロス志向ではあるものの、2引きで上家が「もうセレズニアいやだ」というので流した「イマーラ」さんを確保(俺、ここ2戦連続で変なセレズニアやらされてるんだよ)。これを上家のメッセージと受け取ったのか、あとは色の合うカードのみを取り続けるアイボピックを展開しているだけである。まぁ、おかげで悩む必要もないが、やはり決めるのが早すぎるとデッキは動きようがなくなってしまう。多分「ロクソドンの修復者」を4引きするような日にはあんまりセレズニアはやらない方がいいだろうし、「デヴカリンの造反者」や「ケンタウルスの仲裁者」より「盾連携」を先に引いちゃった日は、よく寝た方がよかったのかもしれない。でもなぁ、勝ちパターンでどっか捻らないと突き抜けられないからセレズニア面倒なんだよなぁ。

 

 

 

今回のピック表

 

Alessi】(赤青)→【Mei】(緑白黒)→【Tanaka】(黒緑青)

                     

Sangriter】(赤白)                  Thraxi】(黒青)

                     

Chrolony】(青赤)    ←        Serra】(緑白)

 





        Magic思い出日記



○第9回 いらない何も捨ててしまおう(トーメント)

 オデッセイブロック第2セット、トーメント。Magic史上他に例を見ない野心的な試みを行なっている画期的なエキスパンションである。ただまぁ、この辺りの時期はぼちぼちWizads社も「3セットブロック」制のデザインに慣れてきて、マンネリを避けるために色々と実験的なことを試みていた時期でもあり、毎回「そんなことしちゃうの?!」みたいなギミックを展開していた気もするけども。

 ご存知の人も多かろうが、このセットで試みた新たな挑戦とは、「セット内で色ごとのバランスを大きく変える」というもの。通常のセットの場合、レアなどの関係で1、2枚程度の差が生じることはあっても、基本的に5色のカードの枚数はほぼ同数に調整されている。まぁ、どの色にもファンはいるわけで、特定の色だけひいきしたらブーイングだって出てしまうだろう。わざわざそこを動かすというのはそれなりの理由が必要なのだ。そして、この当時の「パックごとにマンネリを避ける」という意識は、それなりの理由だったのだろう。特にこの時期のスモールセットは本当にスモールなので(後世のスモールセットよりも40枚ほど少ない)、多少無茶をしてもゲーム全体に与える影響は少ないという判断だったのかもしれない。

 一応具体的な数字を上げておくと、トーメントを構成するカードは黒が40枚、赤と青(黒の友好色)が28枚、白と緑(黒の敵対色)が21枚という割り当て。これだけの差があると、さすがにドラフト時のピックもかなり影響がでかく、何よりもパックを開封したときの印象が全然違って、「うわっ、黒!」ってなる。色の棲み分け云々の前に「黒いか否か」から決定しなきゃいけないっていう、なんとも珍妙なセットであった。まぁ、これで環境が壊れたかと言われると全然そんなこともないので、どうせだったらWizard社は積極的にこの「色が偏った環境」を作ってみてもいいと思ってるんだけど、なんかどっかでマローが「あれはあんまり良くなかった」みたいなこと言ってた気がするので、多分今後はこういうセットは作らないんだろうな。イクサランで部族の色構成を偏らせたのも「あんまり上手くなかった」って言ってたしなぁ。

 さておき、そんな黒々としたセットであり、実際に黒のカードには強力なものも多かったが、少なくとも構築環境が黒一色に染まるなどということはなかった。確かに黒単コンや黒単ビート(当時はノワールなどと呼ばれた)などは新しく登場したものの、それ以上に「サイカトグ」デッキは強化されたし、他の色も順当に強いカードを手に入れたので、むしろ黒で期待されたカード群はあまり活躍できなかった印象すらある。「ラクァタスのチャンピオン」とか「よろめく大群」とか、登場時には話題になったんだけどなぁ。

 

 

 

 さて、そんな黒い環境から私が思い出に残ったカードで何をピックアップするかを色々と考えたのだが、正直、どの色も割と楽しかったカードが多くて1枚に絞るのは難しかった。オデッセイからの流れで白のクソダルデッキの嫌な記憶を蘇らせるのは断然「気病み」だけど……いや、もうその話題はいいだろう。しいてこの「トーメント」という環境をまとめるなら、やはりマッドネスという新システムそのものが一番の話題なのではなかろうか。そんなわけで、一番マッドネスを体現していると思われるこのカードをピックアップしておこう。

 

 

 

 「強迫的な捜索/Obsessive Search」。世にも珍しい、本当にただ1枚カードを引くだけの純正「キャントリップ」呪文である。さすがに性能がニッチすぎて構築でもリミテッドでも「そこそこ使われた」止まりのカードではあるのだが、初めてこのカードを見たときのアハ体験は、Magicプレイヤーなら誰でも経験しているであろう小さな「気づき」の代表例ではなかろうか。「単に1枚引くだけ? 圧縮に使うの? マッドネス? なんだこれ? ……ハハァ、そういうことか」とね。制作側の意図は非常にわかりやすく、共鳴者などの手札をリソースとして使うデッキなら、このカードは手軽に細かいアドバンテージが作れますよ、というだけのデザインである。

 ジョニー気質の人間というのは、こうした「工夫して使ってくださいよ」みたいな露骨なメッセージ性のあるカードにはどうしてもキュンとしてしまう。ただまぁ、結局当時はマッドネスデッキを組んだら流行の最先端である「青緑マッドネス」に収束してしまうことになるので、なかなかこのカードから個性を発揮させるのは難しかったのだが。実際、これ以外のカードでもこのセットのマッドネス呪文は「こうして使ってください」という制作側の意図が素直にプレイヤーに伝わり、実際に最大限の効果を発揮したと言えるだろう。個人的には青緑マッドネスを代表する「日を浴びるルートワラ」「アクアミーバ」「堂々巡り」「尊大なワーム」のトーメント青緑軍団は、長らく回していた青緑デッキの中核だったので愛着もひとしおである。

 

 

 

 

 セット全体でこのマッドネス構造を全力で応援しているために、スモールセットのくせに現在も下の環境で使われるカードが多いのはこの独特のセットが成功していたことの証だろう。どこかで「朽ちゆくインプ」や「渋面の溶岩使い」に出会ったプレイヤーは、当時こうして捨てるギミックだらけの激闘の中で戦っていた彼らの姿にも思いを馳せてみてほしい。

 

 

 

 

「トーメント」の公式カードリストはこちら。

 

 

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