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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 欲望ノンストップ、第2話。知ってたよ、ブレーキなんて無いってことくらい。しかし覚悟の上を軽々と乗り越えてくるなぁ……。

 幾原作品第2話は非常に重要なポイントである。いや、全話大事なのは当然なのだが、第2話には特別な意味があって、「1話目と見比べて、どこからどこまでがバンクシーンになっているのかを確認する」という作業が入るからだ。まぁ、今作の場合は特に厳密な意味でのバンクはあまりないのだが(全部早回しにされたから)、どの画面、どの演出がルーティンとして存在している部分で、どこからが「今回の話数で切り取られた事象」なのかを判断し、作品のベースを探っていくことになる。今回で言えば、「尻子玉搾取シーンは変身バンク扱いなのかよ!」とか、「毎回歌うのかよ!」とか、そういうことが確認できるわけですね。まぁ、だいたいにおいて、こうして「バンクだ」と認識したシーンも最終的には意味が変質し、破壊されていくことの方が多いのだけど(ユリ裁判しかり、生存戦略しかり)。

 あとはまぁ、2話目までで注意する必要がある基本設定を確認し、今後の展開の焦点を絞っていくことが目的だろうか。幸いにして、今回のお話の表層部分は比較的シンプルになっており、本当にルーティンだけのお話だと割り切れば旧作に比べるとわかりやすくはなっている。基本構造は「ケッピに目をつけられた主人公トリオが、毎回指令を受けてカパゾンビを退治する」という構造。プリキュア的といえばそうだし、戦隊ヒーローものに近いとも言える。一応カッパ形態での演出を見れば古式ゆかしいヒーローもののテイストは意識しているだろう。無理やり幾原作品に繋げるなら、ほんとのほんとにこじつけて「ウテナ」の構造に近いともいえるかもしれない。いや、無理があるけど。

 主人公チームは3名、メインとなる一稀は1話のテーマとなった「ハコ」を抱えた男の子。この世界の「箱」は秘密を隠し持つことの暗喩として使われており、おそらく同じように「容器」としての性質を持つ「皿」がこの作品のタイトルにまでなって重要な位置を占めることと対比をなす。「箱」は「何かを入れて、蓋をして、閉じる」ところまでが前提とされるが、「皿」は載せられたものが常に開示された状態で、むしろ陳列することを目的とし、外界との「つながり」を持つ。「箱」が開かれ、「皿」にのせられることが、今作では「秘密の開示」につながるわけだ。おかげで、「箱」の主人公たる一稀には秘密が多い。1話目の時点で最大の秘密が明かされたんじゃねぇかと思われたのに、2話目でもナイスピッチでとんでもないネタを投下してきた。ぱっと見には善良そうな主人公が、文字通り「蓋を開ければ」どんどん悪行を吐き出していく様子を「漏」の一文字で表現しているのはなんともシニカルである。

 チーム2人目は目つきの悪い久慈。あっという間に手繋ぎデートにまで発展した関係性には笑うしかないが、彼はアニメの主人公としては珍しいくらいにストレートに悪いことに手を染めている。1話目では大胆に車上荒らし、そして2話目では兄貴とつるんで人を湯船に沈め、さらに麻薬(野菜??)の密売にまで加担しているようである。ここまでストレートにあくどいことをしている人間なのだからどう考えても「正義の味方」然としたさらざんまいに参加できるとも思えないのだが、なぜかそこはファニーな関係性ばかりが目立ち、気づけばトリオの息も合っているという。彼のあくどさは、上述した一稀の「隠されたあくどさ」との対比の意味もあるのかもしれない。すでに2話目時点で本人の口から「大して変わらない」という言葉も出てきているしなぁ。ちなみに久慈兄弟を象徴するアイテムとして「金属製のものさし」があるのだが、ここにも意味があるのかどうかは現状では不明。

 そして残る3人目はメガネの燕太。彼だけは1話目時点でキャラが薄く、2話目でも3人の共通項として確認できた要素は「弟」というキーワードくらいだろうか。一稀は弟のために身を捧げ、久慈は弟として兄貴に信頼を寄せている。そして燕太も、お姉さんがいる「弟」であることだけは確認できているのだ。そしてそんな彼には別に何もないのかと思っていたら……Cパートである。あれまぁ、本当に綺麗なカットでしたわよ。こういうところで全力の作画を使ってくる制作チーム、本当に心得ている。そうかぁ、ベストコンビって言ってたしなぁ……。彼の行動原理の一端が見えたわけだが、今後この3人の「チーム」にどんな変化が生まれるのか、その辺りが主なシナリオの焦点になっていくのかしら。

 そのほかにも、今回いよいよ正式に参戦したいい声すぎる警察官コンビの立ち位置もまだまだ謎のままだし、ケッピが何者なのかも実は一切説明されていない。冷静に考えりゃ変死体が出ている時点で浅草はかなり殺伐とした状況のはずなのだが、この大事件は収束する方向に進むんだろうか? 多分、そういう部分はあまり問題にならないくらいにもっとでかいお話になっていくんだろうなぁ。とりあえず、猫はいじめるな。

 

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