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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 よかった、2話目もちゃんと気持ちいい、第2話。正直、今期は感想書きたいアニメが全然出てこなくて不安だったんだ。これも2話目でトーンダウンしたらどうしようかと。幸い、2話目もちゃんと1話目で受けた印象がそのまま維持されている。

 とはいえ、お話としては本当にまっさらというか、まっすぐというか、「音楽を志した2人の少女が最後には最高に輝く物語」と言われて想像する展開をしごく当たり前になぞっていくようなシナリオラインである。今回は例えばチューズデイの生まれ育ちをキャロルが確認するくだりが挿入され、「実はめっちゃええとこのお嬢様やんけ……」と呆然とし、キャロルはキャロルで全く家事ができないポンコツぶりを披露して箱入りっぽさを強調。そうした展開の細部に関しては、本当にテンプレ通りのパーツを組み合わせているので筋立て自体に新鮮味はない。まぁ、逆に言えばこれこそ王道展開で何も悩まずに見られるということでもあろうが。そうした王道部分にどれだけなおざりにならずに手を費やせるかが質の向上につながるというものだ。

 意外だった点といえば、流石に(自称)プロデューサーと出会うのが早すぎるってことくらいだろうか。もうちょい成り上がるまでの手順には段階があるかと思ったら、トントン拍子で話が進んでSNS拡散までの流れはあっという間だった。まぁ、今のご時世、世間的にバズるってのはこういうことを言うのかもしれないが。ちょっとしたネット上の情報から一瞬にして本名から住所まで割れてしまうスーパーハカーっぷりは恐ろしかったが、冷静に考えてみりゃ「たまたま自分が撮った動画から顔認証+画像検索で類似画像をサーチ」→「インスタの写真で同一人物がヒット」→「写真うpするときに位置情報消してないやん」なんてくだり、やろうと思えば現代技術でも充分可能な展開なんだよな。なぜか今作の「火星」では意図的に「現代っぽい道具立て」がそのまま残されており、普通に考えたら「未来感」を出すためにいじってきそうな要素も平気で使うという特徴がある。火星がテラフォームされて隆盛するご時世までインスタやらツイッターが残ってるとも思えないのだが、その辺はわかりやすさ優先ということなのだろう。まぁ、確かにそんな部分でひねっても別に旨味はないし、「そうやな、やっぱりイケてる女の子を見つけるためにはインスタやな」という妙な納得感がある。

 そうして記念すべき成り上がりロードの第一歩を踏み出したキャロル&チューズデイ。こうしてみると、もうこの段階で音楽的に完成しているってことは前提条件なんだな。1話目時点で二人がなんとなくで合わせたセッションがすでに完成度が高かったわけで、どこかで猛特訓するとか、音楽理論を学ぶなんてこと無しでも2人の音は世間に通用する。言ってしまえばオレツエーみたいなものだが、なぜ2人の音楽がこうまで人の心を惹きつけるのか、という部分については、もう1人のアイドルっぽい子の存在が対比的に示してくれている。CV神谷のAI人間が諭しているように、この世界ではすでに音楽作成は人間の手を離れた文化になっているようだ。このあたりの絶妙な「それっぽさ」も作品の見易さに繋がっている部分で、作詞部分についてはどうなのか微妙だが、作曲なら確かに「パターンの構築」なのだからAIの得意分野といえる。おそらく現代技術でもある程度「人気楽曲のパターンを学習してAIが作曲する」と言う工程は可能だろう。もちろんそれがチャートを賑わすほどになるかどうかはわからないが、その部分だけお話的に「盛った」状態の火星の音楽業界は、なんだか不思議と納得できる部分が多い。そうして「機械が作った音楽」が市場を席巻しているこの世界において、「なんだか分からないけど吐き出したい」という気持ちを抱えた思春期の青臭い女の子2人。彼女たちの音楽は、計算や理論で成り立ったものではない「心の音楽」として、逆に新鮮さを与えていると言う設定なわけだ。

 まぁ、我々視聴者からすればそれは単なる「やたら完成度の高い曲」でしかないのだが、それでも狙っている方向性は理解できるし、素直に気持ちのいい音楽に仕上がっているのだから文句はない。普段は粗野なキャロルの奏でる繊細なピアノ、そして普段はトンチンカンなチューズデイが舞台の上で堂々と爪弾くギターと歌唱。その魅力が火星の人にも、現代のアニメファンにも、平等に届くように感じられれば面白い作品に仕上がるだろう。

 あとはまぁ、百合的な要素とか。キャロルは幾ら何でも無条件でチューズデイを受け入れすぎな気はするが、こんな2人だからこそできるセッションってのがあるんだろうなぁ。お嬢だということが判明してもチューズデイをおもちゃにしてるキャロルは悪い子じゃないのは間違いないし。今後、あのおっかないオカンが出張ってきたときに彼女がどういう反応するかが見ものである。

 

 

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