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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 はい、今週2本目の映画でございます。今週の予定で言えば一応本命はこれなのかな。今後1週間ごとに見たい映画がガンガン封切りされていくんですけどね。90分っていう時間はだらけることもないし、かと言って損した感じもしない程よい時間ではあるな。まぁ、今作の場合はもっとずっと観ていたいという気にさせられるのだが。とりあえず、いつも通りでした。まる。

 

 

<一応形式上、ネタバレ注意。ネタって、そういう意味のネタじゃないだろう>

 




 

 まぁ、本当にいつも通りの「このすば」でしたね。開始2秒からラスト1秒までこのすば。もともとテレビシリーズでもそのブレない姿勢が成果を出した作品ではあるのだが、当然制作側は作品の良さも、ファンのニーズも十全に理解した上で劇場版を煮詰めているわけで、出来上がった90分はコッテコテのこのすばワールドである。劇場だからあんまりゲラゲラ笑うことは出来ないのだけど、とりあえず笑いを堪えるために口角がちょっと上がった状態になり、それがず〜〜〜っと維持されるような、そんな作品である。とにかく仕込んであるネタが豊富で、何気ないシーンでも画面の隅っこでガチャガチャやってたり、オフ気味に聞こえてくる音声でとんでもないこと言ってたり、ひたすらにサービス精神の塊である。こういう小さいことの積み重ねが、何の変哲も無い異世界転生を大看板に育て上げたのだなぁ。

 ……うん、ごめん「何の変哲も無い」はやっぱ嘘だな。改めて、このすばの恐ろしさって何なんだろう。テレビシリーズの評価の時にも「なろう系」作品なんかとの比較で「ベタな設定も多いのにクッソ面白くなってるのは何で?」って悩んでいたのだが、やはり最たる要素はキャラの振り切れ方なんだろうな。1キャラ1キャラが、よそのアニメだったらクラッシャーになるくらいに濃すぎる問題児しか存在していない。だからこそ画面に誰が写っていても「いつどこからネタが飛んで来るんだ?!」って戦々恐々としながら見守る必要がある。カズマさんはもしかしたら単なるダメ転生者だったのかもしれないが、女神アクアを引っ張り出すというアイディアを思いついた時点で異世界勇者の中でも筆頭におどり出ることに成功したのだ。

 そして、今となってはそのカズマさんが作中でもナンバーワンキャラクターっていう……今作はタイトルからもわかる通りにめぐみん推しの一本であり、ヒロイン勢の中で誰がよかったかと言われたらもちろんめぐみんなのだが、作中でのMVPはやはりカズマさんであり続けるだろう。カズマさんがカスマさんでクズマさんでゲスマさんだからこそ、今作は常に刺激を与え続けてくれる。最後にちょいと勇者っぽい活躍もしていたけれど(それだって主人公としてはどうかと思うが)、やっぱりカズマさんのあらゆる本能に忠実な一面があればこそ、こんなにも壊滅的な残念テイストを生み出すことができるのだ。今作のPVでは「爆裂魔法」と「モテ期」っていうのがキーワードとして取り上げられていたのだが、本当に、この2つのワードだけで世界が回っていたもんな。モテ期に入ったことをこれだけドラマティック(?)に描かれる主人公、結城リト以外にみたことないわ。

 「そこ掘り下げんのかぁ」とちょっと意外だったのは、割とダイレクトに肉体関係の有無に言及していたこと。まぁ、カズマさんの性格で、これまでの展開があれば「手ぇ出すの? 出さないの?」ってのは避けて通れない問題なのは間違い無いのだが、設定が設定だけに、そのへんの感情はなぁなぁで流す選択肢もあったはず。しかし、今回は世界全土がカズマさんに「据え膳食っちゃえよ」とちょっかいを出してくる(正確にはその8割はめぐみんママの仕業だが)。そして、目の前で寝こける可愛いロリっ子を前にして、カズマさんも「せっかくだからいただくべきなのでは?」と真剣に己の気持ちを整理するのである。結局、カズマさんってメンバー3人の誰でも隙あらばヤりたいとは思ってんのかな。一番純愛要素が多いめぐみんについては今回の同衾シーンで決定的なものになったし(多分あそこでシルビアに邪魔されてなかったらコトに及んでいただろう)、ダクネス相手にもはっきりと「その身体を好きにさせろや」と言っている。ダクネスならどさくさで押し倒せば手篭めにできる気はするんだけど、それをやってないのはカズマさんのヘタレ性分ゆえなのか、それともダクネスの生来の守備力の高さゆえなのか。ゆんゆん相手にも一切の躊躇なしに手を出そうとしていたし、昨今の草食系・難聴系が溢れかえるアニメ業界において、カズマさんのリビドーは大事なエネルギー源だ(アクアについてはどう思ってるかわからんけど、もう、その辺のエロ同人で繰り返されてるやりとりが真説ってことでいいんじゃなかろうか)。

 そうしてちょいと不思議なカズマ・めぐみん間の愛情表現が丁寧に描かれているのが見どころの1つであるのだが、そのおまけ程度に「紅魔族の真実」なんてのも垂れ流しになっているのがこのすばらしいヒドいところ。その設定、そんなさらっと流しちゃってよかったのかよ……まー、だいたいアクアのせいだ……。そして、そんな紅魔族のカワイソウな歴史に飲まれてしまったもっとカワイソウな存在、シルビアさん。今作のMVPはカズマだと言ったが、次点は誰かと言われたら多分シルビアである。ほんと、限られた時間であらゆる感情を吐き出した素晴らしい百面相。このすばキャラかくあるべしっていうお手本みたいな生涯だったなぁ。CVが明乃ってのが本当にはまり役でな……。そう言えばデュラハンさん(ベルディア)がテレビシリーズで活躍した時も似たような感想になったっけなぁ。そしてそのベルディアさんも、さらには温泉街の悲劇の人だったハンスさんまでがお涙ちょうだいの泣きの一戦。なんかもう、贅沢すぎてどうしていいのかわからんかった。デュラハンって確か元々の伝承では「死を運ぶもの」として恐れられているわけで、今回のベルディアさんの立ち位置もあながち間違いではないんだよな……。

 映像部分に関しては、ぶっちゃけあんまりキレイキレイになりすぎるとかえって「このすば」感が薄れるんじゃないかと不安だったのだが、そのあたりも完全にこのすばテイスト。壊れるところはきっちり壊れて、一応最後のど迫力バトルのところは無駄に凝った作劇で劇場版らしさを演出。考えてみりゃテレビ版でもスライム戦とか結構頑張ってたのよね。キャラ作画が壊れても「このすばだから」ってんで許される空気が生まれ、2期目にはそれを逆手にとって「想定以上にぶっ壊れ」というキャラ崩しを披露したわけだが、映画ではそれをさらに進化させてのぷるんぷるん劇場。もう、かえって技術力の高い作劇である。エクスプロージョンのエフェクトなんかがまともに格好いいのがかえって違和感だったりするしな。でもまぁ、キメのめぐみん&ゆんゆんコンボはやっぱりあれが必要だったよなぁ。本当にいろんな爆煙が巻き起こる楽しい映画でございました。この調子で、いっそ「ダクネス編」「アクア編」みたいに各ヒロイン勢を中心にしたエピソード展開があれば嬉しいんですけどね。

 僕もどこかに遊びに言って、可愛い娘を押し付けてくるお母さん(CV能登麻美子)に出会えたりしないかなぁ……。

 

 

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