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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Archangel’s Light 大天使の光 (7)(W) M
ソーサリー
あなたは、自分の墓地にあるカード1枚につき2点のライフを得る。その後、あなたの墓地をライブラリに加えて切り直す。
 
 このセットのカードナンバー1を刻印されたのは、史上初、白の神話ソーサリーであった。神話レアの情報がほとんど出きって「残りあと1枚」でコレが出てきた時のがっかり感と言ったら、そりゃもう。確かに回復量はかなりのもの。現在カルトな人気を誇る「青緑発掘」の「骨までの齧り付き」が絶望的なライフアドバンテージを生みだしていることを考えれば、とにかく墓地ならカウントしてくれるこのカードの回復量は、専用デッキならばかなりの量になるだろう。それこそ「忍耐の試練(JDG)」で余裕で勝てるレベルで。でもさ、僕らが8マナの神話カードに求めているのは、そういう仕事じゃないんだよね。いや、そもそも8マナのカードはあんまり求めてないんだよね。流石に大天使も、ご威光だけでは仕事も果たせずじまいである。
 
 
Bar the Door 扉に閂 (2)(W) C
インスタント
あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+0/+4の修正を受ける。
 
 すっかり隆盛しちゃった闇に負けじと、必死に抗う人間たちの様子を描いたカード。ドラマやアニメではこうして必死に閉ざした扉というのは結局ブチ破られる運命にあるわけだが、ある程度の時間稼ぎにはなるってもんだ。で、フレーバー的には頑張っているカードなのだが、実際の試合中に時間が稼げたりするかというと……「結束(8ED)」を使っているプレイヤーってのは見たことがないので、このカードもグルグル回せばいいんじゃないかな。これを撃ったターンに「グリセルブランドの信奉者」で……
 
 
Break of Day 暁天 (1)(W) C
インスタント
あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。
窮地 – 加えて、それらのクリーチャーはこのターン破壊されない。
 
 勇敢な防御(ZEN)」などの流れを組む全体強化呪文。みみっちい効果ではあるのだが、実はゼンディカー当時は「勇敢な防御」もそれなりに使われたという背景がある。とにかく早く展開したもん勝ちの環境なら、数を笠に着てテンポを落とさないトリックは、どれだけ些細でも意味があるのだ。このイニストラード世界も、白はとにかく速攻パンチの色。上手い具合に「宿命の旅人」やら「物騒な群衆」あたりが集まりまくったら、案外この2マナのダメージ増加も馬鹿に出来ないのかもしれない。窮地モードはおまけ程度だが、使われると結構衝撃的。「負けかけた状態をより長生きさせる」効果じゃなくて、「負けかけた状態をひっくり返せる」効果にして欲しかったもんだけどね。
 
 
Burden of Guilt 罪の重責 (W) C
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
(1);エンチャントされたクリーチャーをタップする。
 
 白が得意とする、いわゆる「平和な心」系のオーラだが、1マナという最軽量で与えられた代わりに、毎ターン抑止コストが必要になってしまった。普通にアタッカー・ブロッカーを抑える目的ならばこれは当然デメリットであり、少ないマナでやりくりしなきゃいけない序盤は特に大変。もちろん、中盤以降になれば、デカブツを手軽に抑えられる基本除去にはなるだろう。一応、白には珍しくタップで抑える形なので、システムクリーチャーの起動タイミングも抑制出来るのはこのカードの強み。
 
 
Curse of Exhaustion 疲労の呪い (2)(W)(W) U
エンチャント・オーラ、呪い
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされたプレイヤーは、各ターンに1つしか呪文を唱えられない。
 
 唯一白に収録された呪いカードは、一方的な「法の定め(10ED)」。「法の定め」はこちらにも影響があるので特定のコンボなどを封じる以外ではほとんど使われないカードであるが、このカードならば相手だけを一方的に阻害出来るので、そこそこの期待は持てるカード。ただまぁ、「相手が手数で攻めるデッキだと刺さる」はずなのに、既に手遅れ気味の4ターン目にようやく設置では、ちょっと間に合わない気もするけど。そして、このイニストラード世界に限定すれば、「1ターンに呪文を2つ唱えられない」ということは、「自発的に人狼の変身を解除することが出来ない」ことを意味する。ということは、人狼デッキがこのカードをねじ込めば、安心して変身ライフが堪能出来るということにもなる。ただし人狼は赤緑。このカードは白のダブルシンボル。駄目っぽいな。
 
 
Elgaud Inquisitor エルゴードの審問官 (3)(W) C
クリーチャー・人間、クレリック
2/2 絆魂
〜が死亡したとき、1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
 
 ごてごてと色々付けられた「宿命の旅人」。レアリティは違うかもしれないが、「メドウグレインの騎士(LRW)」は同様に2/2絆魂におまけ付きで2マナだった。となると、このクリーチャーは4マナだとちょっと寂しい。「霊廟の護衛」のスピリットトークン1個が絆魂に置き換わったと考えても、何だか釈然としない取引であろうし、ライフゲインが目的としても、「マルコフの上流階級」に見劣りするのは頂けない。こいつの最大の売りは白の人間であるという点であり、うまいこと「尖った三つ叉」や「銀の象眼の短刀」との組み合わせが叶えば独自のうま味も利用出来るのだが……まぁ、そこまで期待せず、クリーチャーの頭数が不足気味なら検討しよう。タッチしやすいので、赤や黒が生け贄用の人間を捜しているときには丁度良いコマになるかもしれません。
 
 
Faith’s Shield 信仰の盾 (W) U
インスタント
対象の、あなたのコントロールするパーマネント1つは、ターン終了時まであなたが選んだ色1色に対するプロテクションを得る。
窮地・代わりに、あなたのコントロールするパーマネントは、ターン終了時まであなたが選んだ色1色に対するプロテクションを得る。
 
 毎度お馴染み、プロテクション付与呪文。普通の状態なら単体だが、窮地に陥ったときには「アクローマの祝福(ONS)」レベルまでグレードがあがる。リミテッドならどちらのモードだろうと必須カード。カウンター要員、ブロッカー排除要員などにフル回転である。ちなみに、イラストを見る限りでは、信仰の盾ってのは案外具体的な盾のことみたい。ミラーシールドだから火の玉でも跳ね返せる。そしてこのポーズは……ティンベー&ローチン!
 
 
Gather the Townfolk 町民の結集 (1)(W) C
ソーサリー
1/1で白の、人間・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
窮地 – 代わりにそれらのクリーチャー・トークンを5体戦場に出す。
 
 ソーサリーになってしまった「急報(MRD)」だが、ピンチになると駆け付ける仲間が増えるオプション付き。この世界の白の性質を考えると、実はソーサリー「急報」でも充分強い。「物騒な群衆」は大きくなりやすいし、人間の数が増えると「教区の勇者」のハッスルっぷりも半端無い。クリーチャー2体分のカードというと「宿命の旅人」が優秀過ぎるので多少の見劣りはあるが、これだけでもデッキインは出来るだろう。そして、ピンチの時のオプションはうざいことこの上ない。人狼などの脳筋デッキを使って相手をブン殴っていると「宿命の旅人」の2回ブロックだけでも相当鬱陶しいのに、追い詰めたと思ったら5体である。これに「安らかに旅立つ者」や「農民の結集」を組み合わせるとワンパン逆転まである。町民集まりすぎやろ。
 
 
Gavony Ironwright ガヴォニーの鉄大工 (2)(W) U
クリーチャー・人間、兵士
1/4
窮地 - あなたのコントロールする他のクリーチャーは、+1/+4の修正を受ける。
 
 3マナ1/4という実に普通のステータスを持った職人さん。「鉄大工」っていう言葉はあんまり日本語として正しくない気もするのだが、「Ironsmith」が「鉄鍛冶」の定訳だから仕方ないのかな。日常的にはただの人。今の白じゃぁ「村の鐘鳴らし」に笑われるだけなので大した出番もない。だがしかし、窮地に陥ると「こんなこともあろうかと!」と叫んで用意しておいた鉄製武具を取り出して、周りの味方のタフネスをがっつり上げてくれるのだ。今は昔、「祝福された語り部(ODY)」がタフネスを1上げただけでも鬱陶しかったというのに、みんなして4点も上がったらエラい騒ぎ。そりゃぁ火事場のクソ力って馬鹿に出来ない。でもなぁ、やっぱり自分が虫の息になることが前提のカードってのもなぁ。
 
 
Hollowhenge Spirit ホロウヘンジの霊魂 (3)(W) U
クリーチャー・スピリット
2/2 飛行 瞬速
〜が戦場に出たとき、対象の攻撃クリーチャー1体かブロック・クリーチャー1体を戦闘から取り除く。
 
 4マナ2/2フライヤーが瞬速っていうだけでもなかなかのお仕事。かつて「露滴のスパイ(MOR)」や「天界の十字軍(TSP)」も大活躍してくれた。このカードもそれだけのお仕事で充分なカードだが、ついでにちょちょいと戦闘をいじる悪戯もやってくれる。例によって「アタッカーかブロッカーをリムーブ?! すげぇ強い!」と思ったら、単に戦闘から取り除くだけという。まぁ、それでも相手のアタックを1回無かったことにできるし、相手のコンバットトリックを潰すことが出来れば値千金。リミテッドならば小手先芸としては充分な仕事だろう。
 
 
Increasing Devotion 高まる献身 (3)(W)(W) R
ソーサリー
1/1で白の、人間・クリーチャー・トークンを5体戦場に出す。〜が墓地から唱えられた場合、代わりにそれらのトークンを10体戦場に出す。
フラッシュバック・(7)(W)(W)
 
 各色に与えられた「高まる/Increasing」の名を冠したスペルのサイクル。それなりに大きな効果を発揮するレア呪文で、フラッシュバックした際に効果が2倍になるのがサイクル共通の仕様だ。で、そんなサイクルの白は、行きは5マナでトークン5体。そこまで飛び抜けた効率とはいえないが、エルズペスたんが5マナで登場して3体だけ出して死んでいくこともままあることを考えれば、満足すべきレベルだろう。そして、頑張ってフラッシュバックするとゾンビ13体にも迫る勢いでの10体トークン。流石にそこまでいけば大迫力。コストも当然大迫力の9マナである。一応「瞬唱の魔道士」経由でのフラッシュバックなら7マナで行けるけど、まぁ、そこまで頑張るスペルではない気もする。構築レベルだと「征服者の誓約(ZEN)」が使われたっていう話も聞かないので、そんくらいのレベル。
 
 
Lingering Souls 未練ある魂 (2)(W) U
ソーサリー
1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
フラッシュバック・(1)(B)
 
 寝ぼけてるとしか思えないスペル。現在リミテッドでは確実に3手以内に引かれるスーパーダメージソースである「深夜の出没」。最近流行のトークン系白デッキでは構築でもお馴染みのカード。それが、ソーサリーになったとはいえ、訳の分からないフラッシュバックがついたのである。対抗色だったら何をしてもいいってわけじゃない。往復5マナで飛行トークンが4体。この堅実さ、この安定感、そしてこの絶望感。M10で開発されて既に3年目、「清浄の名誉(M12)」がここまでの危険カードになると、誰が予想しただろうか。私は白が強くなると不機嫌になるタイプの人間なのだが、このカードの場合は青黒とかで組んでガンガンライブラリを削ったら黒だけでも使えちゃうので悩ましいのである。ますますもって墓地が熱くなるな!
 
 
Loyal Cathar 忠実な聖戦士 (W)(W) C
クリーチャー・人間、兵士
2/2 警戒
〜が死亡したとき、次のエンドステップの開始時に、それを変身させ、あなたのコントロール下で戦場に戻す。
 

Unlallowed Cathar 不浄の聖戦士 (このカードは黒である)
クリーチャー・ゾンビ、兵士
2/1 〜はブロックできない。
 
 ゾンビが蔓延する環境なんだから、死んだ人間もゾンビになるべきだろ、ってことで登場した、すごく直感的に分かりやすい白ウィニー。表だけで使っても「不動の守備兵(10ED)」クラスだから最低限の仕事が出来る上に、死んでも死なないってんだから大したもの。変身後の姿は生前に比べるとかなりショボい状態ではあるが、それでもパワー2のアタッカーが残るんだから、コモン戦力としては充分なんじゃなかろうか。なんで白の変身クリーチャーは揃いも揃って黒くなりたがるんだろうね。ちなみに、何故か「月霧」を喰らうと急激に弱体化するというとんでもないギミックを持っていたりもする。小ネタにどうぞ。
 
 
Midnight Guard 深夜の護衛 (2)(W) C
クリーチャー・人間、兵士
2/3
他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、〜をアンタップする。
 
 めっちゃ警戒する人。別に3マナ2/3なんだから普通に警戒でもいいんじゃないか、という気もするのだが、こちらの能力の方が「閉所恐怖症」対策になったり、タッパーに強かったり、一応意味はある。もちろん、同じようなコストで「礼拝堂の霊」や「声無き霊魂」が手に入ってたんだから、白はそっちを使えばいいんじゃないか、っていう考えもあるのだが、こいつは人間なので装備品との相性が抜群なのが売り。イラストのようなシチュエーションを再現するために「猛火の松明」をぶん投げながらアタックとかいう小技も出来るぞ。
 
 
Niblis of the Mist 霧のニブリス (2)(W) C
クリーチャー・スピリット
2/1 飛行
〜が戦場に出たとき、対象のクリーチャー1体をタップしても良い。
 
 空飛ぶ「睡魔術師(SHM)」。「睡魔術師」もリミテッドではそこそこ使われたカードなので、アタック能力を大幅アップさせたこのクリーチャーも、リミテッドでは中軸をなす存在。よりアグレッシブに殴って守れた「声無き霊魂」と比べるとちょっと切ないが、こいつは中盤以降に引いても最後の一押しのサポートが出来るといううま味がある。そして、なんといっても日本語のフレーバーテキストが厨二臭くて痛々しいのが良い。「燃えさかる火だって、俺の心臓の中の寒気を暖めたり出来ないよ」。霊捕らえのヴォンさんに、一体何があったのか。
 
 
Niblis of the Urn 壺のニブリス (1)(W) U
クリーチャー・スピリット
1/1 飛行
〜が攻撃するたび、対象のクリーチャー1体をタップしても良い。
 
 そういえば「ニブリス」ってなんなんだろう。調べて見てもよく分からなかったのだが、霊魂の一形状なんだろうか。少なくとも「ニヒリス(FUT)」とは関係無いんだろうなぁ。で、そんな謎のニブリスのうち1体だが、こちらもタップを生業としており、しかもアンコモンなので殴るたびに毎回タップ出来る。つまりブロッカーを毎ターン優先して1体無効化出来るということであり、他のクリーチャー支援も考えるとかなりの突破力を誇る。相手はフライヤー1体ではなかなか止められないし、「甲冑のスカーブ」や「要塞ガニ」などの1枚壁で堪えようとする相手には効果覿面。案外堅実なクロックが期待出来るんじゃなかろうか。ま、「不可視の忍び寄り」とは比べるべくもないけど。


Ray of Revelation 天啓の光 (1)(W) (ジャッジメントより再録)
インスタント
対象のエンチャント1つを破壊する。
フラッシュバック・(G)
 ジャッジメントから帰還した小粋なエンチャント破壊。後の世のメタ状態のおかげでこれの後輩である「古えの遺恨」の方が有名になってしまったが、実際はこちらがプロトタイプ。当時の環境でも「象の導き(JDG)」や「シートンの願望(ODY)」、「頭脳集団(ODY)」に「気病み(TOR)」といった鬱陶しいエンチャントの対策カードとしてそれなりに活躍した。でもまぁ、この当時はまだ白がアーティファクトもガンガン壊してた時期なので、「アーティファクトにさわれねぇのか」という不満もありましたけどね(「帰化」と「啓蒙」に分かれるのはこの直後のオンスロートである)。今回の環境でも、エンチャントは常に警戒に値するカードタイプであり、「幽体の飛行」や「閉所恐怖症」、「信仰の戒め」「骸骨の渋面」「血まみれの書の呪い」などなど、割りたいカードはよりどりみどり。ま、白はこれまでついでにクリーチャーが除去れるかもしれない「緊急の除霊」を入れておけば良かったので、そこまで必要なカードとはいえないが……アドバンテージが取れる可能性もあるんだから、やっぱり悪い子じゃないよ。何より、今回の環境、エンチャントに触れるカードはこれ1枚きりなんですよ。そういう意味ではMVPレベル。
 
 
 
Requiem Angel 鎮魂歌の天使 (5)(W) R
クリーチャー・天使
5/5 飛行
あなたのコントロールする他のスピリットでないクリーチャーが死亡するたび、1/1で飛行を持つ、白のスピリット・トークンを1体戦場に出す。
 
 今回のレア天使。頼みの綱のアヴァシン様がいなくなっちゃったおかげでイニストラードの天使業界も色々と大変そうだが、そんな中でも頑張ろうとしている天使は、6マナ5/5のダイナミックボディ。これならそれなりの迫力だし、シングルシンボルなので決戦兵器としてタッチもしやすい。そして追加の能力は、周りの死体を全て有効利用する「死後の生命(MMQ)」みたいなリサイクル能力。普通にお前一人で殴りきれるやろ、とは思うのだが、とにかく強いことは間違い無い。似たようなカード群と違ってトークンの死にも反応してくれるので、これを使ってゾンビトークンをスピリットトークンに生まれ変わらせるプレイとか、なかなかメニアックで楽しそうである。
 
 
Sanctuary Cat 聖所の猫 (W) C
クリーチャー・猫
1/2
 
 猫! やばい、可愛い! Magic業界で猫クリーチャーっていうとナカティルだったりレオニンだったりニショーバだったり、「猫科の動物的な何か」な場合がほとんどであり、純正猫は見たことがなかったのだが、この猫は本物だ。そして、意外なことにタフネスの方が多いというディフェンシブステータスなのだ。「無私の聖戦士」とか「錯乱した助手」とか、人間のくせにこのにゃんこに一方的に負けてしまうのだ。おそるべし、猫。可愛い顔してやるときはやるんだ……ん? デッキのどこに入れたらいいかって? ……俺は財布とか写真立ての中をお勧めする。しかし、こんなどこにでもいそうな生き物までクリーチャー化するとは……そのうち「山田さんちのペス」みたいなカードも出てきそうである。まぁ勇丸だって似たようなもんか。
 
 
Séance 降霊術 (2)(W)(W) R
エンチャント
各アップキープの開始時に、あなたは自分の墓地から対象のクリーチャー・カードを1枚追放しても良い。そうしたなら、そのコピーであるクリーチャー・トークンを、本来のタイプに加えてスピリットである状態で戦場に出す。次のエンド・ステップの開始時に、そのトークンを追放する。
 
 「死」をテーマにしたイニストラードは、各色ともに「死」と仲良くしようと奮起している。赤だけは「殺す側」に回って墓地に興味がなさそうだが、緑は墓地にある肉を礎とし、青はゾンビという新たなタイプを得て、墓地を実験材料の倉庫に使っている。黒にとって墓地は相変わらず仮の住まいだ。そして、黒と同様に「復活」を得意とする白は、イニストラード段階ではあまり墓地を使わなかった。主な種族が人間であるためだろう。しかし、人間だって頑張れば墓場を使うことが出来る。そんなわけで、必死にオカルトに頼ってチャレンジしたのがこの降霊術ってわけだ。「瀬戸際からの帰還」と若干のキャラかぶりはあるが、どんなデカブツでもノーコストで一瞬だけ蘇るその様子はまさにイタコ。「おー、これでデカブツ落として釣ってればすぐに勝てんじゃね?」と一瞬思ってしまうが、そこは罠。出てきたトークンは「死後の一突き」なんかと違って速攻がついていない。つまり、基本的に1ターン限定の置物が出てくるだけだ。さて、これをどうやって使うものやら。一番簡単なのは、とにかく187能力持ちで固めてしまうこと。現代ならば「瞬唱の魔道士」がそれに当たるだろうし、「霊気の達人」とか「霊誉の僧兵」とか、そのあたりなら一時帰還でもそれなりの意味はあるだろう。でも……使うかなぁ。
 
 
Silverclaw Griffin 銀爪のグリフィン (3)(W)(W) C
クリーチャー・グリフィン
3/2 飛行 先制攻撃
 
 流石に何かの同型再版やろ、と思ったら案外そうでもなくて驚いたクリーチャー。一応ステータスと能力が同じカードを探すと、赤の「剣歯ワイバーン(EXO)」まで遡る必要があるという。何だか凄い歴史の重みだ。そしてこれを別な言葉で言い換えると、「チドリの騎士(LRW)」の下位互換だ。着実にコモンレベルでのデフレは進んでいるみたいである。頑張れ開発チーム。リミテッドならそれなりだけど、「絞首台の守部」すらそこまで人気じゃない現在の環境ではどんなものかね。
 
 
Skillful Lunge 熟練の突き (1)(W) C
インスタント
対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともに先制攻撃を得る。
 
 雷の一撃(M11)」の色変更カード。白い文脈で言うなら「狙い撃ち(JDG)」とかの流れ。同じ世界に種族限定とはいえ効果をばらまく「吸血鬼の怒り」があることを考えるとものすごく地味なのだが、やっぱり確実に対象のクリーチャーに使えるこちらの方が強いのである。手軽に戦闘をいじって前進を続けるためのサポートとしては充分な効果。ちょいちょい集めてちょいちょい使おう。余談だが、Magic的文脈だと、どうやら中・遠距離武器である槍は先制攻撃で表現されているらしい。「投槍兵」以外に「槍兵」の名前を持つクリーチャーの多くは先制攻撃だし、「影の槍(GPT)」なんかも先制つけるし。
 
 
Sudden Disappearance 突然の消失 (5)(W) R
ソーサリー
対象のプレイヤー1人のコントロールする土地でない全てのパーマネントを追放する。次のエンド・ステップの開始時に、追放した全てのカードをそのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
 
 今回のラスゴ枠? なのか? 6マナかかるとはいえ、一方的に土地以外の全てをぶっ飛ばす仕様はかなり強烈。プレインズウォーカーも消し飛ぶわけだし、とにかく視界はオールクリア。リミテッドならば最後の一撃にここまでふさわしいスペルもあるまい。ただし、世の中そんなにうまい話はあるはずもなく、吹っ飛ばしたカードはターンエンドに全て帰還する。プレインズウォーカーがカウンターをチャージして戻ってきたり、せっかくカウンターを乗せた不死クリーチャーがまたカウンターを置いて戻ってきたりしちゃうかもしれない。なかなか難しいバランス。まとめると、このスペルを使って「攻める」場合には「ブロッカーが1ターンいなくなる」「+1/+1カウンターやトークンが消え去る」「育ったプレインズウォーカーが戻る」などがメリットとしてある。その逆のデメリット部分は自分を対象に使うことでメリットになり、「クリーチャーの187能力が一気に誘発する」「プレインズウォーカーがチャージし直せる」「不死クリーチャーがリセット出来る」などの効能がある。重たいスペルなのでラスゴなどに比べるとどうしても不自由に見えるが、相手がトークンメインのデッキだった場合などは、攻めの1手+トークン対策として使える場面もあるかもしれない。とにかく派手な効果には違いないので、何かをやってみたくなるカードではある。「無限の日時計」とうんたらかんたら。
 
 
Thalia, Guardian of Thraben スレイベンの守護者、サリア (1)(W) R
伝説のクリーチャー・人間、兵士
2/1 先制攻撃
クリーチャーでない呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる。
 
 次第に高まる「闇の隆盛」に、アヴァシン様を失った人間サイドは防戦一方。基本的にMagicで紹介される次元って、悪落ちしてバットエンドが多い気がするんだが、この世界もミラディンよろしく、興り来る闇に飲まれてしまうのか。そして、そんなピンチに人間だって頑張る人がいる。このおねーちゃんも、そんな人間軍の期待の1人。2マナ2/1先制というナイスバディに、内蔵するのは「アメジストのとげ(LRW)」。……まぁ、これだけだと地味なレジェンドですけどね。人間で固めた白ビートなら自分にはデメリットがないので、相手次第だと割とがっつりダメージが行く。リミテッドでも、白メインのデッキなら2ターン目に最高戦力を繰り出せる可能性と相手への適度な嫌がらせとしてそこそこ使えるはず。構築だとメタ次第だけど、現状は「堂々たる撤廃者」で事足りるかな。ビートが花盛りですなぁ。
 
 
Thraben Doomsayer スレイベンの破滅予言者 (1)(W)(W) R
クリーチャー・人間、クレリック
2/2
(T):1/1で白の、人間・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
窮地 – あなたのコントロールする他のクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。
 名前から察するに、「ヤバイよヤバイよぉ!」と出川並みに民衆を煽ることで「ヤバイらしいぞ!」と慌てて飛び出してきた群衆を味方に付けるはた迷惑なおっさん。こんなのに釣られて出てくる民衆も愚かしいが、それでも1/1には違いない。毎ターンただでトークンが出せるカードが弱いはずが無いので、当然リミテッドなら1引き確定のエンドカード。そして、ヤバさが極限に達すると、民衆はヒステリーを起こして一気呵成に敵軍になだれ込む。その勢いたるや、なんと「鍛えられた鋼」に匹敵するという。ヤバイよヤバイよぉ! まずはひ弱なこのおっさんから除去る事。おっさんがいなくなった途端に「なんだ嘘か……」とクールダウンする民衆を見ていると、なんか泣けてくるな。
 
 
Thraben Heretic スレイベンの異端者 (1)(W) U
クリーチャー・人間、ウィザード
2/2
(T):対象の、いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を追放する。
 
 2マナ2/2の熊ボディに「死体焼却(GPT)」的能力を内蔵させたヤらしい娘。単に1枚リムーブするだけで意味があるのか、という疑問も出るが、リミテッドでの墓地大好きプレイヤーには鬱陶しいことこの上ない。先んじて出されてしまうと「縫い合わせのドレイク」などの青ゾンビの登場手段が一気に限定されてしまうし、「グール起こし」などで掘り起こすこともままならぬ。「骨塚のワーム」も「裂け木の恐怖」もサイズミニマムのままで死にゆくさだめだ。フラッシュバックを取り除けないのでまだ良識があるが、コレ1枚でリミテッドデッキの一部を殺し尽くせることを考えれば、かなりキラー風味な1枚。そう考えると、「萎縮した卑劣漢(ONS)」ってやっぱり凄かったんだな。オデッセイじゃなくて次のオンスロートにいれてたのが当時のウィザーズ社だったんだよな。今のスタッフは同じブロックに入れるから困る。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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