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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんか不思議な魅力があるよね、第4話。今期は割と無視できずにじわじわ楽しい作品が結構あって、実はこれと枠続きの「うちタマ」も微妙にくせになってる部分があるんだけど、アニメ的に素直なのはこっちだろうか。全ての要素が綺麗に収まるべきところに収まっている感があって、派手さは無いけどどこか落ち着く作品になっている。こういう「ちょい斜め方向の日常系」みたいなアニメが最近のトレンドになるのかもしれない。

 いろんな部分が「うまいな」と思わせてくれる作品である。具体的に「何が」っていうのを切り出すのは難しいのだが、全体的な雰囲気の作り方というか、ピントの合わせ方が自然で非常に見やすいのだ。1話目時点では割とド派手な空中戦要素を主眼に進める作品なのかと思わせるような展開だったのだが、2話目以降は美麗な背景なんかの要素は保持しつつ、かなり「ほのぼの船上アニメ」の要素が強くなっている。実際、これって別にファンタジー世界の「龍」のお話じゃなくて、日本のどこかの漁港から出発した捕鯨船の話だったとしても同じようなシナリオは作れるような代物。というか、多分今作の大きなモチーフは捕鯨船とか遠洋漁業の船そのものだろう。そこに「空を飛ぶ」という要素を加えて、クジラじゃなくてオリジナル能力をもった龍にすることで「漁」の展開に多少のバトル要素を加えていく。ようは「ダンジョン飯」では狩猟と採集をダンジョンで行なっている部分を、今作では「龍」で補っているわけだ。

 そうして「割と普通のお仕事ものなんじゃ?」ということに気づけば、余計な装飾に気を取られずにドラマ部分をゆったりと見ることができる。今回の絵にまつわるお話なんて、別にあってもなくてもいいようなお話には違いないのだが、それでもクルーの人となりがわかるようなお話になっているし、今回中心となったヴァナベルを外堀から埋めて少しずつ描いていくシナリオラインは丁寧だし、描きすぎてクドくなっていないのも良い。タイトルに「乗船理由」なんておおっぴらに書かれている割には彼女の「乗船理由」は結局よくわからないわけだが、それでもなんとなく「彼女を少しだけ知ることができた」っていう結論が出ればそれで船の中のお話としては完結している。そういう「日常」が見えるアニメなのだ。

 改めて好意的な視線で見られるようになると、ポリゴンピクチュアズの作画はこれまでの種々の作品よりもこなれているように見えてくるから不思議なものだ。現実感の乏しい「空の上」の世界のおかげで、多少なりともCGが浮いていても風味として認識できるし、やはり時代が進むにつれてキャラの表情の付け方とか、細かい部分での作劇のレベルは上がっていると思う。当初は同じような性格のスタジオかな、と思っていたポリゴンピクチュアズとサンジゲンが、今期はこれと「バンドリ」でだいぶ違う方向性に個性を伸ばしているのが見えるのはなかなか興味深いところだ。

 このままのんびり空の旅を続けるだけのアニメでも割と満足してしまいそうだけどなぁ。今後どうなっていくかなぁ。それにしてもいちいち飯がうまそうなので、見る時間帯には要注意である(私は失敗した)。

 

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