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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 夢と現実とまた夢と、第4話。相変わらずの凄まじさ。これが現代アニメとして毎週放送されるのは結構な事件ですよ。

 疲れるどころか、毎話毎話さらにテンションを上げてパワーが高まっているかのような作品展開。どうやら作り手側も本当に今作のオリジナリティを最大限に発揮できるよう、出し惜しみなく全ての要素をぶち込んでいるようだ。前回は一人コンテ・演出・作監回というハイカロリーな陣容だったが、今回もコンテ演出は一人で担当しており、作り手側のこだわりが随所に感じられる、なんとも内省的な仕上がりになっている。なんだかフラクタル構造のような本作だが、おそらく作中の浅草氏・水崎氏のこだわりと、本当にアニメを作るスタッフのこだわりは必ずしも同じものではないはず。それを理解した上で、どうやったら女子高生の「夢」を現実に形作ることができるかをひたすら実験的に掘り下げている。1秒たりとも手抜きカットが無いというのは本当に作り手冥利に尽きる作品なのだろう。今回コンテ演出を担当した山代風我という人はもともと作画畑出身ではないらしいのだが、その演出プランに並々ならぬこだわりを持っている様子。やっぱ湯浅さんのところに集まる人材って、そんだけ個性もこだわりもまるっと抱えている人たちになるよなぁ。

 今回の見どころは大きく3つ。1つ目は序盤に描かれた、金森氏にせっつかれた結果の「省エネ作画術」の数々。世間知らずの水崎氏に対して金森がバシバシ現実を斬って捨てていく訳だが、そこに妥協案として浅草が持ち込む「省エネ裏技」。これらは業界的にはある程度常識になっている部分なのだろうが、改めてアニメ視聴者に丁寧な解説付きで展開されるというのがどうにも滑稽である。実際の画面を丁寧に見せてくれるので、「あ〜、あるある〜」ってな感じでアニメ業界の苦労と歴史を感じさせるものになっている。かける手間と画面の「見栄え」が必ずしもイコールでは無いってのがわかるのは面白いね。

 2つ目は、初登場であまりにキャラが濃い生徒会の面々。まぁ、この学校の生徒たちはどれもこれも無駄にキャラが濃い連中ばっかりで、映像研の前にプレゼンしてた炭水化物云々の奴らだって充分おかしかったのだが。生徒会長とそのサポートの黒い人、あの金森氏を前にして一歩も引かぬバトルができるのはなかなかの胆力。それでも金森氏の面の皮の厚さはさすがだが、これでは学内での活動も一筋縄ではいくまい。しかしまぁ、きちんと良いものは良いと評価する公平な精神も持ち合わせているようだし、ものを見る目はもしかしたら金森氏以上に持ち合わせているのかもしれない。今後も映像研とのバチバチに注目したい。強いて難を挙げるなら、浅草氏の中の人が少し頑張るとボロが出てしまうので、今回の啖呵を切るシーンなんかが物足りなかったことくらいか。

 そして3つ目は当然、完成した映像研のプレビュー映像だ。確かに尺は短くなったというが、それでも文句なしで聴衆を惹きつけるだけのパワーを持っていたし、そこかしこに2人のクリエイターのこだわりが感じられる集大成。さらにちらほらとアラが見えるように作ってあるのも心憎いところで、まだまだ夢には程遠い途中経過であることもよくわかるようになっている。1発目の完成品としてはむしろ出来過ぎの部類ではあるが、さて、ここから映像研はどんな進化を見せてくれるのだろうか。

 いろんな方面から楽しみの多い作品であるが、毎回観終わるたびにどっと疲れるのが悩ましいところではあるな。これだけのエネルギーを持つアニメ、なかなか無いからなぁ。

 

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