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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「時光代理人 -LINK CLICK-」 4→5

 ここで終わるんかい! どういうことやねんと思って慌てて確認したが、ちゃんと2期の制作予定があるらしいですね。良かった……ここで終わりだったらとんでもねぇ話だよ。

 ……思いの外良い刺激がもらえる作品だった。今のところ、個人的には中国産アニメでは「羅黒戦記」を別にすればナンバーワンだ。まぁ、途中で離れてしまった「天官賜福」あたりをカウントできないのは申し訳ないのだけども。ちなみに韓国アニメのトップは「神之塔」。

 評価すべきポイントは大きく2つ。1つは純粋にストーリーギミックの部分で、当初「この写真に入れる設定ってどんだけ意味があるんや?」と懐疑的だった部分が、それなりに2人のコンビネーションに意味を持たせられるようになり、最後には「いや、その部分を必殺技みたいに使うのはちょっとずるいやろ」というギミックにも絡んだ。「変えられない過去」にトキがもがき苦しむという構図もこの手のタイムリープ(?)ものでは定番中の定番ではあるが、様々な方向から「過去との関わり」のバリエーションを出してマンネリにならないように工夫されていた。そして最終的にぐるりと回って伏線が回収されて物語が収束していく様子は、正直期待していなかったのでかなりハラハラさせられた。ここまで技巧的に伏線を絡めていろんな要素をつないでいく作品、最近は国産アニメでもなかなかお目にかかれない気がする。「あの時のあの話がここで関わってくる!」みたいなサプライズ、オタクならみんな好きでしょ(クソデカ主語)。

 もう1つのポイントは完全に日本人目線だが、中国と日本の差がなんとなく見えて面白いという部分。最初のうちは「字もあんまり読めないし、家庭のイメージがずれてたりするし、やっぱり馴染まんなあ」と思ってた部分なのだが、途中から「これも異文化理解の一環かなぁ」という気がしてきた。違和感があるのは「よその国の話」なのだから当たり前のことで、貴重な「現代が舞台の中国アニメ」であるため、今の日本と中国の文化生活の違いがそこかしこに垣間見える。すげぇ雑に例をあげるなら、そこそこ人もいそうで農村とかでもないふつーの街中で子供が人さらいにあってそのまま拉致されてる様子、日本じゃぁそんなことはそうそう起こらないだろうから大事件扱いなのだが、このアニメではその辺のババアがしれっと子供をさらってどっかに売りとばそうとしたりする。別にそれが中国のスタンダードってわけではないだろうが、多分日本のクリエイターが「人さらい」の話を書こうと思ったら、絶対こういう展開にはならないだろうな、っていう筋立てになっている。他にも「村」の認識とか、学園生活のイメージとか、雑多な背景の様子も含めて、「今の中国の人々って、こういう生活があるんだなぁ」というのがなんとなく感じられたのが面白かった。

 最終的に、凝ったギミックももうちょい綺麗な使い方はあっただろうという気もするし、アニメーションとして取り立てて見応えのあるシーンがあったわけでもないので高得点とまではいかないが、2期に続くならしっかり見届けようと思えるだけの作品であった。中国アニメが侮れないという認識は、じわじわ広がってきてますね。

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