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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ダンス・ダンス・ダンスール」 6→5

 とにかく下地の強い作品だったのは事実。映像にしてもドラマにしても、なるほど気合を入れてお送りしたいのだな、ということは嫌というほど伝わってくるので品質は文句なしに高い。ただ、その上で色々と合わない部分があったので点数は下げざるを得なかった。最初に懸念していた部分が全部悪い方に当たってしまった印象がある。

 まず何よりも第1点は、とにかくキャラ絵が濃いこと。なんかねぇ、最後まで作り物めいた不気味さが拭えなかったんよね。それこそ前クールの「明日ちゃん」なんかも似た方向性の怖さがあったはずなのだが、あちらが振り切った青春を武器にキャラデザの不気味を突き抜けたのに対し、こちらはその面妖なキャラデザでもって、ドロドロの人間関係も、血みどろの芸事への執念も描かれる。それはむしろフィットしているはずの部分なのだが、そこに生理的な恐ろしさを覚えてしまい、どうしても画面にとっつきにくくなってしまった。力の入ったバレエのモーション作画がそれに拍車をかけており、おそらくすごく丁寧に、1ミリたりともリアルを逃さないようにモーションキャプチャーで取り込んでいるだろうことは伝わってくるのだが、それがどうしてもアニメ絵として落とし込まれている気がせず、「アニメキャラの皮を被った何か」に見えてしまった。これも1話目に懸念していた通りで、結局私は「すげぇバレエの動き」というものを理解できないままであり、そこにあるのが「すげぇが故に異質に見えるバレエ」なのか、「単なる異物」なのかを識別できなかったのである。

 「すげぇバレエ」というものをどのように伝えるかというのは純粋に今作の課題であったと思う。例えば、全く知らないジャンルであったとしても「この音とまれ!」の琴の演奏は、実際に耳にして、画面を目にしたときに何かしらが伝わってくるものだった。そこに言葉は要らなかったし、文字通りに琴線に触れてしまえば、あとはそこから芋づる式に演奏の「良さ」が引き出される。対して今作の場合、例えば「模範的なバレエのモーション」と「潤平の独りよがりなバレエのモーション」の違いなんてものがなかなか素人には分かりづらく、そこが肌で感じられないとどうしたってキャラの説明から物語を追う、「理屈での視聴」になってしまう。そこをうまいこと「感覚的な視聴」に切り替えられず、最後まで乗り切れなかったのかなぁ、というのが素直な感想。まー、こればっかりは需要側のセンスに責任があると言われればそうかもしれないのだけど。

 あと、個人的にヒロインの扱いが辛かったのがな……模範的な幼馴染ヒロインだと思って好き好き度を上げていったのに、最終的にバレエの犠牲(ルオウの犠牲)になって消えていっちゃうのが……つらい。いや、サブヒロインの方も可愛かったからそっちで今後は進めていけばいいのだろうけども……なんかこう、私の心に根付いたNTRセンサーが嫌な方向に反応してしまってな……。ルオウの方が感情移入しやすいというか、見てて面白い「主人公」だった気がするのがなぁ……。

 ま、どうせここで終わる作品でもなかろうし、まだまだドラマには続きがあるでしょう。今後の展開も見守りつつ、今度こそ「すげぇバレエ」が鑑賞できるように頑張りたいですな。

 

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