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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  引き続き世界観説明無しの第2話。こういう不親切さ、というか覚悟の決め方って、ものすごく引き込まれるか、「わっかんねーよ」ってことで早々に切られるかのどちらかになる場合が多い気がするんだけど、今作の場合、分からないけど切るのも癪っていう、何とも微妙なスタンスになっております。まだまだお話は進まないので、分からないことが一切ストレスになっていないのは助かるんだけど。

 1話はかなり気合いの入った作画演出で実に立派だと思っていたのだが、2話では流石にややペースダウンしたか、作画枚数は確実に落ちている。他のパートが高い完成度を誇るだけに、ちょっとでも油断するとその部分が浮き彫りになってしまうのは辛いところで、今回で言うなら、最初にクレインとネッサがチャリで駆け抜けるシーンの地面の描写が何か変。高速で移動していることをCG処理で表現しているわけだが、そこだけ浮いてしまっているように見えて、ちと気持ち悪かった。

 とはいえ要所要所でのがんばりは引き続き活きており、例えばキャンプベースでネッサが騒ぎを起こしてそこらじゅうでパラソルが飛んだりロボットがトチ狂ったりしているシーンなんかは、一斉に動く人いきれの様子が丁寧に描かれていて、それこそ劇場作品のような独特の趣がある。今回のコンテ演出はなんと神戸守が担当しているのだが、色んなものをまとめて動かすとなると手慣れたものであった。あとはネッサのとにかく騒がしいドタバタした動きとかかな。このあたりの中心となる要素がちゃんと描かれている間は、まだ中身のことは心配しなくてもいいような気がします。

 で、シナリオ面であるが、現状は正直あまり変化がない。世界説明が何もなく、「ドッペルって何?」「フリュネって誰だったの?」「クレインは何者?」などの疑問が完全に解消していないうちに「触れるドッペル」というイレギュラー要素を持つネッサが登場し、事態がさらに混迷している。今回のエピソードを最後まで観れば、この世界と現実の最大の相違点であるドッペルの存在意義というのは理解出来るようになっているのだが、先に埋め合わせておいた方が、ネッサの登場と暴れっぷりがより際立って面白かった気もする。時計塔での突然の消失とか、機械を暴走させてしまう性質とか、いきなり見せられても、どこまでがこの世界に許された現象で、どこからがイレギュラーなのかピンと来なかったからね。何となくくみ取れるレベルだから「視聴者の理解力の問題」と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、不親切の誹りを受ける危険性は常に意識せねばなるまい。ま、どうしても穿った見方をしてしまうが故に出てくる不満点ではあるかもしれないけど。

 少しずつ見えてきたこの作品のバックボーンの1つは、どうやら「家族」「家庭」というファクターであるようだ。「フラクタル」を利用したドッペルシステムは、この世界独特の「自由」の概念を端的に表すツールであり、たとえ家族であろうとも一緒の時を過ごすなどというのは「信頼感を疑うこと」であり「自由を束縛すること」になってしまうという。それ故に、「家を持つ」ことに執着したクレインはこの世界でははみ出しものであり、他の人間連中は放浪するなり何なりして、とにかく家族と時間を共有することはない。しかし、それでは不都合も生じるというので、ドッペルが「自由な家族」を代理で受け持っているわけだ。何とも奇妙な光景であるが、おかげで「異端児」たるクレインに感情移入しやすいのは助かる部分。

 「触れ合い」みたいなものを探求した結果が、ドッペルであるネッサとの関係っていうのも妙な話だが、ここから先は、おそらく「自由とは何か」「関係性とは何か」みたいなテーマで面倒なお話になっていくのだろう。説教臭くなるのはごめんだが、今後とも注目していきたいテーマだ。

 ただ、1つ疑問だったのは、「家族同士一緒に暮らすなんて信頼していない証拠だ」とクレインは言われていたわけだが、わがままゆかちキャラのエンリちゃんは、普通にお兄さんと一緒に活動してたんだよね。ああいう兄妹も普通にいるってことなのかな。ま、ゆかちだからいいや。そして今回はぶっ飛ばし気味の花澤香菜劇場にも注目が集まる。やっぱり花澤はテンションあげ目で少し引きつったくらいの声が一番キュートだ。

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