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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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ミスドがコラボする日も近い気がする第3話。うぐぅのたいやき、シャナのメロンパン、メリーのドーナツ。やらない手はないだろう。

 3話になり、ようやく作品の流れの基本が見えてきたところのように見えるが、何と今回も山内監督コンテ回である。すげぇ気合いの入りよう。おかげでコンテが重いこと重いこと。こういうみっしりした演出回は疲れるけど視聴後の充実感が段違いなのでたまらんものがあります。

 先に断っておくと、シナリオライン自体は特に変わったこともなく。一応、メリーと夢路が共闘関係を結ぶための大切なファクターが描写される回である。2人の関係性を語る上では外せないエピソードとなっているが、例えばバトルが斬新だとか、びっくりするような展開が待ち受けているとか、そういうことはない。

 ただ1ついえるのは、充分ヒロインは可愛く描けているということだ。メリーは独特のコスチュームで活発に動くことでちゃきちゃきした魅力を遺憾なく発揮しており、独特の臍見せルックが躍動的な身体の動きを見せるのに効果的に機能している。また、それ以外のヒロイン勢でも、今回ゲストキャラ(?)として登場した幼女みなとのぽやっとした外面と、それと対照的に缶蹴りでみせた子供らしい元気の良さ、そして夢魔と対峙した時の屈託のない純朴さも伝わってくる。相対した夢魔の方も、大胆な表情の崩しでもってその悪辣さは伝わってくるのに、メリーに攻め立てられてほっぺをぎゅ〜っとされているときはどこか憎めない、子供っぽい小憎らしさが出ている。各々の作画の安定感はかなり高い。ラストシーンでは遠藤綾ボイスの新キャラも登場し、まだまだそっち方面の楽しみ方は期待できそうである。

 そして、それ以外に視聴のポイントとなっているのが、各シーンごとの癖のあるコンテワーク。やはり山内重保のコンテというのは「流れ」「繋ぎ」の演出ではなく、1枚絵を基調とした「見得」の構図が印象的だ。数えているわけではないので本当に印象論でしかないのだが、カット数は一般的なスタイルよりもかなり多くなっているのではなかろうか。その上でせせこましい印象ではなく、むしろどっしりと重たい印象になっているというのが、この人の見せるアングルや距離感の妙である。

 試しに例を出してみると、冒頭の夢路と勇魚の会話のシーンなんかはいきなり分かりやすい。遠望やアップなど、様々な角度から2人の会話の流れを繋いでいき、その中にはあまり関係のない風景のアップ、夢路の顔を追うカット、二人の足下を写すカットなどが連なるのだが、奇妙なことに、最後の最後に至るギリギリまで、勇魚の顔は画面に出てこない。首から下だけのカットなどで繋がれており、「何故か見えない」勇魚の顔が気になって、視聴者はやきもきしてしまう。最後の最後、「立派だと思うよ」という勇魚が夢路に向けて評価をする段にいたって、ようやく彼女の顔が大写しになる。このことによって、勇魚の気持ちがどこにあるのか、というのが視聴者に最大限の効率でもって伝わるようになっている。

 他にも、切れかけた電球のフィラメントが大写しになるカット、公園で遊ぶ子供達を、大写しになった端の手すり越しに見るカットなど、画面の遠近を大胆に崩して奥行きを見せる描写も面白い。メリーがデイドリームに飛び込んでくるシーンでは、落下するメリーと一緒に桜の花びらが一枚だけ画面に迫り、画面を多い隠すほどに寄るカットもある。ここでも、華麗に飛び降りたメリーの「上から下」という動きの迫力を、近接する花びらで見せる効果がある。

 画面の含意でいうと、ドーナツとそれに見立てた雲のリンクも面白い。最初に、夢路と勇魚の会話が終わり、メリーが鉄塔の上で思いを馳せるカットに繋ぐ場面では、2つにちぎれてばらばらになった雲の切れ端が見える。これはシンプルに、夢路とメリーがばらばらになっていることを表すもの。そして、みなとにドーナツを分けてもらったシーンでも同じような雲が見える。こちらは「みなとにドーナツをちぎって分けてもらった」こととの対比。そして、戦い終わって最後の夕空に浮かぶ雲も、まだちぎれたままになっているのだが、その形が最初とは変わっており、寄りそうようにして繋がりそうな形になっているのである。こういう間接的な部分にちゃんと意味を乗せてくるコンテは好みです。

 ただまぁ、その分バトルシーンなどの動きを期待するシーンでは重さが「テンポの悪さ」に繋がりかねないのは懸念材料だろうか。今回も「謎のこけし落とし」というよく分からない技を使う夢魔を相手に、そこまで劇的な大立ち回りもなく、割と淡泊なバトルとなっております。ほっぺぎゅーから最後のビンタに繋ぐ部分の達成感はあるのだが、そこまでの見せ方は賛否両論出そうな出来ですね。ま、これってメリーっていうキャラクター自体が、派手な必殺技のない「単なる凶暴な女の子」であり、見せる要素が少ないことが原因になってる気もするんだけどさ。

 最後は当然、中の人の話。今回はゲストキャラ2人の存在感が半端無い。幼女みなと役は、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いとなった日高里菜。こうして単発キャラで聞くと、彼女に独特のちょっと掠れた声音の特徴がよく分かる。現在「STAR DRIVER」でやっているミズノあたりと音域は同じで、まだ「演じ分け」というのが完璧とは言わないが、きちんと役の呼吸に合わせた差異が意識されているのは伝わってくる。今後が楽しみな良い声です。そして、そんなみなとを籠絡しようとする夢魔・イチマ役には、前の番組「禁書目録」からはみ出して来ちゃったかのような井口裕香。ゆかちの悪者ボイスはなかなか聞く機会がなかっただけに、不覚にも笑っちまうくらい楽しかったです。ぼちぼち紋切り型のロリっ子だけでなく、イロモノ系でも見せていくチャンスが欲しいですね。中の人のことを考えりゃ、もっとテンション芸で見せる幅は広いはずなんだから。これで次の番組「みつどもえ」でもしゃべれば奇跡のゆかち三連射が達成出来るところだったのだが、残念ながらしゃべりませんでした。そう考えるとナチュラルに4番組連鎖とか達成してた豊崎は化け物だな。

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