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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「つり球」 4

 ノイタミナ2枠目にして、安定の中村健治作品である。であるが。

 さて、よく分からんものが出てきたなぁ。CMとか見てた感じでは「なんか『君と僕』っぽくね?」という印象だったのだが、幸か不幸かそれとはちょっと様子が違う。ということは、「見ない枠」には入らないってことだ。しかしこれ……何をするアニメなんだろう。正直、1話目では全く分かりません。いや、中村さんのことだから初回で分からないことなんて普通なのかもしれないけども、これまで見てきた数々の中村作品と違って、本当に、怪しさとか難解さ以前に、ぴんと来ない。

 一番の理由は、やっぱり描いている題材だろう。昨今よく話題に上る「聖地商法」を臭わせるような江ノ島のアニメ。普通はそういう狙いならば出来る限り現実に即したものを作中に埋め込んで親和性を強調するわけなのだが、いかんせん絵を描いているのは中村さんなのだ。フツーの風景に落ち着くはずがない。作中に登場する海も、駅も、島も、どこか頓狂はカラーリングで、ざくりと切り落とした中村節に仕上がっている。これじゃぁ流石に、わざわざ「このアニメのために江ノ島を観に行こう」っていう流れにはなりにくそうな気がする。そういう商売がいいか悪いかは別にしてね。とにかく、そうした「よく分からない部分」に筆を裂いており、普段監督が見せてくれているような「現実にはあり得ないもの」の絵面が、今回は中途半端に現実に擦り寄ってきてしまっている。それに加えて、主人公達が何を始めようとしているのかも分からないときている。いや、タイトルを見りゃぁ「釣りアニメ」になるであろうことは理解出来るわけだが、そもそも釣りアニメってなにさ。私は生まれて1度たりとも釣りをやったことがないので、「釣りアニメ」って言われても「うわぁリアルな質感」とかいう感想は一切出てこないだろうし、そもそも中村さんの作品にそういうものは求めてない。うーむ、じゃぁ何を見ればいいんだろうね。

 もちろん、全てを1話で判断するのは早計。特にこの人の場合は真意を読み取るまで時間がかかるんだし、1話の印象がぴんと来なかったからといって視聴をやめるつもりはないです。また、逆説的な物言いになるが、「現実に半端に寄せた中村画」というのは、今までやってなかったことであるのは事実なわけで、ひょっとしたら、今後この画が見たこともない面白い効果を生み出すこともあるかもしれない。「聖地」の話だって、たとえば「現実はこんななのにアニメだとこういう画になるのかよ」という、比較対象として面白く見られる可能性だってある。楽しみ方は押しつけるもんでも押しつけられるもんでもない。次回以降に感じたままに、この作品の良いところも見ていこうと思う。

 中の人の話……はあんまりないなぁ。あ、でも主人公が新人さんなんだってね。全然そんな風に思わなかったわ。本当に男の子の新人はそつのないのが多いよなー。おばあちゃんが平野文さん、というのはとても素敵なキャスティングですね。

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○「坂道のアポロン」 5

 今期ノイタミナ1枠目。なんだかオープニングでYUKIの歌を聴くと、初期のノイタミナが帰ってきた感じがしますな。

 で、少女漫画原作ということで全く知らない作品のアニメ化。一言でいうなら、「男子高校生版のけいおん」である。いや、確実に間違った表現なのだが、一抹の真理はあるはず。どちらかといえばこのアニメは割と「真剣に音楽と向き合う」形になると思われるので、真っ当な「頑張る主人公」を描くドラマの基本設計からいえば、こちらの方が圧倒的にスタンダードな作りといえるだろう。これを先に放送して「バンド活動したい」っていうモチベーションを生み出してから「けいおん」が多少邪道な「バンド」の姿を描く、っていう方が、流れとしては綺麗なのかもしれないけど。

 スタッフは、なんと久しぶりの渡辺信一郎。そして制作が虫プロという謎の布陣。作画面については、少女漫画独特の癖もあるのですぐに入っていける、という感じではないのだが、流石に描くべきポイントは心得ているなぁ、という印象。やっぱりこのテーマの作品ならば音楽に関わるシーン、演奏シーンが最も大事なポイントになると思うのだが、今回描かれたドラムの活躍だけでも、そういうところに時間を割いているのはよく分かる。同じノイタミナ枠の「のだめ」もなかなか面白い描かれ方がなされていたので、この作品についても、そっち方面の面白さは期待したい。あとはまぁ、「男主人公たちの友情のかわし合い」っていうのがどこまで真に迫って描けるか、というところかな。どうも、昨今の風潮だと野郎ばかりの作品は変な層が湧いてくるから怖いのだが……いや、少女漫画原作ならある程度狙い通りなのかな。せめて我々にも見やすい方向性の描写を心がけてほしいところです。1話目は少なくともその辺は気にならなかったのでね。

 中の人的な部分については、男メインなのでそこまで語りたくなるもんでもないが、細谷佳正がまた新しい方向性で仕事をもらっているのがなかなか面白い。幸い彼も西の方の出身なので、ごつごつした九州方言の言い回しにもそこまで違和感はないし、今まで朴念仁ばかりやってきたイメージが強いが、今回みたいな豪放磊落なキャラも案外悪くない。この数年で確実に安定感は増している。そして、女性キャラは、場所柄だけに長崎出身の南里侑香を起用。これは面白い使い方である。やっぱり最終的には「都道府県出身声優」がものをいう時代だぜ。

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 これって原作まだ既刊が5冊だけなのか、第2話。そりゃまぁ、このペースでやっても大丈夫、というかこのペースじゃないと駄目なのかもね。

 さて、鳴り物入りで、というか鳴り物をならして見始めた作品の2話目。「ゾンビ少女もの」と聞いていたのに、まさかのまさか、なんと2話目もゾンビにゃならんかった。一応飼い猫はゾンビ化したみたいだけど、ヒロインはまだ生身です。そして、生身でなまめかしいです。今期はゾンビ(予定)だの幽霊だの、生命力のないヒロインがアツい気がします。ちなみにゾンビの相手主人公はフルヤ君、幽霊の相手してるのはニイヤ君、なんのリンクだ。いや、漢字で書くと降谷君だからそこまで繋がってないけどな。

 1話目のような「得も言われぬすごみ」みたいなものは、流石に2話目となると少なくはなったが、今回も要所要所での見せ方は刺激的。本当に不思議なんだけど、シナリオ的にそこまで大きな盛り上がりが見えるわけではないんだけど、何故か目が離せない魅力がある。どういう部分かと言われると、やっぱりヒロインの礼弥が映っているシーンかしら。崖を登るところの細かい関節の動き、千紘と接する時の細かい「男の子に慣れてない」感じ、そういうところが可愛い。「可愛い」でありながら、変態親父が撮影する写真なんかをみると、やっぱり何ともなまめかしい。このバランスがたまらんのです。蘭子さんの足コキプレイ(違う)のところなんかは実に「それらしい」描写がえげつないし、分かりやすいサービスカットなんかもガッとくるし。背徳的な空気を上手いこと自然に昇華している。ボーリングの玉とか咲き乱れるアジサイとか、シャフト系からの流れでくる「オブジェクトの置き方」もじっくり見たいポイントだ。

 なんか、大した根拠もなく手放しで褒めると申し訳ないな。まだちょっと説明に時間がかかりそうなので、頑張ってみよう。いや、次回以降に監督がコンテ切ってくれる保証はないんだけどね。

 ちなみに、中の人的な部分も少しずつヒートアップしてます。「アキバレンジャー」を見たおかげで内田真礼についての印象はがっつり固まりました。その上で番組ラジオを聞くと……この子、強いぞ。今までどんな修羅場くぐってきたんだろう。この安定感は、一体どこから来るものなのか。今後も注目して見ていかねば。

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「未来日記」 5→5

 まだ終わってない番組があったんですよね。これが今期最後? 違います、もう一本残ってます。さっさと新しい春を満喫しないとな!

 さて、そんなわけで多少長丁場ながらも無事に完結した本作。終わってみれば、なかなか良いアニメだったのではなかろうか。正直言うと、中盤かなり中だるみしてしまい、視聴のモチベーションが下がっていた時期もあったのだが、そこから少しずつ持ち直し、「なんだったんだろうなぁ」という実に不可思議な後味の最終回まで、無事に視聴することが出来ました。やっぱりこの手の作品は、どうしても「設定を追いかける」ところに労力が裂かれてしまうのは難点であり、「つじつまを合わせる」ところに色々と腐心しているのが見えて感じ入ってしまうものがあります。原作は、結局どういう締め方で、どういう評価になっているんだろうねぇ。アニメの終わり方だと、賛否は分かれそうな気がするんだけども。

 私個人の感想としては、確かに最終回を見て「なんじゃいな」という気にはなったが、多分、突っ込みを入れるとしたら、その前の段階、つまりバトルロイヤル形式だと思っていたところに、ねじくれたループ設定が食い込んだ時点だ。ループ、デスゲーム、どちらも綺麗に終着させるのが非常に難しいものだが、これらを組み合わせたのは、より難しい結論を出すためではなく、むしろ難解に難解を掛け合わせてうやむやにする目的だろう。実際、ループが始まってからの「神」を巡るルールはなんだかよく分からないものになってしまっている。そのあたりの時点で既におかしさ、この漫画の限界は見えていたわけで、それが綺麗に着地しないだろう、ということも予想出来ることだ(そもそも綺麗に終わることはあんまり期待してなかったことは、既に新番チェックの時点で書いているけどね)。だったら、エンディングがどうこういう局所的な部分よりも、シリーズ全体として、「なんとなく」何がやりたかったかを見る方が、正当な評価である気がするのだ。

 それでは、このアニメがシリーズ全体を通して描きたかった最大の「売り」とは何か。それはおそらく、「由乃と雪輝」なんじゃないかと思う。典型的な駄目駄目タイプの男の子と、それをつけ回して徹底的に愛し抜くヤンデレヒロイン。由乃については、その目的意識やゆがんだ思想など、かなり良い線まで「ヤンデレ」のエッセンスを見せてくれていたと思う。もちろん2週目だのなんだのという裏はあるわけだが、それが「良いヤンデレ」を描くためのとっかかりとして機能しており、作中でも「最愛の人とのデスゲーム」という一見無茶と思える要素を最後まで責任を持って処理している。我妻由乃というキャラクターが最後まで走り切れたことは、1つの収穫だろう。そして、そんな由乃に支えられる形で、天野雪輝だって、立派に少年漫画の主人公をやっていた。序盤から中盤にかけて、由乃を信じたり疑ったり裏切ったり、ふらふらしているところはみっともないが、他のアニメにありがちな「理由もなくふらふらしているやつ」ではないのだ。そりゃ、人間誰だってあんな女の子に追い回されたらまともな思考判断なんて出来るはずないんだし。あのシチュエーションにおける「雪輝の視点」は、最後の最後に立派な「主人公」にたどり着くまで、こちらも一貫した主義を貫いたんだと思う。もちろん、サブでもみねねやムルムルなど、愛すべきキャラがいっぱいいました。

 結局、総体として見れば「ちょっと粗いシナリオのフツーのアニメ」であるが、「ヤンデレ美少女サイコロマンス」として見れば、この作品はとても面白かった。徹底的に絵にこだわり抜く細田監督の特性も活かされており、訳の分からない無茶なバトルシーンも安定して作られていたし、最終回直前に見られたようなトンデモバトル動画を見せられると、「相変わらず元気だなぁ、とにかく人の度肝を抜く動きが描きたい人なんだなぁ」としみじみ思う(25話はコンテ描いてるの竹内哲也だけどな)。良いアニメを見せてもらいましたよ。

 そして、今作で一番の見どころは、なんと言っても中の人の躍進である。いっつも「中の人の話」というと同じような名前しか並ばないのは声オタの宿命であるのだが、今作に限り、頑張った人は大体若手の知名度の低い面々だ。まず、開始前から期待していた雪輝役の富樫美鈴が一仕事。彼女の場合はエース所属なので「ごり押し」気味(と見られやすい)キャスティングが多くなってしまうのだが、今作を見る限り、「ちゃんと出来るから仕事が回ってくるのだ」ということがはっきり分かる。是非ともエースの看板として、これからも色々な役にチャレンジしてほしい。そして、完全にノーマークだったのが、ムルムル役の本田愛美。ムルムルがここまで重要な役になる、ということが予想外だったこともあるのだが、最後の最後まで、きちんと「ギャグメイカーとしてのムルムル」を守りながら、自然にシリアスの流れにも棹をさした。この一役は実にお見事。そして、一発必中、我妻由乃役の村田知沙。なんだか妙なところから飛び出してくるゆのっちボイスは中毒性が高かったですね。さぁ、ここからもう一歩、この「未来日記」から明日の声優スターが飛び出してくることに期待したい。

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<黒>

 

Bane Alley Blackguard 破滅小径の悪党 (1)(B) C

クリーチャー・人間、ならず者

1/3

 黒い「ルーメングリッドの管理人(10ED)」。一昔前ならば「まぁ、黒だからな」と言われておしまいだったカードだが、現在は黒も堂々と2マナに熊が持てるようになった。未だに熊ステータスが許されていないクリーチャー後進国の青クリーチャーと比べてもちょっとガッカリなのである。ま、各色にある熊が止められるのだからニーズはそれなり。止めることを考えるくらいなら、自分も「排水路潜み」で殴りに行った方がいいとは思いますけど。一応のポイントとして、こいつの職業がならず者である、というのは気をつけよう。つまり死教団が止められる。でっていう。

 

 

Blood Scrivener 血の公証人 (1)(B) R

クリーチャー・ゾンビ、ウィザード

2/1

あなたが、手札が無い状態でカードを引く場合、代わりに2枚のカードを引き、1点のライフを失う。

 2マナ2/1で普段よりもカードが引けるクリーチャーといえば、なんと言っても「土地がめくれたら宇宙ですよ!」でお馴染み世界のボブ・メイヤーである。流石にボブはもう印刷したらあかんということで、調整版として産みだされたのがこのカード。フレーバーからするとオルゾフ所属のクリーチャーなのだろうが、ニュアンスとしては旧ラクドスギミックの暴勇であり、何となく「ぼろ娘(DIS)」に近いイメージ。手札が無い状態ならば「ファイレクシアの闘技場(9ED)」が内蔵された状態になるわけだ。手札の動きからすると「生態融合帽(7ED)」なんかも近いかもしれない。攻めるデッキだったら当然この能力は強烈であり、このカードは自分のドローステップ以外のドローも全て効果範囲内なのが強み。たとえば最後の手札がキャントリップインスタントだった場合には、解決時には手札が無い状態なので2枚引けるわけだ。ガンガン手札を使うデッキならば2マナ2/1の前のめり体型も強力な武器になるし、素体だけで見てもなかなか有望な良いレアである。このデザインならリミテッドでも使いやすそうだな。

 

 

Crypt Incursion 墓所への乱入 (2)(B) C

インスタント

対象のプレイヤー1人の墓地にある、全てのクリーチャー・カードを追放する。あなたは、この方法で追放したカード1枚につき3点のライフを得る。

 ライフゲインに墓地対策。どちらの効果も「別にそこまで欲しいものじゃ……」と言われる類のものだが、その2つが噛み合って出来上がったこのカードは案外馬鹿に出来ない。形こそ違うが、ちょっと前までライフゲインカードとは思えない活躍を見せていたあの「骨までの囓りつき」に迫る回復量なのだ。相手の墓地を肥やすデッキといえば当然ディミーアであり、ディミーアならば長期戦を狙ってライフが欲しくなるので、この効果は綺麗に噛み合っている。試合中盤、まだ一押しも二押しも足りないような状態でそこそこライブラリを削って死にかけたとき、これを使えば、軽く15点くらいの回復は見込めるのではなかろうか。3マナインスタントでそれだけ押し戻せれば、次の一手も考えやすいし、試合前半から多少無理してライブラリを狙うアクションも採りやすくなるだろう。ただ、「囓りつき」と違うのは再現性が無いこと。一度使うと相手の墓地にライフの源は無くなってしまうので、試合中に炸裂させられるのは1回である。2発目は自分の墓地に打つ、という手もあるが、イニストラードじゃないんだからそこまで自分の墓地は潤っていないだろう。デッキに大量に詰め込めないので、なかなかバランスが難しいカードだ。もちろん、相手がゴルガリだったら適当に放り込んでおくだけでもいい嫌がらせになる。


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○「黄昏乙女×アムネジア」 6

 最速では一週間以上前に始まっていたはずだけど、アニマックス待ちだったのでようやく視聴。原作は何となく既読。コミックス3巻くらいまで中古で買って読んだはずだけど、特に読み返しもせず、場所ふさぎになるので知り合いにあげてしまった。あの当時アニメ化するって知ってたらあげなかったかもしれないんだけど。基本的に幽霊もの、妖怪ものは好きなジャンルなのでねぇ。

 そんなわけで、原作の内容はぼんやりと知っているわけなんだけど、「絵がきれいなのは好きだけど、アニメにしてもそこまで盛り上がるようなお話でもないし、1クールだと大したクライマックスもないよね」と思っていたのだが、そこはさすがの大沼心。いきなりいじってきましたね。果たしてこれは「原作クラッシュ」なのかどうか。個人的には、この1話はかなりお気に入りです。理由はいくつかあるんだけど、一番大きいのは、やっぱりこの作品のキモであるところの「見えない存在である夕子さん」というネタを、わざわざこんな変則構成を使ってまでフィーチャーしたという点。やっぱり、アニメの1話はがっつりと掴みが欲しいところだが、こうして「この作品の面白いところはここなんですよ」というのが明示的に示されると、新規の人たちも見やすいんじゃなかろうか。

 そして、そんな奇妙な脚本だが、ベタといえばベタな展開で、Aパート見てる時点で「ひょっとしてBパートは夕子さんありでやるわけ?」という予想は立つのだが、ここで2つ目のポイントとして、「女の子が可愛い」が活きる。Aパートの時点で、大体部室で何が起こっているかは分かってしまうわけで、本来ならBパートを繰り返すのはしつこいし、だれる展開であるのだが、やっぱり「そこに夕子さんがいる」ことははっきりと違うわけで、2つを見比べることで、夕子さんという存在の特殊性が浮き彫りになる。これってアフレコはどうやったのか気になるんだけど、とにかく勇気のある演出なのは間違いない。まぁ、むしろ「Aパートを見ただけで夕子さんが何をしているか分かる」っていう方が、演出としては難度が高くて面白かった部分ではあるんだけどね。プリントをぺらぺらやってるカットが好きです。

 あとはまぁ、賑やか福圓さん劇場ってことで。今回はメインの4人が雁首そろえていたわけだが、何の紹介もなしに、この4人がどういう立ち位置で、どういう人間なのかが分かる、というのも良い点ですね。小此木さんのテンション芸は何よりも雄弁ではあったのだけどもね。

 大沼心&SILVER LINKという毎度おなじみの組み合わせだが、今作の場合はキャラの等身が比較的高く、さらに夕子さんの場合は「可愛らしさ」というよりも「きれいさ」で見せるタイプのキャラなので、いつものようなおふざけ演出は多少控えめ。もちろん要所要所で大沼節ではあるが、割と素直に見せたいものを見せている感じだ。このままキャラ絵が崩れずに、どこか怪しく綺麗な夕子さんの勇姿が見られればよいなぁ、と思います。

 また、大沼さんといえば、キャストへのオーダーもなかなか無茶なクオリティで要求してくるはず。今回は福圓先生が完全に世界を掌握していたわけだが、ここから先は夕子さんの仕事、つまりは中の人である原由実のお仕事だ。彼女の場合、実はアイマスの貴音役がほとんど唯一の代表作。この夕子さんが大事な大事なステップアップの2歩目ということになる。個人的には割と好みの声なので、ここでしっかり決めてほしいところだ。演技については「あぁ、そうなるのか」というような、ちょっと不思議な感じだが、決して悪いものにはなってないと思う。このまま「謎めき美少女声の声優」として定着……はしないな。

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○「咲 -Saki- 阿知賀編」 5

 割と間が空いたがひょっこりと帰ってきた、謎の美少女(?)麻雀漫画の続編。前作分くらいは漫画も読んでいたのだが、今作分は読んでないので、何がどうなっているかさっぱり分からない状態。だから1話目でいきなり和が出てきたときには正直びびったのです。

 で、本編であるが、この作品に独特な「何の説明もなしにとにかくそこに麻雀がある」要素は本当に健在。なんで田舎の女子小学生が寄せ集まって麻雀やるのか、とか、麻雀メインで進路決めてんじゃねぇよ、とか、なんで昼日中のテレビでワイドショーに混じって女子中学生の麻雀選手権の決勝放送してんだよ、とか、そんなところがすごく健在。でも、この作品の場合にはもうギャグですらないんだよな。大まじめにそんな「アナザーワールド」を描こうとしてるんだもの。結局、麻雀要素を野球でもテニスでもなんでもいいから置換して見れば、純正青春スポ根ものとして問題無く見ることが出来ます。

 で、そんな中身がどやねん、という話だが、まぁ、普通。事前に読んだキャストのコメントによると「咲は超能力麻雀ものだったが、阿智賀編は努力で戦う熱血ものです」ということだったので、おそらく麻雀のルールはろくにしらんのだろうあおちゃんのいうことを信じれば、今後はこのスポ根路線がまっすぐ進行するはずなので、女の子だらけの夢の麻雀世界をそこそこ楽しめればよいかしら、という感じだ。監督は小野学が続投しているし、制作もStudio五組なので、まぁ、大体同じと見て良いだろう(そういえば前作はGONZOだったんだなぁ)。正直言うと現時点で中の人以外にはあんまり肩入れする要素もないのだが、きゃっきゃうふふがある作品なら、それなりの盛り上がりを見せてもらえればある程度の満足は得られるんだと思います。うん、ちょろいよ。

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 イケメンしかいねぇな、第15話。なんかねぇ、みんな「格好いい」って言う言葉が本当に似合うキャラばっかでね。こんだけ集まっているのが勿体ないくらい。

 ついに衆目に晒されたセイバーの奥義、エクスカリバー。確か「stay night」の時も炸裂させていたはずなんだけど、その迫力を明らかに超えた、魔を払う一撃には、本作のメインヒロインの貫禄が漂う。どうにも今までのセイバーは「結局青臭いことを言っているだけの可哀想な小娘」ポジションでしかなかったので、こうしてちゃんと他人を圧倒する活躍が出来たのはおめでたいことですよ。まぁ、それでもなお、おっちゃん2人には可哀想目線でしか見られてないのが辛いけど……強いてこの「英雄大集合」シチュエーションの難点をあげるなら、どれだけ格好良くても、他と比較されるので格好良さがかすんでしまうことかねぇ。

 今回もライダー・アーチャーは相変わらず格好良く、バーサーカーは相変わらず何がしたいんだかよく分からないのだが、そんな中、最も格好良かったのは、どんどん切ない状態に磨きがかかっているランサーだった気がする。「主人公」が大挙するこの世界で、どうにも脇役臭がしてしまう可哀想なランサー。彼の決意は最終的に人々の命を守る貴い選択となったわけだが、その代償はあまりに大きいものだろう。あれだけ頑張ってセイバーを傷つけたたった1つのアドバンテージを、彼は自らの騎士道に則ってなげうってしまったのだ。それしかない選択肢であったことは当然理解出来るのだが、やはりこの結末は切ない。もう、おそらくケイネス先生たちマスターコンビとの亀裂は決定的なものになってしまうんだろうなぁ。アーチャーがあんだけ好き勝手に暴れたり休んだりしてるのに、ランサーだけが面倒ごとを押しつけられて泣きを見てる展開だよ。まぁ、もしあのままランサーがセイバーに呪いをかけっぱなしで、最終的にセイバーを討ち果たしたとしても、残りの大ボス2体に勝てたとはとても思えないんだけどさぁ。

 そして、今回でついにキャスターが正式退場。世にも珍しい「全体の敵」となったキャスター。おかげで、普通の聖杯戦争では見られないはずの「英雄そろい踏み共同決戦」という貴重な展開が見られたので、彼らには感謝しなければならないだろう。そのお礼代わりなのか、竜之介は自分の求めるものを見つけて散っていき、キャスター自身も最後の最後に憧れのジャンヌに出会い、全てを取り戻した上で舞台を去った。結局、参加者の中で一番幸せだったのって、この2人だったんじゃなかろうか。是非とも冥府魔道でも仲良くやってほしいものだ。

 15話経過時点で7組中2組が退場した。残るは5組。うちランサーはどう考えても次あたりで退場しそうなので、残り4組。あとは雁夜がヘロヘロだったバーサーカー陣営がどう絡んで来るのか、っていうのが次の山場になるのかな。本当に、一切の息継ぎの無い作品である。

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○「這いよれ! ニャル子さん」 5

 非常に難しい作品である。実に悩ましい作品である。なぜなら、視聴に当たってのノイズが色々と多すぎるからである。1話視聴時点で、このテンションをどのように評価付けして良いものか、なかなか客観的判断が難しい。とりあえず、日本人的無難なところで処理しておこう。

 本作にまつわるノイズは色々あって、放送開始前にちょうど「ニャルアニ」を見たこととかもあるんだけど、やっぱり最大要因は、どう考えても中の人である。この作品にコピーを付けるなら、誰がどう考えても「アスミスアニメ」ということになってしまうだろう。そして、この影響力をさらに増大させる要因として、先日行われたイベントがあった。基本的に、アニメ作品が始まる前にはあまり事前情報を入れないようにしているのだが、ついうっかり、あのイベントの動画だけは見てしまったのだ。だって見るしかないじゃない。荒ぶる阿澄の華麗なる破壊力を。おかげで、1話も始まっていないのにすっかりうーにゃー患者になってしまい非常に弱っていたのだが、アニメ自体も、その病巣を抉るような仕上がりになっているのだ。やはり阿澄ボイスは魔性であろう。

 確かにギャグのテンポは良い。ニャル子の名状しがたいけったいな動きを描いたアニメーションも面白いし、ラストのお風呂シーンなんかで分かりやすい、ニャル子のボディラインの描き方も含めたキャラクターデザインは、割と好みのタイプ。ドタバタラブコメのくせにそこまで積極的にエロさを押し出すでもなく、あくまで馬鹿馬鹿しさを優先させてスカッと見せてくれる方向性はおそらくベストのものだと思う。素点でも割と「楽しめそう」な部分は多い。

 でもさ、ちょっと冷静になろうぜ。これ、ラノベだぜ、GA文庫だぜ。「空から降ってきた女の子とのラブコメ」だぜ。どこをどう掘り下げても新規性はないんだ。一応クトゥルフ絡みという「新しさ」のアプローチはあるかもしれないが、1話を見ればすぐに「あ、これクトゥルフ関係無いな」って分かるじゃない。本当に味付け程度じゃない。その部分を抜いちゃったら、本当にベタでどうしようもない、単なる「ラノベ」なんだぜ。そして制作はXEBECだ。確かに、もう画面を見た感じが一発でXEBECだ。「そふてにっ」の、「れでぃ×ばと」の、「えむえむっ」のXEBECだ。大丈夫なのかと。いや、わたしゃ個人的に「そふてにっ」も「れでぃ×ばと」も好きだったんですけどね。ただ、今作の監督は「えむえむっ」の長澤剛だ。「えむえむっ」は酷かったわよ。その記憶が鮮明なら、正直言って油断は出来ないのですよ。逆に言うなら、この「ニャル子」が面白くなるのだったら、「えむえむっ」は本当に原作が酷かったんだな、ってことで処理出来るのでありがたいのではあるが。どうなるかなぁ……

 いや、予断はよくない。あくまで目の前にあるものだけを見るべきなんだ。なら、やっぱり現状は「判断保留」だ。1話を見て「面白い」と思った部分が13話続けられるかと言われると、やはり不安はある。これが駆け抜けられたとき、また新たなラノベ作品の突破口が見えてくるだろう。まぁ、既に「撲殺天使ドクロちゃん」で走り抜けた後な気もするけども。あ、でも阿漕なオタクネタ回しの中でも、ニャル子が叫ぶ微妙なチョイスのモビルスーツ、モビルアーマーの名前のところはなんか好きだけどね。ギャンとかディジェは叫びやすくて良いけど、これ、シリーズが続いたらだんだん「パラスアテネ!」とか「ボリノークサマーン!」とか叫ぶようになるんでしょうか。

 さて、ここからは中の人の話だ。むしろ本題と言ってしまってもいい話だ。先日のイベント動画を見るにつけ、実際のアニメを見るにつけ、このアニメは徹底的な「アスミアニメ」である。そりゃそうだろう、相方にキタエリを配し、「美少女」まつらい先輩にサポートを頼んでいる時点で、もう「阿澄佳奈を最大限に楽しむための配役」にしか見えない。強いて言うなら井口分が足りないが、阿澄佳奈の行動制限を解除する目的なら、これがベストだろう。このフルスロットルぶりを見れば、もう何も語るべき言葉はない。冒頭の「なんばしよっと!」から明太子犬への派生も期待されたが、とにもかくにも、ぶち切れた阿澄キャラというだけであとは何もいるまい。ニャル子のずるいところは、「ウザイ」「キモい」「面倒くさい」という、福岡犬が有していた全ての属性を持っている事に加え、それでもなお「可愛い」を持ち合わせているという部分だ。ゆのっち、ぽぷらに続く、第3の「阿澄メモリアル」が刻まれた瞬間であろう(好みでランちゃんなどを適宜補完して下さい)。

 ファン目線で見ていると混乱してくるのが、属性的に、真尋さんとニャル子の性格づけが、中の人的には真逆であるという倒錯した状態。「オタクネタ連発で」「常にテンションが高く」「鬱陶しいくらいに好きな人に絡んでくる」って、完全にキタエリまんまじゃないですか。個人的興味としては、キタエリ版のニャル子も見てみたいくらいですよ。真尋さんはいつも通りのキタエリキャラであるんだけど、「ニャルアニ」の時にびしばし決めていたフォークアクションが(放送規制上?)映らないのがちょっと残念ね。丁寧な突っ込みを期待したいと思います。あとは松来先輩によるクー子の到着待ちか。まつらいさん、兼ね役で先生とかやっても、違和感あるだけですがな。頑張れ美少女。

 そして、イベント映像を見て驚愕したのが、意外なる伏兵、大坪由佳である。「ゆるゆり」はあまりサブコンテンツをチェックしていなかったのであまりパーソナリティを知らず、あの4人の中では一番表立った活動が少なくて、「大丈夫なのかな」と思っていた人だったのだが、どうやら高校卒業まで活動制限がかかっていただけらしい。動き始めた大坪由佳は、何かとスペックが高い。つい最近まで高校生だったとは思えない余裕のある舞台回しとクソ度胸は、ひょっとしたら大物になるんじゃないか思わせる、よく分からない勢いがある。役者としての腕にはまだまだ荒削りな部分はあるのだが、声の使い方が割と面白くて、この「ニャル子さん」でもひょっとしたら面白い飛び道具になるかもしれない。そして何より、オープニングの歌唱が一番達者なのが、実はこの若手さんなのである。今後が楽しみだ。ゆるゆり声優はそれぞれに独自進化をとげておるなぁ。

 うわぁ、なんでこんな長文になったんだろう…………いっきものじゃ、なーい!

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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