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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 フレミーエンディングに真性ヒロインの貫禄、第6話。どう考えても今作のヒロインはフレミーですね。うさ耳なんていらんかったんや。

 あまりにもじっとりと、先に進まない展開。あっという間に30分が経ってしまい、「オイ、全然話が進んでないやんけ」っていう。この速度で1クールなんだよなぁ。すげぇアニメである。もちろん、中身が少ない、退屈すぎる、ってなわけではない。ただ気付いたら終わっているのである。それだけ情報量はあるってことなのかなぁ。

 状況を整理しよう。基本的に、限定条件・人間関係については先週までと一切変わっていない。「封印を最初に解いたのはアドレットだけど、その前に入ってたヤツが結界を起動したってのは矛盾してるから、当然第一発見者が犯人以外のパターンは無いよね」ってのがハンスおよびモーラの主張。そして、そこには一切疑問の余地はない。今回、さらに「正面入り口以外からの立ち入りは無かった」「今回の封印を作った聖者は4年前に他界してるし、現在の封印の聖者はまだまだ未熟なので、封印そのものに細工を挟む余地はない」など、アドレットが必死に反論しようとした部分が事細かに補強されていくだけだ。普通に考えるならば、まさに八方ふさがりである。そりゃま、人類の叡智が結集した最大イベントである結界起動装置がそんなに簡単に凶魔に破られたら困るわけでね。諸々の保証が手厚くなるのはごく自然である。「誰か1人嘘つきがいる」という人狼状態ではそうした保証を確認するのも一苦労だが、幸か不幸かモーラとハンスは大体知っている事実が共通しているため、「裏付けだと思っていた事実が実は嘘八百だった」という興ざめなどんでん返しも起こしにくい。今のところ「1人だけが主張している事実」というのは(多分)アドレットのもの以外は無いはずだ。そして、我々はその唯一保証のない「アドレットの証言」が事実であることを知っているのである。つまり、この状況から「7人目」が結界を起動した方法を考えなさい、というのが問題の全てである。

 いや、無理だろ。普通に考えてこの完全密室を解く方法など無いように思えるのだが……なんかあるからこその密室なんだよなぁ。こんなに純粋に密室トリックに首を捻るのは本当に久しぶりの経験です。まぁ、ファンタジーならではの「どないやねん」な解決になる可能性もあるんだけども。山形石雄によるしつこいくらいの舞台設定は、ある程度納得のいく解法があるからこそのこだわりであると信じたいところだ。突然「壁抜けの聖者」みたいなトンデモ能力が出てきても読者が納得するわけないしな。そのあたりにも保証を与えるために、わざわざ多少無茶なバックグラウンドになりながらも「新しい聖者の可能性」を潰しているのは本当に丁寧だよね。

 さて、八方ふさがりなのは何も結界だけの話ではなく、容疑をひっくり返せないアドレットの立場も完全に四面楚歌。ロジカルに詰め寄るハンスに、そのハンスの言質を裏づけるモーラさん。どうでも良さそうなチャモ、堂々と恩を仇で返してくれるフレミー、役立たずのウサギ、そしてトチ狂った近衛兵。うむ、六花の勇者(+1)も本当に大したことないな。「7人目」についての話合いが始まってから役に立ってるのってハンスとモーラだけじゃんね。

 フレミーがアドレットを裏切るのはしょうがない。元々「裏切る」というほどはっきりと同盟関係が出来ていたわけではないし、彼女自身も六花である(と自称している)ならば、何をおいても「7人目」の排除は最優先事項であるからだ。考えてみれば明らかに異端であるフレミーを無条件でかばっていた時点でアドレットの行動も充分怪しいわけで、「怪しいヤツをかばうヤツはもっと怪しい」というロジックでアドレットが疑われるのもしょうがないのである。それをろくに考えもしないで「よく分かんないけど恩があるから信用しようぜ!」なんて言ってるウサギの方がよっぽど役立たずだ。何とかしてアドレットに報いたいならば、彼が立たされている窮地を論破するロジックを考えるのが優先であろう。

 不穏な六花勢であるが、中でも特にどうかしてるのがゴルドフさん。これまでの様子を見ている限りだと、どうやら愛しの姫様に取り入って信用を勝ち取っちゃったアドレットのことが気にくわないようだが、それだけが理由なのかどうかはまだ分からない。突然武器を持ちだしてアドレットを強制的に退去させてしまったり、どうにも不穏な動きが目立つ。残りの5人があまり容疑を深める行動に出ていないが故に、現状で一番うさんくさいのはゴルドフということになるだろう。ただ、どうにも小物っぽいのがいまいち疑いにくい要因でもあるのだが……。

 どうしようもなくてフレミーを人質に逃げ出したアドレット。「九分九厘疑っている」といっているフレミーだったが、それでも手当てしてくれたり、他の連中に言いに行かないところを見ると、彼女は彼女なりにアドレットのことを信用しているということなのだろう。ツンデレ臭いので言動についてはしょうがない。そして、そんな2人が必死に頭を捻って現状を推理しているわけだが、アドレットが最終的に行き着いた結論は「俺をハメるために凶魔が用意した入念すぎる罠だったわ。全部俺に容疑を被せるためのお膳立てだわ」とのこと。流石にそれは被害妄想が過ぎる気がしますけどね。今回の六花のメンバーは曲者が多いが、真っ先に警戒すべきは実績を持つモーラか、実力ナンバーワンのチャモあたりだろう。ぽっと出の無名新人であるアドレットがわざわざ狙われる道理もない。まぁ、あのとき同行していたメンバーの誰か1人でも容疑をかけられれば充分なわけで、「アドレットを狙った罠」ではなく、「最初に神殿に入ろうとした正規の六花メンバーを狙った罠」というなら分からなくもないけど。凶魔っていう存在がどの程度の知性を持つのかは定かじゃないが、そこまで入念に「六花封じ」の策を練ることが出来るなら、集まる前に処分する方が確実だった気もするのだけど……フレミーというイレギュラーな存在を作り出せるだけの知能と技術基盤があるんだよな。……そこまでの横紙破りが可能なら、今回の封印を強引に踏み倒す手段ぐらいなんとかなりそうだけどな。

 そして、アドレットが言っていた「8人目」の可能性のお話。「7人」の場合には純粋に人狼ゲームであるが、「8人目」という共犯者が介在するとなるとややこしくなってくる。ミステリで推理してても部分的に「共犯」って言われると途端に興が冷めるし、2人以上で活動するのがOKになると、色々と強引な手段もとりやすくなるためだ。出来れば余計な存在はいて欲しくないところだけど……やっぱり誰かもう1人いないと無理かなぁ。その場合、神殿に入っていたことになるので当然凶魔ではなく人間の共犯者ということになるわけだが。事件発生時に神殿前にいた変身凶魔なんかの存在を考えると、あと2,3人協力者がいてもおかしくないよな。人間サイドも今回のミッションにかなり力を入れていたわけで、凶魔サイドだってそうじゃないとは言い切れないもの。最終的に何でもありにならないことを祈るよ。

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