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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「SANDA」 6

 「え〜、板垣巴留作品をアニメ化するんだったら、まずBEASTARSを完結させてくれよー」って思ったのだが、確認したらすでにネトフリ独占配信で完結してたらしい。あぁ、そういうパターンもあるのか……。

 というわけで、自分が機会を失っていたことを知ってちょっとしょんぼり新番組だが、こちらのタイトルについては何も知らないので新鮮な気持ちで仕切り直し。同作者の「BEASTARS」はオレンジの映像技術が素晴らし過ぎたというのもあるが、元々描こうとしていたドラマの仕立て方も割と好きだったので、この作品についても(何も知らないなりに)期待はしていた。なるほど、やはり強烈なクリエイターは強烈なクリエイターを惹きつけるようだ。こちらも一筋縄ではいかない作品になっている。

 「BEASTARS」の制作を担当したのがCG美術の雄・オレンジだったのに対し、何と今作はサイエンスSARUが受け持っている。直近でも「ダンダダン」で爪痕を残した個性派スタジオだが、こちらの作品でもそのアクの強さを遺憾なく発揮。ただ、最近のサイエンスSARUは個性派というだけでなくしっかりと品質も上げてきており、もはや単なるクセつよスタジオでは終わらないだけの存在感を発揮している。まぁ、元々「クセ」の要素は湯浅監督が一人で担ってたようなところもあるし、例えるならシャフトが新房監督の1人体制を抜けて新時代に突入したのと同様、こちらもプラスアルファを成し遂げた新時代のスタジオになったのかもしれない。

 個性的な原作画をしっかりと踏襲したクドすぎるキャラデザがアニメとして全く見辛くない状態で出てきており、個人的にはヒロイン(?)の冬村さんのぬぼっと身長が高く猫背なくせしてやたら俊敏で殺意が高いところ、それでいて瞳の大きさが不気味さと不思議な愛嬌を兼ね備えているところなんかは一目惚れしてしまいそう。中心となる不穏な部分以外のモブが妙に平和そうなツラをしていたり、なんだかBEASTARSの時とは全然違う方向に板垣巴留テイストが活かされており、これはこれでとても楽しそう。

 お話についても、私はケモノどうしの弱肉強食ラブロマンスしか知らなかったが、「サンタクロース」というメインテーマの置き方からして「なんでやねん」の世界でどんどん意味不明な設定が出てくるところはぽか〜んとしつつも興味をそそられた。よくもまぁこんな変な設定を、そして変なキャラを思いつくもんである。是非とも楽しいアニメになることを祈っています。

 中の人については相変わらず「変声期前」な村瀬君はもういいとして、冬村役を任されたのが庄司宇芽香というチョイスもゲキ渋いがとても良い。青二の縁の下の力持ちポジションの彼女はなかなかメインヒロインを受け持つことは多くないのだが、こないだの「出禁のモグラ」しかり、きちんと印象に残る仕事を見せてくれるのですよ。冬村役で新たな足跡を刻んでいただきたい。

 
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○「破産富豪 The Richest Man in GAME」 5

 さぁ、今期も引き続き中国アニメを配信してくれるB8ステーション枠から新作の登場だ。残念ながら前クールは受け付けない作品だったために途中で切ってしまったが、今期のお付き合いはどうなるだろうか。

 まず、映像部分については「ショボ系」のチャイナアニメ。前クールの「転生宗主」とか、「RINGING FATE」あたりはCGバリバリで動きをつける「すごそう」枠だったが、こちらは「下の階には澪がいる」や「この恋で鼻血を止めて」あたりと同じ、手描き感溢れる(そのくせどこかにAI味も感じる)目に優しいデザイン。ただ、「鼻血」の時よりもAIっぽさは低減されており、若干のショボさに目をつぶれば映像自体は問題なく見られる程度。むしろあんまり上にも下にも突き抜けずに「日本にもありそう」なレベルでの映像が実現している初の作品と言えるかもしれない。

 タイトルだけを見てもどんな作品かはさっぱり想像できないだろうが、ざっくり言えば「タイムリープアホ異世界トリリオンゲーム」である。……うん、さっぱり分からんな。「ゲーム世界に巻き込まれた主人公が学生時代に戻ってゲームの中で億万長者を目指すべく商売を立ち上げる」というお話なのだが……どこまで本気なのかが分からないのでやはりどこか座りは悪い。基本はギャグテイストで話が進むのだが、ギャグの演出が中国なのに昭和っぽさ満載で、これは流石に「スベってる」と判断する人が多そうな流れなのでその分はマイナスだろうか。「ギャグっぽい映像にしたろ」って思った時の映像のクセは、やはり未だガワだけ借りてきたような妙な違和感が残る。その部分は純粋にマイナス。

 ただ、そうしてサクサクとテンポよく進むよく分からん世界で展開されるお話自体はあまり見たことがない部類のものなのでちょっと興味を惹かれる。ゲームの悪魔(仮称)から「金儲けゲームの基礎だけあげるから頑張って金稼げよ」と言われるのだが、理屈はよく分かってないけど「このゲーム、稼ぐより損を出した方がお得じゃないか」と気づいた主人公が儲けじゃなくて損失を狙って動き出すっていうのがちょっと面白い。どう考えてもこんだけの設定を用意しているゲームサイドがそんな抜け道を許すとも思えないし、損失戦法だと底値が確定してるけど儲けを出せば可能性は無限大だよ、というのも引っかかるのだが……まぁ、本気で稼ぐプランなどなく、自堕落な正確な主人公は安定して「底値」を狙える戦術を取ったということなのだろう。確認したら現在のレートで1元≒20円程度とのことで、14日で5万元(=100万円)が補填されるというなら、なるほど確かに悪くない話である。

 そして扱う業種はこれまた最近どっかでみた「ゲーム開発」。もはやこの辺の業種がアニメにおける「経済活動」の中心になりつつあるな。無体な設定でゲームを作って「破産」を狙う主人公、ここからギャグテイスト強めでいくなら、あとはラッキーマンパターンになりそうな気がするが……まだまだよく分からない部分が多すぎるので、しばらくは成り行きを見守りたい。

 ちなみに今回気づいたことだが、この作品も放送時間だけを見たら20分前後だったので、多分中国アニメは日本のアニメより気持ち1話の尺が短いんだろうね。「お姫様になって」の項で「時間が短いアニメは珍しいな」とか書いてたけど、もしかしたら過去の中国アニメでも同じくらいの尺のやつはあったのかもしれん。

 

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○「悪食令嬢と狂血公爵」 5

 なんか甘織れな子(異世界での姿)みたいなやつがおるな。中村カンナはこの2シーズンでいい具合に流れに乗れてる感がある。

 非常に分かりやすいなろう作品。ただ、なろうとしてはまだまだ若手なのか、この記事を書いている現時点ではWikiに項目が立てられておらず、なんならアニメの公式ページもTBS内の事務的なものだけなのであんまり扱いがよろしくない。まぁ、早晩Wikiは作られると思うが、ここから鳴かず飛ばずで消えていくか、なろうの看板として出てこられるかはアニメの仕上がり次第である(まぁ、多数のメディア展開されてアニメ化されてる時点で膨大ななろうの上澄み部分なのは間違いないので今更だとは思うが)。

 そして、多分この作品は漫画で1話くらい読んだ記憶はある。まぁ、「毎度毎度の設定やんけ」というのでそれ以上は触れた記憶はないのだが、何となく手に取ったということは多分「悪食令嬢」というフレーズが気になったんだろうな。それくらいの興味を引く設定ではある。まぁ、蓋を開けてみれば結局は「理解のある彼くん」の自慢話にしかならないので特に目新しい展開があるわけではないのだが、もはや導入なんてなろう作品では誤差みたいなもんである。令嬢が悪食だろうがずたぼろだろうが、とにかくその後で男とどういう関係性を築いていくかで勝負するしかないのだから。

 今作の場合、看板に掲げた「悪食」についても異世界食材なもんだからあんまりピンとくるものではないが、少なくとも「聖女のくせにマウント取りやがって」とか「女だてらに学問しようだなんて生意気だ」みたいな理不尽な虐げられ方ではないので、そこはまずストレスが低い。「悪食だから」というので周りから冷ややかな目で見られるというのも理不尽要素がゼロとは言わないが、現実に引き寄せて考えてみれば、確かに俺も「昆虫食おすすめなんで一緒に食べましょう」という彼女は作りたくはない。そういう意味で今作のモブの反応はそこまでおかしなものではなく、令嬢の設定も「まぁあり」くらいの範疇にとどまっている。現時点ではどっちかというと「狂血公爵」として恐れられているらしい男の設定の方がよく分かってないのだが、それは後から語られる部分だろう。今回の様子だと単なる噂程度のものみたいだし、竜帝陛下みたいなガチで怖い人ではなさそう。つまりは「余計なこと考えずにイチャイチャしてればいいだけじゃねーの?」でフィニッシュである。

 制作は旭プロダクション。ここ1、2年はなろう専門スタジオみたいになってきているが、「画は最低限のちゃんとしたやつを出す」くらいの印象はあり、1話目も大きな取りこぼしはない。カップルのイチャイチャにストレスがないなら、これくらいの画でラブコメ的に展開されても、視聴に耐えるものになるかもしれない。いつでも切れるようにカッターを構えつつ、何となく見守る程度でいいんじゃなかろうか。

 
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○「不器用な先輩。」 4

 キャラクター設定的にタイトルは「ドジな先輩」の方がしっくりくるし1文字短く済むのだが、考えてみりゃ最近あんまり「ドジっ子」っていう言葉も聞かない気がするし、少しずつ死語になっていくんだろうか。でも「不器用」と「ドジ」ってニュアンス違うんだよなぁ。

 ということでドジっ子を愛でるだけのアニメ。なろう作品ほどではないが、Twitter漫画みたいなところから派生するこういう「社会人カップルもの」も最近は食傷気味で、先輩社員の性質もウザかったり小さかったり氷属性だったり色々あるが、最終的にやりたいことは一緒なのであんまり差別化はできていない。そんな中でも今作は旧来通りの「ドジっ子先輩」でしかないので、はっきり言って新鮮さはゼロ。わざわざアニメ化してまで見たい作品だとは現状では思えていない。

 制作の「スタジオエル」という会社は来歴だけを確認するとなんと80年代から手堅くいろんなアニメの仕上げを務めている超古参スタジオということなのだが、基本的に「下請け」の性質が強く、単独元請け作品はなろう作品2作に続けてこれが3作品目。関わった作品の中には悪名高き「ジビエート」も含まれているなど、なかなかきな臭いところではある。でもまぁ、1話目の作画は可もなく不可もなく。先輩の顔がおっきく映るシーンでは何とか美人に見せようと描き込みも増えて頑張る姿勢が窺えるのだが、他のキャラは雑多なもんであんまり作品の魅力に直結してる感じはしない。また、一発目のシーンからツッコミ待ちとしか思えない先輩の乳のサイズが「会社の先輩は胸筋がデカくないとダメな決まりでもあんのか!?」とこちらも食傷気味。1話目でシャワーシーンもあったのに、あんまりこの乳が有効利用される未来はない気がするんだよなぁ。

 トータルでマイナス印象はそこまで多くないが、「なんか時間が無為に過ぎていきそう」という懸念もあって現状は警戒姿勢。多分切るにしても心痛まない作品っぽい。

 
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○「しゃばけ」 5

 どっかでタイトルは聞いたことがある気がしたけど中身も意味もさっぱり分かってない、そんなアニメである。

 前知識ゼロでは始まらないのでさっそくWikiへ行って情報を集めてみると、まず原作者は過去に「つくもがみ貸します」がアニメになった人。どうやら妖怪変化の類を扱うのが本業らしい。そんな作者の小説が最初に出てきたのはすでに20年以上前とのことで、そこから漫画やら実写ドラマやら、さまざまな形でメディア展開されてきた代表作とのこと。私も過去に名前を聞いたのはその辺のメディア展開のどっか一部で触れたのだろう。そうして巡り巡って、この度最終的にアニメ化にたどり着いたというわけだ。

 正直、なんでそんなに使われまくった作品がここにきてアニメ化なのかはよく分かってないが、ノイタミナ枠ってのは最近でも「謎解きはディナーのあとで」のアニメ化など、小説媒体やドラマ化作品の再アニメ化は割とやっていること。何かの縁で今作も「じゃぁ改めてアニメで」って話になったのかもしれない。その辺の背景は全くわからないが、こちらとしては出されたアニメをただ食べていくだけである。

 「妖怪譚」は好みのジャンルなのでその部分でちょっとした楽しみはあるが、同時に「時代もの」はアニメとしては明確に鬼門なのでどの要素がどう働いて吉と出たり凶と出たりするかは気になるところ。直近でも「鬼人幻燈抄」はどうにも渋い印象だったし、何故かアニメで時代劇をやろうとすると大外れするかどうかは分からないがピンとこない場合が多い。今作も1話目時点では映像もシナリオもマイナス点は一切無いものの、スタートダッシュをしたとは言いがたく、どうにも地味な印象は否めない。ここから脚本の力で大きく加速できれば話は変わってくるのだが、おそらくメディア化の傾向から考えてもそこまで即物的な刺激に溢れた作品とも思えないため、今後も地味にコツコツとお話を重ねていく以外の道はなさそうだ。まぁ、あくまで適材適所、素材に合う演出方向がそれであるなら全く問題はないのだが。

 一応、評価のポイントになりそうな点を挙げておくと、妖怪の描写は非常に「現実的に」、普通にそこにあるものとして描かれており、ぱっと見で明らかに「異質」なのは家鳴りくらいだろうか。妖怪譚を取り立てて異質な物として扱わず、「この主人公は生まれながらに怪異と接し、怪異に愛された存在だからそこらじゅうで妖怪と仲良くできるし、何ならポケモンみたいに使役して活用もできるよ」という設定は嫌いじゃない。主人公以外の人にも妖怪の姿は見えているらしいし、「江戸時代、人と妖怪はもっと距離が近かったんです」という世界観は夢があるものだ。まぁ、1話目でいきなり人が死んでる時点であんまりハートフルとは言えないのかもしれないが……あんまり肩肘張らずに、「そこにある」ちょっと不思議な物語として楽しめれば助かります。

 
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○「Let’s Play クエストだらけのマイライフ」 4

 まだまだ出てくる困惑作品。ほんと、最近は作品の国境が曖昧になってきているな。

 とかいいつつ、今作の国籍は明らかに日本である。制作はOLM、監督も日本人だしどこをどう切り取っても日本製品。ただ、Wikiによると「原作は北米の漫画作品」とのことで、原作者と掲載媒体がゴリゴリの海の外ということになる。今回はどうしても気になるので「ピッコマ」に原作1話目を覗きにいってみたが、おっさんが一番苦手ないわゆる「縦読み」漫画で、絵柄もアニメとはややニュアンスが異なったものになっている。翻訳の都合で多少改変は入っているだろうが、ベースにアメコミの文法を採用しつつ、おそらく日本的な漫画に韓国のマンファの流儀も加えた作品になっているんじゃなかろうか。

 なるほどそういう出自なら何となく納得はできるのだが、今作視聴中にとにかく困惑したのは、どうにも「海外作品っぽさ」を感じてしまったから。アバンの時点で「どういう出自の作品だ?」と首を捻ったもんだからオープニングクレジットに気をつけて見ていたのだが、そこに流れてくる情報からはどう見ても純正国産作品であることしか伝わってこない。それなのに、そこかしこに「日本らしからぬ」要素が出てきて、頭がバグってしまったのである。これが、制作陣がしっかり狙って「海外っぽさ」を出したというならその狙いは寸分違わず成功しており、かなりの「らしさ」に仕上がっているといえる。

 ただ、その上での疑問は「この『らしさ』、いるか?」という話で。結局私が感じる「海外作品っぽさ」って、「小さな違和感」なんですよね。台詞回しとか、モーションの取り方とか、そういう部分でなんか「ん?」って思うことが積み重なって全体の雰囲気になっている。今作はキャラデザでいえばギリで日本の作品に見えなくもないが、どこかカクついたくせのあるモーションがだいぶカートゥーンっぽさを醸し出す。その上で意図的に「英字+字幕」で構成するなど、「らしさ」と「見づらさ」をトレードしている部分があり、「多分海外発信を前提に作っている作品なのだろうな」ということが伺えるわけだ。そのために、若干ではあるが「向き」ではなくなってしまったので没入感が下がったということなのだろう。

 あとはまぁ、原作者の感覚が多分に影響しているからだろう、シナリオラインがなんだかヘンテコである。主人公・サムの土台は把握したし、彼女をめぐってのラブロマンスが今後繰り広げられていくんだろうな、ということは充分理解できたが、よりによって相手役になるであろう配信者・マーシャルのやってることがいくらなんでも最低最悪すぎてちょっと理解が及ばない。マーシャルの配信1つであっという間にサムのゲームの評価がどん底になるのもやりすぎだし、そこでサムがプラットフォームにアクセスできなくなるのも謎だ。お話のためのお話がさすがに馬鹿馬鹿しすぎるため、どこかリアル路線のしっとりしたドラマを描きたいように見える方向性とギャップを感じるのである。「わざわざ作った違和感」がマイナスに働いてしまっている現状だと、このギャップは受け止めきれない。

 とはいえ、これもやはり頭の硬い私みたいな人間が勝手に「こうあるべきだろ」と押し付けているだけの可能性もあり、今作に関しては何か1つきっかけがあれば(つまり私が認識を改めれば)そこから先はスルッとおいしくいただける可能性も感じている。世界に向けて発信される日本のアニメ、こういう実験的な制作姿勢についても、しっかりと観察を続けていく必要がありそうだ。

 
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○「太陽よりも眩しい星」 5

 結局、アニメにおける自転車の二人乗りってどういう処理なんでしたっけ? 一時期色々と騒がれてた内容だと思ったが、今作では何の迷いもなく二人乗りを達成。自治体によってはOKなところもあるみたいなことを野崎が言ってたが、多分今の道交法だとどこでもふつーにアウトだよな。そう考えると1話目からなかなかアウトローな作品である。

 「ハイハイ、爆発爆発」てな作品。今期は「矢野くん」から始まって何とも甘々なシーズンになりそうな予感がするが、こちらは何と、高校進学前から描かれ始めたけど1話時点でほぼ両思いというとんでもない幼馴染から幕を開けた。一部界隈では幼馴染なんてそれこそ負けヒロインの代名詞みたいな印象があったが、小学1年生からずっと一緒で、しかもその時点でヒロインの方が一目惚れしてたってんだから、流石にここから負けヒロインルートに入るのはかなりの鬼畜。どう考えても脇道への逸れようがないので本当の意味で「爆発爆発」しか感想が出てこないのである。

 ぶっちゃけ、序盤は印象が悪い寄りではあった。憧れの彼が金髪で「ちょっとチャラくね?」とか噂されてる設定はハニーでレモンだったりする場合にもよくあるので構わないのだが、今作の男はなんと小学1年生からパツキン。あれはアニメ的表現でしかないのだろうか。流石に親がどうかしてるとしか思えないのだが、親御さんがおかしいという描写もないので、おそらくこの世界における金髪は一切アイコンとしては機能していないということなのだろう。その後も主人公の岩田さんはお相手の神城の思い出を次々にフラッシュバックさせていくのだが、小学校時代の思い出にはマジで1ページも「格好いい」要素がなくて、「この女、小1から惚れてる言うてるが100%顔だけで惚れてるやんけ」ってんでちょっとヒいた。そんな状態で純愛アピールされても……とか思っていたのだが、その後現代に戻ってきたら神城が次々と模範的なイケメンムーブをかましはじめ、「……さっさとくっついたらええやん!」と叫ぶしかないバカップルになってしまったので、1話目時点であとは放置である。勝手に幸せになったらええやん。

 ちなみにもう1つの気になる点として岩田さんが執拗に「でかい」ことをコンプレックスと主張しているのだが、女性目線ででかいのってそんなダメなん? 男からしたら女性の高身長って一切マイナスにはならないと思うんだが、その辺もギャップがあるもんなのかしら。「恥じらい引っ込み事案なデカ女」なんて萌えポイント加算要素にしかならんよな。その辺でもうちょい岩田さんが自分に自信が持てるようになれば、観やすくはなるかもしれません。

 スタジオKAIによる映像部分も特に落ち度はなく、あとは純粋にシナリオラインで見たいものが出てくるかどうかだけの話。ただ、個人的には決して無視できない要素として「岩田役に藤寺美徳」というのがある。「花修羅」で抜擢されて素晴らしい仕事を見せてくれた若き俊英・藤寺美徳。またまたいい仕事をしてくれそうで楽しみである。ほんで高校に進学したらいきなり空から羊宮妃那が降ってくる展開という……羊宮ヒロインが突然降ってきて恋路に割って入る展開はすでに「カッコウの許嫁」で足りてるので、余計なことしなくていいですよ。

 
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○「私を喰べたい、ひとでなし」 5

 ヤッター! 自分の命をないがしろにするタイプの上田麗奈だ! 2歩ぐらい引いたところから出てくるうえしゃまボイスはやっぱり良いものだ。「わたしの幸せなカニバリ」とかいうタイトルでもいい(よくない)。

 というわけでうえしゃま作品であり、おそらく純正百合アニメになると思われる作品。いや、別に1話目で方向性は確定してないし、ここから妖怪大戦争なバトルアニメになる可能性も微レ存ではあるが、エンディング映像ではいっぱいの百合を背景にうえしゃまが「リリィ」っていう曲歌ってんだから多分百合だろう。きちんと1話目でそういう標識が出てくるのは助かりますね。

 ただ、「上田麗奈+純正百合アニメとかお前からしたら手放しで喜ぶやつやろ」と思われるかもしれないが、1話目はうえしゃまボイスが堪能できた以上に大きな得点はなく、とりあえずは様子見という程度である。じっとりとした空気の中で描かれる物語なのでスタートは割と緩やかだし(突然の超常要素には顎が外れたが)、そこまで画で勝負してくる作品でもなさそう。止め画で美少女を美少女に描く部分は気を遣っているように見えるが、それ以外のパートに関してはそこまで作画枚数が割かれているわけでもないし、「まぁ、普通」くらいの映像。制作はスタジオLINGSという聞いたことないところだが、これが初の元請け作品ということなので完全な未知数。できれば地道に成果を出してほしいジャンルではあるのだが……百合アニメで思い出すのはどうしても「ささこい」の悪夢だったりするので……なんとか頑張ってくれと祈るしかない。

 うえしゃまモノローグ以外で評価点があるとしたら、徹底して「海」にこだわった舞台設定だろうか。終始波の音が聞こえるような沿岸部で話が進み、主人公の因縁もどうやら海にまつわるもの。執拗に「沈む」演出が繰り返され、画面にまで湿度が滲んでくるかのようである。この辺りの雰囲気の統制がうまいこといくなら、そこまで作画枚数を割かずとも良き画面が構築できる可能性はあるだろう。あとはプロフェッショナル上田、そして相手役の石川由依の仕事ぶりを信頼するしかなかろうて。「あんた、人魚じゃなくてパパイアだったじゃん」とかいうお約束のツッコミを思いついたが黙っておこう(黙った)。

 
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○「ある日、お姫様になってしまった件について」 4

 時代が進み、「なんか見たことない枠」はちょっとずつ増えている。今作は「いや、タイトルからして

ゴリゴリのなろう系だし、既視感しかないやろがい」と思われるかもしれないが、なんとも不思議なところが1つある。それは……放送時間が20分ちょいなのだ。私はAT-Xでの視聴なので他局でどういう扱いになっているか分からないが、オープンエンドを合わせても、既存のアニメ枠と比べると3〜4分程度短い。これが1話目だけの尺だったのか、今後も統一されているのかはよく分からない。元々中国で配信されていた作品らしいので、あまり時間は制限されていないのかもしれない。

 というわけでこちらは日本のアニメではない。Wiki情報を辿っていくと原作は「韓国の小説・漫画」で、原作漫画は日本のサイトでも翻訳版が配信されているとのこと。さらに昨年時点で中国でアニメが制作され、向こうの配信サイトにて発表済み。これが1年を経て翻訳版が日本にやってきたという流れである。この「韓国漫画が中国でアニメ化されて輸入される」流れ、もう忘れちゃったけど前にもなんかあった気がする。

 最近はチャイナアニメも色々と刺激が多い作品が増え、「よその国のアニメだからまだまだだね」とかいうマウントは一切取れなくなっているのだが、残念ながら今作についてはピンとこない側である。これまでも散々言語化できずに悩んでいる「なんか具体的に説明できないけどコレジャナイ感」がかなり強めの作品。以前から中国アニメを見て感じる「AIっぽさ」が今作もかなり強く、全体的に「ガワだけつくて魂入れず」てな感じがする。これは本当に肌感なので「どこが」ってのが説明しにくいのだが……誰か、日本のクリエイターとかがこの問題を切ってくれないもんだろうか。

 もうちょい頑張って観察してみると、まず、映像は「綺麗」なのである。ディティールもかなり細かいし、それなりに人手も費やしているだろう。「AIっぽい」はあくまで例え話であり、多分どっかに確実に使ってはいるだろうが、決して「全部AIに任せたような適当な出来」ではない。ただ、その上で最終的に出てくるものがびみょーに勘どころを外している。例えば細かいモーションを入れるタイミング、デフォルメにしてゆるい空気を出す間合いなどなど。すごく「見たことがある」構図は出てくるのだが、なんか色んなところに借り物感があるのだ。

 また、そんなツールを使って描かれるシナリオそのものもあんまり褒められたもんじゃない。いわゆる「はめふら」的破滅回避設定だが、これを主人公転生(?)後の3歳からスタートするという随分気の長い話。1話目では「予知夢は回避できる」ということを示すために盗人撃退の顛末が描かれたが、この盗人の行動があまりに馬鹿馬鹿しく、どこまでのリアリティラインで物語を進めたいのかがよく分からない。台詞回しに翻訳っぽさが強く出てしまうのも抵抗が出る部分で、色んなところが制作に絡んでいる果てに、なんかチグハグなものが出てきてしまっている。残念ながらあまり積極的に観たい方のチャイナアニメではなさそうだ。

 ただ、この「何となく合わない肌感」というのはこれまで散々日本のアニメを浴びてきたせいで無意識に身についたリズムみたいなものである可能性はあって、そうした要素を気にしない層や世代には単に「なんか綺麗な画面」というので受け入れられる可能性はある。そうなってくると、じわじわと自分の老害感が強くなっていく感がしてきついのだが……さて、日本でウケるアニメになるんでしょうかね。

 
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