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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 公式カードプレビューがスタートしました。以前、時期的に全部追いかけるのは無理だからパスって書いてたんだけど、やっぱりこのお祭り騒ぎのトンデモセットを完全スルーは無理だったので、日程的に許す範囲で見ていきたいと思ってます。正直言うとフルでの公開まで一応身体は空いてるんで、死ぬ気でやれば全部扱うこともできるんだろうけど……最終回・新番期とも完全に重なるのでそれはやめようと思ってます。今後は一応「カードの性能的、物語的に気になるやつをいじる」感じで、どうでもいいコモン・アンコモンレベルにまで全部は触れないくらいでバランスを取りたいですね。まぁ、いざ始めたらどうなるか分からんので途中リタイアの可能性もあるが。
 
 
というわけで、まずは発表されたメカニズムについて。全部説明書くのは手間なので、各人公式サイトをチェックしてくれ。
 
 
○新メカニズム
・バトル/Battle
 アトラクサさんのせいで公開前から色々と憶測を呼んでいたバトルがいよいよお目見え。ギミックの説明は面倒臭いので各人で確認しておくように。新たなカードタイプの登場は久しぶり! って思ったけど「ダンジョン」が追加されたのはそこまで前じゃないな。制作チームは以前ほどカードタイプを増やすことに抵抗がなくなっているのかも。ただ、基本的に領域が交わらないダンジョンと違い、バトルはまごうことなくパーマネントではあるので、既存の色々なカードとも相互に影響を及ぼす可能性はある。その端的な一例が、いよいよもって日本語訳のテンプレが限界になったこと。すでにアリーナではしれっと「any target」を「1つを対象とする」という文言に書き換えて修正を試みていたのだが、以前のように「any target」を「クリーチャーかプレインズウォーカーかプレイヤーを1つ対象とする」では明らかに誤訳になってしまった。前からこの件に関しては「あんまり良い処置じゃないよなぁ」と思ってて、まだ私自身が私訳を書いてた時期には「any target」は「任意の対象」という訳で代用していた。いよいよ、日本語チームもそういう対応をする時が来たのだ。とりあえず公式に「日本語の以前のテンプレにバトルも含まれてると思って処理してね」というアナウンスが出るところからだな。面倒なら最初から英語版使ってね。
 さておき、新たなパーマネントということで世に初めてPWが出た時と同じくらいの衝撃ではある。面白いのは、ベースとなる構造はPWを踏襲しているのに、「自分が攻撃して壊すことを目的とする」という発想の転換。あくまでオーナーもコントローラーも自分なので、史上初(厳密には違うとかいうなよ!)の「自分で攻撃できる自分のパーマネント」である。今回は全てのバトルの設計は「包囲戦」という分かりやすいものにまとめられているが、今後サブタイプも広がりを見せる可能性があるという。そして基本構造は「場に出した時にまず最低保証としてソーサリー的な効果を解決、その後、打破すればボーナスとして変身した姿で更なる恩恵」という時限式の2段構造になっている。裏面はクリーチャー・エンチャント・PWとバリエーションが多いが、それぞれ「この戦争で勝利すると何が得られるのか」はフレーバー的にわかりやすくもなっている。場にあるだけなら特に影響は及ぼさないので、場に出た時の効果だけをソーサリーとして味わって、その後はガン無視という使い方も可能と言えば可能。まぁ、流石にそれだけのために入れるのはコスパが悪い気もするが。場に出た時の効果は明滅やバウンスで再利用を狙うこともできるので、既存のカードが「パーマネント全般」を対象にしているかどうかは改めて確認しておくと良いだろう。
 対戦相手に一方的に「はい、あんたここ守って」と指示を出せるのは割と理不尽で、盤面が整っていれば、出したターンにさっさと殴って戦勝実績を稼ぐ最短コースもあり得る。兎にも角にも今までになかった選択肢なので、しばらくは最善の使い方を模索する必要がありそうだ。
 
・賛助/Backup
 クリーチャー戦闘を支援する能力。基本的に製作チームは戦闘こそがMagicの根幹だという理念を持っているので、必ずこうして戦闘がらみの能力が1つはセットに入るようになっている。今回の能力は「支援」や「鼓舞」などとほぼ同じ+1/+1カウンター配布能力。微差として、「自分以外が対象なら能力の一時貸与可」というおまけつき。増強ソーサリーのような性格が強くなることに加え、クリーチャーを複数展開することを推奨するため、より一層クリーチャー戦闘にスポットを当てられるというわけだ。リミテでは色々お世話になるだろうし、ビートデッキではクリーチャーの数を増しながら選択幅を増やす有能なカードが現れるかもしれない。ちなみに、フレーバー的にはどう考えても団結してファイレクシアと対抗する様々な次元の戦力を表したものだろうが、その性質上エリシュノーンや増殖などのファイレクシア側ギミックと相性がいいのはご愛嬌。
 
・培養/Incubate
 劣勢に立たされた(というか負け確な)ファイレクシア側の頑張りを描いた能力。単なるトークンを生み出すだけじゃなく、その前段階としてマナを払っての育成期間が必要という、やや面倒ながらも強力な人材確保能力だ。公式解説によれば「2マナ払って起動するアーティファクトトークンは今のところ全部成功してるからね」とのこと。まぁ、言われてみりゃそうかもしれん。こちらも+1/+1カウンターがらみの能力なので、やっぱり増殖との相性がいい。緑白の毒殺デッキあたりが強化されるかもね。
 

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 プロツアーからの流れで、次セット「機械兵団の進軍」の情報がいくつか公開されました。こちらのセットに関してはプレビュー期間中に追いかけられるかかなり怪しく、加えて「ファイレクシア」に続いてやっぱりお祭り騒ぎのとんでもセットになっているようなので、せっかくなのでファーストインプレッションの時点で記事書いちゃおうと思ったわけですよ。未だかつてない次元を跨いだ世界戦争。そりゃ盛り上がらなきゃ嘘なわけだが、ことごとくPWたちが油まみれになっていった「ファイレクシア」のさらに上を行く、「全次元油まみれ」の大惨事。これ、いったいどういう裏技で収拾をつける気なんでしょうかね。それこそ「ここ5セット分くらいの展開は無かったことにしてください」で巻き戻しでもしない限りはきれーに完全化待ったなしな気がするのだが……それとも、春以降のセットは全てノーン様の下で完全化された世界での新たなMagicが描かれるんでしょうかね? それはそれで見てみたい気もするのだけど、多分世界が許しちゃくれないのでなぁ……。

 

 てなわけで、公式Twitterへのリンクを繋ぎつつ、適当な順番でどうでもいいことを書き綴っていきましょう。もう、カードのプレビューというスタイルすら無視である。

 


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適応体の胞子歌い/Adaptive Sporesinger

 最近のカードデザイン、「とりあえず柔軟性を持たせとけばなんかしら使えるから文句ないよね」みたいな雑多なデザインが多い気がするのだが、紛れもなく事実なので文句は言いづらい。こちらのクリーチャーはライフで攻めたいなら自軍の後押しができるし、毒で攻めたいなら増殖も選べるという変幻自在の働きぶり。後に残るのが2/2警戒という凡庸なクリーチャーだけなので、やはりこの187効果をいかに使えるかが採否の鍵。実は「ライフ向けと毒向け」とは分けたが、パンプ能力は序盤に出した毒性クリーチャーを強引に突破させるのにも使えるので、実際は毒毒向けっぽかったりする。節操なしに仕事が出来るソーサリーみたいな存在を「緑だから、ほら、クリーチャーですよ」みたいな顔して出してくるの腹立つよな……そんで普通に使えるカードだしな……。


 
 
硬化した屑鉄喰らい/Armored Scrapgorger
 食べる。選ぶ。食べる。選ぶ。食べる。良いフレーバーテキストである。このセットのマナクリ。2マナでタフネス3と耐久力が高く、タップだけで好きな色マナが出せる、かなりの高性能。ほんと、「ユートピアの木」がレアだったことを考えると、時代はどこまで変わり続けるものかと切なくなってしまう。そしてこちらは追加でパワーアップする可能性も秘めており、さながらかつての名クリーチャー、「熊人間」のごとし。いや、もっと最近の「隠遁した剥製師」を例に出した方が正しいだろうが。試合中盤以降の3/3はそこまで大きな戦力ではないが、まぁ、単なるマナクリよりは殴れるかもしれないマナクリの方がいいだろう。そして、そんな半端なステータスよりもよっぽど重要なのは、こいつが成長する過程で墓地のカードをむしゃむしゃしているということ。そう、こいつはマナクリのふりをした中盤以降の戦力のふりをした墓地掃除人である。最近は特に墓地の需要は増えており、2マナで出せて片手間で墓地対策できるクリーチャーなんてものはまさに利便性の塊。今後の緑デッキでは要注目のクリーチャーだ。ちなみに、タップ状態になるたびに対象を選んで追放し、解決されたら油が増える構造。つまり墓地にカードがなければ油は貯まらないので注意すること。選ぶ。食べる。
 
 
伝染病のヴォラック/Contagious Vorrac
 ヴォラックとは、ミラディン固有のビーストで猪っぽい生き物。過去にも「銅の蹄のヴォラック」などが確認されているが、元々は単に「ビースト」だったのだが、いつの間にやらオラクルが出て「猪・ビースト」に変更されている。こちらのクリーチャーは当然最初から「猪・ビースト」である。そんなヴォラックも見事に油に汚染されており、こんな何気ないところにも増殖の種が潜んでいる。3マナ3/3のナイスバディに、なんと土地を手札に加える能力まで。この時点で「護民官の道探し」あたりの上をいく性能で、コモンとしては文句のつけようもない。さらに、土地はライブラリを見て見つける方式だが、見つからなかったらこれが増殖に変換される。試合中盤以降に引いても「今更土地なんていらんのに」という不満を、増殖に置き換えることで綺麗に解消してくれるのだ。あまりに隙のない設計。ヴォラックってそんなに親切な生き物だったのか? 油に侵されて以降の方が優しくなってるまである。
 
 
銅の足長虫/Copper Longlegs
 増殖のおまけがついた「梢の蜘蛛」。最近はこの2マナの蜘蛛枠は戦闘性能を高めた「罠紡ぎ」の登板が続いていたが、今回はフライヤーへの対策力を削られた代わりに、世界にマッチした能力をもらった形。飛行持ちの毒性クリーチャーが多数存在している時点で、緑は飛行防御もしっかり準備しなければいけないのは自明。とりあえず止められればいいのだったらこの小さな1/3でも仕事はしてくれるだろう。その上で、どうしても止められないやつが出てきたらブロック後に最後の遺産として増殖を1回。まぁ、2マナとしては悪くない取引じゃなかろうか。あんまりこれだけ並べても勝てるようなクリーチャーではないが、リミテッドではデッキメイクの腕が問われる1枚。案外、こんなん使わずにビートしてる方が早い環境になる可能性もあるわね。
 

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滅殺の眼差し/Annihilating Glare
 ただでさえ戦闘力に長けたファイレクシア人だが、よりによって無敵ゴルゴンのヴラスカさんが完成化しちゃったら、そりゃ多方面に強いだろ、という光景。ベースとなっているのは灯争大戦で活躍した「灯の収穫」で、今回はマナ支払いの時の色拘束をゆるくした他、追加コストにアーティファクトも選べるようになって利便性アップ。状況に応じて最適なコストで唱えられる万能除去としてこの世界でもたっぷりお世話になるはずだ。赤黒に寄せておけば生贄効果もプラスに転じることもできるし、一粒で何度も美味しい味わい方を用意しておこう。
 
 
残虐の陰皇/Cruel Grimnarch
 陰皇(いんこう)とかいう知らん言葉を作るな。一応補足しておくと、「Monarch/君主」という単語があり、最近でも「怪しげな統治者、スクイー/Squee, Dubious Monarch」などのカードに使われている。その単語を「暗い、恐ろしい/Grim」と組み合わせたのが「影の王者」たる「陰皇」だと思われる。まぁ、コモンなんだけども。全然尊さ感じないんだけども。6マナ5/5接死コモン。悪くないけど良くもない。「のたうつ分解者」だったら多分もうちょい軽く使えただろう。不自由な分は不可思議な187能力でまかなっており、このマナ域では珍しい、「貪欲なネズミ」のようなハンデス能力を持っている。当然、試合の後半も後半で手札なんて残ってへんわ、というクレームを想定して「手札捨てない奴がいたらこっちにボーナスもらうで」というおまけ機能付き。出した時点で何かしら得するので、なるほど悪いカードではなさそうだ。ただ、特に何かとシナジーがあるわけでもなく……何故このセットにいるのかは良く分からない。ちなみに名前が「メムナーク/Memnarch」と関係あるかどうかも分からない。多分、無い。
 
 
殺しの百長/Cutthroat Centurion
 続いて「百長」という言葉も知らん言葉だったが、調べてみたら「Centurion」は「ローマ時代、陸軍の百人隊(century)の隊長」とのこと。これはちゃんとある言葉だった(百長というかどうかは知らんが)。まぁ、とにかく何かの隊長らしいクリーチャー。隊長いうてる割には3マナ2/2とサイズはしょぼいが、部下を犠牲にしてしぶとく生き残る術を身につけている。いわゆる「ファイレクシアの食屍鬼」能力だが、最近の流行りに合わせてか1ターンに1回制限がつけられてなんらかのコンボ要素とかでぶっぱすることはできない。最大サイズでも4/4と大したことないにも程があるが、コモンだったらこれくらいでも最低限の仕事はできるか。赤黒の「死亡誘発」シナジーのサポーターとしてもそこそこ使える。でもまぁ、この世界にはすぐにサクれるパワーストーンも無いし、あんまり慌てて取る必要はないかな。
 
 
強迫/Duress

 今回もコモンハンデスはこちらが担当します。直前の再録はイニストラードなのでまだスタンダードリーガルではあるが、一応今年秋のローテーション以降も残ることが確定したわけだ。最近の黒単なんかでもたまに入ってることがあるし、時代が変わってもその強さは色褪せませんな。今回のイラストはおそらく今回限りの一点ものなので一応貴重ではあるが、なんだか良く分からんのであまりありがたみはない。


 

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聖堂の導き手/Basilica Shepherd
 白コモンの飛行ファッティ枠は、今回はおとなしめの3/3設定。5マナ3/3フライヤーなので一昔前なら普通だが、最近だとこれよりもちょっと大きい奴らが出始めており、実際に青の同じ枠は4/3の「水銀の魚捕り」が担当している。それじゃぁその分ボーナスがでかいのかと言われたら……はいその通り。なんと出ただけでトークンが2つももらえるので、合計サイズなら5/5とライバルを圧倒している。もちろんステータスは単純な足し算では計算できないが、とりあえず頭数が一気に増えること、そして地上の毒、空のダメージの2面体制を敷けることで、5マナからでも引き続き攻めのプランを継続できるはずだ。場に出た時点で一仕事終えているため、除去が飛んできてもそこまで心が痛まないというのは重いカードを使う上での重要なポイントである。
 
 
ダニの突撃/Charge of the Mites
 え? ダニ、でかくない? このサイズなん? これで1/1は流石に嘘だと思うのだが……このイラストに描かれてるやつが「特殊戦闘ユニット・キングダニ」とかなんでしょうね。他のイラストのダニは常識的なサイズだからね。さておき、そんなダニが荒ぶるコモンのナイストリック。今回は「どっちも選ぶ」というお得設定の呪文が多い中で片方しか選べないのはちょっと残念だが、この効果で両方選べたら確実に5マナとかになってしまうのでしょうがない。上のモードは「カビーラの叩き伏せ」など最近白火力でちょくちょく使われる「自軍全員で袋叩き」設計の火力。カード名の通りにダニ祭りからナチュラルに接続して白とは思えない効率の基本除去として使っていける。そしてこのカードだけをかき集めても大丈夫なように、いざというときは自軍クリーチャーを2体水増しできるのが下のモード。普通に毒性クリーチャーがインスタントタイミングで2体登場すれば相手の計算を大きく狂わせることができるので攻めの手筋としても優秀な効果だ。トータルで、とりあえずデッキインしておいて問題ないクオリティだと思うが、ダニたちは一切ブロックを考えないので、正面からの殴り合いで負けないだけの構えは必要だ。
 
 
肉剥ぎの猛禽/Flensing Raptor

 たまに思うんだが、こういうクリーチャーの羽ってどう考えても空を飛べるようには作られてないと思うのだが……航空力学は無視して、魔法の力で飛んでるとかいう設定なんでしょうかね。さておき、3マナ2/2飛行という白コモンのエース設計に、さらに垂涎の能力が2つ。1つは当然毒性で、飛行毒持ちが堅実にライフと毒で蝕んでいくお手本のようなビートクリーチャー。さらに場に出た時に好きな毒性持ちを飛ばすことができ、1ターン目、2ターン目にせっかく出したのに攻めあぐねていた毒クリーチャーが1点をねじ込む大きな助けとなってくれる。自身の毒性も含めれば、流石に最低でも1個は毒カウンターを残せるのではなかろうか。どうにも、こうして見てると今回の環境は速攻毒ビート(後半は増殖でなんとかしろ)が鉄板のように見えるが……。

 


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万難を排して/Against All Odds
 なんとも珍妙な効果を組み合わせた不思議なアンコモン。まず、下の効果は分かる。最近白が強く推している「軽量カードのリアニ」呪文で、これを使いたいシチュエーションはすぐに想定できるし、1枚のカードとして存在する意味が分かる。ただ、効果だけで言えば「再稼働」の下位互換であり、4マナで、あまつさえアンコモンで登場する意味も分からない。そして上の効果。こちらはいわゆる「明滅」効果と呼ばれるものだが、相手の除去を回避できるインスタントならまだしも、ソーサリーで使いたいタイミングというのはかなり限られる。いわゆる187能力目当てが中心だが、そのほか相手の除去オーラを剥がすとか、そういう使い道くらいしか無かったはず。4マナとカード1枚を払う価値は見いだせない。そして、この2つの効果を「両方解決してもいい」と言われるが……少なくとも2つの効果に相乗効果があるように見えず、何が起こっているのか、どうにもチグハグだ。「万難を排している」シチュエーションも想像しづらく、単体でも、総体でも変なカードである。ただ、2つの効果をまとめて解決する前提ならば弱いカードではない。おそらくポイントになるのは白がメインを務める「ミラディンのために!」軍団。装備品を一時追放して戻すだけで2/2トークンが復活するため、一応「クリーチャー呪文」と考えることはできる。また、油カウンターの再充填なども一応狙える効果か。下の効果は4マナ払って唱えるモチベを維持するための最低保証だと考え、上の効果をいかにうまく使いこなせるかが採用非採用を分ける鍵。あなたのデッキに、居場所は見つかるだろうか?
 
 
這い回る合唱者/Crawling Chorus
 安定のキモさが実に見事にファイレクシアンな1枚。確かこのセットの公式発表の時にも公開されていたイラストであり、その絵力だけで世界の絶望感を表すパワフルな1枚である。ただまぁ、カードとしては単なる1マナコモンだったわけだが……何度も言及している「軽い毒性持ち」なのでその価値は高く、さらに死んでもおかわりが手に入るしぶとさももちろん評価できる。この手のカードの最高峰はトークンが飛んでいた「宿命の旅人」だろうが、あれ以上に1マナであることの意味がでかいこのクリーチャーも重要度では決して負けていない。あとはまぁ、リミテで先手をもらえるかどうか、そして初手にいるかどうか。毒1つをめぐる運ゲーっぷりは吉と出るか凶と出るか。
 
 
信念堅い決闘者/Duelist of Deep Faith
 なんとしても毒1個与える軍団の最有力候補。最近すっかり定番になった「自分のターンだけ」能力で先制攻撃を付与されたナイスアタッカーで、毒性が無かったとしてもリミテで採用されるであろうことは「飛びかかるオオヤマネコ」あたりの先輩で証明済み。こちらのクリーチャーは過去の類似クリーチャーに加えてしっかりとタフネス2も与えられた上に毒性によってアタックの意義が爆増している。毒だろうが堕落だろうがビートだろうが、まずはここからスタートすればいいという万能コモンである。クリーチャータイプが兵士なのもシブく、もしかしたら構築クラスの兵士デッキでも一助になるかもしれない。

 


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刃ある大使/Bladed Ambassador
 最近はすっかりおなじみになった、白の2マナ3/1ビート枠。ここ最近は打撃力と守備力を兼ね備えたこの枠に優秀な奴が多く、直近の「新ベナリアの守護者」も期待を裏切らずに構築に食い込む活躍を見せている。手軽につけられる破壊不能はやっぱりダメだということを教えてくれるね。今回はレアじゃなくてアンコモンなので攻撃性能に余計なオプションは無くなったが、ディフェンス時に準備が整っていれば必要なコストは1マナだけ。攻撃前にタップしたりしないし、最小限のケアで進軍を続けることができる。もちろんそのための下準備として何とか1回くらいは増殖してから殴りたいところなのだが……殴る前の下準備を考え始めるとせっかくの積極性と速さが犠牲になってしまうのが悩み。流石に「新ベナリアの守護者」が現役の間はその座を奪うほどではないか。まぁ、こいつの現役とあいつの現役、全く同じ期間だけど。
 
 
ファイレクシアの立証者/Phyrexian Vindicator

 あらあらまぁまぁ、なんだこいつ。神話だから何やってもいい枠だし、クアトラプルシンボルだから何やってもいい枠でもある。デザインの傾向からして、おそらく「ファイレクシアの抹消者」の対角線上に位置するカードとして作られたクリーチャーだろう。特徴的なクアドラプルシンボルが一緒だし、ステータスも、「ダメージを受けたら何かやらかす」という性質も一緒。そしてもちろん、そのエグいまでの強さも一緒だ。黒の「抹消者」はダメージ1点につき生贄1つというあまりに業腹な真っ黒設定が特徴だったが、一応ダメージで殺すことができた。しかし、白いこちらはダメージをそもそも受け付けず、その数値は全て別なところへ反射してしまう。抹消者が志布志飛沫だとするなら、こちらの立証者は蝶ヶ崎蛾々丸である(誰向けの例えだ?)。どちらに極振りしたとてマイナスはマイナスでしかないってことですわね。現環境に黒単は山ほどいるが、白単はそこまで数が多くない。これからオールホワイトの時代がやってくるんだろうか。なお、志布志と蛾々丸が殴り合うと、だいたい痛みわけ。お互いに「あいつとはやり合いたくない」と思っているからこその微温い付き合い。この2体もまさにそんな感じ。


 

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完成化の祈り/Compleat Devotion

 エルズペスVSアジャにゃん、涙の決闘シーンを描いた「注目のストーリー」。アジャニの戦斧が綺麗にノーン色に染まってる上にコスチュームも完全に悪堕ちバージョンなのがほんと悲しい……台詞自体もアジャニらしさが残ってるっちゃぁ残ってるのもなぁ。そして、カード自体がサポートしてるのも明らかにファイレクシア側っていう……まぁ、今回のセットは8割ファイレクシアだからどうしようもないんだけどさ。さておき、毎度おなじみ白のトリック、コモン枠。1マナか2マナで+2修正のインスタント、そこに毎回ちょっとずつ違うおまけがつくのが定番となっているが、今回はなんと大胆にもキャントリップ仕様に。戦闘結果を書き換えられればわずか2マナでアドを得られることになり、コモンとは思えないコスパである。そのための制限としてドロー対象が毒性持ちのみに限られているが、今回の白は毒性をサポートする第1色に選ばれているらしい。素で毒性持ちはそこそこいるし、毒性持ちは殴りたい欲求が強いので多少不自然なアタックでも相手に警戒されにくいと言う利点がある。是非叩き込むときはアジャニの気持ちになって、相手にも慈悲を与えつつ、なぶり殺してあげよう。


 
 
次元の撹乱/Planar Disruption
 毎度おなじみ「拘引」系除去の最新版は、圧倒的なレンジの広さと破格のコストでその魅力をアピール。まず「拘引」が3マナでスタートしたのは、単に戦闘を制御するだけで能力の起動までは妨げない「平和な心」と差別化するために当然の処置だった(そもそも「拘引」は初登場時はアンコモンだった)。それが時代を経て様々なバージョンアップを経験し、最近は同コストで好きなパーマネントに貼れる「金への捕縛」が開発されたり、ついでに占術できる「服役」が登場したりと改良が続けられた。そして今回はこちら。なんとついに機能を完全保持した上で2マナを実現。適用範囲もアーティファクトとPWを含むので、ほぼ満点回答といえるんじゃなかろうか。サクり系のコストが多い世界だと相対的に弱くなったりはするが、それを心配してもしょうがない。厄介な常在型能力も少なそうだし、安心して使っていける白の鉄壁である。ちなみに描かれているシーンはせっかくファイレクシアにやってきた放浪皇がノーンの作った防壁に阻まれて「あ〜、安定できね〜」って他の次元に飛んじゃう「注目のストーリー」。この尻軽女め。
 
 
同化のヴェール/Veil of Assimilation
 イラストを見る限りではどう見ても拷問器具なのだが、これでプラス修正が得られる世界はちょっとヤだ。被ってみると意外といい匂いだったりするんだろうか。さておき、そんなアトラクサさんの贈り物は、ちょっとずつちょっとずつサポートする渋いアーティファクト。装備品のように見えて装備品じゃないが、安定して起動できるなら装備品以上の取り回しの良さを発揮する。アーティファクトをコンスタントに出し続けるってのはハードなタスクではあるが、一応今回の白はダニトークンという積極的に狙いたい戦術があり、このダニがアーティファクトなのである。人員を増やして横に伸ばしつつ、しっかり打点も上げて突破を狙う。なるほど理にかなったシステムである。まぁ、ダニはブロックできないからトークンに警戒与えてもちょっと損した気分になるのだけど。いっぺん狙ってみたいのはダニトークンで頭数を揃えてから「大砂漠探鉱者」につなぐコンボ。似たようなパワーストーンとのコンボは今回色々増えそうな予感。
 

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切歯の滑空機/Incisor Glider
 攻撃しただけで全軍+1。こんなにお手軽で影響力のでかい能力は当然そのコストが重く、例えばアンコモンでも「鼓舞する一角獣」くらいにする必要がある。先輩は4マナ2/2、こちらは2マナ1/3。桁違いに軽い。さらに自身が飛行を持つため「一角獣」と違って攻撃後も死ににくい。かてて加えてコモンでかき集めることもできる。こいつが複数並んだ際の攻撃効率は想像を絶するものだ。それもこれも、全ては「堕落狙いつつ、ビート構成にするのってむずくね?」という二律背反の難しさがあるからだろう。ほんと、こういういかにもビート向けのカードに「まぁ、その前に毒3つ溜めてくれよ!」とかいうそぐわない目的を用意してるのがほんとやらしい。幸い、2マナ1/3フライヤーならそれだけでも存在意義はある。とりあえず出しておいて、後からくる毒の時間に備えるか……もう、毒なんて与えられないと割り切ってふつーのコモンとして一生を終えるか。これ、絶対に思ったようにカードが引けなくてチグハグな進行になり、俺がキレて台パンするタイプのギミックだわ……。

 


 
感染した肉裁ち/Infested Fleshcutter

 ふるうたびにダニが湧く、なんともばっちぃ装備品。どういう仕組みなんやろな。これで切り裂いたところがダニに変化するのかしら? とりあえず、設置に2マナ、装備に3マナとあまり軽くはないコストを乗り越え、修正は「削岩機」と同じ。あればうれしくはあるが、まぁ、なくても困らないレベル。あとはどれだけダニの面倒が見られるかによるだろう。最大でも1ターンに1体ずつとだいぶのんびりだし、とにかく殴らないことにはそのダニも湧かない。殴れる状態からそのまま盤面に蓋をするのには向いているが、殴りにくいとどうしてもその装備コストはネックになるだろう。手っ取り早いのは、他の方法でも手軽にダニが運用できそうなデッキで使うこと。これを装備したダニで殴ればパワー3のトークンの処理を相手に迫りつつ、次の装備先のトークンが補充される。ちまちまと殴り続ける分には存外ウザそうである。ダニがブロックに参加できないので「空中からこれで制圧して地上を固める」みたいな使い方が出来ないのよねぇ。

 

 


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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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