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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まさかこんなことされるなんて思ってなかった、第3話。

 完全に油断してたら、まさかこんな叙述トリックみたいなこと仕掛けられるとは思ってなかったので完全に意表を突かれた……いや、ほんとそれだけなんだけど、なんか悔しかったので。こうしてみると、アニメという媒体を活用したら何か斬新な叙述トリックを開発できるかもしれないなぁ。業界関係者のみなさん、トライしてみませんか? なんの話だ?

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 アレックスの奥さん、おっぱいデカすぎない? 第8話。そこまで突出したキャラ作画にしない作品なので、あそこだけギャグみたいに見えたわ。まぁ、アメリカンサイズならあれで納得なのかしら?

 やぁ、一ヶ月ぶりだね。実際の作中でもだいたいそれくらいの時間経過が描かれていたので、視聴者サイドもある意味ではリアルな体験をさせてもらっているわけだが、そんな想定外のサービスいらんねん。まー、本当に狙いすましたようなタイミングからの休止に入ってくれたおかげで、あんまり負担になってないというか、そこまでブランクが気にならない展開ではあるのだけども。

 こうして間が空いたことで、原作3巻の持つ「どないやねん」なスタートが際立つかと期待したが、アニメではAパートを使って2巻と3巻の橋渡しがなされたため、そこまで「どないやねん」な印象は強くない。Bパート冒頭から始まる「謎のアメリカ人の人生記録」の部分も、ああいう区切りで展開していくと割とわかりやすく見えるのでサプライズ要素もほとんどないし(原作でもそこまでサプライズを狙ったわけではなかろうが)。ただでさえややこしいことになる作品なので、アニメでは余計なことして視聴者の混乱を助長することを避けたのだろう。どんだけ親切にしたところで、どーせ12話では……(自粛)。

 あとはクセの強い3巻パートのキャラたちが続々集まってくる展開になるだろう。そうしてシーンが入れ替わる節目で、謎の「死亡キャラ同窓会」が開催されていたのは実に趣味が悪くて好きなデザインだが、最近殺された面子の中にしれっと文緒が混ざってるのがなんか不憫。作品全体がダイレクトに正崎のメンタルを削る方向しか考えてねぇしなぁ。ここにきて家族描写がどんどん増える展開、勘弁してほしい。正崎の奥さんがとてもいい人っぽいのがまたなぁ。ちなみに中村悠一キャラの奥さんといえば、最近では「PSYCHO-PASS」でもひどい目にあってたのが印象的だったので、彼と結婚するとろくなことがないのかもしれません(ひどい風評被害だ)。

 ちなみに正崎の奥さんのCVが中原麻衣、そしてアレックスの奥さんは大原さやか。急激に俺サービスに満ちてきた。さらにアレックス自身のCVも田中秀幸というベストチョイスになっており、マジで想像していたアレックスの人物像にしっくりくる。現代のアメリカ大統領の真逆を行くような人物造形なので、キャラが際立ってるのもなんだかお得だよな。さて、まだまだ各国首脳陣が集まってきますよ。どんなアニメだ(そんなアニメなんで)。

 

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 う〜ん、むにゃむにゃ、もうこれ以上ドメスティックなバイオレンスは食べられないよぉ〜〜、第10話。これまでやんわり描かれてきた柊真の家はまだいいとして、さらに追い打ちで石上家にまで暗雲立ち込めさせるのやめて。

 今回はやたらぶつ切りでシーンをつなぐ箇所が多かったね。演出のくせなのか、単に尺が足りないから無理やり繋げた結果なのか。あまりにシーン数が多すぎるので、「もう、そういうサンプルをただただ垂れ流すだけの作品なのでは?」ってなってる。そういう「陳列」感が出てるのって、これも毎回言ってることだけど「問題が起こるだけ起こって、一切解決せずに垂れ流しになってる」からなんだ。何しろ未解決の家庭問題がどんどんたまるだけで先週までの話は「まぁ、それはそれで」みたいにして綺麗さっぱり忘れられているので、「えっ、月ノ瀬の野郎、もう前回のことは忘れた風で普通に喋っててええんか?」ってなる。これ、本当に最終回まで何ひとつ救われないのでは……ねぇ、2クールなの? 2クールあるの?(違うらしいよ)

 一応柊真の家庭事情については、ラストの試合に関わってきそうだから次回に引っ張りそうなんだけど、太洋んところのアレは今後関わってくるかな……関わって来ない気がするな……。各家庭からちょっとずつ違う問題をぶち込んできた意味って、単に「やっぱりメンタル面で辛いからみんな試合には勝てないよねー」っていうだけで終わってしまう可能性が……。ねぇ、本当にそんな作品? もしかして脚本書いてる人間はじわじわ苦しむ男子中学生が見たいだけじゃあるまいな?

 そんなわけで、「1勝でもできればいい」という試合はあっという間の2敗。それぞれのチームが一応良いところは見せつつもことごとく負けるっていう展開はすでに練習試合でやっちゃってる奴だし、流石にラストはキメてくれるだろうが、「思ったより善戦できる」要素の出方もなんか珍妙なんだよな……ソフトテニス、意外と簡単なのかしら?

 とりあえず、生徒会長さんが最後に活躍できる場が欲しいです。今回もちょろっと分裂症みたいな変な話し方してたけど、彼女の家庭問題もまだほったらかしだわ(そして御杖さんも辛酸なめとるわ)。このまま誰一人幸せになれないまま終わっていったらどうしよう。でも、ここから突然全員がハッピーエンドになるのもおかしいだろうし……うーむ。

 

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 うわぁ〜、家族問題のバイキング形式や〜〜〜、第9話。いや、これまででもお腹いっぱいの家庭しか登場しなかったのに、まだまだ追い討ちかけてくるのかよ。途中まではギリギリ「まぁ、現代社会って家族の抱える悩みも多いからね……」くらいの感じで耐えられてたけど、流石にここまでくるとギャグじゃねぇかと思えてくるな。「1人1能力の仲間を集めて戦うタイプのバトル漫画」みたいな感じで、部員全員がそれぞれに違う種類の問題を抱えて勝負に挑む。ドメスティックバイオレンス青春テニスアニメである。なんだこれ。

 さーて今回の星合さんは、「モンペの親に責め立てられた結果精神崩壊」「末っ子が兄弟と比べられた結果親父に虐待されて怪我して出場停止」「後妻が実子ばっかり可愛がってるせいで連れ子はトラブルだらけ」の3本です。さらに既出の家庭の問題は1つも解決していません。すげぇラインナップだ……。こうしてみると「過去に虐待されてた」っていう雨野のケースが一番ましな気もする(今どうなってるか知らんけど、本人の様子をみる限りではそこまでひどくなさそう)。

 1本ずつ見ていこう。まずは前回登場して問題が加速していたモンペ家庭の月ノ瀬。母親に問題があることは昔から分かっていたことなので、なんとか折り合いをつけるべくなあなあでごまかしてきた部分があったようだが、あまりに苛烈な攻めに業を煮やし、今回ついに彼は明確に壊れた。ベッドに横たわる幼女を目の前に完全に目のハイライトを消してトリップしてしまう様子はマジで怖かったのだが、これまでのように「青春の痛み」とか「家族との戦い」ではなくて完全に自己に埋没するかのような症状が出てしまったので、それだけ病巣の深さが見えておっかない。これまで「なんとかやってきた」のではなく、「こんな状態になるまで放置してしまった」ってことなんだろうなぁ。狂ってしまう方向性に共感はできないが、そうなってしまうこともなんとなく理解は出来る。何しろ本人もよくわからずにやってしまっているのだ。あの状況で妹ちゃんを監禁したところで、そのうち露見して自分の「嘘」が暴かれることは自明なのに、後のことなど考えずに自分の世界に逃げ込んでしまっている。そこではただひたすら自分の利益のみが優先され、妹ちゃんはもちろん、他のテニス部の仲間に迷惑がかかることを考えていない。これまでの事例と比べても、救いようがない状態。あの後、一体どのツラ下げて練習試合に臨んだというのだろう。そして、その後で一人帰宅できたんだろうか。多分悠汰がつきっきりで見てくれてるとは思うのだが……あの状況、仲間でもどうしようもないだろうに……。

 さて、月ノ瀬だけでも大問題の状況でさらにダイレクトアタックを仕掛けてきたのは、今度は曽我の家庭である。こちらは「父親とそりが合わない」という、中高生の男子にはお約束の状況。それだけだったらモンペ母にテニスをやめろと言われている月ノ瀬の家と大差ないところだが、男親の強みはやはりパワーだ。なんと体罰からの障害事故というコンボを決められ、まさかの出場停止に追い込まれる。他の家ではトラブルの元になりがちな母親との関係性がいいだけに「ここだけ父親がダメかー」というのは残念無念(まぁ、眞己という上位互換みたいな家庭もあるけど)。そして今後どれだけ頑張ろうとも埋められない「試合に出られない」というハンディキャップ。もう、この時点で全部員の可哀想ランキングでトップタイに躍り出るレベル(流石に月ノ瀬を抜けるとは思えないが)。メンタルがタフそうな曽我はフィジカルでつぶしたろ、というスタッフの最悪なプロットが光る(光らせるな)。

 そして最後に控えしは、口調からしてどうやら母親とは血が繋がっていない様子の竹ノ内。こちらは現時点ではそこまで大きな問題にはなっていないのだが、「血が繋がってないけど関係が良い」という布津家の事例の後なので単純に重い。妹ばかり可愛がっている様子がうかがえるので、月ノ瀬家のような面倒なトラブルではないものの、母親の感情が単純なヘイトであるという救えない事情もある。最終的に家族愛で解決できないやつだ。これでもし妹ちゃんが怪我でもしてたら話はもっとこじれていたのだろうが、親父さんが良い人っぽいこともあり、現時点では一番穏やかな家庭ではある。まー、妹ちゃんがいなければ月ノ瀬地獄も訪れなかった可能性はあるのだが……。

 そして、次々に新しい地獄が名乗り出る中で、このアニメのすごいところは1つたりとも家庭の問題が解決していないってところである。今回フォローに回っていた悠汰だって前回Cパートで泣きつかれていたことの後日談は一切無いし、主人公・眞己の親父がどんな風に暗躍しているのかも気になるところ。このアニメ、マジで2クール無いとどうしようもないだろうけど……2クールなんですかね? オリジナルのこのクオリティで継続できるならすげぇけど。

 

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 まさかの御杖さんブースト回! 第8話! これまででも可愛かったわけだけど、魂の宿った御杖さんはまた別の良さがありますな。

 ほんと、「中学生」っていう不安定な時期をテーマにした青春群像劇として、入れられる要素は全部入れたろ、みたいな作品になってきた。これまでの展開でも、主人公・眞己の家庭を皮切りに続々と尋常ならざる家庭環境が紹介されてきたわけだが、今回はそこにさらに2つも上乗せされるという贅沢仕様。まずは前回のラストで起動し始めた月ノ瀬の母ちゃん。こちらはわかりやすくモンスターペアレントだという設定で、息子に対して伝家の宝刀「あんたのことが心配だから」を振りかざし、結果的にはテニス部の部活休止に追い込むことに。

 モンペについて描いた作品はこれまでもいくつかみたことはあるが、今作で面白いのはテニス部連中がそんな月ノ瀬家の家庭事情を充分に承知しており、部活休止に追い込まれたことに対する恨み節など一切吐かず、むしろ月ノ瀬に対して「ほんま大変やな」と同情気味なところ。そして「そんなことより大会の日程表見せろよ」というノリに表れているように、みんなして月ノ瀬を責める気もないし、そんな家庭環境を腫れ物扱いもしていない。本当なら学校と家庭の板挟みになっている月ノ瀬も苦しいのだろうが、そうして放置してくれるテニス部員の態度にはいくらか救われてもいるのだろう。「モンペ」という概念がすっかり現場にも浸透して子供からも理解が得られるという、現代社会だからこその描写である。昭和のドラマだったら絶対こうはならなかっただろう。

 そして、「中学生という不安定な時期」は更なる問題へと拡大していく。次にスポットが当たったのはマネージャーの飛鳥悠汰。なんとこちらはLGBTの問題ときたもんだ。確かに第二次性徴を経て自己との向き合いも増えるのがまさに思春期・中学生。その時期に自らの「性」というものを考え始め、与えられた性との違和感を覚えるなんてのもいかにもな話ではある。これも少し前なら「何言ってんだお前?」的な反応しか返ってこなかった事態なのだが、LGBTへの理解というものは、この数年で一気に加速した。眞己の冷静な対応はあまりに模範的すぎる気もするが、おそらく周りの男子連中も(それ以上に複雑なものを抱えてる連中がいっぱいいるせいで)悠汰の悩みについて、誰もバカにしたりはしないだろう。案外そういう部分ってのは子供の方が柔軟に受け入れられるもんである。ただ、残念ながら親御さんはそうはいかなかったらしい。このアニメ、どこの家庭も母親ばっかり出てくるのが謎ではあるのだが、まぁ、「息子」の存在ってまず母親ありきみたいなところもあるしね。お母さんは息子が「男らしく」なることを望んでいるようだが……これまた昭和の価値観か。これだけ色々な問題が各家庭で同時多発的に巻き起こっているテニス部。無事に激動の思春期を切り抜けることができるのだろうか。

 そして、性の悩みも「ゆらぎ」の時期だからこそだが、やはり中学生ともなると将来の悩みが大きくなる。ついに自らの意志を外に漏らし出した御杖さん。単なる無気力系女子ではなく、親に進路を反対されてる目標を持ってる系女子だったらしい。まぁ、例によって親御さんの心配も真っ当なものなので理解はできるんだよな。多分俺だって子供がいて「芸術で身を立てたい」って言い出したら「ちょっと待て」っていう気がするもの。音楽で食っていく、絵で生きていく。そういう目標ってのはやっぱり危うい。それを親に止められた上で、それでも突き進むという信念を持ち合わせているかどうか、それを確かめてからでも遅くはないからね。さて、御杖さんの胸中やいかほどか。

 ところで、眞己のTシャツの「つづく」ってなんやねん……。こいつら毎回Tシャツおかしくない?

 

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 御杖さん、なんでいるんだろ……第7話。いちいち動きが可愛いんだよな。ファイナルマッチで必死に点数かぞえるために指折ってたり、こっそりガッツポーズしてたり。まぁ、単なる図々しいやつなんだけども……教室でぼっちだけどこういうところで生きがいを感じてくれる系女子、可愛い。

 とりあえずクライマックス。第7話で大一番を持ってきたってことはここが実質的な折り返し点か。家族事情やらなんやらの青春ドラマと本気でテニスをやるスポ根ドラマの合わせ技作品だが、前者はとりあえず置いといてテニス部分のでっかい盛り上がりを用意してくれた。相変わらず中学生の部活テニスなのでやってることは至極地味なのだが、1つ1つのシーンの意味がわかりやすいのでストンと入ってくるのは良いところ。中学生でも最強レベルって言われてる王寺がこうも簡単に追い詰められるのは拍子抜けではあるが、それもこれもダブルスという構造の重要性を訴えるための舞台設定。今作は男と男の友情について、ダブルスを通じて深めていく設定なので、それが至上のものであることをアピールすることで家族ドラマの方にも説得力を持たせようってことだな。

 もちろん、だからといってスポーツ部分に抜かりがあるわけではない。地味なモーションではあるが、特にスイング前の「溜め」の部分の描写にやたらこだわりがあり、多少テンポを犠牲にしてでも「ちゃんと振ってるよ」ということを見せる動きは他にはない見せ場になっている。「眞己が付け焼き刃のくせに強すぎる問題」についても、「動体視力がいいからね」っていう(それもどうかと思う)理由づけが説明され、ここからさらなるステップアップの準備も万全である。

 試合が終われば、7話目8話目の中盤戦といえば、萌えアニメなら水着回や温泉回が挟まるのがお約束だが、今作は萌え担当が御杖さんしかいないので(生徒会長は今回おやすみ)、男子中学生は海なんかには行かずにBBQである。ちゃんと御杖さんも参加してるし、なんなら彼女が一番堪能してるけど、若い男の子には肉、というのもわかりやすい餌である。ついでに何故か王寺まで参加して練習談義にも花が咲き、2話目あたりのだるだる部活はもはや見る影もなし。来週以降にもう一周ステップアップをやって、ラストに公式戦の流れですかね。まぁ、その間に色々と人間関係の面倒なやつが入ってくるわけだが……。今度はPTAからのクレームかぁ……。

 

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 最悪だったな……第7話。もう、それ以外に言うことねぇよ。

 ただただ現実を受け止めるしかないエピソード。制作側も番組冒頭にアテンションを入れるなど配慮しており、今回がどれだけ最悪な回なのかがよくわかる。曲世愛というキャラの凄まじいところは、これだけのことをやっておきながら、そこに確固たる理由が存在しないという部分だろう。いや、理由ははっきりある。「正崎に自分のことを見てもらうため」だ。しかし、そんな狂人の論理を受け止めきれる人間が世の中にどれだけいるものだろうか。いたらいたで問題だしな。

 今作で刺激として打ち出しているのは、こうした曲世の働きかけも、たった一つの倫理観のひねりから生じているものであるということ。ネット上でよく見かける画像に「からくりサーカス」のフェイスレスの名言「夢はいつか必ず叶う」があるが、今回の曲世もこれと似たようなもので、「言ってるのがお前じゃなけりゃいいセリフなのに」シリーズだ。「同じ人間同士、きっと分かり合える」と訴えて自分の「悪」を見せつける曲世。それはまさに、「人間はきっと分かり合える」と訴えて自分の正義を貫き通し、敵キャラをねじ伏せる正義のヒーローの裏返し。倫理観のどこか一部がちょいと捻れただけで、曲世は圧倒的な「主人公」になれる崇高な行動を起こしているわけだ。ただ1点、それが「悪」であるということを除いて。

 この「転化」を面白おかしく描いているのが第2部の最大の眼目であり、「死」の是非を問う大義名分から、突然曲世・正崎間の「善悪の論理」へとスコープが絞られている。そして今作の場合、最後の最後に見せつけたいものは「正義は勝つ!」ではなく「純粋な信念こそが勝つ」なのである(まさに「愛は勝つ」だが)。ある意味で最高のカタルシス。そして、最低の最悪だ。

 ラストシーンは、これでもかなりソフトにまとめ上げた方だとは思うのだが、制作チームも色々と議論を重ねたのではなかろうか。その結果として「正崎家のキッチンとシーンをリンクさせる」というより一層最悪な演出方向になったのはどうしてくれようか。「正崎の家族」は、この第2部が閉幕した今、本当に唯一残された正崎の拠り所となるものである。これが史上最悪のシーンと重なり、徹底して露悪的な今作の趣向がさらに掘り下げられた感がある(当然イメージのリンクはアニメオリジナルである)。3部に入ると、この家族という存在が……うぅん。

 そして、幸か不幸か、その3部はなんと1ヶ月以上も先の放送になることが正式に発表された。ここまで順調に進んできた今作だったが、ここにきていわゆる「万策尽きた」状態か。風の噂では何やら制作現場が超厳しいということも漏れ聞いているので、むしろこの節目のタイミングまでよく頑張ったと見るべきなのか。ここでかなり大きく期間が開いてしまうのは……むしろいいことかもしれん。ぶっちゃけ、原作も3部の開始時(三巻の冒頭)に「は?」ってなったので、アニメ視聴組は1ヶ月後に同じような「は?」を味わってほしい。もしくは、この1ヶ月を利用して原作を1巻から追いかけてしまうのも手かもしれませんね。

 ちなみに今回「瀬黒がどうなっちゃうんだろう……」というので視聴前から胃がキリキリしていたのだが(そして案の定M・A・Oの苦悶の演技で変な性癖が醸成されそうだったが)、個人的にはその前の九字院さんの渾身の射精談義の方が凄まじすぎて呑み込まれてしまいましたな。流石の櫻井孝宏といったところか。あんだけ情感と切迫感で「男ならわかるでしょう」って言われちゃうと……なぁ。

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 問題のある家庭の見本市や〜〜〜第5話。なんでこんな連中ばっかり選りすぐりでテニス部に集まってんだよ。

 なんか予想の斜め上に尖ってきた作品。テニス部の部分だけを切り取れば本当に「普通に練習して、普通に青春して、普通に練習試合だ!」っていう展開のはずなのに、出てくる中学生が全部どっかおかしい家庭にいるっていう。今の中学生ってそんな過酷な家庭環境に選抜されて生き残ってる世代なの? だとしたら少子化傾向に歯止めなんてかかるはずがないよな……。

 まぁ、冗談(?)はさておき、次々とディティールが描かれていく部員たち。雨野の虐待エピソードだけでも「こいつ、なんでこんなしれっと不真面目な部員として登場してたんだろう……」と疑問に思っていたわけだが、そこに主人公の「クズ親父家庭」が堂々と名乗りを上げる。どうやら1話目以降ずっと影を落としていたのは主人公・眞己のこの状況だったようだね。お母さんはすごくいい人だし、母子家庭としてみたらやたら朗らかな家庭だったのだが、そこに問題をぶん投げるのは典型的なクズ大人。しかも単なるニート臭いのに、不思議な凄みというか、「相手が怖がることをやるのに手馴れている」感が出てるのが微妙に気になるところだ。

 そんな親父を相手にした翌日、眞己は割と素直に自分の置かれている状況を柊真に話して聞かせた。こいつの性格からしてみっともない家庭事情についてはもうちょい隠したりするかと思ったのだが、すでにここまでの展開で2人の間の信頼関係は随分成長していたようだ。まー、柊真が裏表のない単純なやつだってことがわかりやすいのは二人の関係にとってプラスに働いているのかもしれない。余計なことを考えず、付き合って間もない友達だってのにあんだけ依存できるってのは大したもんだよ。ただ、多少関係性がホモ臭くはあるのだが……そこは作品の性質上(?!)しょうがない。いくら安心したからって、すぐに抱き合うのはやめていただきたい。

 そうして眞己の家庭の深刻さが浮き彫りになる中、なぜかそこは「まだ何かあるかもわからんぜ……」と脅しを効かせておき、他の家庭にも色々とカメラがスイッチしていくのがこの作品の重篤なところで。まず、同様に両親の問題をかかていたのは副部長の布津(ふつ)。まぁ、彼の場合は後で柊真に注意された通りにちょっと贅沢な話ではあって、「実は俺、養子だったんだよ」ってのは定番のショックではあるのだが、そこから「でもまぁ、両親は俺のことを本当に愛してくれてるんだけど」が続くならそこでファイナルアンサーである。他のご家庭に比べたらなんとも平穏である。いや、そりゃ養子関係の親子ってのも複雑には違いないし、思春期のお子さんがそれで悩むのももっともな話なのだが、それでもやっぱり、「幸せやんけ!」ってなっちゃうのは話の並びのせいだよな、虐待・DVと続いて「今は平和」がくると、どうしても「ちょっと黙ってて」ってなるよな。それでも相談された柊真からしたら「いや、なんて反応したらええねん」って状態だし、よそのご家庭のことになかなか口出しできねぇよ。「お前に俺の辛さが分かるか?!」って言われたら「そりゃ分かんないけど」って言うしかないもん。布津も突然キレないでもうちょい柊真のことを信用してほしい。

 そして、なぜかもう1つご家庭の様子が描かれたのが謎の生徒会長、「ダンシング・デブ」春日絹代さんである。この子、カット次第ではデブ具合がさらに増し増しになってて完全にアゴが消えてしまったりするのが昨今の女の子キャラではあり得ない造形で面白い(お着物のせいでデブに見えただけだろうか?)。しかもデブなのは間違い無いのに、本人はなんの迷いもなくまっすぐに「良家のお嬢様」キャラであり、踊れるし、クールだし、聡明である。母親と姑の問題に辟易しながらも、醜い争いをお茶受けにしながらケロリとしている胆力の持ち主でもある。とにかく強くて、弱点がないし、よくよく見れば実際にかなり「いい女」な気もしてくる。本当に異彩を放つ珍妙なキャラ。なんで彼女の家庭事情に急にスポットが当たったのかも謎だし、ソウルネームも含めて3つの名前を使い分けているというおっそろしい設定も謎すぎる。どんだけこの子に盛り込んでいくんだ。盛った分だけペイがあるのか? そもそもこっから廃部宣告以上の食い込み方でテニス部に関わってくるのか? ほんと、よくわからんところが気になるアニメである。

 気になるといえば、そんなデブにメインヒロインっぽいポジションを持っていかれそうな、これまた珍妙なメイン(?)ヒロインの御杖さん。作中で「ミツエさん」って呼ばれてたから名前かと思ったら苗字がミツエなのね。この子もよくわからんスタンスで、ツンデレといえばツンデレだが、幼馴染ポジと言われればそんな気もする。いや、実際には幼馴染でもなんでもないだろうけど。よくわからんテンションでうだうだとクダ巻いてるだけのくせに、気づいたらそばにいてなんか可愛い顔する時もある。なんやねん、この作品のヒロインは「訳わからんけどどっか可愛い」縛りでもあるんか。まともに恋愛させてくれそうもないのだよなぁ。いや、別に中坊の恋愛とか無くてもいいんだけどさぁ……。御杖さんの薄い本プリーズ。

 

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 「最悪」だ、第6話。

 今回はひたすら地味なお話なので大して書くこともないんですよ。テレビショーとしてデザインされた斎の計略を本当にテレビで流すとこんな風になるのは面白いなぁ、とか、流石に討論番組としてはお行儀が良すぎるけどそこにリアリティ求めてもしょうがないだろうなぁ、とか、何は無くとも置鮎龍太郎ボイスは無駄に腹の立つ説得力だよなぁ、とか。でもまぁ、本当にただ延々討論番組を進行するっていうお話である。今作は本当にこういうパートが必須なので溜め回があるのは構わない(まぁ、それでもラストは一応どんでん返しか)。

 ただね、最後にね、次回予告がね。そこで曲世かよ……。よりによってそこで「最悪」って言わせんのかよ……。次回、最悪。まじで最悪だよ、次回。

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