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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 冒頭の新幹線のシーンの座席の向きおかしくなかった? 第5話。いや、どうでもいいんだけどさ、東京から京都に向かってる最中なら二人席(D/E席)は進行方向右手になるはずなんだよね。一応「いっぺん関空まで行ってから新大阪→京都のルートをとった」なら成立するんだけども。

 ほんとどうでもいい話からはじめてみたが、基本的に原作通りの進行なのでいじる部分がそこまで多くないからである。ただ、毎回毎回「これ、初見だったらどう反応したらいいんだろうな」という展開ばかりで本当にドキドキしているのは間違いない。自分が初見だったら「ものすげぇアニメにぶつかっちまったなぁ」と食い入るように観ていたはずだ。それだけ、きちんと原作の持つ毒気というか、どうしようもない絶望感みたいなものはアニメにも載せられている。当然カットも多いので口惜しい部分はあるのだが、それでもこれだけスパッと展開しているとその目まぐるしさに気を取られて「削られた部分」にまで気を回す余裕もないや。

 そして、やっぱり曲世が登場する回のインパクトはたまらない。原作でもそうなんだよ。実際に登場するシーンはそこまで多くないし、当然正崎と面と向かって会話なんかできないので、出てきたとしても電話越し、モニタ越しで直接の対話なんてもう今後は無い。そのために登場シーンはかなり限られてくるのだが、いわば「一番おいしいところを持っていく」メインヒロインなわけでね。いや、「一番まずいところで出てくる」が正しいんだけども。今回もラストシーンでの登場は文句なしでインパクト絶大でしたしね。きっちり異様さが引き立つ絵面が作れているのはお見事だ。

 そして、今回は何と言っても「中学生・曲世愛」の登場である。作中でも「インモラル」という言葉が出ていたが、倫理的にも色々問題のあるキャラクター展開。そりゃ画面には何一つ問題のある映像なんて映らないのだが、青山穰の熱演も相まって、そのどうしようもない魔性がふらりひらりと見えかけては消える。セーラー服ってのがまた憎らしいね。脇できちっとスーツを着こなす瀬黒がこの話を聞いてるっていうシチュエーションもなんとも言えないものがある。それにしても、青山穰は最近こういうインパクトのでかい役でよく声を聞く気がするな。昔からアニメにはちょいちょい出ている人だったはずなのだが、個人的には「ヘボット」での出演以降、やたらその声が耳につくようになった。その辺りの時期からアニメの出演も増えてるし、なんか業界的な流れがあったのかもしれない。

 閑話休題、次で2巻は終わらなそうなのであと2話かな? 個人的なお願いとしては、「これ以上瀬黒を可愛らしく描かないでほしい」ってことなんですが……ねぇ……。

 

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 桜井役の櫻井でちょっと笑った、第4話。「桜井隆幸」がフルネームらしい。もう、大体本人じゃないかな。櫻井が顧問やってる部活って大体いい仕事するイメージがある。吹奏楽部しかり、将棋部しかり。

 さておき、今期のオリジナルアニメで気になる作品があるとするなら、これになるのかもしれない。非常に地味な作品ではあるのだが、かなり丁寧に作られているし、素直な中にも時にピリッと刺激になる要素も混ざっていて意外と飽きない。まぁ、刺激を混ぜすぎたせいでエンディング映像が問題になったりもしたが、解決したらしいのでそこは見なかったことにしよう。実際、あのエンディングダンスはかなり目を引くしいい出来には違いないんだよな。元ネタがあったというのは確かに(著作権的な意識が)いただけない部分はあったが、そこからちゃんとキャラごとのアレンジを加え、見せ場にすると同時にキャラの造形にも一役買っているのだからやっただけの意味はあるのだ。「シャキシャキ踊れるデブ」という見応えのある映像も素敵で、実は今作の女性キャラの中では彼女が一番魅力あるんじゃないか疑惑もある。今回も生徒会のシーンで不思議なインテリジェンスを感じさせてたし。意外と万能キャラ? その他にも、今作はなぜか中学生男子のママンにやたら力を入れているという一面もあり、登場するおかーさん方がなんだか可愛らしいというのも推せる点。まぁ、その分親父は……。

 テニスの描写についても実写撮りこみか何かの技術を使っているようで自然かつダイナミックな動きが実現している。ヘタクソ中学生のテニスなので目を見張るようなプレイなんかは出てこないが、1つ1つの動作に「地に足がついている」印象があり、細かい部分からも真摯な姿勢が伺える。あとはそうした技術を駆使してどんな作劇をおこなっていくかっていう話。そしてまぁ、これは地味なんだけども……。でも、分かりやすい部活ものの展開だから見やすいし今後に期待も持てるじゃない。超次元テニヌと違って「初心者でもちゃんと練習すれば上手くなるかも」と「頭を使って、効率よく練習して勝てるテニスを目指そう」という2つの目標はそれなりに理解が及ぶし応援もしたくなる部分。今回のチーム分けのくだりは「まだそんなにピンとくるほどキャラの印象ないよ?」とか「そもそも今までなんでそんな適当な組成でやってたんだ」といった疑問もないではないが、主人公の力で少しずつ変わっていくテニス部の情景としては一番分かりやすい伝え方だったのだろう。あとはこないだの虐待の子みたいに、1人1人の部員のバックグラウンドを掘り下げ、それをプレイにフィードバックしていくだけだ。上手くその辺りで個性が出せればよいのだけど。

 そして、このまま晴れやかに青春が謳歌できればよかったのだが、どうやらそう簡単にはいかないようで……。今回のくだりのおかげで、見逃した1話目の要素は大体補完できた気がしますね。

 

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 「特定の思想や信条を肯定するものではありません」、第3話。こんなエクスキューズが付くアニメもなかなか無いよな。まぁ、そんなアニメつくんなって話だし、そんな小説書くなって話だけど。いや、いいぞもっと書け。ほとばしれ野まど。

 というわけで無事に第一部完ですね。知らない人から見たら何一つ「完」じゃないやんけ、って感じですけど、大丈夫、このまま突き進むだけだから。そのぽかんと空いた口は今後閉じる予定はないから。ほんとにひどい小説だし、ほんとにひどい作家である。

 ようやく明示されたので改めて書いとくが、今作のメインテーマは「死」。そして今回斎開化が演説していた「死を手に入れる」というのが、作者が打ち出した「if」の設定である。個人的に、それまでほとんどSFというジャンルに触れたことが無い状態で「正解するカド」を観て衝撃を受け、野崎まどの展開してくる「想像を超えた何か」に毎度楽しませてもらっていたが、今作のテーマ設定は比較的地に足のついた、考えるに値する設定になっている。そういう意味では非常にリアリズムに溢れる作品でもあるのだが……それをぶち壊すのが「女」ですね。曲世愛。なんつーネーミング。この人のネーミングセンスも西尾維新なんかに繋がるような独自のこだわりを持つものなのだが、この名前はおそらく渾身の一作だろう。もう、名が体を表しまくり。しかもこれ、多分ほんとのほんとに本名だしな(まぁ、曲世をもってすればもしかしたら戸籍情報から書き換えることも容易いだろうけど、そんなことする意味ないし)。

 曲世のCVが前回伏せられていたのは、まだ「どの女が誰なのか」ということがはっきりしていなかったせいか。まぁ、誰が聞いてもゆきのさつきであることは割と自明だったとは思うが、曲世役にこの人をもってくるというのは一体誰の采配か。なんとまぁ面白い配役になった。今作はそのほかの面々もガッチガチに固められているので、アフレコ現場はさぞかし壮絶な魂のぶつかり合いになっていることだろう。個人的には宝亀さんの野丸がさすがやな、っていうのがまず出てくるが、次週からは原作2巻のパートに入り、新キャラとしてはM・A・Oや稲田さんも参加する様子。M・A・Oは「正解するカド」に続いての野まど作品連投である。さぁ、どんどん転がっていくぞ(まじ勘弁してくれ)。

 それにしても、今回「観たかった」シーンの1つである例のシーンが流れたわけだが……なんか、夢の島思念公園を思い出したわ。今敏が野まど作品を映像化してたら、どんな風になってたのかなぁ。

 

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 どギツい、第2話。OK、わかった、この作品は大丈夫だ。

 2話目だし、もうさっさと核心に触れてしまう内容になったのでこれ以降の記事はあまり立てられないような気もするが、2話目でとりあえず「大丈夫」だったことだけは記録しておこう。第1話が原作1巻の約半分というおっそろしいスピードで進んでしまい、「相変わらず尺が厳しすぎる。現代アニメ業界はなんとかならんか?」と不安に思っていたところだが、2話目はそうして端折ったが故の性急さも緩和され、大きな問題とはならなくなった(まぁ、それでも中身はギチギチに詰まっている印象はあるが)。そして、1話がなんであんだけの速度で回っていたのかを不安視した時、2話目をみたらその答えが提示されているので納得するしかない。そりゃそうだ、この作品は、2話でコレをやらなければ始まらないのだ。この部分こそが、今作の肝なのだ。2話目でたっぷりと尺を取り、官能を溢れさせる執拗な演出を施して視聴者(と正崎)の脳幹を揺さぶることで、2話目は余計なまでに与えられた役割を果たしていた。もう大丈夫だけど、多分もうダメだ。

 しかし、今回の演出の見せ方は色々と凄まじかったな……。コンテ・演出を担当した富井ななせという名義はほとんどデータがないのでどんな人なのか分からないのだが、今回のあけすけで刺激に富む演出をみていると、なかなかの曲者なんじゃないかと思える。はてさて、3話目はこの流れをうまくキャッチできるだろうか。

 

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 まさに大団円! 最終話! エンディングで流れてた薫子さんのアレは何か意味があるんですかね!?

 綺麗に想定通りのエンディングを迎えることができた。最後の最後までどちらが勝つか分からない試合だったが、今回はひとまず年功序列。バドミントンに注ぎ込んだ年月の差がものをいった形だろうか。とはいえ純粋な努力VS努力の構図。まさにどちらが勝ってもおかしくない好勝負。これで県大会の決勝レベルだというのだから、インターハイ本戦まで進んだらどんな強豪が待ち受けているのかと今から背筋が寒くなる思いだ。まぁ、この続きがアニメで作られるのが何年後かは分からないけど……。

 憑き物が落ちた綾乃は「奥の手」もフルに使って全力でなぎさに挑んだ。それまで持っていた自尊心をかなぐり捨て、「勝たなきゃ捨てられる」「勝って母親を捨てる」といった後ろ向きな動機も今となっては過去のもの。「なぜ自分はこんなに苦しいのにバドミントンをやっているのか」コートの中で自問するうち、余計な雑念は全て消え去り、残ったのはただ目の前に立つ対戦相手のみ。どれだけひねくれ、どれだけ堕ちてしまった自分を前にしても、ただ真摯にバドミントンの選手としてだけ見続けてくれた部長の姿。今となっては、母親でもなく、ましてや過去の自分でもなく、ただ目の前の対戦相手に勝ちたい。それが綾乃の純粋な望みとなった。

 ただ相手だけを見て全霊でぶつかる試合。これ以上ない対話の構図を経て、二人はおそらくこれまでの全てを忘れて、純粋にぶつかり合った。懸念すべきはなぎさの膝のことだけだったが、どうやらなんとか持ちこたえてくれたらしい。結果なんて些細なことだ。ただ、2人がこうして語らったという事実が、今後の北小町バド部にとっては大切なことなのだろう。部員の全てがそのことを理解しているはずだ。

 激戦を終えて、2人の下にはふさわしい仲間たちがやってくる。綾乃はまず、試合中に応援してくれた二人に感謝の意を述べた。今までだったら絶対にできなかったことだろう。そして、全てを支えてくれたエレナには涙ながらの謝罪。これまでの自分の不遜な行動を省みてのものでもあろうが、最後に出てきた言葉は「バドミントンに誘ってくれてありがとう」というものだった、試合前にはエレナの方が「あの時誘ってしまってすまなかった」と謝っていたのが逆転した形。ここでエレナに感謝できるというのは、最も端的に綾乃が浄化されたことを表すものだろう。このセリフが聞けただけでも、エレナはこれまでの全てが報われたのではなかろうか。そして母親との対話も忘れずに。お母さん、一安心だとは思うんだけど、まだまだ娘さんはじゃじゃ馬ですよ。多分今後も国内外に離れての生活になるんだろうけど、次に会うときはどんな娘さんになっていることやら。

 そして、なぎさのところへやってくるのは当然理子である。二人して頬を染めながらのイチャイチャシーン。あぁ、これですね。もう、これだけでOKですね。理子さんも不器用ななぎさのありがとうで感無量でしょう。「うちの子やっぱり可愛いなぁ!」って思ってるでしょう。もう、何の心配もいらないわね。

 全てが終わったようにも見えるが、まだまだ2人の選手人生は始まったばかり。綾乃は浄化されているけど初期状態に戻るのではなく「本当の姿」に戻ったという。おそらくこれが、幼少期に薫子との騒動で壊されてしまう前の本当の綾乃なのだろう。まだちょっと幼いのは、これまで止まっていた時間を考えれば致し方ないところ。良い仲間たちに囲まれ、改めて健全な成長が始まるのである。スポーツとは、これ対話である。目の前に仲間がいて、見つめるべき自分がいて。そんな青春が、これからの未来に待っている。

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 はいここでこのアニメのタイトルドン! 最終回! なるほどなぁ、確かにこの作品は「人を救う物語」ではなかったのだね、星を救い、星と共に生きてこそ。ちゃんと最後まで救われる、良き幕引きになったのではなかろうか。

 取り立てて驚くような展開があるわけではない、まっとうな最終回ではある。龍が打倒されることは分かっていただろうし、「多分最終決戦で宗矢が捨て身の行動に出るだろうなー」くらいも想像していた部分である。むしろそこからの脱出方法については「ズルくね?」と不満が出てもいいレベルで御都合主義ではあるのだが、それはしれっと「縁」で片付けてしまっても文句が出ないだけの土壌を整えて来た作品なのだ。「縁」と言ってもそんな簡単なものではなく、そこには閣下が助けに来てくれるという確定的な友情、そして実際に発見してくれる委員長との絆が不可欠。それを結びつけて来た宗矢のこれまでの頑張りが身を結んでこその結末なのである。

 そして、今作のチャームポイントはやっぱり「真面目なことやってるのにどこか抜けている」という部分だろう。広大な宇宙で最大最強の敵と戦っているというのに、決め技になるのは「落とし穴」。そしてその落とし穴に落とす方法は「強引に押す」。さらに「押しているのは全員着ぐるみ」。挙句に「最後の一撃はやっぱり鉄下駄」と、どこまでいっても「どないやねん」という絵面が続く作品である。そしてこれこそが最大のセールスポイントなのだろう。悲壮なシーンでも不思議と苦しさがないのは全体を包み込むどこかユルい雰囲気のおかげだし、本来なら龍と宗矢の関係はこんな短期間で語ったり、融和したりするものではないはずなのに、それがいつのまにか丸め込まれているのも「この宗矢だったら大丈夫なんだろう」という信頼感のなせる技。なるほど、ここまでゆっくり積み重ねてきたものが活きている。まぁ、一番嬉しい積み重ねはやっぱり「委員長との絆」なんですけどね。

 そして最大の敵となった龍に対しても、しっかりと救いのエピソードが与えられているあたりもこの作品の温かみと言えるだろう。本体となっているアズラバラクラに対し、まずは銀子から涙ながらの感謝の意。そうなんだよな、これをやらないと彼女が命がけで宗矢たちについて来た意味がないんだもんな。その辺りの処理は抜かりない。そして、それを聞いたところでなかなか自分の存在を処理しきれなかったであろうアズラバラクラの脳裏に最後によぎったのはなんとジジイたちとのささやかな家族生活の思い出。彼の波乱の人生を考えれば、ほんの数十年程度の地球生活の思い出でいくらも苦痛が埋め合わせられるとも思えないが、それでもほんの少し、宗矢が守り切った地球という星の上で、彼にも幸せな時があったのだということは、何よりも視聴者にとっての救いとなるのである。

 最後に見せてくれた先生の破顔一笑も素敵。なんかこう、ちょっと疲れた時に見直したくなるような、変なロボットアニメ(?)でした。

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 家事手伝わない、第11話。結局根津屋先輩は何をして日々を過ごしているのだろうか……ネビュラの人らをナンパするだけじゃ生活できないよな。

 龍との直接対決を控えるという「前日譚」のパートであり、さらに封印派との対決を終えた5年後という「後日譚」でもある不思議なパート。なんかこう、これまで慣れ親しんできたキャラクターが5年経ってちょっと成長している姿を見るだけでもグッとくるものがありますね。前から言ってるけど、こうやって「キャラクターデザインがちょっと変わる」っていうギミックが本当に好きでね。まぁ、もともとパラディンの連中は歳の割に大人びていたのでそこまで変化もないんだけど、銀子が大きくなってより「お姉ちゃん」っぽくなってるのがとても良い。

 そして何と言っても宗矢と委員長の関係性が良い。宗矢は今作を代表する存在なので変化がわかりやすく、作中で一番の「成長」を感じさせるキャラクター。そして、その隣に寄り添う委員長も、当時は一番年相応に「学生」っぽかった分だけ、大きくなって落ち着いた雰囲気が成長を感じさせる。2人の関係性も、当時のままの雰囲気もありつつ、すっかり家族のような仲睦まじさが構築されているのを見ると、「この戦いが終わったら結婚するのかな……」とかいう死亡フラグみたいなことを考えてしまう。多分宗矢は自然にそれを考えているだろうし、委員長もそれが一番幸せだと思っているに違いない。二人とも、死を覚悟する戦場に赴きはするが、それでも明日を見つめる若者なのである。

 他にも根津屋先輩が根津屋先輩のままだったり、じじいが餅食って死んでたり(ひどい扱いだ)変化は色々とあるが、個人的には熊代・美羽コンビのすれっからした成長が興味深い。考えてみりゃ、この2人と宗矢って5年前の段階だとあんまり絡みもなかったし、関係性としては恨み言こそ漏れても仲良くなる要素はなかったんだよね。多分、熊代はそんな当時の憎らしさをまだ胸の内にちょっと抱えながらも、美羽と一緒に「後輩」を育てることを楽しんでいるのだろう。美羽さん、その見た目で酒飲めるのは犯罪っぽさがあるな。そして紅華さんと羊谷の関係性も平常運転みたいで何よりです。羊谷は絶対に自分から紅華さんの方へ押し込んだりはしない性格だと思うんだけど、紅華さんはこの煮え切らない「弟」をどんな風に思ってるのかな……。

 とまぁ、色々ありつつ、いよいよ「龍」との最終決戦。下地は整い、覚悟も決まった。あとは理屈抜きで今作の売りである「細けぇことはいいんだよ」を貫いてくれればいいや。記憶も人格も無くしたという龍は意外にもそこそこ話が通じるみたいなのでどれくらい対話と武力が混ざり合うものかと思ったが、現時点では「話し合いつつも殴りかかる」みたいな展開。地球での一件もあり、ネビュラも当時ほど過激な対応ではなく、いくらか歩み寄りの姿勢は見せている。まぁ、アニメ的な展開を考えればどこかで鉄下駄は必要になるだろうが、きっと今の宗矢なら、龍にとっても幸せな結末を用意できるに違いない。

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 なぎさの部屋、広くね? 第11話。なぎさ自身が結構でかいから、ベッドのサイズも含めてすごくゆとりのあるいいとこのお嬢さんっぽい部屋。そもそも高校生の娘の部屋にでかいテレビあるのずるいわ。

 そんなどうでもいい話から入ってしまったけど、最終試合に向けての「タメ」回といったところ。「さぁ、決勝が始まるゾー」というテンションはここ2、3話ずっと続いているのだが、一応脇のエピソードが用意されていて目先が散っていたのに対し、今回は完全になぎさと綾乃に焦点が当たったままでじわじわとスポットが絞られていく印象。それでも綾乃が母親に対してどんな対応をしてるか、なんて部分は割と手短に描かれており、まだまだ根深い悪の帝王・綾乃の心情部分は闇の中だ。あいつ、単に超絶自信過剰なだけなら「ちょっと嫌な奴」で済むんだけど、何故か徹底して他人を煽ってくるんだよな。その要素は母親への復讐に必要ないだろ、って思うんだけど、どうしても自分と違ったイデオロギーで動いている人間を見ると我慢ならないようである。おそらく、自分が「排斥されてきた」という負の感情が、今や母親の思惑を凌ぐほどの実力者に成り上がって他人に裁定を下す立場に至ったがために、肥大しすぎた自我をコントロールする術がないのだろう。

 それに対し、「何か吹っ切れた」と言われたなぎさの方は落ち着いた雰囲気。その実、前の晩になかなか眠れなかったり、いっぱしに緊張もしているはずなのだが、僕らのなぎさ部長はそんな弱い姿は部員にも対戦相手にも見せず、ただひたすら研鑽を積んで今の自分にできることをやり続けるだけ。なぎさは「自分自身に勝つ」と言い、綾乃は「母親を捨てる」という。互いに、対戦相手を打ちのめそうという直接的な対抗意識がモチベーションになっていないのだが、それでも真正面からぶつかることに遠慮がないのは面白いところだ。

 そして2人の隣に立つ人間も好対照をなしている。スッキリした表情のなぎさの横には、やはり理子が付いていてくれる。一番心配して、それでも一番信頼して。隣に理子がいてくれるからこそ、なぎさは目一杯悩んで今の場所にたどり着いたのだろう。友情の支えがここに来て一番強く感じられる。それに対し、綾乃の隣に立つべきエレナは完全に及び腰になってしまった。今の今まで堪えていたが、試合当日、本番直前に「なんでこんなことになってしまったのか」と綾乃に問いかけ、その言葉はどうしようもない自問としてグルグル巡る。自分が綾乃を無理やりバドミントンに呼び戻さなければ、あんな救われない綾乃の顔を見ずに済んだのではないか。エレナはそんな後悔に苛まれている。たまたま体育館で見つけた綾乃の母親に、エレナは何を語るべきなのか。

 2人が全身全霊をかけた最終戦。それはもちろん、このアニメのクライマックス、スタッフが全霊をかけて挑む正念場でもある。どんな作劇が飛び出してくるものか、刮目して見守ろう。

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 そんなややこしい名前だったんか、第10話。何か元ネタがあるのかと思って調べたら、どうやら「幼年期の終わり」(SF小説)のキャラ名らしい。読んだことないからどんな繋がりがあるのかは分からんけど。ってことは次の龍の名前も何か関係あるのかもね。

 穏健派VS封印派の最終決戦。基本的に今作は理屈ぬきの殴り合い勝負しかしない作品なので、どっちが勝つかは気合だけで決まる。というか、シナリオ上宗矢が負けることはあり得ない。とにかくパンチパンチで激戦を展開し、最終的には二度目となる鉄下駄パンチでフィニッシュ。これ以上ない様式美である。バトルの規模が少しずつ遷移していくのも特撮畑では定番のもので、最初は普通に装甲戦、そこから母船に乗り込んで巨大ロボ戦になり、最終的には再び母船をパージ、さらに装甲をパージして生身の先生が勝負を決めた。龍造寺戦と重なるので天丼ということになるが、やはり最後は拳骨で決めないとダメ、というこだわりが感じられる構成である。

 ワンパターンなので退屈な展開になるかというと案外そうでもなくて、装甲戦でのいかにも現代アニメらしいCGバリバリの高速戦闘から、一転してロボ戦になると重厚感を押し出した大振りなバトルへ。1手1手のモーションが大きいため、わずかな判断ミスが敗北につながる緊張感は古式ゆかしい艦隊戦をイメージさせるものだ。実のところこの戦闘で宗矢は負けているはずなのだが、まさかの爺さん急襲というイレギュラーがあり、そこからの大逆転へと繋がった。この時、爺さんが何を思って閣下の方を襲撃したのかは色々と考える余地がある。まぁ、シンプルに考えるならば、直接息子をこの戦いに引き込んでしまった封印派の方が仇としての存在感が大きいということなのだろう。また、息子が持っていた「力」に対し、忌むべきものとして排除しようと試みる封印派が許せないという認識もあるのかもしれないし、まだ年若い宗矢に未来を託したいという思いも強いのかもしれない(あと、白石さんは顔見知りなのでぶん殴りやすかったってのもあるかも)。

 こうして無事に(?)拳骨で決着した一大決戦。先生と閣下も別にいがみ合うような仲ではないので、ルールに則った試合で白黒ついたらあとはノーサイド。来るべき龍の脅威に備えるための共同戦線ということになる。これでようやく、宗矢たち穏健派がパラディンたちと手を取り合える展開になったか。結局それぞれの装甲がどういう戦い方をするか、みたいなディティールはよくわかってないので、最終決戦ではみんなに活躍の舞台があるといいな。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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