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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 最後なんか変なの出てきた、第2話。それまでの雰囲気をぶっ飛ばす突然のツインテピンク。ちょっと待て、あれをバドミントン作画で動かしたら髪の毛がカオスにならないか?

 相変わらず凄絶な2話目。これ、やっぱり作画クオリティはこのままで突っ走るのかな? 人手不足・時間不足でヒーヒー言ってるアニメ業界の中で、ここまでのクオリティを維持できるのは尋常ではない。それだけ期待され、愛されている作品ということなのだろうか。ほんと、こういうレベルの作品だけでいいので、せめて今の本数の半分にすればいいのに。まぁ、そうなると今度は仕事にあぶれる業界人がたくさん出てしまうのだろうが……。

 さておき、2話目もバドミントン作画は相変わらず。しかし、本作における作画演出のこだわりはそれだけではないため、単に「リアルで格好いい試合シーン」というだけで満足するのは勿体無い。せっかく用意された作画リソースは、他のシーンにも余すことなく活用されている。個人的に「うわっ、すごい!」って思った部分を1つだけ抜き出すと、試合とは全然関係ない、予備校トリオがデコ娘のフランクフルトを勝手にとって食べちゃうシーンである。別におかしなことは何も描かれていないのだが、最後の3人目に注目してほしい。この子、食べる前にちょっとだけフランクフルトに噛み付いて、串の上の方に「クイッ」って持ち上げているのである。この動き、フランクフルトなどの「串もの」を食べているときのことを想像すればすごくよくわかる部分で、確かにこれをやっていかないと串が邪魔で最後の方まで食べられない。どんな人間でも当たり前のようにやっている動きなのだが……普通、アニメでそこまで描かないでしょう? いや、描いてもいいけど、面倒だし、普通はわざわざやらない。やらなくても誰も文句は言わないんだもの。でも、今作はそれをわざわざ描く。実際の作画の手間を考えたら、いちいち気づかない方がずっと楽なのに。そういうところに、今作のこだわりがいちいち感じられるのが嬉しい。

 また、全体的な演出方向で見入ったのは、ずっとなぎさ達が活動している体育館のじっとりとした薄暗さである。季節は春から初夏にかけて。まさに現実の今と同じような汗ばむ陽気で、外でのランニングなどでは盛大に汗が吹き出る季節。眩しい陽光が照りつけているのはいかにも青春アニメらしい。しかし、それでも体育館の中は薄暗い。これまた経験したことがある人なら知っているかもしれないが、バドミントンをやっている体育館は、風の影響が出るので基本的に窓が開けられないのである。中学生時代、私は某部活をやっていた隣にバド部がおり、「あいつらさえいなければもうちょっと涼しいのに!」と思ったもんだ。今作でもそうした「閉め切った」体育館の雰囲気が薄暗さで演出されている。一応、試合に影響の出ない場所の出入り口は開放されているようでそこから日光はさしているのだが、コートのあたりは全面薄闇。「黒子のバスケ」や「ハイキュー!」といった同じ室内競技アニメと比較すればその差は一目瞭然である。

 実際のことを考えるなら、実はこの薄暗がりはおかしい。いくら閉め切ってるとはいえ、競技ルール上、普通は一定以上の光量は保証されているのだから。それでもあえて「暗い」状況が続く中で、この「暗」が一気に「明」に転じるシーンがある。それが、なぎさとコーチの対決後の和解シーン。ここでコーチに励まされたなぎさが初めて笑顔を見せ、表情に輝きが戻ったことで、西日のさす体育館は突如明るさを取り戻す。ここにきて、これまでずっと薄暗かった体育館の光景が全てなぎさの心象風景であったことが確認できるわけだ。目の曇りが晴れた彼女の視界で見る来週以降の体育館は、これまでよりもずっと明るいものになることだろう。

 なぎさの問題については一応の解決を見た今回、次週以降、いよいよ綾乃の方にもスポットが当たっていくのかな? 果たしてどちらが主人公にふさわしいのか、いよいよ本当のスタートである。

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 あぁ〜、いいですわゾ〜、第19話。明ちゃんの完全覚醒。まぁ、これまでの様子から大体何を抱えているかは分かっていたのだけども。

 多々良というのも悪い男である。人畜無害な顔をしておきながら、その実彼のダンススタイルは次第にパートナーを変質させていく。単に我が強くて相手に合わせることを強要するとかだったらいくらでも拒否のしようはあると思うのだが、最初は相手を尊重し、個性を消しているかのように見せかけて、少しずつその末端から飲み込んでいくような、何とも不可解なターンの取り方をする。「立ててから、引っ張る」というこの多々良スタイルにガッチリ噛み合っていたのが真子ちゃんで、彼女の場合は持ち前のポテンシャルを多々良に引き出してもらう形で相互に高め合うことに成功した。

 しかし、もともとリードを担当していた千夏の場合はそういうわけにもいかず、出会ったとき以降、特にここ数話は喧嘩しながら互いに互いを引っ張り込もうと躍起になり、何とも歪なコンビネーションを披露していたわけだ。しかし、こうして「合わないと言って揉める」という段階もすでに多々良の手の内とも言える。何にせよパートナーは「多々良の自我」を見て、その値踏みをしながら向き合うことを強要されるわけで、一緒の舞台に立ってしまったのが運の尽き、あとは多々良という面妖なリードに多かれ少なかれ影響されることになるのである。

 普通に考えれば、千夏ちゃんが変化し、ガミガミ言いながらも少しずつ多々良に歩み寄るのは良いことである。千夏ちゃんはそれで個性が死ぬようなヤワな造りではないだろうし、互いにそこから伸ばせる部分を見出していけばいいだけの話だ。しかし、それが我慢ならない人間がただ1人。それが千夏の元パートナーの明だったわけだ。彼女と千夏の馴れ初め、そして2人でダンスに挑むモチベーションに至るまで、今回は回想シーンでたっぷり明ちゃんの内面を見ることができた。その根底にあるのは実にシンプルな千夏への感謝と憧れ。幼い頃に千夏に救ってもらったことへの恩があり、ダンサーとしても女性としても自分には無いものをたくさん持っている千夏が素直に羨ましいという感覚。そして、そんな千夏が気づけば「自分専用」のリード役になっているという優越感。どこまでも卑屈な部分が抜けない明は、そうして自分以外のものを占有しているという事実から、大きな自己肯定を得られていた。

 しかし、そんな千夏が少しずつ多々良によって変えられていき、ますます自分の方を見なくなっているという現状。それが彼女には耐えられない。千夏をここまで支え、ずっと千夏の理解者であり続けたのは自分一人だけ。そんな歪んだ独占欲が、これまでならちょっとした嫌味程度で済んでいたところだが、もう、明確な外敵が現れてしまったのである。かつて千夏に「もう明は頑張る必要など無い」と言われてしまったショッキングな過去。自分は千夏を理解しているはずなのに、千夏はちっとも自分を分かってくれない。自分はこんなにも千夏を欲しているのに、千夏は少しも興味を持ってくれない。そんな一方的な偏執が、「千夏が他者によって変えられる」という事実でますます救えないものになっていく。

 牙を剥く敵意。荒ぶる百合魂。ただでさえ迫力のダンスシーンを描くためのハードな画風で、鬼の形相をした明ちゃんのガン飛ばしが見られる最高の演出。このまま、明ちゃんは千夏を寝取られてしまうのか。それとも、憎き男を打ち倒し、憧れの王子様である千夏を取り戻すことができるのか……。いや、本筋の流れから考えたら絶対に明ちゃんの熱意が成就することはないんだろうけども……。ここまで熱量のある百合は久しぶりに見たので、その歪な欲求は何とかして叶えてほしいものです。頑張れ明。

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 何も捻られなかった!! 最終話! ことごとく予想を裏切ってくれる作品である。まー、さすがに捻ったネタを仕込むだけの尺の余裕はなかったか……。

 前回からの引きで、「さぁ、チェンジリング作戦は今いったいどうなっているんだ?!」とドキドキしたのだが、なんと前回のエピソードで表面上に見えていた図式が全て事実だった。なーんだ。かなりの肩透かし。というか、そうなるとやっぱり前回のプリンセスの反応にどうしても違和感が出てしまうのだが……アンジェのことを大切に思うあまり、彼女の安全確保を狙って多少強すぎる調子になってしまったってことなのかなぁ。でも、それだと最終的にプリンセスはアンジェのことが理解できていなかったし、アンジェもプリンセスの執念を甘く見ていたということなので、百合関係の評点は大きく下がることになってしまう。いや、お互いに本当に大事に思い合っている部分は認めるのだが、こちらとしては「何も言わずとも全てを分かり合える現し身」みたいな関係性を求めていたわけで、痴話喧嘩とすれ違いでドタバタしちゃったのはちょっと残念。

 そこで、今回おもむろに株を上げにかかったのはアンジェ×ドロシーのカップルである。やっぱりドロシーお姉さんは格好いいですね。雪の降りしきるロンドンの街、銃弾飛び交う鉄火場でも常に乳は出しっぱなしというこだわりには畏敬の念すら覚えますよ。まぁ、ちせの格好もおかしいしな。こいつら寒いって感覚ないんだろうな。とにかく、失意のアンジェを救ってくれたのは「お前ら登場が便利すぎる」というツッコミ待ちのドロシー、そしてベアト。ベアトは最終回だからまた何かでっかいキャスト変更があるかと思ったら、結局何もせずにひたすらワーキャーいってるだけだった。だが、それがかわいかった。ドロシーさんはこれまでの鬱憤を晴らすかのようにアンジェに意趣返しの「嘘」を繰り出してしたり顔。その後は持ち前のドラテクでダービー弟すら倒せそうな見事な走りを見せる。この人がいるからチームはなんとかやってこられたんだろうなぁ。そして当然ちせさんは便利な防壁に。もう、この世界の銃弾は確実に刀で落とされるためにある。

 どういう裏事情があったのかはわからないが、とにかくチームはあっという間に復活。あとは肝心要のプリンセスを奪還するだけってことで、ダイナミック潜入アクションになるわけだ。まぁ、反重力ボールさえあれば色々とどうにかできますので。っつうかさ、ドロシーたちがあんだけ簡単に式典会場の屋根裏に進入できちゃったってことは、クーデターチームがあんな大胆な作戦を考えなくても割と簡単に暗殺者とか派遣できそうだよね。ドロシーさんたちはやっぱり特別優秀なのかな。とにかく、式典会場の屋根裏ではプリンセスがゼルダさんや小野Dボイスの格好いい兵隊さんたちと一進一退の攻防を繰り広げていた。プリンセスもかなり追い詰められた状況からのスタートだったが、幸いゼルダの暴走も他の兵士たちとのコンセンサスはない状態なので、プリンセスはとにかく彼女の動きを封じる方向に進めればなんとかなるという状況。ここぞというタイミングで発揮された彼女のスキルが「プリンセス」ではなくて「スリのアンジェ」としての能力だった、というのがなんとも皮肉めいた関係性を匂わせてニヤリとさせられる。有能なゼルダの前では精一杯の抵抗も空回りに終わってしまったが、時間稼ぎが実ってなんとか王子様が間に合った。ドタバタしながらもなんとか「プリンセスの救出」と「女王暗殺の阻止」という2つの目標だけは達成できた。ただ、コントロールとの関係性も含めて、色々と禍根を残してしまったのは事実だよなぁ。今後もプリンセスってそのままのポジションで活動できるのかしら……。

 ラストはサブタイトルから「壁が崩される」のかと思いきや、壊すことができたのはアンジェの心の壁でしたよ、っていうオチ。むぅ、しょうがないとはいえ……やっぱりちょっと物足りないぞ。これは是非とも続きを作ってもらわなきゃいけませんなぁ。いや、続きよりも先に「穴を埋めるエピソード」が必要ではあるんだが。制作チームは、どの程度「この先」を考えているのかなぁ。

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 case23なのかよ、第11話。ことごとく想定をひっくり返してくる作品だなぁ。これで次回ラストがcase24になるわけね。この構成だと、残念ながら将来的に「放送されなかった合間のエピソード」だけでもう1シーズンやることはなさそうだなぁ。

 というわけで、一気にクライマックスに突入。ラスト3話をしっかり時系列順に放送するということは、これまで色々といじってきた話数シャッフル自体に大ネタは仕込まれていないということだ。どういう効能があったんだろうと考えると、一番大きいのはやっぱり「視聴者の興味を引く」っていうところだろうね。先に「出来上がった関係性」を見せておいてからその形成段階に戻ったり、イチャイチャしてると思ってた連中が実はいがみ合っていたり、そういうギャップを引き立たせるときに、普通の時系列で流すよりも際立ちがはっきりするから印象が強くなるんだ。その分、視聴者には余計なストレス(理解にかかるコスト)を求める事になり、シリーズアニメとしてはハイリスクハイリターンの作戦だったわけだが(途中で放り投げる視聴者もいるだろうからね)、今作の場合、狙い通りの効果はきちんと発揮していたし、期待通りの「リターン」は得られているんじゃなかろうか。

 さておき、プリンセス暗殺指令が下ってからの緊迫の展開だが……正直に一言で言うと「もう訳分からん」。いや、素直に見るなら画面に見えてるそのまんまの現象なんですよ。指令を受けて、いかにも胡散臭いヤツ(ゼルダ)が派遣されてきて、その結果ドロシーはお払い箱、ちせも堀河公から事前に呼び戻され、(ベアトはどこに行ったかわからないけど)残されたのはプリンセスとアンジェという、今作のコアというべき2人に関係性のみ。アンジェは当然プリンセスを守るために奔走し、なんとか組織を出し抜いて一緒に愛の逃避行を目論むも、なんと当のプリンセスがこれに反発。あの日の誓いを胸に自分はプリンセスとしてやるべきことが残ってる、ってんで自分の意志で渦中へと舞い戻り、いっそ全ての黒幕を私が担当するわ、と「自分を殺して」てっぺんへと登り始める。

 プリンセスの志の高さには驚くばかりだが、一応これはこれで筋が通っている物語。表面的にはこれで納得してもいいのだけど……、ただね、スパイは嘘つきなんですよ。黒蜥蜴星人の企てをいちいち信用するわけにはいかないんですよ。外部からの圧力に疑う余地はないので、コントロールの上層部がすげ変わったこと、プリンセスの扱いが変わったこと、そしてそれを利用して内紛をけしかけようとしてる勢力があることは全部「事実」である。しかし、その中でゼルダがどういう意図を持って動いていたのかは現時点では不明確。彼女は戻ってきた「アンジェ」をどのように見ていたのだろうか。クーデター軍の人たちには「プリンセスだよ」と紹介していたが、あれが事前の取り決めだったのかどうか。あそこでアンジェが「プリンセスの格好をして戻ってくる」ことはゼルダの想定にはなかったはずなので、すんなりチームと引き合わせて「プリンセスダヨー」と紹介したのは違和感があるんだよな。プリンセスが事前にゼルダと示し合わせていたのであれば話は変わってくるのだが……。

 そして最大の問題は、「どっちがどっちなんだ」である。普通に考えれば、ショッピングの時にブティックで入れ替わった2人は、そのまま逃走し、船に到るまではずっとそのままの状態。そして船内で喧嘩して、プリンセスがアンジェを一方的にフり、そのまま単身でゼルダのところに乗り込んできた、という筋書きである。でも、本当に? それであってる? いくらなんでもあの船内での喧嘩は急すぎない? 2人は「小さかった頃の記憶」を活かし、入れ替わりについては阿吽の呼吸で対応できる。そして、今回の一件、「プリンセス暗殺指令」についても、事前にそうした命令が下ることは充分予想できていたこと。さらに事前にクーデター軍の存在も知っていたとすると、2人には充分に対策を練る時間があったはず。周りをだまくらかすプランを練れたはず。そう考えると、やっぱり矢面に立つのは反重力ボールを操れるアンジェの方が都合がいいわけで、あそこでプリンセスがさも喧嘩別れしたようなていで出ていくのはちょっとおかしいんだよね。まぁ、単に2人の関係性を考えた時に、あんな簡単に破局を迎えるはずがない、って信じたいだけなのかもしれないけど。「入れ替わりを悟られる」ところまでが計算済みなのだとしたら「入れ替わった後で入れ替わって、裏の裏が表」という可能性もあり得るんじゃないかしら。それくらいやってくれないと、黒蜥蜴星の威信に関わりますから。

 まぁ、正直「何が起こっても不思議じゃない」というくらいでとどめておくしかないですけど。一つだけ言えるのは、多分、来週2人は幸せなキスをして終わりますよ。

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 あかん、これ俺がすごく弱いやつ、第10話。「優秀で堅物だった女が、何かのきっかけで転がり落ちて救えないところまでいっちゃう」っていうシチュエーション、精神的ダメージが大きくて、ものすごく辛い気分になるんだけど、最終的に好きなんです。MでNTR好きっていうのはそういう人間なんです。今回の委員長、具体的にどう転げ落ちたかを語らずにカバンの薬物だけでそれを暗示させるところとか、最高にエロくないですか?

 最新話の時系列は最新話だ。一番近いところでアンジェたちの過去が明らかになったcase20の「Ripper Dipper」。あの時点でチームの人間関係はほぼ煮詰まっていて、アンジェとプリンセスの関係だけは他のメンバーに言っていない状況。さらに4話目(case9)ではドロシーはアンジェとは別に、プリンセスの動向に気を配るように上から指示されており、実はドロシー・アンジェ間にはすでに認識の差が生じている状態だったのだ。幸い、他のメンバーについては完全に打ち解けた様子で、アンジェとベアトの連携は安心して見ていられるし、今回暇だったちせとプリンセスのコントなんかも和やかな雰囲気で、ちせさんも割とプリンセスに心を開いているようだった。まぁ、仮に2クール分(25話前後)だったとしたら、case22ってマジで最終盤だからな。だからこそのあんな引きなわけだが……、これで次週は多分case23ではないんだよね。やきもきさせられるなぁ。

 さておき、今回はそうしたチームの中身の話以外にも、与えられた任務が特濃で重たい。「かつての仲間が二重スパイに?!」というのもこの手のお話では割と定番で、そんな疑念がかかってる時点で100%バッドエンドになってしまうことはわかりきっているのだが、ここに「かつて同期だったドロシーとアンジェ」という2人のキャラの認識の違いが確認できるのが興味深い。そして、「すでに同期は3人だけ」という残りの1人、委員長というキャラの存在感。「憧れた人がいた」と言って視聴者には「ライバルには愛憎渦巻く感情を持っていたんやな……」と思わせておいて、ラストで「それはアンジェじゃなかった」と言ってひっくり返す。このシフトが実に憎らしい。だって、「アンジェを超えられなかったのが悔しくて、反抗したいという欲求から裏切った」というわかりやすい感情だったら、よくいるダメなやつじゃない。気持ちは分かるけど、養成所時代に優秀だった人間がそんなことで道を踏み外すなよ、って思うじゃない。

 でも、委員長はそうじゃなかったんだ。「成績なんてどうでもよかった」。つまり、アンジェなんてどうでもよかったんだ。彼女が憧れていたのは「風のような人」と形容したドロシーの方。堅物の委員長は、クリスマスの試験の日のドロシーの笑顔、そして自分を責めずにケロリと遊ぶことを勧めてくれたその自由さに憧れを抱いてしまった。やはり、人は自分にないものに焦がれてしまうのだろう。そして皮肉にも、そんなドロシーの差し伸べた手が、彼女の人生の道筋を小さく狂わせてしまい、気づけば道の隔たりは取り返せないほどに大きくなっていた。ドロシーと出会わなければ、彼女はきっとエリート街道を進めていたのだろう。もしあの日の試験で退学になっていたとしても、彼女は才能を活かして充実した人生を送れていたはずだ。しかし、純粋なドロシーの好意が、純粋なドロシーへの憧れが、彼女に小さな毒を植え付けた。なんて皮肉な慕情であろうか。そうして距離が広がっていくことに苦しむ委員長。自分の行いが、かつての仲間の身の破滅を招いてしまったドロシー。小さなコンパートメントで向かい合う2人の女性の心中はいかばかりのものだったのか。

 そうした2人の関係性を知ってかしらずか、アンジェは一応ドロシーのことを考えて動いてくれていたようなのだが……あそこで取り逃がしてしまったのは、やはり委員長が優秀だったからなのか。結果的には、ドロシーには何よりも辛いシーンを目撃させることになってしまった。あそこで車中に押し入るのは別にアンジェでもよかったと思うのだが、ドロシーが自分が交渉したいと言ったのか、それとも足場が不安定な車外から万一に備えて銃を構えるのは反重力ボールの操作に長けたアンジェの方が適任だという判断だったのか……なんにしても、委員長は7話に続いてスパイという職業の救いのなさを嫌という程に思い知らされる結果になった。どこかで別な道を選ぶことができなかったものか……。

 これだけの境遇にありながら、表面的には冷静を保ちながらきっちり事後報告にいけるドロシーはとても強い女性だ。しかし、そんなドロシー達の前に突きつけられる新たな任務。ついにきてしまった、スパイが身の振り方を選ばなければならない究極の選択の時間だ。さしものアンジェも動揺していたようにも見えたが……これって、アンジェは何をどうあがいてもプリンセスのために動くから取るべき行動は「反抗」だけ。ベアトだってノータイムでプリンセス側につくだろうし、ちせは堀河公に一応打診するかもしれないが、最終的には自分の判断で「主君」を守る気がする。となると、やっぱり問題はドロシーなんだよ……。なんか、この作品ドロシーにばっかりキツくない?

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 ベアトの変声履歴がどんどん大変なことになっていく、第9話。あの一言だけのためにわざわざアフレコに呼んだのかよ……。今回の「ヘンテコ東洋人」とか、「カンフーは使うなよ」とか、絶対狙ってやってる台詞だろ。

 今回はcase11。これまで放送された話数でいうと、case9Roaming Pigeonscase13Wired Liarの間。case9の時点では「ちせが加入してからまだあんまり時間が経ってないっぽいので多少ギクシャクしてるところはあるな」と思ってみていたわけだが、今回の時点でまだ「加入して半月」とのことだったのだから、そりゃまだ初対面みたいな状態だったわけだな(case810でどうなってるかはわからないが)。そしてcase13(1話目)でちせがだいぶ打ち解けた様子だったのは、今回みたいなことがあったからなのだろう。

 今回はスパイとして上から言われたミッションはほとんど無いようなもので、ヘンテコ東洋人ちせの生態をたっぷりと見せてくれるお話。7話に続いてのお当番回で、ちせさんは愛されキャラである(使いやすいともいう)。同室になってしまったベアトが辟易するほどに気ままな東洋的生活を続け、なぜか持参した荷物の中には法螺貝まであるという。ネットも何も無いこんな時代、よくわからない辺境の国の人間が突然奇行に走るのだから、そりゃ白い目で見られるのも当然だろう。「ちせは変だ」というのが共通認識だからこそ、最後の土俵入りのヘンテコムーブも4人が抵抗なく(?)やれたのだろうし。しかし、あの情報はどこで調べたものなんだろうな。軍配まで作ってるところを見るとちゃんと画像や映像のデータがあったということなんだろうが……(まぁ、漢字とか色々間違ってたけども)。

 ちせのヘンテコ生活だけを楽しむ異文化コミュニケーションアニメとしても充分楽しいが、それだけだと「異国迷路のクロワーゼ」と大差ない。今回最大の眼目となるのは、目立ちすぎる東洋人をわざわざ囲い込んだプリンセスの思惑だろう。まぁ、単純に面白そうとか、圧倒的武力が役に立つとかいう理由もあるだろうが、おそらく、彼女が堀河公との繋がりを密にしていることは明白なのだから、そのあたりの舞台裏のコントロールも目的なのではなかろうか。また、ヘンテコな奴が1人はっきりと目立ってくれれば、ほかの人間がおかしなことをやっても多少はごまかせるという目隠しの役目もあるのかもしれない。スパイは目立ってはいけないが、露骨に目立つ奴を1人用意しておけば、その陰に紛れることが容易になる。実際、今回のミッションでもそうしてちせを餌にしてうまいことスパイもどきをやり込められたわけだしね。あの子、単なる意地悪クラスメイト的立ち回りなんだろうけど、なんか、チョロかわいい匂いがするな……。彼女の悪態にサラリとやり返してしまうプリンセスの胆力はさすがだ。

 さすがといえばちせさんのオールラウンドの戦闘力。刀の扱いに長けているのは分かるとして、まさかのスリングまで使いこなす。そもそも女学生の制服のリボンタイなんかで発射できるかどうかすら危ういのに。日本のミラクルサムライはどんな武器でも使いこなせなきゃいけないのかな。そもそも日本の武術にスリングショットがあったのかどうかもよくわからないが……やっぱりこの作品を見てるといろんな時代考証とか文化の差が気になるよな。多分きちんと時代に合わせてるのだろうけど、一部にアニメ的な嘘は混ざってそう。19世紀末頃だったら、日本にだって写実技法を優先した絵画は充分に浸透してるはずだからね(まぁ、単にちせさんの画風がああいうタイプだってだけなんだろうけど、サムライの娘にしてはずいぶん達者な絵である)。

 あと、個人的に興味があったのは「デュエルピストルって何?」っていう部分。決闘に拳銃を使うのはいいとして、よく西部劇なんかで見る「10歩歩いて同時にズドン」じゃなくて、ターン制にして撃ち合うスタイルもあるのね。決闘用って言ってたけど、普通に弾出てたし、ペイント弾とかじゃなくて殺傷力のある普通の銃だよね。ちせは平然と死地に赴いてたってことだよなぁ。サムライは拳銃の扱いにも長けているのか……なんかもう、1人でミラクルジャパンを体現してるな。この調子で是非、プリンセスたちに正しい土俵入りスタイルも教えてあげよう。ドロシーさん、まず上脱ぐとこから始めよう。

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 このサブタイトルの韻が好き、第8話。今作は何らかの形で韻を踏むサブタイが多いのだが、今更気づいたけど「Princess Principal」からの繋がりなのね。前回の「Loudly Laundry」もわかりやすくて良かったけど、今回のタイトルも実にうまい。「Ripper」の方は当然「引き裂くもの」という意味(ジャック・ザ・リッパーのリッパー)であり、「dipper」は俗語で「すり」の意らしいから「スリの小娘と出会ったお姫様が運命のいたずらでその間を引き裂かれる」という解釈も可能なのだが、調べてみると「Ripper」はイギリス英語(これ重要)の俗語で「すげぇ、デッケェ」という意味があり、直訳するなら「すごいスリ」の意となる。アンジェの尊敬する「プリンセス」は、本当に「すごいスリ」なのだ。

 case20ということで順番としてはここまでのエピソードで一番後ろ。直近はcase18のドロシーパパ回である。あんまり注意して見てこなかったので確認できないのだが、ひょっとしてチームプリンセスとノルマンディー公の関係性って時間が経過するごとに煮詰まってきてる? 表向きはプリンセスとしては「身内」であるはずだが明らかに敵キャラというノルマンディー公とは、プリンセスたちはどのような関係にあるかを明示するわけにはいかないのだが、今回は明らかにバチバチだったし、露骨に反目しあうかどうかも時系列で変わってきているのかも。ちなみに、時代が後の話なので当然チームの関係性は全員ツーカーである。ただ、それでもまだベアトが「何でアンジェはプリンセスに弱いんだろうね?」と首を傾げているところを見ると、やっぱり2人の関係性はメンバーにも話していないんだ。そこは最後の砦なのかなぁ。まぁ、その割にはその辺の浮浪者の少女にあっさりと(物語形式ではあるが)喋っちゃってるんですけどね。黒蜥蜴星人のたわ言としてスルーしてもらえるかしら。

 個人的には、これまで不確定要素だと思ってあまり信用していなかったプリンセス・アンジェ間の関係性だが、どうやら2話で言っていたもので確定らしい。今回も一応アンジェ(ややこしいので当ブログでは「アンジェ」「プリンセス」で統一します)の独白の形式なので嘘が混じっている可能性もゼロではないが、今回のお話は全て事実だったと受け止めて問題ないだろう。2人は本当に入れ替わっており、アンジェの本名はシャーロット、プリンセスの本名はアンジェだったのだ。

 普通、こうして平民と王族の入れ替わり物語なんてものが展開する場合、片方が上、片方が下の身分なのでどちらかが一方をやっかむことになるはずなのだが、この2人はどちらも「お互いに大変なのに交換しちゃってごめん」と互いをいたわっているのが特殊な点。スラムに放り出されたアンジェを見て「これ、どう考えても戻れなくなったらアンジェが一方的に地獄やんけ」と思ったら、都合のいいことに(悪いことに)そのタイミングで革命が起きるという運命のいたずら。まぁ、スリの娘っ子が簡単に壁の隙間から侵入できるような王城に住んでるような連中だし、割と簡単にひっくり返る権力だったのだろうが……。結局、「スラム街に投げ捨てられ、貧民として生き抜くしかない元王女」という悲劇と、「王族でもないのに、革命にさらされてちょっとでも気が緩んで身分がバレたらマジで命がやばいただのスリ娘」という悲劇が同時進行で発生することになったわけだ。全く別種の苦労ではあるのだが、お互いに「それまでの自分の生活」をよく知っているだけに「あっちの方もヤベェよなぁ」というんで一切恨み言が生じず、互いを思いやる関係を長年維持できたのである。

 大切なのは、別れの際にアンジェが残した「私は女王になってこの国を変えるんだ」という一言。プリンセスの方はその一言を胸に「自分が何とかしてその代わりを果たさねば」というので血反吐を吐きながらも王族として生き残ったし、アンジェの方も何とかしてプリンセスに再会するために必死でスパイとしての腕を磨いた。あの便利な反重力ボールが一体どこでどうやって手に入ったのかは定かでないが、2人とも元々才能に溢れた人間だったのは間違い無いだろう。長年生き別れていたにもかかわらず、頻繁に入れ替わりが可能なくらいに「互いの人生」をリンクさせることができるのも、2人の天性の才能があってこそだ。まぁ、今となっては流石にアンジェもプリンセスほど芸事をこなすことは出来ないようだが。

 今回はそんな2人の入れ替わりの物語がメインなので、ミッション自体は割とあっさりめ。スリの少女との交流物語は一応あったけど、あれもアンジェの過去を想起させる程度の役割だし。冒頭でアンジェが「ひどい国ね」って言ってたけど、幼子が露骨にスリやら置き引きやらをやろうとしたのに単にはっ倒されるだけで済んでる時点で割と甘い国だと思うぞ。まぁ、そんな国でも「変えなきゃ」っていう使命がアンジェとプリンセスを突き動かしているわけだが。ロンドンに立ちはだかる「壁」という具体的な存在が、2人の人生を隔て、現在も世界を不幸にしている様々な「壁」に含意されているのもまたおもしろい。さて、次の話数はどこになるのかな。

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 社長という役職の軽さよ、第7話。部活のキャプテンを入れ替えるみたいにホイホイ首がすげ変わってて流石に草。あんなとこで燻ってたおねーちゃんがこれから社長業を全うすることが出来るんでしょうかね。

 スパイのはずなのに忍んだり隠れたりという概念が一切無い連中のお話。いや、ちゃんと正体は隠して潜入していたが……お姫様の無茶苦茶な行動はどうしたって目立ちまくり。普通に考えればあんなとんでもないことやらかしたら巷で噂にならないはずも無いのだけどね。一応本当の業務(通り魔の捕獲)と洗濯工場の再建は全然関係無い案件だから構わないって判断なんでしょうかね。この調子でいくとどんどん色んなところに面が割れて後々の行動に支障を来す気がするのだが……ロンドンの街って絶対にそんなに広くないだろ。そりゃ上層部も顔をしかめるわけだ。

 とりあえず、ふらりとやってきた謎の一段がうらぶれた町の工場を再興して煙のように消えてしまうという、ある意味では王道展開のお話。今回は悪人らしい悪人もほとんどおらず、前回までのエピソードに比べれば大層なハッピーエンドであった。ちせの健闘も一応は報われたってことになるのかな。他の面々も実務のアンジュ、出資の姫、対人交渉のドロシーに機械専門のベアトリス、そして荒事担当のちせという分業がきれいに出来ていて、チームのバランスの良さが窺えるお話である。ベアトは前回のお話でピッキング技術が無いことが判明しているのだが、それでも機械全般については一応専門家っていう立ち位置でいいんでしょうかね。まぁ、細かい作業が出来るかどうかよりも機械の運用についての知識があるかどうかの問題だからな。

 ちなみに今回のナンバリングはcase16。前回のドロシー鬱話がcase19で、あっちでも登場したニセ広川太一郎の借金取りが今回も登場。前回が初対面なのかと思っていたが、一応ドロシーたちは一方的に面識はあったってことなんだね。今回直接彼と顔を合わせたのは姫とアンジェだけなので、前回出会った2人は借金取り側からすれば一応初対面か。こうして脇のキャラとの絡みも少しずつ話数シャッフルの中に組み込まれていくと興味は湧くね。case16ともなるとちせとの関係性もすっかり馴染んでおり、チームのメンバーは全員ツーカーである。ただ、相変わらず姫の行動だけはぶっ飛んでおり、従者達は色々と手を焼いている様子だけは最初から変わらない。今回暗殺者がちせと一戦交えている時に姫はこともあろうにデッキブラシで助太刀に行こうと息巻いていたが、流石にそれはアンジェに止められましたね。あのシーン、アンジェはちせが1対1でも絶対に負けないって確信してたから姫を逃がすことだけを考えていたんだよね。まー、それなりに実績のある殺人鬼にアイロンで立ち向かう人間に心配してもしょうがないか。

 今作の興味深いところは、そうしたお約束ストーリーの中に近世イギリスの文化が垣間見えるところ。いや、重力が無視出来る壁ありロンドンはどう考えても「なんちゃってブリテン」でしかないのだが、洗濯工場という職種がおそらくはこの時代に賑わっていただろうという部分と、工場制の労働形態が固まっているはずなんだけど、まだ色々と技術面が荒いところなんかが興味深い。一応軽く調べてみたんだが、残念ながらクリーニング業という業種がこの時代にどの程度のニーズで、どの程度の規模で行われていたのかは良く分からなかった。今回観たように女工さんが歌を歌いながら作業してたっていうのが史実なんでしょうかね。流石にあんな幼い女の子ばっかりで、現場監督まで若い女性ってことはないと思うけども……いい職場ですね。

 今回登場した工場内の女の子たちは全員割とキャラが立っていたし、チームとの絡みも自然で良いシーンが多かった。スパイ云々抜きでも割と真っ当な萌え路線で見られるのはありがたいですね。さて、あと数話で一体どういうお話の展開になるやら。

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 case18って、第6話。これってひょっとして2クールあるのか、それとも全部のナンバーを埋めずに進行するお話だったのか……今までの想定が全部ひっくり返ったわ。まぁ、ここまでナンバーが飛ぶってことは話数シャッフルはあんまり重要じゃないってことなのかもしれんけども。

 今回はこれまであまり中心でスポットを浴びなかったドロシー回。メイン回が回ってくるのがちせよりも後ということで随分待たされた感があるが、待った分だけ充実した……鬱回だったな……。まぁ、悲劇としては典型ではあるのだが……なんかね、もう私も歳が歳なもんだからドロシーサイドよりも親父さん側からお話を観てしまってね。そりゃ親父がゴミクズだったのは間違いないのだし、結末だって因果応報と言われればそれまでなのだが、そこにいたるまでの段階で、ドロシー側の心理を慮って色々と「良い」描写が積み重なってしまっていたものでなぁ。

 最後の最後、親父さんは娘のドロシーのことを「奇跡なんだよ」と言っていた。クソ親父から真っ当な(?)娘さんが生まれたことが奇跡。母親似の美人さんがこんなところで再び現れるなんて本当に奇跡。親父さんは、きっとそんな奇跡に心から感謝して、宣言通りに(今だけは少なくとも)やり直そうと思ってたはずなんだ。金が無いという現実に苦しんだからこそ、金さえあれば何とかなると信じ、ほんのちょっとだけ、悪い相手に欲をかきすぎた。ほんのちょっとの歯車のズレが、彼の人生に終止符を打ってしまったのだ。道半ばで娘に報いてやれなかった無念はいかほどのものか。人生なんて、分からんものよな。

 そして、当然普通の視聴者目線なら、今回のお話はドロシー側からみた悲劇である。紆余曲折はあったが、何とか辿り付いた実の親との復縁。クソみたいな奴だとは理解しているが、それでも切れぬ、水より濃いのは血の繋がりだ。ちゃんと良いところもあったことを思い出し、大人になった「デイジー」は少しずつ歩み寄れるはずだった。今回は本来ならば守秘が前提となる「仕事」中の出来事だっただけに、プロとして徹底的にクールにこなすべき案件だったのかもしれないが、ドロシーはベアトに告白したように、どうしてもアンジェよりも「弱い」のだ。人生の酸いも甘いもかみ分けたような顔をして、どこかに年相応の娘としての優しさを残し、血縁があればそこにはどうしたって繋がりを見出してしまう。今回の事件も、「一度は訣別した父親」と割り切って淡々と仕事だけを見ていれば、こんな「悲劇」にはならなかったはずなのだ。ドロシーが甘かったがために招いてしまった不幸。それが人間本来の情に帰因しているだけに、何ともやるせない後味が残るのである。

 ところで、本編とは全然関係無いところなんだが、今回、ドロシーの親父に借金返済をせびっていたヤクザ……あれ、一体なんだったんだろう。明らかにプロではない発声の中の人がやってたんだけど、不思議なアクセントで妙にこなれた印象。というか、これって明らかに広川太一郎の物まねだよな……。一応確認したらそういう芸でも売り込んでいる人……なのかな。もりいくすおっていう名前なんだけど、調べても「イラストレーター」っていう肩書きなんだが。……まぁ、ちょっと浮いてはいたけど作品を壊すような仕事ではなかったし、案外こういう人が面白いことをやってくれるのかもしれない。とにかくインパクトを残せるのって大事よね。

 

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