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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 原画の人数ゥ! 第7話! そりゃあんだけの試合シーンだったらスタジオの総力戦になるに決まってるけども……よくもまぁ、クオリティを維持できるもんだ。

 因縁の対決、綾乃VS芹ヶ谷薫子。幼少期の戦績は綾乃の完全勝利ながら、肝心要の場面では薫子の番外戦術もあって綾乃の人生をぶっ壊す大逆転。さらに直近の試合も綾乃のモチベーションが完璧ではなかったために薫子が下しているという状況。なるほど、薫子サイドから見ればこれは勝てるマッチに見えるだろう。しかし、残念ながら綾乃はすでにコニーによって作り変えられた後であった。今やただひたすらバドミントンで勝つことのみを使命としたバドミントンロボットと化した綾乃。目のハイライトは消え、口から出る言葉の1つ1つに主人公らしさはかけらもない。どう考えても、友情・努力・勝利を手にすべきは薫子の方である。

 「勝つためのバドミントン」。そのこと自体には何の問題もない。薫子だって表面上は勝利至上主義なわけだし、部活内で多少浮いてしまおうとも、因縁の相手である綾乃を倒すためには一意専心。とにかく人生の全てを賭けて「勝ち」を手にしたかった。彼女はこれまで、その権利を得るにふさわしい人生を歩んできたのである。しかし、努力は大きな武器にはなるが、それは決定力ではない。「努力してきたというのは、才能の無いものがすがりつく最後のよりどころだ」とは誰の言葉だっただろうか。どれだけ気丈に振る舞っていても、どれだけ真摯に向き合っていても、それを踏み潰して上へと上がっていく人間が間違いなく存在するのである。

 今や魔王と化してしまった綾乃。勝てる試合はアイドリングのために相手を犠牲にし、幼少期からの長い付き合いだった薫子に対しても、不遜な物言いは一切の遠慮がない。「勝てば何をしてもいい」「勝てなければ何の意味もない」という彼女の大義名分の前に、薫子の努力は最悪の形で蹴散らされてしまった。どう考えても、試合後のハンカチのくだりなんてまともな神経なら出来ない非道である。最後に悔し泣きする薫子の感情の吐露は、スポーツに青春を捧げた者の包み隠さぬ本音として、どうしようもなく胸に響く。もうちょっとが、あと少しが届かなかったんだ。それでも負けは負け。現実の非情さを、綾乃が全て肩代わりしている。

 一段上のステージへと上がってしまった綾乃。さらに周りを取り巻く人間関係にも不穏な要素しかない。一体どうなってしまうんだろう。バドミントンって、こんなにも人の心を荒廃させるスポーツなんですかね。

 

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 普通にバトルが盛り上がるアニメ、第5話。何も特別なことはしてない気もするんだけど、少ない戦闘描写、マッチアップだけでなんとなく盛り上がれるのは貴重な気がします。「壮絶な戦闘描写」のアニメはかえってたくさんあるんだけどね。

 今回の顛末でおおよその組織図は全て明らかになった。残っていた「パラディン側はどういう風にネビュラとつながっているの?」という疑問について、「白石さんはこっそりパラディンに潜入しているだけで、それを前提に動いているのは局長だけだった」というのが正解。とはいえ、あれだけ怪しかったらそれなりに警戒はされるはずで、紅華さんは前回の決別以前からなんとなく怪しんでいたらしいし、おそらくジジイはジジイで「何かがある」ことは分かっていたのだろう。結局、ネビュラ側の狙いはシンプルなものであり、地球に存在する対抗勢力内部に入り込み、そこからコントロールしようという魂胆だったようだ。わざわざそんな小細工を使っているということは、彼らが使っている巨神装光はネビュラがなんらかの目的で地球に提供した技術ではないんだね。やはり「地球人の持つ潜在的な力が覚醒した純正武力」というのが正しい見方なのかな。それこそがネビュラの潰したがっている地球の進化であり、真価でもある。

 ただ、1つ問題なのは局長が本当に「地球人」なのかどうかが疑わしいという部分である。冒頭のジジイの「ほら話」のくだりはなかなかうまいところで、ジジイはやんわりと「嘘だよ」と言ってはぐらかしており、視聴者目線でも本当か嘘かは明示されていないはずなのだが、その後、宗矢が委員長に自分の生い立ちの「本当」を話した後にジジイと全く同じリアクションをしてみせることで、暗に「ジジイが話してたことも本当だよ」と告げている。これにより、局長はジジイの実子ではなく、宇宙から落ちてきたなんらかの外部勢力であることがほぼ確定している。念動巨神装光も、局長の肝いりで用意されたものだとしたら純正の地球技術でない可能性の方が高いのかな? でも、どっちにせよ局長と封印派が別勢力であることは確定したので、現時点では宗矢たちと局長は利害が一致していることになる。ただ、ネビュラを追い返した後でどのような地球を作るかという部分において、局長の作る「平和」像がかなり歪んでいたので、やはり完全なる共闘とはいかないのが難しい。やっぱりどこまでいっても三つ巴の作品。

 今回メインを務めたのはジジイである。これまでただただ「肉食」という謎属性ばかりがフィーチャーされてきたジジイだったが、今回は実子でないとはいえ子煩悩であるところにも焦点が当たっており、何が正義なのかを考えたりするのは面倒臭そうなのに、局長の唱える正義のためならば我が身を犠牲にしてもいいと思っている様子が確認できる。普通なら「心の火」を奪い去ってしまうはずの封印兵器の中でも酒池肉林を満喫してケロッとしており、本当の動機である「我が子のため」という部分はさらけださずに済んだ(おかげでその後フルパワーで宗矢にぶつかることになった)。なかなかしたたかな爺さんだったが、これって、地球人もやり方次第では封印兵器に対応できるってことを示してるんだよな。ジジイくらいにある程度「枯れて」、老獪さを身につけないと難しいのかな。根津屋先輩があんなんになっちゃったしなぁ。

 とりあえず現状は宗矢VSジジイ、そして局長VS封印派首魁(若本)という対決。宗矢の方はなんだかんだでジジイを打ち負かすだろうが、局長の対戦の方がどうなるか。これ、負けた方が退場したら三つ巴の構図が崩れることになるんでしょうかね。

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 なんでどこの高校のユニフォームもこぞってエロいの? 第6話。コニーのユニフォームなんて、もうムチムチ過ぎてレギュレーション違反やんけ。いや、どんな規則があるか知らんけどさぁ。「もしかして現実の女子バドミントンもこれくらいエロいのでは?!」とか思って画像検索したけど、三次元はあくまで三次元だった(当たり前だ)。

 さておき、そんな邪な思考とは対極をなす、理子ちゃん先輩メイン回。これまでずっと縁の下の苦労人を続けてきた今作唯一の良心と言える理子。そんな彼女も立派な高校三年生なわけで、インターハイが始まればそれすなわち最後の夏である。以前のすったもんだのせいでなぎさ以外の三年生部員が全くいない状態なので、最強無敵のなぎさ以外に「最後の夏」がかかっているのは理子しかいない。そして、一般的な高校生部活動ってのがどんな風に終わるのか、その非情で当たり前な現実が描かれているのである。結局最後に立っている勝者は一人だけだからな……ドラマの陰には、大量の敗者がいるのは致し方ないこと。しかしそれが、一所懸命に頑張ってきた理子ちゃん先輩であることが、ちょっとだけ辛いのである。

 たまたま有力選手と一回戦で当たってしまうという不幸。なぜ今作はこうして平等に試練を与えていくのだろうかと憎らしくもなるが、まぁ、どこで当たろうと自分より強い人間は強い。それが1回戦だろうが3回戦だろうが時間の問題である。なぎさや綾乃はそれを打破するだけの力を持っているが、持たざる者はどうしようもない。それだけの話なのだ。しかし、それでも理子はやれるだけのことを精一杯やったことがよく分かる。本番までの期間でできる限りの練習を重ね、隣に立つなぎさという圧倒的な才能に負けぬよう、心を強くもって自分なりの戦いを続けてきた。実際の試合中でも、一度は挫けかけたが、頭で考え、身体を動かし、心を奮い立たせた。結果が全てのスポーツ業界ではあるが、高校生部活動という一側面を考えれば、こうして戦ったという事実も、彼女の未来を支える貴重な経験にはなったのだろう。そして、そのことは同じ部活のみんなには伝わっているのだ。理子となぎさ、いい関係性だよね。

 ただ、気になるのはそんな「いい関係性」の中に綾乃が入っているのかどうかというところで……冒頭の部室のシーン、あんまりスポーツに入れ込んでいないエレナがお気楽だったのはしょうがないにせよ、綾乃が「ほーん、アンラッキーやね」の一言でなんのフォローもなしに終わっちゃってるのはどうなんだろう。友達云々という経験を重ねて少しは成長したかと思われた綾乃だが、前回コニーにへし折られた何かはやはり復旧していない様子。あんだけ頑張って一緒に戦ってくれた理子ちゃん先輩に対して、あまりにも酷い仕打ちである。まぁ、それこそ彼女の中では「勝利こそ全て」だからなぁ……。

 しかし因果は応報である。そんな綾乃の下にやってきたのは、すべての元凶、ママンである。何しにきたんだ。コニーの様子も見にきたみたいだけども……自分の娘のことを「羽咲さん」っていうのはどうなのよ。久しぶりに対面して綾乃がメンタルを正常に保っていられるかどうかが心配だ。涙や鼻水どころじゃない。血の雨が降る展開にならなきゃいいのだが……。

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 漫画みたいな展開になった……第4話。まぁ、これが正しい在り方やね。冒頭、根津屋妄想から始まった時にはどうなってしまうものかと思ったが、多分これまでで一番シリアスな回になった。その割にドーピングとかぶっこんでくるのが油断できないよな。

 4話目にして「セイギノミカタ」が内部崩壊という、ある意味サクサク展開ではある。まぁ、これまでの体制がどうなってたのかもよく分からんような組織だし、そりゃ空中分解するのも当たり前ではあるのだが、本当にこれまでどうやって繋がってたんだろう、という方が気になる。局長と秘書の白石さんがグル。白石さんは封印派の関係者なのでおそらく局長もそう。ジジイは局長の血縁のようなのでこちらもわかった上でやってる様子。問題は、残りの面々がどういう経緯でスカウトされ、これまでどんなモチベーションで地球を守るという仕事についていたのか。作中、第1話で現れたネビュラウエポンはおそらく史上初のものであるが、学校の避難命令がスムーズに出ていた様子なんかを考えると、この世界では「よく分かんないけどそのうちとんでもないことが起こる」というぐらいの推測はされていた様子。そんなあやふやな状態で地球を守るためのチームを結成、管理するのってすげぇ面倒臭そうなんだけど、基本的にメンバーはいい子たちばかりだったので、分からない時は分からないなりにトレーニングとか一般業務に従事していたということなのだろうか。根津屋なんかは「自分が秘密の組織に所属しているんだ」っていう事実だけで満足しそうだけど。

 とにかく、必死の思いで「地球を守る」任務を全うした美羽と熊代。前回に引き続き、清々しいまでに度が過ぎた友情関係ではあるが、いわゆる百合の関係性とも少し違う、絶対に分かたれないという確固たる絆がある関係。しかし残念ながらそんな強い絆と信念は逆に「竜の力」に取り込まれてしまい、かえって街を破壊することに。熊代さんの強い想いは疑いようのないものだが、それと「竜に抗えるかどうか」はまた別問題のようだ。むしろ、「人の心の力」というのは強さの源であり、ネビュラの連中の望まない「地球人の進化」を促進するエネルギー源になってしまっているのかもしれない。現時点で、局長のいう「世界平和」が封印派の主張する安寧と同義なのかどうかは不明だが、今回の暴走は、おそらく封印派にとっても、穏健派にとっても、あまりめでたいニュースではなかったのだろう。

 「共通の敵」を見出したことにより、宗矢とパラディンはすんなり協力体制。まぁ、そもそもタイマンの喧嘩を受け入れてる時点であんまり険悪なムードでもない気がするのだが、メンバーの人たち、特に紅華さんは常識的な人間であり、現状への疑問を隠す気もなかったため、竜に抗えず暴れる熊代を見て、一も二もなく協力するという判断を下した。そして、今回の事件をきっかけに彼女はパラディンからも降りてしまうのである。残りのメンバーはほとんどいなくなってしまったこの状況で、パラディンは次の策を持っているのだろうか。というか、そもそもどういう目的を持っての策なんだろうか。うーむ、分かるようでまだ分からないことが残ってるな。

 とりあえず、今回は先生が合体時にも口が開閉するということが明らかになったので、来年発売されるというフィギュアでもそのあたりのギミックが再現されるかどうかに注目しよう。いや、その頃には多分忘れてるけど。

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 「殺戮の天使」に続いて伊瀬茉莉也が主人公を殺しにきている、第5話。何だろ、「主人公を殺しそうボイス」なんですかね。意外とそうかもしれない。

 上げて落として落として上げてまた落とす。あまりの乱高下に乗り物酔いになりそうな展開である。こんだけ揺さぶられたら綾乃も大変やな、と思ったけど、考えてみたらこんだけの事態でグルングルン揺れてるのって綾乃自身の性格(というか生い立ち)に依るところが大きいよな。普通の子だったら、たった1試合で勝った負けたっていう展開だけでここまで精神的に壊れたりはしないと思うのだけど。

 前回までの感想で「友情パワーをぶち壊そうとする敵が出てくるなら、その前にまず綾乃の友情パワーをしっかり構築しないとピンとこないんじゃ?」ということを書いたが、なるほど、その友情が何だかよくわかっていない不安定な綾乃だからこそ、今回みたいな面倒臭い展開にもなるわけだ。まず、今回綾乃がどこで上がって、どこで落ちたかを確認する必要があるだろう。

 スタート地点は「2対1なのに勝てない」というコニーとの実力差を見せつけられての敗北でどん底から。しかし、その後コーチや理子の協力のおかげで持ち直し、ここで念願の「友情パワー」のありがたみを実感する。根っからのサポート気質である理子はまだほとんどコミュニケーションすら取ったことがないはずの綾乃のサポートにもうまく回り、2人の間には確実に信頼関係が生まれた。最初は理子の方から要求していたハイタッチを綾乃が積極的に求めるようになるなど、かなり分かり易い進展がみられる。どうやら綾乃さん、本当に幼少のみぎりから一切「友達と一緒にプレイする」という経験が無かったらしく、いざ自由な立場でダブルスをやってみたら、これが存外ありがたくて楽しかったようである。こんだけ経験に乏しい状態でバドミントンに嫌気がさしていたのだから、確かにコーチの言う通りに「勿体無い」のは事実だったのだろう。

 普通のスポ根ならば、ここで友情パワーを知った主人公はそのまま大逆転勝利を収めるところだが、なぜか今作はまだまだ綾乃に厳しい。さらにギアを上げたコニーとはギリギリまで競り合いとなり、最後にはアクシデントもあっての逆転負け。結局、綾乃が新しく手に入れた「友情パワー」もコニーという才能の前に打ち砕かれた形になる。また底まで下げられた綾乃は、せっかく手に入れたものを手放したくない一心で「敗北」という「下がる」要素を認めまいとした。しかし、これをチームメイトに一蹴。この時点で「完全実力主義」を幼少期から叩き込まれていた綾乃は本当に拠り所がなくなってしまう。同じ部員から突きつけられた「言い訳するなよ」は、綾乃の中では「お前、負けたんだから役立たずだし利用価値ねぇよ」宣言と同じなのである。

 しかししかし、当然、世の中の一般的な人間はそんなイカれた勝負感で生活しているわけではない。逃げ出した綾乃を迎えたのは、そんなチームメイトの「格好良かったんだから言い訳なんて必要ない」という一言。ここでようやく、「勝ち負けなんかよりも大切なものもあるんじゃないか」という、小学校の道徳で習いそうな理屈を身を以て知る綾乃。「あれ、私、大丈夫なの?」と今更ながらの新発見である。ここで再び持ち直し、彼女の「友情パワー」は価値を取り戻す。

 しかししかししかし、翌日には再びコニーに突きつけられる衝撃の事実。彼女こそが現在のお袋さんのお気に入りであり、自国に残していった役立たずの「娘」のことなど必要としていないんだぜ、とコニーは嘯く。普通の家庭ならばこんなセリフは嘘に決まってるわけだが、残念ながらここのお母ちゃんはマジもんである。コニーの言ってることはおそらく本当。年端もいかぬ我が子に「実力がなかったら黙ってろクズ」と瞳のハイライトを消して平気で言ってしまえるような御仁である。そりゃもう、強いコニーさんの方が可愛いに違いない。改めて自分の母親という「黒歴史」が現在も息づいていることを突きつけられた綾乃さんは、幼い頃からのトラウマも刺激され、再び下がる方向へ。

 チームのみんなは自分を格好いいと言ってくれた。試合に敗れても、自分に価値があると言ってくれた。それに対し、遠き異国の地にいる肉親は、未だに(コニーを通して)実力のない自分など無価値だと蔑み続ける。いったいどちらを信じるべきなのか。その結果、綾乃さんは……壊れるんだよなぁ。「友達or母親、自分が欲しいのは友達からの承認。だから母親なんかいらない」。いや、そうかもしれんけど……。なかなか晴れぬ瞳の曇り。いったい誰が晴らしてくれるものか。エレナさん、何とかならないんスかね?

 それにしても突然のサービスシーンはいったい何だったんだ……フレ女、さすがにサイズの平均値がおかしくないですか? ここはそういう次元なのですか?!

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 近所に住んでる人は先生の存在に気づいているんだろうか、第3話。あんだけおおっぴらに「巨大先生」が出現したら、近隣住民はさすがに問題にしそうなもんだけど……窓開けたりしてる割に、見つかってないんでしょうかね。

 設定がだいたい開示された。「アニメは3話まで見る」というのがどこまで真理かは定かじゃないが、とりあえずキリのいいところでおよその全体像を描ききったことになる。まぁ、もちろんオリジナル作品なんだからもう1ネタ2ネタ何かを仕込んでいるとは思うが、あとは余計な詮索をせずに観ていくことになるだろう。

 「記憶喪失主人公」というのはなんとも都合のいい存在なのだが、普通ならなるべく引っ張りたいはずの宗矢の記憶は、現時点でもかなり戻っている様子。なんでわざわざ1話目からこの状態にしなかったんだろう? っていうのが構成への疑問として持ち上がるわけだが、おそらく「1話目ではなるべくインベーダーとしての異質さを出したい」という欲求、「実際は戦うのそっちじゃない」という意外性の演出などが1話目で宗矢が記憶を失っていた動機だろうか。また、本人の口から「だいたい戻った」と言わせている通り、どこまでいっても「完璧に戻った」かどうかはわからないというのもポイントで、「記憶をなくしていた」ことが印象付けられれば、その後の展開で新たな記憶を「追加」したとしても自然になるのだ。シリウスという謎の種族について、今後もう一波乱あるんじゃなかろうか。

 それにしても、改めてこの「記憶を少しの間失っている設定」はうまい。色々と副次効果があり、一番大きいのは1話目時点で視聴者に「考えても意味ないんやろ?」と余計な詮索を放棄させる働きだ。主人公が「知っている」ならそれは極力説明したくなってしまうものであり、説明しようとして筆を割いたら30分じゃ足りなくなる。その結果、1話目ってのは往々にして尺不足だったり駆け足だったりと完璧な効果を狙えない構成になりがちだが、本作の場合、3話かけてゆっくり設定を説明するために、一時的に記憶を「奪う」ことで視聴者と主人公の目線を重ねることに成功している。(一応現時点では)地球VS封印派VS穏健派という三つ巴の戦いであり、自然に導入しようとしてもややこしい部分があるので、こうして少しずつ謎解きのようにしながら開示していくのは面白い手法なんじゃなかろうか。

 今回、そうして少しずつ加えられた設定がひとまずのゴールを迎え、宗矢の夢の中では「純粋なる白の封印派」と「混沌なる黒の穏健派」の対立がはっきりと示された。そしてさらに、ネビュラはこれまで裁定者として星々を転々としており、その中でシリウスと呼ばれる一族の住む星を終わらせてしまった過去も語られている。宗矢はその生き残り。先生は、「穏健派が見守りすぎたせいで結果的に星が滅びた」という部分に負い目を感じ、宗矢の世話役を務めるとともに、二度とそのような間違いが起こらぬよう、シリウスを滅ぼした「竜の力」と呼ばれる超常的なパワーを未然に回収して回っているのだ。

 こうなると、穏健派・封印派・地球(パラディン)という三つ巴の影に、「竜の力」というもう1つの存在がどのように絡んでくるのかが今後の謎になってくる。すでにだいぶ明らかにはされているのだが、封印派の秘書を務めていた人物がパラディンの秘書を担当している白石さん。立ち居振る舞いを見ると隊長さんも少なからずネビュラサイドの情報は得ているようだし、あまりにも大きすぎる機体のパワーなどを考えると、どうやらパラディンの上層2人はネビュラであるようだ。なぜ、封印派の連中が地球上でこんな活動をしているのかはまだ分かっていないが、白石さんが淡々とウェポンの破壊指示を出しているあたりに、何かマッチポンプじみたギミックがあるだろうことが予想される。一番ありそうなのは、ウェポンがそのものズバリ「封印」のツールになってるってパターンかな。竜の力を手に入れたパラディンだけを引き込んでウェポン内で戦意喪失させれば「封印」したことになる……かは分からないけども。まぁ、その程度で封印できるなら、もっと小規模に隊長たちが処理してるはずだよな。

 なんだかんだで結局分からないことはてんこ盛りではあるのだが、とりあえず今週も銀子は可愛かった。

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 このサブタイトルなぁ……、第4話。部活内での問題が全部解決したかと思ったら外部から新たな侵略者がやってくるし、そもそも部活内の問題も別に解決してない気がするし、バドミントン怖すぎない? ダブルス競技とかやったらあかんて。

 綾乃は無事に打ち解けて正式にバド部の一員となった。陰から見守るエレナさんも嬉しそうだし、周りの友達も実力者と評判の綾乃には興味津々。当の綾乃もまんざらではなく、前回エレナから「あんたバドミントン好きなんでしょ」と言われたことをすんなり受け入れ、今後は楽しい部活動を仲間たちと一緒に続けていく所存。なんだ、全てが丸く収まってるじゃないか。

 そしてそんな円満なバド部が行う初のイベントが強化合宿。地方の体育館でたっぷりとバドミントン漬けになってみんなで切磋琢磨しようぜ、という清く正しい方向性であるが、どうやら人間関係に波風を立てずには生きられないのが綾乃の持って生まれた業であるらしい。偶然か故意か、(普通はちょっと調べたくらいじゃ特定の高校が合宿に行く予定地に合わせるなんてことはできないと思うが)同じ体育館で遭遇した2つの高校。強豪と名高いフレ女を前に、北小町の面々もちょっと緊張しているが、そんな中でもさほど気にしていなかったはずの綾乃に訪れる災難。なんでこんなに早く、母親の亡霊は彼女を苦しめにくるのか……。

 コニーの狙いは同じ師をもつ「姉弟子」の綾乃である。それはまぁ、分かる。しかし、お母ちゃんに一体何を吹き込まれたらこんだけ敵対心をむき出しにしてやってくることになるのだろうか。「友達なんて無意味だってことを教えてやる」と繰り返していたが、いや、別に綾乃さんもようやく友達になる第一歩を歩み始めたところなので、別にそこまで友達の大切さなんて実感してないと思うのだが……一緒にダブルス組んでるのも特に思い入れのない理子先輩だしなぁ。せめてもうちょい、綾乃がバド部で研鑽を積んで「仲間と一緒ならどこまででもいける!」とか口にし始めてから叩き潰しにきた方が良かった気がするんですが。まぁ、お互いに顔すらよく知らない状況だったみたいだし、あちらさんも綾乃が直前までやさぐれてテニス部行こうとしてたなんて知る由もないのだろうが……。

 そして、それだけなら綾乃一人の問題として処理できる部分だが、なんだかそれだけで終わらない気がするぞバドミントン部。体育館フロアでのあの意味深なやり取りは一体なんだったんでしょう。他の部員たちの間にも何か軋轢ってあるんだろうか。まだ誰が誰なのかもよくわかってないから詳細はわからんのだが、出来ればもうちょい楽しそうに女の子が遊んでる方が心休まるぞ。まー、この作品に安息を求めちゃダメなのかもしれませんが。

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 フィギュアの発売が2月て、第2話。これって2クール作品なのかしら。だとしても放送が終わってからの発売になるけど……大丈夫?

 思いの外設定が明らかになって一安心の第2話である。もちろん突っ込んだ部分にはまだまだ謎も多いが、ベースとなる主人公サイドの行動原理が何となく分かり、いびつな三すくみ構造の理由が判明したことで一気に見やすくなった。あとはこの関係性をどう転がしていくかっていうお話になるのかな。

 地球を守るヒーローたちは純粋にヒーロー。今のところ、最初にやられてしまった哀れな青年(虎居)はどう考えてもいい人だろうし、今回負けてしまった柔道少女(美羽)もおそらくいい子だったはず。愛されるべくして愛されるヒーロー像である。曲者揃いで足並みが揃っていない設定なのかとも思ったが、今回の会議の様子を見る限りでは案外チーム内の関係性も良好のようだし、問題があるとしたらじじいの管理が難しいことくらいだろうか。あと、一応後藤(弱)ボイスの秘書さんが若干怪しげな雰囲気は出しているけど、しばらくはこのままの構図で問題なさそうだ。

 となると、分からないことが多いのはそんな防衛サイドと対峙する主人公サイドということになる。海から迫る謎物体は「ネビュラウェポン」と名付けられ、これが「封印派」と呼ばれる連中のものらしい。なんとまぁ、ちゃんと予想通りに地球人にとっては脅威となる存在だったのだ(そりゃそうか)。なんであんな珍妙な外見でゆっくり海から迫ってくるのかは全く分からないし、わざわざ体内に取り込んで1人1人に夢を見せていく理由も分からないが、「封印するか、見守るか」というレベルで地球人を監視しているらしいネビュラの最終的な目的と何か関係があるのかな。過激派といっても、すぐに大都市に突撃して破壊の限りを尽くすなんてこともないわけで、まだまだ「封印派」にも明かされていない動機がありそう。単純に猫娘(銀子)のいうことだけを信用するのも危ないかもしれない。そういえば、今回の敵は世界中に同時に登場してたっていう描写がなかったけど、もう防衛チームが日本にいることが特定されたから日本にだけ攻め上がってきたのかしら。

 一方、銀子と先生のコンビは「穏健派」と呼ばれる一団であり、一応ネビュラといえばネビュラであることは確定。先生が手元の機械で今回登場したウェポンの映像を映し出していたことから、ウェポンの存在は穏健派の方でも認識している「一般的な」オブジェクトのようだ。先生は自宅のフィギュアを覗き込んだり、手元に置いておけるオブジェクトが好きなだけかもしれないけども。結局、封印派の動きが未だよく分からないので、相対すると言ってる先生たちも信用しきれないままなんだよな。なんで「ネビュラ」っていう呼称が先生たちと防衛側で共有されているのかも分からないのだが、偶然なのか、裏があるのか。

 それなりに見栄えのするアクションと、日常パートの程よいギャグのおかげでテンポよく見やすい本作。できればこのままシナリオも盛り上がる展開になってくれるといいなぁ。あらいけいいちばりの集中線演出は好き。

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 親が畜生展開か……第3話。親御さんがこういう存在になってしまうお話は苦手である。CVがアレなので尚更……。辛いよう。

 でも、今回は綾乃のお友達・エレナさんがメインのお話。序盤の展開から「ひょっとしてコレ、まさかのめぐっちゃん展開になってしまうのでは?!」って不安になったが、まぁ、あんな神のごとき存在がそんじょそこらに量産されたらたまったものではないな。エレナさんは割と素直にいい人だし、綾乃との接し方も最終的にはわかりやすい範囲に落ち着いた。将棋倒しのように人間関係が少しずつ処理されており、今回綾乃がゴールにたどり着けた最終的な要因は部長であるなぎさが作っている。前回なぎさが吹っ切れていなければ今回の展開もなかっただろう。そう考えると、バド部を救ったのはなぎさを信頼して支え続けてくれてた副部長ってことになるのかな。部長も綾乃も、今作は「強いやつ」の活躍よりもそれを脇でそっと支える影の存在の方が注目される作品だよね。だがメガネビッチ、てめーはダメだ。いや、あのキャラはすごいと思うよ。黒髪眼鏡で三つ編みのくせして肉食系って、なかなかアニメでは見ない造形だよなぁ。是非とも狙った獲物を食い尽くして欲しいですね。

 さておき、ここまで引っ張ってきた綾乃のトラウマは、「試合に負けたら親に捨てられた」というショックに加え、「その後全てをかなぐり捨ててバドミントンで勝ち続けたのに親は帰ってこなかった」という徒労感、そして「気づいたらその親が別な才能を見つけていた」という絶望感の固め打ちである。確かに、ここまでやられたら今更バドミントンなんてやろうとは思うまい。親御さんの考えがどこにあるのかは分からないが、いわば「親が天才だと2世にプレッシャーがかかりすぎる」問題の亜種みたいなもんである。正直、どれだけ才能があろうとここで諦めた方が人生行路は楽になる気もする。

 だが、そんな綾乃の挫折を見過ごせなかったのが親友のエレナであった。「バドミントンをしている時の綾乃は楽しそうだった」という幼少期の記憶を信じ、無気力に生きるだけの親友を立ち直らせるために一肌脱ぐことに。ただ、当初は「バド部に入ったらちゃんと友達もできたしアタシも用済みかー」ってんで引っ込もうとしていたようなので、彼女の中で綾乃との友人関係がどういう基準で構築されてるのかは気になるところだな。「綾乃が幸せならそれでいい」の中に「自分との時間がある」って項目は含まれてないんだろうか。ある意味自己犠牲の極みみたいなところがあるが……それは綾乃には伝わりづらいだろうよ。

 最終的に問題の後押しをしてくれたのは、他所からやってきた謎のピンク髪ツインテール。バドミントンの為ならライバルと同衾してダイレクト感染させることも厭わない頭のおかしなガッツ溢れる子である。実力は本物らしいが、今回綾乃が負けたのは本当に実力の差だけだったのかと言われれば、多分違うのだろう。よりにもよって母親との絶縁のきっかけになった悪魔のような相手が再び現れたのだから、トラウマを克服していない綾乃が勝てるわけもないんだな。図太そうに見えて案外繊細なんですよね、この子ら。なぎさもそうだったけどさ。

 でもまぁ、雨降って地固まるじゃないが、この敗北から案外なぎさとの距離が縮まった部分もあるのかもしれない。親友に手を引かれ、ライバル(?)にけしかけられ、ようやく自分の手によるバドミントンを見つけた綾乃。次回から、いよいよバド部が本格始動でしょうかね。ところで、あの壁打ち用のマトすごいね。あんな道具で練習するんやなー。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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