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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○鳥取犬
CV:下田麻美 モチーフ:砂丘
登場話数:#21 '11(12/05,06)
メイン回:「鳥取犬の包容力(#21)」
語尾:「〜だけー」
公式設定「みんなの隠れ家的存在。サラッとタイプの男の子」


 毎度毎度心が折れそうになる本作であるが、このフォルムを「犬だ」と言い張るスタッフの胆力には頭が下がる。単なるピラミッドにも見えるし、ちょっと血色の良いバブルスライムにも見える。その実体は、砂丘の具現化犬、鳥取犬である。それまで頑なに守ってきた四足歩行の原則すらなくなり、単に「わしゃわしゃした何かに顔がついたもの」が動いているだけである。

 しかし、言われてみれば鳥取といえばやはり砂丘。年々緑化が進んでいるので管理局が必死に草を抜いている、なんて笑い話もよく聞く話だが、この砂丘が動き始めてこそ、真の鳥取の代表といえるのかもしれない。だから、「砂の1粒1粒に意識があるの?」とか、「中に異物を入れたり、歩き回ったりしても大丈夫なのに、掃除機で吸われると駄目なの?」とか、余計なことを考えるのはやめようじゃないか。鳥取犬はそこにいたのだ。それでいいじゃないか。きっとどこかにキーパーツがあって、それで安定しているんだよ。変形しようと思えばコマや凱旋門にもなれるんだよ。ちなみに一人称は「僕」なので男の子だ。もう、性別とかどうでもいいレベルだけどな! 

 そして漫画「砂遊び」シリーズでは砂としての体積が可変、というよく分からない体質も判明しており、他人の砂遊び技術によって巨大化したり変形したりも自由自在。ただ、その場合でも正面に顔パーツだけは残る。

 
 中の人である下田麻美は、日本でも割と稀少度の高い「鳥取県民」である(人口的にね)。なかなか方言の役はニーズが無いだけに、面白い役柄だったのじゃなかろうか。ただ、「〜〜だけー」という語尾はあんまり聞いたことがないが、どの程度本当のものなのかは判断出来ませんがね。一応「だ+K音」という構成はお隣岡山の「が+J音」の構成に似ているっちゃぁ似ているか。
 

○岡山犬
CV:金元寿子 モチーフ:桃
登場話数:#17 '11(12/08)
メイン回:「岡山犬のしきたり(#17)」
語尾:「〜が」「〜がじゃ」
公式設定「ヤンキーに憧れるツッパリ少年。先輩が桃太郎」


 桃太郎を輩出した(?)神の国岡山。そこから現れた岡山犬は当然桃の姿をしており、憧れの先輩の姿を追いかけるのに必死だ。「桃は流れてきたら拾わなければならない」というしきたりは、確かに日本に生まれた者ならば最低限の礼節と言えなくもない気がしてくるから不思議なものである。これが教育というものか。

 しかし、そんな彼の願いも空しく、この世界の住人は桃が流れてこようが尻が流れてこようが、ボーッと見守るだけであった。たまたま横切った先がのんびり屋の静岡・愛媛コンビの前だったのがまずかったのだろうか。「どんぶらこと川を流れてきた桃を拾わない」という不埒な輩相手に必死の説教を試みるも、彼の気持ちは最後まで届くことなく、自然の驚異の前に空しく散っていったのであった。なんとかしてリベンジをはたして欲しいものである。

 得意な泳法は一応「犬」なので犬かきで、激流に抗いながら必死に会話したり、飛び跳ねたり出来るだけの身体能力を持ち合わせているぞ。ちなみに、真っ黒なライダースーツとフルフェイスヘルメットに身を包んだ桃太郎先輩は、この世界で唯一(身体全体が)登場した人間型キャラクターである。仮に人間があのスケールだとすると、こいつらの実寸はどれほどのサイズになるのだろうか……よくアイキャッチで登場する人間の手(静岡にお茶を注いだり、福岡を食べようと手を伸ばすやつ)ははるかに大きなものなのだが……

 ちなみに桃太郎先輩は日常生活でもヘルメットを取らない妙な人で、漫画「桃太郎祭り」では2人で夏祭りにあそびに行った様子が描かれている。フルフェイスを被ってリンゴ飴を食べる先輩もおかしな絵面だが、やっぱり桃の化身が焼きそばを嬉しそうにすすっている図の方が妙だ。尻からそばらー。
 

 中の人である金元寿子は、未だに岡山とかいうよりも湘南の海のイメージが強いのは難点。いや、岡山らしさってどうやったら出るのか見当もつきませんけど。人外を演じて活き活きするキャストって、いいですよね。

 
 
○島根犬
CV:成瀬誠 モチーフ:勾玉
登場話数:#31 '12(03/02)
メイン回:「守られしもの島根犬(#31)」
語尾:「〜がね」
公式設定「神々しいその御姿。その割には気さくな青年。後頭部」


 神在の国、島根県。地味だと言われたって、人口が少なくたって、そこには立派に神の存在が横たわっているのだ。そりゃぁね、神の領域と言われてしまったら、なかなか下賤な民たちは近づけませんからなぁ。まぁ、個人的に島根で一番最初にイメージするのは「蛙男商会」だったりするんですけど。

 さておき、そんな島根を代表するモチーフは、日本開闢の物語にも綴られた、3種の神器の1つである勾玉。神々しさというよりは「な〜んか据わりの悪い気味悪さ」を所持した妙なフォルムを持つ島根犬は、確かに見た感じでは「うむ、勾玉だな」としか言いようがないキャラクターである。神々の国を代表する彼は天変地異から身を守る能力を持っていると自称し、雷も恐れることは無いと言ってのけているわけだが、それならそもそも急な雨に降られて雨宿りとかしてんじゃねーよ、と突っ込みたくなるのは仕方ない部分。「自分から離れるな」と他人に警告しているが、福岡たちはほんの数メートル離れただけで雷の直撃を喰らってしまっている。近くに明らかな避雷針である大木があったにも関わらず、ピンポイントに島根から逃げ出した2人にだけ雷が落ちていることを考えると、どっちかというと神々のご加護というよりは、信心を失ったときの呪いのペイの方が恐ろしい気がする。そして、漫画「そこに穴があるから」では、軽率な行動から島根をいらだたせた名古屋が突然の落雷に襲われる様子が描かれている。どうやら、神の加護も罰も自由自在な存在であるようだ。恐ろしい……
 

 中の人である成瀬誠という人については……あんまり知らない。まぁ、島根出身の声優はなかなか見付からないだろうからな……とりあえず私にとっての島根の代表選手はこの人になりました(FROGMANの次に)。

 
 
○広島犬 
CV:細谷佳正 モチーフ:もみじ饅頭
登場話数:#46
メイン回:「白球はともだち広島犬(#46)」
語尾:「〜じゃ」
公式設定「一球入魂。野球に熱く燃える球種豊富な熱血漢」

 
 広島と言えば、某らーめんずネタを拝借するなら、「主食お好み焼き、おかず生牡蠣、おやつもみじ饅頭」と、どれを取ってもそれなりに名物っぽいものが並ぶ、選択肢の多い県。そんな中からモチーフとして選ばれたのは、全国誰でも見れば一発でそれと分かる、銘菓もみじ饅頭であった。例によってwikiで詳細なデータを調べてみると、正確には広島というよりは宮島(厳島)のお土産物らしい。その他、略称で「もみまん」などと微妙なネーミングで呼ばれるとか、「もみじ饅頭味のソフトクリーム」があるとか、よく分からない知識が増えた。もみじ饅頭味って、単にあんこ味では…… ちなみにもみじの由来は、単に紅葉谷をモチーフにした菓子を作った、というだけの話であり、起源もせいぜい明治期に遡る程度。このくらいの歴史で一大地元名物になってるっていうのも珍しいパターンかもしれない。饅頭だけが有名になって、紅葉谷っていわれても全然ピンと来ないのが凄い。

 さておき、そんなよく分からないサブステータスの多いもみじ饅頭が生を宿したのが、広島犬である。ただし、饅頭としてのアイデンティティは特に活かす気配はなく、広島の地元名物の1つである「野球」にスポットを当て、野球好きキャラとして登場した。この世界の子供達は案外野球好きが多く、しょっちゅうボールで遊んでいる愛知・静岡コンビに加え、山形(右)も好きなスポーツは野球をあげていた。ライバルが多い中で大変な広島であるが、ピッチャーとしての実力は確かなようで、腕自慢の広島を打ちのめすために、愛知・静岡に加えて福岡までが野球に参戦していた。

 実際の投球は、(なんだかホームとマウンドが近すぎる気もするけど)なかなかの本格派。それに加えて、三日三晩寝て起きて健康的な生活をすると魔球が生み出せるという隠れた才能も持っており、その自慢の魔球「五月雨紅葉下ろし14号」の内容もまさに「魔球!」という驚天動地の必殺技である。ただし、投球規定上セーフかどうかは微妙。モーション的には問題無いように見えたけど……

 ちなみに、広島県民であるはずなのに試合中に被っていたキャップの色は青である。
 
 
 中の人である細谷佳正は、まぁ、最近では私の中じゃすっかり「名越アナのおもちゃ」というイメージしかない。ちょっと滑舌が不安で、どっちかっていうと浪川大先生みたいな路線でいじられやすそうな気がする役者なんだけど、本人のメンタルの強さはなかなか見もの。
 

 
○山口犬 
CV:若本規夫 モチーフ:ふぐ
登場話数:#34 12夏#01〜#08
メイン回:「プックラプクプク山口犬(#34)」「ナイスミドル山口犬(12夏04)」
語尾:特になし(若本語……)
公式設定「少年の心を持ち備えた強がりおじさん。お腹がプクプク」

 
 山口県といえば何を思い出しますか? という問いは実は案外難しい。桃鉄をやっている人間や歴史が好きな人間なら萩市を思い出して焼き物や長州藩の話題を出すかもしれないが、やはり「下関といえば何を思い出しますか?」と言われた方が易しいのは間違い無い。つまり、ふぐの町だ。

 そんなふぐ県を代表する山口犬は、どう考えても陸上生活には適さない魚類の化身ながらも、なんとか陸上に身を置くために手足をはやしてやってきた。しかし、そのあまりに豊満なボディはやっぱり陸上移動には向いてない気がするのである。現時点では「とにかく柔らかい」ということしか分かっておらず、今後、その体内の毒素やうま味などについての報告が待たれる状態である。特に、うま味だ。ちなみに私は、ほとんどふぐというものを喰った経験が無い。だから本当にふぐがプックラプクプクしているかどうかも全然分からない。どうなんだろう、触ってみたい。

 柔らかボディしか特徴が無いキャラクターという不憫な立ち位置になってしまった山口犬。だったらその耐久性を確かめる以外にネタの広げようもなく、何の理由もなく初対面の愛知に2発もしばかれるというひどい目に遭った。なんであそこで愛知と親しげに話していたのかも気になるところだが、エビとフグという高級海鮮素材どうしで何か繋がりがあるのかもしれない。思い返せば真珠と絡んだのも愛知だったし、高級品には自然によってくる性格なのかもしれません。それなら、愛知と絡むのも一種のステータスといえるのかもしれませんぜ。まぁ、迷惑以外の何ものでもないけどね。

 また、その声の良さと包容力を見込まれてか、12夏DVDでは栃木に招集されて「福岡犬恋愛成就の会」に参加。「ナイスミドル山口犬」のキャッチコピーで大人のダンディズム、包容力をレクチャーしようと試みるも、依頼したキャストの愛知が暴走してあえなくその性根の弱さを露呈してしまっている。どうも、毒素にのみ守られているせいで、捕食関係が発生しないと生態系としては最弱レベルである模様。

 
 中の人である若本規夫については、いっそ触れない方が潔いレベル。最近のギャグ方面への使いすぎはあまり良くない傾向だと思ってるんですが、やっぱり声聞くと楽しいんだよなぁ。ちなみに若本氏は自衛隊あがりの武闘派としても有名だが、そんな中の人を相手に愛知がボコボコにする、っていうのもひょっとしたらネタの1つだったのかもしれません。
 
 
○香川犬
CV:中村悠一 モチーフ:讃岐うどん
登場話数:#43 Ex04 12夏#01〜#08
メイン回:「うどん大国香川犬(#43)」「お兄ちゃん香川犬(12夏#06)」
語尾:「〜のぅ」
公式設定「面倒見の良い好青年。余計なお世話になることもしばしば?」

 
 「登場前に何がモチーフかはっきり分かる県」堂々の第1位は、文句なしでここだろう。青森のりんご、山形のさくらんぼなどもかなり分かりやすかったとは思うが、それでも香川のうどんに比肩するものではないはずだ。そして、そんな香川の讃岐うどんについて、いつも通りにwikiでも調べようかと思って確認しに言ったら、「讃岐うどん」の項目のあまりの長さに唖然とした。おそらくこれが、香川のうどん愛なのだろう。消費量、生産量などについても、ものが加工食品な上に蕎麦などと合同統計されている場合が多くて分かりにくいのだが、とりあえず「他県など一笑に伏すレベル」なのは間違い無いようだ。あくまで小麦粉麺の一形態でしかないはずのうどんが、何故ここまで一極集中で県民のシンボルにまで上り詰めたのであろうか。日本の県とはかくも不思議なものである。ただ、wikiの項目に「水質汚染」だの「渇水」だのという文字が躍っているのは……恐ろしいことである。

 そんな香川の純粋なる化身として現れた香川犬。自らの味と出自には当然自信を持っており、「勉強にスポーツに、夜食にもってこいだのぅ」とセールストークに余念がない。……ん? スポーツ? 夜食には分かるけどスポーツって……まぁいいや、きっと香川にはうどんリレーとかうどんアスロンとかがあるに違いない。とにかく、いついかなる時にもうどんはNo.1であるという自負の表れである。そして、その自負は「恋愛成就」にまで及んでおり、デートの席でもうどんはばっちり。確かに「太く長く」を地でいく食材だけに、縁結びにも効果がありそうだ。ちなみにうどんの中身は割とシンプルで何らかの青物(おそらく三つ葉)と卵が入った、いわゆる月見うどんである。美味しさは看板に偽りなしで、中身を食べていた静岡と愛媛も「うまうま〜」と満足げであった。「みかんがうどん喰ったら何になるんだよ」とも思ったのだが、流石の四国、すでに「みかんうどん」は実在しているようです。ブレないなぁ。

 プロフィール欄には「余計なお世話」の文字が躍っているが、そんな世話焼きの性格を買われてか、栃木犬に招集されて「福岡犬恋愛成就の会」に参加。「お兄ちゃん香川犬」のキャッチコピーでもって福岡の部屋の掃除に繰り出した。ただ、残念ながら中の人が演じた「俺妹」の兄とは違ってオタクグッズの大切さには一切関心が無かったようで、福岡が所有していた「明太小町」グッズを片っ端から捨てまくるという蛮行に及び、後に福岡からボコボコにされることになる。そういや静岡と愛媛のうどんデートもこの人の差し金だったし、どうやら福岡は香川と関わるとろくなことがないようである。逆も又然り。
 
 
 中の人である中村悠一は、時たま「香川ですんで」みたいなトークが本人の口から出ることがあるので、ご当地声優としてはすんなり入ってくる方(その割りに西の方言でしゃべる役ってあんまり無いけどね)。なんでも出来てなんでも格好良くてなんでも面白いという、若手の中では便利すぎるスタンスのおかげで、最近の忙しさは心配になるくらいである。神谷浩史や杉田智和と話しているのを見ていると、「この人は根っから世話焼きなんだろうなぁ」と思うことがある。
 
 
○愛媛犬
CV:水樹奈々 モチーフ:みかん
登場話数:#2 #9 #10 #12 #14 #15 #17 #28 #29 #30 #36 #37 #38 #39 #42 #43 #45 #47 Ex01 Ex02 Ex04 Ex05 12夏 #05 08 その他漫画多数
メイン回:「とれたてフレッシュ愛媛犬(#2)」
     「愛媛犬の四国オフ(Ex04)」
語尾:「〜ぞなもし」
公式設定「みんなに愛されて止まないちょっぴり天然な女の子」

 
 愛媛みかんは四国の誇り。四国地区から唯一レギュラーに抜擢された愛媛犬は、その丸っこい身体が他のキャラクターとは一線を画す愛らしさを誇る、ある意味最も「ゆるキャラらしいゆるキャラ」と言えるかもしれない。レギュラー5人の中では「善人側」に分類される突っ込み役、驚き役であるが、いつもひどい目に合わされる山梨や、ボーッとして他をスルーする静岡と違い、何故かゲストキャラが一人で騒いでいるのを外野から見ているだけなことが多い、生まれながらの野次馬体質である。ただ、30話ではついに愛知の悪のりに便乗して熊本の殺害に荷担してしまった(一応、惨殺の瞬間には目を覆っているが)上に、36話では栃木の集団リンチにも荷担。42話では長崎の制止も聞かずにむさぼり食うという蛮行に出ている。どうやら、果物などの甘味が関わると見境が無くなるようである。

 作中では貴重な、真っ直ぐで可愛らしい女の子役であり、作中で数少ない「服を所持しているキャラ」である(39話でお気に入りのワンピースを持っていることが明かされた)。素直で控えめな性格のおかげなのか、作中では回りの男性から人気があり、静岡とは度々デートをするくらいの仲。その際も、ハイキングに行ったり部屋でテレビを観てくつろいだり、のんびりとした時間を好む。また、福岡からは歪んだ恋心を持たれており、静岡とのデートを目撃した福岡に、いきなり突撃された経験がある(43話)。愛媛本人は、過ごしやすい静岡との行動を好むようだが、お菓子を食べに行くときには行動派の愛知や福岡と行動することも多く(30話/42話)、福岡に秋葉原に誘われた時には、喜んで自転車の荷台に乗り込んで身体に手を回していた(エクストラ1話)。結局、まだ惚れたはれたで心を決めるような成長過程ではないらしく、思い切って告白してきた福岡を軽くいなしながらも、特に気にした様子もなしに食事に誘ったりしている。考えようによっては罪な女。もしくは、単なる本当に残念な子なのかもしれない。都道府県のマスコットなのに、自分の県がどこだか分かっていないという衝撃の事実が判明したことで(エクストラ4話)、彼女の残念さは一気に増したからなぁ。

 得意技はジュースの生産で、身体をぎゅっと搾れば、とれたてフレッシュなオレンジジュース(正確にはミカンジュース? ポンジュース?)を提供できる。ただ、他の県の場合と違って、彼女のジュースの場合は見た目が完全に「吐瀉物」である。静岡は突然の相棒の嘔吐を見て困惑を隠せないようだった。
 
 
 中の人である水樹奈々は、四国が産んだ歌姫といっても過言ではないが、あんまり田舎の要素が前面に押し出される機会が多くない。言語文化としては関西圏に属すると思うのだが、あんまり関西弁みたいな方言キャラをやっているのもみないしなぁ。ただ、愛媛の台詞「〜ぞなもし」を聞いていると、流石にこの方言でしゃべるキャラクターはあんまりニーズもなさそうだけど。「飲んでつかーさい」も愛媛の方言なんだな。ここまで特徴的だと、ホントに個性として楽しいものになる。
 
 
○徳島犬
CV:豊崎愛生 モチーフ:ナルト
登場話数:#39 Ex04 '12(02/14)
メイン回:「今日は徳島犬祭りの日(#39)」
語尾:「〜やけん」
公式設定「とてもノーテンキ! ダンスダンスダンス! ほわほわ女の子!」


 徳島県の名産、と言われると、詳しくない身としては頭を抱えてしまう。桃鉄だと……何があったか……ネット界隈だと「すだち」という意見が多く出ていたし、四国の風土を観察するためにしばしば持ち出される四国プロ野球リーグのチーム名で言えば、徳島は「インディゴソックス」。どうやら藍染めも名産らしいが……あんまり知らない。ネットの住人だとうどんをゆでまくる香川県民に「もうこのお隣さん嫌だ」っていう役割の大変な県だ。

 で、そんな県を代表するモチーフとなったのが、鳴門海峡をモデルにして生み出された、我が国を代表する練り物の1つ、鳴門巻きである。なるほど、確かに上記の「インディゴソックス」のインディゴも、鳴門海峡の海の色をイメージしている部分もあるらしいし、逆巻く渦潮をモチーフに持ってくるのは正しい選択といえる。ただ、これが「鳴門の渦潮」じゃなくて「鳴門巻き」である部分がやっかいなところ。Wikiによれば、現在日本で鳴門巻きを生産しているのは、9割が静岡の焼津であるらしい。つまり、徳島に鳴門巻きは既に関係無い代物になってしまっている。既に鳥取の砂丘や鹿児島の桜島など、名所がそのまま擬人化(擬犬化)した県も登場しているのだから、開き直って渦潮そのものを犬にしてしまってもよかった気もするのだが……難しかったかもしれない。

 そして、そんな微妙なところからモチーフを持ってきたおかげで、徳島犬自体に鳴門巻きとしての属性は特に見いだせない。あくまで「徳島名物阿波踊りで踊り狂うだけの奴」である(一応アイキャッチではラーメンに入っているが)。現在分かっている属性としては、「愛媛や愛知などの女の子と顔見知り」「とにかく踊るのが好き」「徳島が踊ると、みんなが踊る」というくらい。特にキャラ特性を主張することもなくひたすら踊り狂う徳島を見続けていると、確かにあれこれ考えるのが馬鹿馬鹿しくなる気持ちはよく分かる。同じ犬なら踊らにゃ損、損。
 

 中の人である豊崎愛生は、高校時代は地元徳島のローカル番組でもキャスターをやっていた「ご当地が生んだアイドル」である。大抵のアイドル声優は駆け出しの頃のあれこれなんて大体黒歴史になるもんだが、豊崎の場合、高校時代からずっと可愛い、というのでますます株を上げる理由になったあたりが凄い。これこそ、田舎から出てきての立身出世物語よのう。
 

○高知犬
CV:小野大輔 モチーフ:土佐犬
登場話数:#5 Ex04 12夏#01〜#08
メイン回:「ボーイズビー高知犬(#5)」「シャイボーイ高知犬(12夏#03)」
語尾:「〜ぜよ」
公式設定「生来のこわもてだけにお友達がいない青年。がんばれ」

 
 犬をモチーフにした犬キャラ。もう何がなにやら分からないが、ここまでやりたい放題の世界の中で、一番犬らしいかというと案外そうでもないのが悩みの種。巨大な土佐犬の頭部にちょこんと手足だけをくっつけた異形の姿は、強面とかそういう次元じゃなくておっかないと思うのだが。

 でも、本人の悩みはあくまで「強面」であるということ。ただ、顔に似合わず、一人称は「おい」じゃなくて「ボク」だし、なんかキザイケメンみたいな髪をかき上げる仕草(実際は耳をかき上げるだけ)など、声色に引きずられるような優男の要素の方が多い。それなりにプライドも高いんじゃないかと勝手に予想するが、そんな彼に「友達がおらんぜよ」と自己紹介されると、ちょっと切なくなる。頑張れ高知犬。

 そんな彼の他者とのつながりへの欲求を見いだされたのか、12夏のDVDでは栃木の招集した「福岡犬恋愛成就の会」の一員として名をあげており、慣れない人付き合いの中で編み出したらしい、ラブレターによる接触を福岡に伝授しようとしていた。結局、その試みは無情の愛知によって踏みにじられることとなってしまうわけだが、彼の精一杯の勇気は是非とも受け止めてあげたいものである。

 ただ、エクストラ4話では普通に他の3県と一緒にオフ会に参加しており、3人とも高知を見て怯えた様子もなく、みんなで仲良くお弁当を囲んでいた。怖がるのは海を越えた他の地域の人間だけなのかもしれませんね。がんばるぜよ。
 

 中の人である小野大輔は、あんまり「高知の男性」というイメージが無いキャラクターではあるが、要所要所で郷土愛を謳う、なかなか地元思いの人物。イケメンのくせになんか憎めないヘタレ臭のするキャラクターは、男性にも好かれる男性声優として、なかなかナイスなポジショニングである。個人的には、同じ事務所の沢城みゆきと一緒に声優アワードを受賞した際、沢城は事務所社長と数時間かけて衣装を選びに行ったのに、同時刻に小野Dは「スーツ3つ用意したから好きなの選んで」と言って放置されたという可哀想なエピソードが印象的である。

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