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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 様々な愛の形が紡がれた第11話。煮詰まっていくストーリーと、片付き始めた人間関係。予想通りの結末とはいえ、涙が止まりませんでした。「彼女・添(She-sou)」というサブタイトルは、前回の次回予告で聞いたときには「まーた恥ずかしいフレーズ考えやがって」と苦笑しか出なかったが、今回のエピソードを見るにつけ、これはこれで、なかなか意義深い。

 マリアは、御法川の教えを受けてカナンに寄り添う。心配しながらも足手まといにしかならない自分にやきもきするが、出来るのはカナンを迎えてやることだけ。震えるカメラのフレームに、カナンを想う彼女の心情がうかがい知れる。

 夏目は、米軍と巨大な利権に添う。カナンの友人であるマリアをも口封じのために殺そうとした冷血漢だが、全てを灰にした彼女の中にも、まだカナンの影がちらつく。アルファルドの思惑も、利で動く彼女のあずかり知らぬ領域にある。

 アルファルドは、過去の亡霊に想い添う。かつてのシャムの言い残した「絶望」という言葉、そしてカナンという名前。「今」を見ることなく、ひたすら自らの過去に抗う。その目には誰の愛も映らない。

 ハッコーは、失った光に添い遂げる。「決める権利があるのは生ある者」。彼女の想いも、また今を見ていない。家族を、村を失い、その元凶でもあった、新たな光であるサンタナを失い、彼女に残されたのは、ただ1人求めてくれた彼に愛を囁き続けることだけ。これも1つの愛の形。

 そして、カミングズとリャンの、愛の形。アルファルドが自分を見てくれている。それだけのことをひたすら求め続け、リャンはついに壊れてしまった。目的を見失った目には、ただ障害であったカナンが映る。狂気に呑まれ、いびつな景色を映す目を閉じるため、カミングズは最後の決断をする。リャンのために一度は捨てた命だったが、残された自分の命は、最後の愛を貫き通すために。1人残されたファクトリーでは、彼の愛は、決して添うことは無く。

 

 これまで熱烈に応援してきたリャン・カミングズコンビの最後の顛末は、想像以上に壮絶なものとなった。狂気と呼べるほどのリャンの妄執は、今や愛する人に手をかけるまでになり、狂気の矛先は、まるで誂えたかのように自分自身へ降りかかる。憎きカナンと同化してしまうという選択肢など、冷静な彼女なら絶対に選ぶはずもないものだったはずだが、最後まで愛を拒絶され続けた彼女には、既にそんな判断力はなかった。子供のように幻影におびえる彼女に、カミングズが送った最後の愛。初めて足下に寄り添う最愛の人を見て、彼は何を思ったか。

 事実上の(私の中では)クライマックスだけに、その演出面も飛び抜けて良かった今回。悩殺ランジェリーで銃を乱射し、青竜刀を構え踊り狂うリャン。カミングズを殴り続ける際に、邪魔なものとして「愛も!」と叫んだ彼女は、その「壊れ方」が非常に痛々しく、終始張り付いたような笑顔で切り刻まれ、命を落とすシーンはまさに修羅場。もう、ほんとに切なくて、愛おしくて。カミングズも本当に優しくて。最後に絶叫する彼の声が、自動ドアによって遮られてアルファルドの独白につながるシーンなんかも、あれだけの騒ぎに全く興味を示さないアルファルドの冷徹さ、無感情さが一発で伝わる小気味よいカット。いや、ほんとに魅せてくれる。

 そしてやはり、今回最大の賛辞は中の人に贈られるべき。水銀燈、トモエなどの嫉妬に駆られる敵役では定評があるが、今回のリャン・チーは、間違いなく田中理恵ヒストリーの1ページに刻まれるべき役であろう。今回の収録のあとは、絶対に喉やられてたと思うし。あー、来週からは出てこないのかー。本当に、お疲れ様でした。 

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