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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「いつか天魔の黒ウサギ」 4→3

 きっと色々と気合いが入った作品だったんでしょうね。バトル時のエフェクトの種類とか、細かく別れたエンディングテーマ設定、ぷにぷにしたデフォルメキャラの分布など、おそらくこの作品の魅力となっているであろう要素をあれこれとアニメで表現しようという努力の方向性は感じ取ることが出来た。

 でも……届いてないねぇ……こっちまでそれが来ないねぇ……もうこっちが歳なんでしょうかね、この手のラノベ文化の許容出来る水準がどんどん厳しくなっている気がします。それとも、やっぱりこの作品が歴戦のラノベ作品と比べてもしんどかっただけなのか……個人的には後者な気がするんだけどねぇ。

 まず、主人公とメインヒロインヒメアの関係性が、あまり美味しくない。登場時は多少傍若無人な印象もあった、一方的な愛情から不死身の呪いを与えた「魔」としての属性がキャラとして活きてこない。大兎が必死にヒメアに寄り添おうとするまでの動機付けが見えてこない。そこには愛情やら恩義やらが関わっているはずなのに、そこの重みが見えてこない。やっぱりどう考えても「6回死んでも大丈夫」っていう設定は熱血バトルの主人公にはフィットしないよね。「死ぬ気で頑張る」ことが出来ないキャラクターなんだから。同じような違和感は「Angel Beats!」でも感じていたんだけど、こんだけポンポン人が死ぬ世界で「熱意」っていうものを今まで通りの方法論で描こうっていうのが間違っている。どうせ一から十まで戦闘要素は根性論で片付く設定なのだから、そこに何か独自の工夫が無い限りは、単に青臭い台詞をお互いばらまきながら殴り合っているだけのお話である。そりゃ、コクも深みも出ませんて。

 お話に起伏が乏しい分、ZEXCSらしいどこか淡いエフェクト群で画面を埋め尽くそうとしていたみたいだが、毎回毎回火花でドンパチでは飽きるのも早く、「大きな敵」の大きさまでもがそれで表されるおかげで、全ての責任が重なり合うエフェクトのせいに見えてきたりする。違うんだ、画面に華がないのは戦闘シーンでこれっぽちも盛り上がらない脚本に根本的な責任があるはずなんだ。それが、画面の請け負ったものに見えてしまうのは、アニメ化の弊害といえるかもしれない。ただ、アニメ絵でそれなりに見栄えのするデザインを用意し、それを最後までちゃんと動かしきったのだから、アニメスタッフはどっちかというと頑張った方の作品ですらあると思っている。山本天志は本当にこういう作品にばっかり縁が深いけど……なかなか幸せは訪れませんなぁ。

 というわけで、久し振りに「ラノベの臭いがキツ過ぎる」というがっかりが満載だった本作。途中から視聴モチベーションも一向に上がらなかったおかげであまり書けることもないのだが、高本めぐみが頑張っていたことだけは1つの想い出として残しておきたい。メインヒロインをやった経験があんまり無いから、今後は「代表作」ってことになるんだろうなぁ。その他にも野水伊織・美名のエースコンビも頑張ってましたが、やっぱりごり押し風味が強いのはちょっと可哀想だね。役者陣に責任はないはずなんだけど。一応繰り返して書いておきますが、僕は野水よりも美名派です。どこかで大ヒット作に当たらないものかしら。

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