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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「怪談レストラン」 5

 朝日放送のゴールデンという、ちょっと珍しい時間に突如現れた子供向け怪談番組。ゴールデンタイムで怪談アニメというと「学校の怪談」が凄く懐かしい。あれもなんだかんだで結構根強い人気があったし、いつの時代も、お子様たちは「こわいはなし」に興味津々だ。調べてみると原作本のシリーズは1996年からスタートして既に「〜〜レストラン」シリーズで50冊以上が発表されているロングセラーらしい。私の小さい頃はそれこそ「学校の怪談」シリーズだったけど……あれが姿を変えて再生産されてるってことなんだろうか。

 子供向けで学校をメインの舞台にした怪談話なんてものは大したパターンがあるわけがなくて、全貌が知りたかったら「地獄先生ぬ〜べ〜」を読めば大体カバー出来てしまうくらいだと思うのだが、この作品の場合、純粋に「怖さ」だけを追究して子供を泣かせる怪談シリーズとは一線を画しており、冒頭に登場して司会進行(「世にも奇妙な物語」におけるタモリポジション)を任されるのは、けらえいこの臭いが漂う「幽霊ギャルソン」。古式ゆかしい風体のちょっとおどけた幽霊は、全く恐怖を感じさせずに物語への導入を担っている。

 また、「怖い話が苦手な方も大丈夫ですよ」とギャルソンがお勧めしてくれる通り、怪談の本編もそんなに怖がらせるような仕上がりにはなっていない。もちろん話の筋自体は非常に分かりやすいテンプレートなのだが、無駄に恐怖感を煽る演出を避けて、非常にスピーディーに物語の勘所だけをなぞっていくジェットコースター展開。まず先に「怖がらせよう」という意志のあった既存の「怪談」ものとは、ちょっと仕上がりが違うのだ。

 原作は当然見たことがないので分からないが、ひょっとしたらこの「あまり怖くない怪談」という奇妙なジャンルが、息の長いシリーズ展開につながる新しい形なのかもしれない。当時の私のようなピュア・ナチュラルチキンな心を持った小学生は、たとえ作り話だと分かっていても、この手の話を聞くと夜眠れなくなったり、泣き出したりしてしまうものだが、この「レストラン」シリーズなら安心だ。話の筋を追うことが出来て、なおかつ別に怖くない。小学生が「怪談」に求めるのは「お話としての不思議な情報」が主なわけで、怖がることに焦点を置かず、「物語のテンプレート集」としてこのような媒体が存在してもおかしくはないのかもしれない。

 アニメーションとしても、アフターケアはひょうきんな顔をしたギャルソンが締めてくれるので一安心。子供向けなのでそこまで気合いの入った画があるわけではないのだが、家族で夕食の卓を囲みながら見るアニメとしては、なかなか面白い落としどころかもしれない。少なくとも「フェアリーテイル」よりはこっちが良さそう。「お父さんの小さい頃にもこんな話があったなぁ」とかいう会話が生まれれば完璧である。こういうアニメがあるっていうのは、訳もなくほっとさせられます。

 で、そんなお子様視点を完全無視してキャストの話。メインキャラを務めるのは白石涼子と浅野真澄。なんか、すごく青二が絡んでる臭いがします。こういう仕事でしぶとく残ってるのを見ると、荒鷲先生も事務所移して良かったなぁ、と思わずにいられない。 

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