忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[2348] [2347] [2346] [2345] [2344] [2343] [2342] [2341] [2340] [2339] [2338]

「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」 4→5

 今期のラノベアニメの感想もとりあえずここで一息。終わってみると、案外良いものだったのじゃないかと振り返りながら考えてみる。元々媒体や設定から「さくら荘」と大して変わらないくらいの位置に置いていた作品だったのだが、ラスト2話でのまとめ方が非常にきれいだったので最終的には加点させてもらった。ラストの印象だけで言うならもうちょっとあげても良いくらいかもしれない。

 最初の印象は、タイトルから受ける印象そのままで「いい加減ラノベ業界も飽きないもんだろうか」という寒々しいものだった。設定が分かりやすいし、鋭太と真涼の出会いを形成したファクターが中二病っていうのも残念な部分だ。既に中二病っていう設定も「曲がり角でごっつんして転校生」と同じレベルでテンプレぎみになってきているのでどこで使おうとも構わないのだが、とにかく既存の設定だけを貼り合わせたような展開には特に興味は湧かなかった。そして、序盤はとにかく真涼のキャラが最悪だ。千和を相手に本当に人道にもとる行為しかしてなかったし、それをギャグとして処理しているのも苛立たしい。ありがちな「変な部活設定」から単なるいじめを助長するだけの話なら、後に残るのは不快感だけである。

 ただ、キャラが増えはじめ、タイトルの「修羅場」の意味が少しずつ大きくなるにつれて、今作独自の視点も見え始めるようになってきた。単なるハーレム設定なのだから新奇さがあるわけではないのだろうが、渦中にいる鋭太が割と真っ直ぐなキャラなので、優柔不断のハーレム設定でも多少見やすい部分がある。難聴要素、朴念仁キャラもひどいわけではないし、周りからの好意はきちんと認識した上で現状を維持している理由付けがきちんとなされているので「いつまでうだうだやってんだよ」という、ハーレムものにありがちな苛つきが少ないのが特徴ではないだろうか。また、周りにいるヒロイン勢も、「鋭太が自分たちの好意を認識している」ことを認識しており、ライバルであることを理解しながらも共存共栄している部分は微笑ましい。普通のハーレムなら「女→男←女」の関係だが、今作の場合は「(女+女+女)→男←女」という構図。ここから真涼が他の3人と友情を形成する過程なんかも、割と丁寧に描けていたのが持ち直した理由じゃなかろうか。普段こうした作品の女性同士の関係ってのは軽んじられるのだが、今作は、そこを何とか維持しながらも恋愛関係は割と本気なのである。最終話で真涼と鋭太のキスシーンを迎えて必死に耳をふさぎ、目を背けた3人のカットに全てが現れているように見えた。そう考えると、最初にどないやねんと思っていたフェイク彼女からのヒロイン勢の配置も、案外上手く機能していたのかもしれない。

 ま、結局ラストはお約束上うやむやエンドという形にしなければいけなかったので、オチとしてはどこか微妙な気もするのだが、鋭太は鋭太できちんと「答えは真涼」という意思表明をしているわけで、しこりは残っていないはず。千和が頑張るシーンも実に健気であり、今後「修羅場」が継続したとしても、それは単に「千和が頑張ったが故の延長戦」という解釈が出来るので、存外すっきりした気がする。真涼もちゃんとヒロインとしての権利を手に入れたし、どう見てもリア充以外のなにものでもない鋭太となら、案外良いカップルなんじゃなかろうか。相変わらず「結局女の子が可愛かったらいいんじゃねーかよ」というだけのお話だが、まぁ、その通りだ。今作は亀井幹太氏の監督作品2作目ということで、相変わらず細かいカットでの巧さが光る仕上がりである。直近なのでやはり最終話での印象が強いが、ラストの千和の背伸びの見せ方とか、そういうところでいちいち小憎らしい魅力がある。まぁ、突然出てきた愛衣ちゃんの謎ダンスが一番楽しかったけども。

 ちなみに、4人の中で1人選べと言われたら、多分姫ちゃんを選びます。ひーちゃんによる殺人的な萌えボイスがヤバいところです。キャラとしては一番問題があるけどな。今作はやはりメイン4人の中の人の破壊力だけでも持って行けるパワーがあり、赤﨑・茅野・金元といった面々が好き放題に萌え散らかしてくれた。そして、そうした若造共が束になってかかってきたところでビクともしない巨岩のごとき田村ゆかりの存在感。一回りも年が違う小娘を相手に、一歩も引かないレジェンドのお仕事、流石でございます。あと、芸歴だけなら同じくレジェンド級、名塚佳織演じるおばさんのキャラもなかなか強烈で良かった。今期はかもさんが色んなところで実に良い仕事をしてくれたのである。ちなみに、今作で一番悔しかったことは、最終話を見るまで(つまりついさっきまで)オープニングテーマのタイトル(歌詞)の中に「修羅場」っていう言葉が入ってるってことに気付かなかったこと。「ガーリッシュ……修羅場か!」3ヶ月目のアハ体験。


拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
27
28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/26 な]
[04/25 な]
[04/19 NONAME]
[04/17 NONAME]
[04/17 NONAME]
バーコード