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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ジョジョの奇妙な冒険」 4→6

 頑張りましたな。ホントに、「JOJOをアニメにする」っていうだけで完全にムリゲーモードだったはずなのに、それをどうにかこうにか形にし、きちんと評価されるレベルにまで持っていくことに成功した。もちろん賛否はあるだろうが、とにかくスタートラインを超えただけでも、津田監督には語り継がれるだけの功績があると言ってしまっていいだろう。

 最初はホントに細かい部分ばっかり気にしてたおかげでなかなか入り込みにくかった。今にして思えばジョジョがそのままアニメとして出てくれば拒否反応が出るのはある意味当然のことだったのかもしれん。「アニメに出来ないアニメ」なのだから。しかし、「この方向で全てに正面からぶつかります」という意思表示は既に序盤からはっきりしており、その文法に少しずつ馴染んでいくことで、最終的には「もうジョジョのアニメっていったらこれだよね」という結果に至ったのである。もちろん、これはあくまでも与えられたものに対する受動的な評価なので、また別な監督の手にかかったもっと別方向の(そしてもっと素晴らしい)ジョジョが産みだされる可能性はあるだろうが、現時点において、このジョジョが「スタートライン」には違いない。流石にOVA版とは時代も事情も違うので比べるのは難しいし、今の時代にフィットした方向性はこちらであろう。

 後はもう、とにかく愛情一本ですよね。制作スタッフも圧倒的なプレッシャーは常に感じ続けていただろうし、生半可な覚悟で作れる作品ではなかったはず。そんな大変な状況をカバーするのは、とにかく原作を大事し続ける愛である。全ての台詞を回収し、全ての「漫画のあの場面」をアニメで再現する。普通は漫画原作のアニメというのは「原画としての漫画原作に、動画が加わったプラスα」を出していくのが基本形であり、「原画なんだから人によって描き方は変わるよね」というので少しずつ原作からは乖離するものだが、今作の場合、とにかく「原画を原画として際だたせる」ことこそが使命。それゆえに動画に無茶が出ることなんて気にしては駄目だ。動くことよりも、まず「漫画のあの場面」を出さなければ話にならないのだから。おそらく、普通のアニメ制作では想像もつかないような妙ちきりんな苦労も多かったのではなかろうか。色彩設定の苦労や、書き文字の処理、ナレーションを挟むタイミングを考える音響の悩みなどもあっただろう。そうした全ての「あり得ない仕事」をなんとかかんとか統合し、見事に「誇れるジョジョアニメ」が出来上がった。本当に、お疲れ様としか言いようが無い。

 中身については本当に原作が(ほぼ)そのままなのだから文句をつける道理は無い。全ての要素が「原作と違うやないか!」なんてぴりぴり見るんじゃなく、「お、こういう風に使ってくれるんや!」という共感に繋がっている。これだけやったのだから、david proの知名度も少しは上がったんじゃなかろうか。これで「戦う司書」が再評価とか……されないだろうなぁ。とりあえず津田さんは「妖狐僕」に続けてこれで成功をおさめたわけで、評価はうなぎ登りである。出来ることならば(そしてそうなるだろうが)3部以降のディレクションも是非お願いしたいところだ。ま、いつになるかは分からないが……今の機運なら、それほど遠くない未来に3部くらいは実現出来そうだよね。

 あとはまぁ、中の人たち。もう、いちいち名前を挙げるのが面倒なくらいに全員お疲れ様である。実は一番嬉しかったのはスージーQが小島のさっちゃんだったことかもしれないけども。上田さんとか伊丸岡さんとか、解説キャラが一気に人気を集めたのがなんか笑えるよな。この2人が大活躍(?)の「バジリスク」を見直せばいいじゃない。


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