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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 また面倒臭いところに切り込んできたもんだなぁ……第7話。正直、しばらく考えたあとでもどういう視点で見るべきなのか、いまいち定まってません。

 「文化の違い」といってしまえばそれまでである。同じ生き物に対して、やれ殺すべきだの、守るべきだのといった議論は、往々にして戦争の火種だ。それが神である場合もあるし、食料である場合もあるし、単なる愛玩動物の場合もある。近しい事例では、近年諸々の場所で揉めていたクジラ漁、イルカ漁なんかも似たようなものといえるかもしれない。日本人目線からしたら当然「いや、増えてるんだし、食えるんだし、殺せよ。牛や豚と何が違うか言ってみろよ」というのがとても筋が通った説明に見えるわけだが、「こちら目線で筋が通っているかどうか」は関係がない。想像するしかないが、あちらはあちらで全く持って「理屈に合っている」ことしかしていないのだから。そう考えると、ガルガンティアで起きているクジライカ問題も、絶対に穏当な解決策など無いに違いない。

 そんなイデオロギーの問題とは別に、視聴者目線で問題になってくるのは、「果たして視聴者はどちらの側の『理屈』に従えばいいのか」ということ。まず、「ヒディアーズは悪であるから、とにかく誅すべし」というレドの意見。こちらについては、1話冒頭のヒディアーズとの壮絶な死闘を見ているために支持できるものである。そもそもレドは生まれた時からヒディアーズ相手に散々辛い思いをしてきたはずだし、何よりも洗脳と言っていいほどの徹底的な教育を施されている。ちょっとやそっとの環境の変化で、その信念を曲げられるものではないだろう。また、理屈の面においても、「現時点で地球人の文明が取るに足らないものだから無視されているが、もし今後ヒディアーズが牙を剥くようになったときには、どうするというのか」という彼の主張についても、一理ある考え方だろう。「ヒディアーズが人類に仇をなした」という事実は間違いないわけで、その可能性が多少なりとも残されているのならば、次善の策として出来る限り脅威を詰んでおくのは彼なりの親切心とも言える。

 他方、船団側の主張も視聴者からすれば理解しやすいものである。レドとヒディアーズの対決は1話のみだったのに対し、我々はガルガンティア船団の日常にはかれこれ5話以上も付き合ってきた。どちらかというと現代文明に近いこちら側の主張の方が心情的にも受け入れやすい。また、「現時点でなんの脅威でもない」という状態も間違いなく事実。船団の人間の言質からして、過去にクジライカとやり合った経験はあるのだろう。確かにその他魚介類との区別はつかないし、でかいから邪魔だ、という理由や、サルベージ中の遭遇でぶつかった過去があったのは間違いない。そしてその結果として、「クジライカはこちらから手出ししなければ害をなさない」という経験則を得ている。そして「もし争うことになれば人間に勝ち目がなさそう」ということも理解している。突然レドという戦力を得たからといって、「今まで害をなさなかったもの」に攻撃を仕掛ける理由など何一つ無いのである。まして、神聖視する文化まで生まれている状態では、イスラムにおける豚、ヒンドゥーにおける牛みたいなもので、訳もなくちょっかいを出したら怒りに触れるのは当然である。

 2つの「理屈」は平行線だ。そして、視聴者はどちらの主張もある程度理解出来るため、果たしてどちらの目線で物事を見れば良いのかがなかなか決まらない。現時点の脚本では、「どちら側からみて下さい」というサジェスチョンも無いように見えるし、今週分の話まででは宙ぶらりんの状態になっている。しかし、敢えて突破口を考えるならば、個人的には「船団側に分がある」と見るべきではないかと考える。その最大の理由は、結局ヒディアーズという存在が何を目的としているのかが分からないことである。レドは「発展した文化を危機に陥れるもの」という主張をしており、実際に彼の文明はヒディアーズによって甚大なダメージを被っていたわけだが、果たしてそれが、「高度な文明」によるものなのか、という確証が得られていない。現在船団が持っている「こちらから手を出さなければ無害である」という主張も、ひょっとしたらレド達の文明に適用出来る可能性すらある。レドがヒディアーズと戦火を交えていた理由の発端が、「レドの文明側がヒディアーズにけしかけたから」という理由でないと、誰にも保証出来ないのだ。

 今回の船団の対抗措置に関しても、その「すれ違い」の端的な表れであったように見える。電気を消し、動力を止め、とにかく静かにしていれば、クジライカは何も害をなさなかった。多少の不便は生じるかもしれないが、人命に関わるようなこともなければ、余計な争いを生む心配も無い。ひょっとしたら、宇宙空間における人類も、そうしたスタンスだったら問題は起こらなかったのではないか。結局、今回の問題は「レド側」「船団側」という2つの思惑に加えて、「クジライカ側」という第3の勢力の意見を聞かないことには解決しないのである。この状況から、無事に最善の「共存共栄」策を見つけることが出来るのだろうか。

 ただでさえ面倒な状況なのに、突然荒ぶりだしたピニオンのテンションが心配である。その声で「死んだ兄貴の仇」とか言われても、「アニキはお前だろうが」と言いたくなるのは仕方ないとこだよね。ブータに文句を言ってもなんの解決にもならないがな。それにしても、ベローズと言い争って首根っこ掴んだ時、彼女の服は一体どんな状態だったのだろう。当然画面には映っていないが、ベローズのあの衣装、肩紐部分をふんづかまえたらその下のおぱいの部分が大変なことになっていた気がするのだが……

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