忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[2449] [2448] [2447] [2446] [2445] [2444] [2443] [2442] [2441] [2440] [2439]

 これは転機になりそうだ、第6話。番組が決定してからずっと気になっていたことであるが、どうやら、やはりアニメにはアニメなりの「妹編」が展開されることになりそうだ。もちろん大筋は変わらないのだろうが、そこに大きな要素が1つ食い込んでくることに。それが、御坂を取り巻く「友人達」の存在である。この判断は、1期の大ファンとしては嬉しい限り。無茶な改変を望むわけではないが、やはり「超電磁砲」は女の子が集まって初めて成立する作品である。是非ともこのあとの脚本の舵取りには期待したい。

 原作準拠のトピックスとしては、今回はなんと言っても一方通行との直接対決である。学園都市第1位と第3位のガチバトルということで、その迫力は待った無し。御坂さんがブチギレて身も世もなく暴れ回るシーンというのは非常にレアなので、絶叫しながらの能力大解放は流石のお姉様、という貫禄がある。そして、そんな御坂でもどうしようもない一方通行の圧倒的な強さ。一言で言えばチートでしかないのだが、この悪辣としながらもどこかヒロイズムがにじむキャラクター性は、巨悪としての立ち位置が絶妙だ。ここ最近は杖とロリっ子頼みでフラフラしてる姿しか見ていなかったので、すたすた歩きながら憎まれ口を叩く一通さんを見るとなんだかしみじみしてしまうのである。どう考えてもいけ好かない無能力者に負けるようには見えないのだよなぁ。レールガンをはじき返した時のあっさり風味とか、どう見ても負け確定のイベント戦闘臭がぷんぷんである。

 そして、一方通行が大人しく退場したあとは、傷心の御坂と偶然出会った布束との会話。紅茶のエピソードを含めた彼女の回想も多少オリジナル展開になっていたが、原作では茶化したイメージもあったシーンが、真っ直ぐに「心を持つ」内容に変更されている。本人が言うようにいささか単純過ぎる気はするが、布束の行動原理を規定した出来事としては説得力は充分だろう。そして、そんな彼女の話を聞いたことによって、御坂の方向性も決定する。結局のところ、計画を遂行している人間も大部分は悪気があってやっているわけではないし、布束の言うように、御坂には介入する権利は無いし、介入する意味も無いだろう。しかし、それでも彼女は妹達に「人間」を見てしまった。そして、その遥か以前に、布束も同じような経験を通して妹達を人間だと思ってしまったのである。同じ視界を持つ人間の存在を確認したことで、御坂はもう止まることが出来ない状態になった。

 で、ここから先は原作では御坂がターミネーターのごとき破壊マシーンとなって孤独な破壊工作を続けることになるわけだが、ここで「ちょっと待った」である。御坂の異状を見て、誰1人手を伸ばさない状態というのは、やはり『アニメ版』超電磁砲では違和感のあるシチュエーションだ。ここで、やはり1つのけじめを付けなければならないのは、仲間達との関係性である。そのきっかけを作ったのは、当然、唯一無二の親友である黒子に決まっている。朝帰りしてしまった御坂を見て早速心配する黒子だったが、彼女の切迫した状況を見て、ことの重大さを全て理解してしまった。その上で「御坂は誰にも知られたくないところで戦っているんだ」ということまでくみ取っており、初春や佐天さんからの電話に対しては、何も言われていないのに「大丈夫」「問題無い」と応えることにした。本当は大丈夫だなんて言えるはずもないし、一番助けたい、助けてもらいたいと思っているのは黒子のはずなのに、彼女は御坂の気持ちを最優先で見てしまう。御坂が自分たちを巻き込めないことに、何か理由がある、ということを察してしまう。彼女の心情を思えば、この決断だけでも、非常に心苦しいものであっただろう。

 だからこそ、そんな黒子の行動を見て、御坂も自分の浅慮を恥じた。全て自分のためを思って動いてくれている親友に対して、自分がいかに不義理であったかを悟り、改めて全員の前で「報告」を行うことに。ここでのバランスも非常に難しい。仲間達に申し訳ないという気持ちはある。しかし、だからといって全部を話してしまうわけにもいかない。自分1人の責任だと思っているという理由もあるし、巻き込んでしまったらどれだけの迷惑がかかるか分からないからだ。考えに考えた結果出てきた一言が、今回のサブタイトルにもなった「見えているから」という台詞である。

 「見えている」というのは非常に重要なタームである。かつて、同じような窮地で彼女たちの友情に不和が生じたことがあった。アニメ1期の23話。このときのサブタイトルは、佐天さんが言った「いま、あなたの目には何が見えていますか?」である。あの一言、そしてあの1話こそが、アニメ超電磁砲の持つテーマ性の全てだったと思っている。その時の佐天さんの行為を思い出し、御坂は改めて、「見えている」ことを精一杯伝えた。そして黒子が、佐天さんが、そのことを何らかの形で受け取った。このあと、結局御坂は孤独な戦いに臨むことになるのかもしれない。どうしようもない絶望に沈むかもしれない。それでも、仲間達が「見えていれば」、きっと彼女は助かると思えるのだ。

 次週、サブタイトルは黒子の台詞になっている。原作ではここからはもう御坂単独のエピソードになっていくはずだが、アニメでは黒子、初春、佐天さん、(そして春上さん)がどのように力になっていくのか。是非とも1期のような素晴らしい作品になることを期待したい。

 それにしても……夜中に一人でネット麻雀て、佐天さんたら駄目人間……。



拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/26 な]
[04/25 な]
[04/19 NONAME]
[04/17 NONAME]
[04/17 NONAME]
バーコード